Last-modified: 2022-10-10 (月) 20:34:10

目次

前書き(を語った注意書き)

なんか手抜きと言われそうだ。
しかしそんなことを気にしてはいけない!
自分では結構自信作。
またもやまったり系若干シリアス入ってる・・・のかな?
どうぞ!ごゆっくり!

本編

小野塚 小町


閻魔である四季映姫の部下、その死神である。


仕事は三途の川の船頭。


あまり仕事をしている姿は見ない。


むしろ四季映姫にありがたい説教を受けている姿を見ることのほうが多い。


三途の川。


今、ちょうど一つの霊を乗せて岸から離れた船がある。


さぁ今から話すのはそんな彼女のお話です。












「・・・・・・・・・・・」


「そうかい、自殺されたのかい」


「・・・・・・・・・・・」


「え?責めないのか?だって?」


「・・・・・・・・・・・」


「そうさね。自殺はよくないなんてあたいには言えないね。むしろ死にたければ死ねばいいと
おもってるよ」


「・・・・・・・・・・・」


「おや?気に障ったかい?そいつはすまないねぇ。でもおまえさんも死ぬしかないと思って
死んだからここにいるんでないかい?」


「・・・・・・・・・・・」


「そいつはいけないねぇ・・・死ぬことを選択したのは自分さね。その選択を人のせいにしちゃあ
自分が浮かばれないよ?」


「・・・・・・・・・・・」


「おやおや、すまないねぇ。多くの霊と話をしてきたせいか少し説教っぽくなっちまった。
これじゃあ閻魔様のことはいえないねぇ」


「・・・・・・・・・・・」


「急にどうしたい?まだまだ河岸につくには時間がある。もっとおしゃべりを楽しもうじゃないか」


「・・・・・・・・・・・」


「ははは、そりゃあね。死んだのは自分じゃない。なんであたいが湿っぽくならないといけないんだい?」


「・・・・・・・・・・・」


「そうかい?なら少しだまっておこうか」


「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・」


「・・・ん?なんだい?気にしてないよ?といったらうそになるかねぇ。おまえさんらと
のお喋りは仕事中あたいの唯一の趣味だからねぇ」


「・・・・・・・・・・・」


「いやいや、そんなかしこまりなさんな。これからはいろんな意味であんたさんは自由だ。
逝き先を決めるのは閻魔様だけどね。でもどこに行ってもそんなに変わるもんじゃない」


「・・・・・・・・・・・」


「地獄?・・・さてねぇ、あたいは行ったことないからねぇ。どんな場所と聞かれても答えられないねぇ」


「・・・・・・・・・・・」


「でも、おまえさんは死に追い詰められてここにいるんだろう?なら地獄も現世も対して変わらないじゃないか」


「・・・・・・・・・・・」


「生きるも地獄、死ぬも地獄ってことだねぇ」


「・・・・・・・・・・・」


「・・・さてねぇ。おまえさんがどちらに行くかなんてわからないよ。さっきも言ったけど決めるのは
閻魔様だからねぇ」


「・・・・・・・・・・・」


「そうかい?それなら話すけどね・・・・。そうさね、あたいとしては天国にいけるんじゃないかとおもうよ」


「・・・・・・・・・・・」


「根拠?あぁそんなものないさね。長くこの仕事をやっていた勘とでも言うしかあるまいね」


「・・・・・・・・・・・」


「すまないねぇ。でも確実なことがあるよ」


「・・・・・・・・・・・」


「おまえさんは輪廻の輪をめぐりいつかまた現世に生れ落ちる」


「・・・・・・・・・・・」


「そして、また同じような道をたどることになるんだろうねぇ」


「・・・・・・・・・・・」


「おっと、ごめんよ。今のは失言だったね」


「・・・・・・・・・・・」


「そうだね。魂ってのはそう変われないものなんだ人の性格の様にね。だから似たような人生を
ぐるぐる回って、ほんとに少しづつよくなったり悪くなったりしていくもんなんだ」


「・・・・・・・・・・・」


「そう、だから次の自分はもしかしたら少し幸せかもしれない、もしかしたら不幸になるかもしれない
そうやって次の人生を期待しながら生まれていくもんなのさ」


「・・・・・・・・・・・」


「いや、なんだかすまないね。やっぱり閻魔様のことはいえないみたいさね」


「・・・・・・・・・・・」


「いや、それはこっちの台詞さ。ありがとうよ」


「・・・・・・・・・・・」


「そうだね、あれが岸だよ」


「・・・・・・・・・・・」


「うん。あたいはここまで。ここからは自分の足でいってくんな」


「・・・・・・・・・・・」


「ははは、そいつは確かに。足なんてないねぇ!」


「・・・・・・・・・・・」


「うん、それじゃあまた」


「・・・・・・・・・・・」


「次もあたいが船頭させてくんなよ?それじゃあね」










一つの霊が船を降りて逝く。


「ふぃ~本日のお勤め終わり!さて、今からどうするかねぇ・・・」


そう言いながらまたもとの岸へと船を漕ぐ。


もちろん仕事が終わる時間ではない。


さて、先ほどの霊は次もまた小町に船頭してもらえるのか?


それはきっと彼女次第。





後書き(を語った戯言)

さて、いかがでしたか?
死人に口なし。ちょっといろんなものに触発された結果こういうものができました。
今日は大サービス二本連続だね!わー・・・・そこ!暇人って言うな!
いいじゃんかたまの休み趣味に走っていいじゃないか!
こほん・・・。
小町のしゃべり方は独特でちゃんとトレースできてるか不安です。
でもまぁ仕事スタイルと思えば何とか。
しゃべり方はもちろん世界観というか考え方も大分オリジナルが入ってる感じです。
小町で作者がしゃべった。と言う感じもする。
でも、作者が思う小町とはこんな方です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!感想などありましたらよろしくお願いします!
おつかれさまでした!

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コメント欄:

  • おおお! 凄い! 僕がゆゆ様SSで言いたかった事を上手く表現なされている! それだけに感無量だ……。 -- ドックンドール? 2008-09-03 (水) 21:30:49
  • 凄く引き込まれました。小町もイメージに通りの感じがでていて良かったです。どこに逃げても地獄って場所は存在する‥そんなことをしみじみ思ってしまったのです (´・ω・`) -- オワタ☆残骸? 2008-10-26 (日) 09:25:54
  • え?小町自殺する人間基本馬鹿にしてなかったっけ? -- 10年越しの新参? 2022-10-10 (月) 20:34:10