服部国男(はっとりくにお)

Last-modified: 2024-03-11 (月) 02:13:41

表サクセス

パワプロクンポケット3(サイボーグ編)

 プロペラ団の後援を受ける新興宗教フラップ教団の教祖。
 主人公(1・3)にスプーン曲げ競争で打ち負かされてインチキを認め教団を解散、そのまま成り行きで火星オクトパスに加入する。
 選手の登録名は本名でなく「教祖」。


 かつては文学青年にして野球青年で、スピットボール*1を駆使した七色の変化球投手として鳴らしていたらしい。実際、パワポケの既存選手中では唯一全方向の変化球を保有する文字通りの七色変化球ピッチャー。
 プロ野球選手も目指していたが、スピットボールを使った為に球界を追い出されている。


 作中ではその文才を発揮し、実験的叙情詩、推理小説、SF小説などを書いて主人公(1・3)に読ませてくる。
 最終的に応募した作品が出版社に認められ、小説家になる。何故かそれにより野球能力もパワーアップした上に選手の登録名も「教祖」から「小説家」に改名。
 その際出版社から有名な著者の銅像(教頭先生そっくり)を受け取るも、「今後ライバルになるかもしれない小説家の銅像などいらない」と主人公にプレゼントして叩き売るよう指示するというプロ意識を見せつけていた。
 小説家になることによりアルバムが見れるが、小説の執筆に忙しいようであり、「信者を騙してたほうが楽だったかな…」と教祖の頃の方が楽だと愚痴を零していたが、なんだかんだで文才には溢れていた。
 それ以外にはチームメイトの火星カンパニー社員の相談を有料で受ける、怪しげな品を売りつけたり商法を教えるなど怪しげな金稼ぎをしている様子が見られる(この時主人公の人の良さが極端に低いと「で、俺の分け前は?」と主人公から笑顔で脅され、売上の半分を巻き上げられる)。

 

 仲間にしなかった場合、四路智美からフラップ教団で得た洗脳ノウハウでプロペラデストロイヤーズの選手をマインドコントロールする装置の製造を依頼され、3年目の敵チームの調子が絶好調になる。

 

 『4』以降アレンジチームでの登録名は『服部先生』。
 『パワプロクンポケット大全』では「立花たかゆきについて行かなかったのは、オフィシャルでは売れっ子の小説家になったためにそんな暇がないから」と言われている。
 また、『6』火星オクトパスのメンバーの中には名前が無く、この時期には既にチームを離れて野球もやめている様子。

 

 元ネタは名字やスプーン曲げに教祖という立場で「20世紀少年」で登場した新興宗教団体の教祖「ともだち」こと「フクベエ【本名が服部(はっとり)】」だと思われる。

裏サクセス

パワプロクンポケット5忍者戦国編

 味方の能力を強化させる軍師として登場。ランダムイベントで登場し、主人公(5裏)に売り込みを行う。かつて4つの国に仕え軍隊まで委任された経歴を持つが、それらの国は全て潰れている。
 ランダムイベントは二回発生し、二回目には素性を調べ上げた主人公に過去の経歴を明かされる。


 軍師なので戦闘能力は決して高くないが、加入させれば仲間の強化だけでなく、襲撃してきたアンヌを計略で捕らえたり、火竜の大砲「南蛮牢」の詳細を分析し破壊計画を立てる、水虎の秘密兵器「南蛮魔人」の秘密を暴き倒せるようにするなど様々なイベントで役に立ってくれる。
 しかし同じく軍師として登場する三鷹でしか対応できないイベント(隠しダンジョンの捜索やユイの捜索イベント)もあり、服部が役に立つイベントは全て三鷹でも対応できるなど三鷹の方が何かと有益なため、いささか分が悪い。
 本人もその事は自覚しており、仲間になった際に三鷹がいる事が分かると即座に「この話、無かった事にしていただきたい」と仲間になる事を拒んですぐに去ってしまう。
 また服部を仲間にした状態で三鷹を仲間にすると、「どうして、天は服部がいるのに三鷹を生まれさせたのか!」*2といって、仲間から外れてしまう。
 イル、三鷹、アンヌと並んで妖怪四天王の曽根村と交渉し彼の襲撃を阻止できる仲間の1人でもあるが、他の三人の場合は堂々と交渉に赴くのに対し服部は怯えながら交渉する姿が描写されており、ここでも三鷹との差を見せつけられている。

 

 もっとも表サクセスでのインチキ教祖ぶりとは違って軍師としては有能(比較対象の三鷹が優秀すぎるだけ)ではあり、基本的に理で話すなどまともな人物として描かれる。かつて仕えた国が潰れた原因も彼ではなく、思ったことを正直に言う彼を厄介に思って冷遇した結果。前述の交渉イベントの際にも服部のみ厄介者を大人しくさせるための策に必要だと明言した上で軍資金を求めてくるものとなっている。
 三鷹がらみで仲間から外れる際も、上記のような感情的な理由は主人公(裏)の前では伏せて、「名将二人は凡将に及ばず」*3「頭が二つあっては軍を混乱させるだけ」と筋の通った理由を語っている。

パワプロクンポケット7大正冒険奇譚編

 神官として登場。自称「天才予言者」なのだがインチキ臭く頼りにされていない。
 主人公(7裏・8裏)と共に首相官邸に乗り込もうとしたり、カフェで秋生を勧誘したりと様々な迷惑行為を繰り返し、最終的に後述の予言を振りまいていたため警察署で取り調べを受けていたところを主人公に誘われ冒険に同行する。


 自身が持つ霊能力による予言では日英同盟の破棄や十数年後の未来に起きるという大戦争(第二次世界大戦)、その戦争の損害を予言する等、その能力は本物。
 戦闘でも「霊力」の能力を持ち、数少ない霊体に攻撃できるキャラで味方のダメージを減らす「加護」も持つ。一方でHPが低く獣×も持つなど霊体以外には弱く、加えて加入前のイベントで何度も野球人形のパーツを破壊されるため避けられがちで、『5裏』と同様不遇な扱い。

 

 アルバムでは何とか信者を集め新興宗教の教祖となるが、その頃には霊能力は失っており、信者達を騙して教祖をする。
 後に戦争に批判した事で投獄され、敗戦後は南米で平和に暮らした。


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  • 5裏の元ネタは三国志のほう統(ほうはまだれに龍)か? -- 2012-03-14 (水) 23:46:19
  • いや、周ゆだろう -- 2012-03-15 (木) 07:01:42
  • 周ゆだな、発言を見ても -- 2012-03-15 (木) 14:52:07
  • スピットボールを使って、球界追放されたって書いてあるがプロペラ団との関わりは無かったのかな? -- 2012-04-29 (日) 21:38:36
  • 元ネタが完全にネタバレじゃないか -- 2016-06-28 (火) 21:34:14
  • 「名将二人は凡将に及ばず」って本当にことわざにあったとしてもおかしくないな -- 2020-06-26 (金) 21:03:37
  • 5裏で三鷹が仲間になると永久離脱する理由は、軍師の効果の重複でゲームバランスが崩れることを危惧した可能性もあると思う。 -- 2024-01-01 (月) 12:30:12

*1 「ボールに唾を塗ってヌルヌルにして投げる(摩擦係数が変るため軌道が変わる)」という投球テクニックの事。現在では物理的に汚いのと思わぬ方向に曲がりやすいので、他のボールの摩擦係数を変える(表面を削る・泥を塗るなど)行為とともに反則技とされている。
*2 元ネタは、『三国志演義』における周瑜の遺言と思われる。演義では三鷹のモチーフとされる諸葛亮の引き立て役にされており、何故孔明が生まれたのか恨みながら息を引き取った。
*3 ナポレオン・ボナパルトの格言とされる「一つの地域で作戦する軍隊は、名将2人が分かれて指揮するより、凡将1人が指揮する方がよい」が元ネタと思われる。