BF4サーバの構築方法

Last-modified: 2014-06-24 (火) 20:08:35
 

このページについて

最近、少人数用のBF4サーバを新規にレンタルされる方が結構いらっしゃるようです。
そこで、少しでも参考になればと思いPNLサーバを構築した際に実施行った内容をまとめてみました。

記載の前提

PNLサーバではProconを利用しているため、サーバ構築手順はProconを前提とした記載になっています。
Procon以外にもRCONなどの選択肢がありますので、興味のある方は調べてみて下さいね。

<1> BF4のサーバについて調べる

BF4のサーバがどういうものか分かってないとサーバ構築もできませんので、様々なサイトでお勉強させて頂きました。
その際、大変参考になったサイトは以下のサイトです。

 

BF4サーバー入門(クランVol様のページ)
http://wikiwiki.jp/vol/?bf4_server_beginner
 → BF4のサーバについて、基本的な内容を分かりやすく解説されています

 

GoodGames(GoodGames様のページ)
http://www45.atwiki.jp/goodgames/
 → BF4のサーバについて、役に立つ情報が様々な観点から沢山掲載されています

 

その他のBF4サーバの管理者様のサイト
(沢山あるのでURLは省略)
 → 先人の皆様のサイトには苦労した点やハマりポイントなどが沢山書かれているので非常に参考になりました

 

色々調べた結果、BF4サーバについては以下の内容が分かりました。
 (ゲームサーバ自体について)
  ・BF4のゲームサーバは自前でサーバを構築するのではなく、サーバレンタル業者からレンタルする
  ・日本に設置されるサーバをレンタルできるレンタル業者はInteractive 3D(i3D)とGameServers.com(GS)の2社のみ
  ・ゲームサーバのレンタル費用は1スロット1.0~1.3ドルくらいなので、レンタル費用は64スロットのサーバだと一か月で1万~1万5千円くらい
  ・ゲームサーバのレンタル費用はクレジットカードやPayPalで支払う
 (ゲームサーバの各種設定・制御)
  ・ゲームサーバの各種制御はWindowsPC上で動作するProconというツールを利用すると制御しやすい
  ・SR制限やマップ投票などはProcon上のPlugin機能で実現する
   ※ゲームサーバ自体に備わっている機能ではない
  ・SR制限やマップ投票などを実現するには、別途、24時間稼働するWindowsPCを自分で用意する必要がある
   ※24時間稼働のPC上でProconを動作させ、そのProconのPluginとしてSR制限やマップ投票を実現するため
  ・サーバレンタル業者からProcon専用サーバをレンタルすることも可能
  ・手動banはProcon上の操作で実施し、自動banはチート対策の導入やProconのPlugin機能で実現する

 

BF4サーバを構築する前の情報としては、これくらいの情報が大雑把に分かっていれば十分かと思います。

<2> 作りたいサーバのイメージを固める

実際にサーバをレンタルする前に「こんなサーバを作りたい」というイメージを固めておくと後々の作業がスムーズに実施できます。特に、以下の点は重要となってきます。

 

○ 「サーバの総スロット数」をいくつにするか
「総スロット数」とは、プレイヤースロット・司令官スロット・観戦者スロットを合わせた数です
このスロット数によってサーバレンタル料が変わってくるので、この数は重要となります。
BF4の場合、最大スロット数はプレイヤー(64)+司令官(2)+観戦者(4)で70スロットになります。

 

○ProconのPluginとして何を導入するか
SR制限やマップ投票などの機能はProconのPluginで実現します。
このPlugin選定・設定は非常に時間がかかるため、事前に「どのPluginでどのような機能をサーバに持たせるか」をある程度調べておくと良いと思います。
自分で0から調査するのが大変という場合は、お気に入りのサーバページにいくと大体導入Pluginと簡単な説明が書かれていますので、それを参考にするのが良いと思います。

 

PNLサーバの場合は、以下のようなサーバを構築するイメージでした。
 ・色々な状況に対応できるようにスロット数は最大(70スロット)
 ・みんなが遊べることを前提としたいのでDLCマップはなし
 ・これまでの様々な方の意見を参考に、司令官なし・バランサーあり・途中のチーム移動なし・SR制限ありが基本設定
 ・快適に遊べるようにHighPingキックを導入し、マップ投票を入れる
 ・これらを実現するには以下のProconのPluginがあればよさそう
   バランサー/チーム移動制限 : MultiBlanacerかTrueBalancer
   SR制限  : ProConRulez
   マップ投票 : xVoteMap
   Ping制限 : LatencyManager

<3> BF4のサーバをレンタルすることを宣言する

意外と忘れられがちですが、クランや小隊の場合「サーバをレンタルします」と宣言することは重要です。

 

クランや小隊などで「自前のサーバ欲しいねぇ」という話題で盛り上がったときに、この宣言がないと複数の方がサーバのレンタルをしてしまうことがあります。
サーバのレンタル費用は安くありませんので、無駄をなくすためにもサーバレンタルの目途が立ったら「じゃぁ私がサーバをレンタルしますね」と宣言するといいと思います。

<4> BF4サーバ構築に必要な各種アカウントを作成する

BF4サーバ構築の際には以下が必要となります。
 ・連絡先のメールアドレス
 ・サーバのレンタル費用を支払う方法

 

PNLサーバの場合は以下の通りとしました。
 ・メールアドレスはPNLサーバ管理用にGMailのアカウントを新規に作成
   → 将来的に複数人で管理となった場合でも対応できるように個人のメールアドレスではなく専用のメールアドレスを作成
 ・サーバレンタル費用の支払い用にPayPalアカウントを作成
   → さすがにクレジットカードを直接利用するのはちょっと怖かったので・・・

<5> BF4のサーバをレンタルする

日本に設置されるBF4のゲームサーバをレンタルする場合、i3DまたはGSからレンタルすることになります。
どちらが良いかは色々な比較がありますので、ネット上の情報を検索してみて下さい。

 

PNLサーバをレンタルした当時はi3Dの方がラグが少ないと言われていましたので、PNLサーバはi3Dでレンタルしました。
(これを書いている2014年5月現在ではGSの方がラグが少ないようですが・・・)

 

i3DでBF4のサーバをレンタルする場合、i3Dのアカウントを作成した上でi3Dの公式ページ上からレンタルの申し込みを行います。
レンタル注文ページの選択肢が分かりづらいですが、各種選択肢は以下の通りとなります。

選択肢意味
Server TypePublic : ランクサーバ・アンランクサーバとして稼働できるサーバ
Private : アンランクサーバとしてのみ稼働できるサーバ
Brandingサーバ名に「i3D」を入れなくてはならないかどうか
※サーバ名に「i3D」を入れて宣伝してくれるなら少し安くしますがどうしますか?という選択肢
Branded : サーバ名に「i3D」という文字列を入れる必要がある
Debranded : サーバ名に「i3D」という文字列を入れる必要がないが、その代わり少し高い(3ユーロくらい)
Slotsプレイヤースロット・司令官スロット・観戦者スロットを合わせた総スロット数
Voice ServerTeamSpeak3などのVoiceChatサーバをBF4のゲームサーバと同時にレンタルするかどうか
Web Hostingすいません、この項目はよく分かっていません
※Webサーバが付いてくるとかそういう感じだと思います
ProConProCon専用サーバをBF4のゲームサーバと同時にレンタルするかどうか
※ここでProCon専用のサーバレンタルすれば、自分で24時間稼働のWindowsPCを用意する必要はありません。
 ただし、ProCon専用サーバのため、通常のWindowsアプリとして動作するBF4制御ツールを動作させることはできません
Locationサーバの設置場所
日本のサーバとする場合は「ASIA: Tokyo」を選択する
Payment Term何か月間サーバをレンタルするか
 

サーバのレンタル期間ですが、短期間/長期間でそれぞれ以下のようなメリットがあります。
 (長期間のメリット)
  ・レンタル費用が割引きになるので安くレンタルできる
 (短期間のメリット)
  ・1か月のレンタルなら、i3Dでラグが多発するようになったときにGSへサーバを移動するなどの対応がとりやすい
  ・サーバの月々のレンタル費用は安くなったりするので、安くなったときの値段で再度借りられる

 

サーバのレンタル期間が過ぎても期間延長はできますので、まずは一か月だけレンタルして様子を見るといいかもしれません

 

レンタルの申請・支払いが完了すると、i3Dの場合、20分くらいで「サーバが使えるようになりました」というメールが来てサーバが使えるようになります。

<6> サーバのロケーション・ログインを確認する

まずはゲームサーバのロケーションを確認しましょう。
「ASIA: Tokyo」でレンタルした場合、バトルログ上で自分のサーバ名を検索すると国旗が日本国旗になっているはずです。
また、サーバの設定を何も変更してない状態でバトルログからゲームサーバにログインして、正しくログインできることを確認しましょう。

 

ほとんどの場合は問題ないですが以下のような現象も発生しているそうです。
 ・ロケーションが日本になっていない
 ・ログインできない
これらはi3Dの初期設定ミスとなりますのでi3Dに連絡すればすぐに対応してくれます。

 

ちなみにi3Dへの連絡方法は色々ありますが「チケット」というシステムでの依頼がよく使われます。
チケットについて簡単に説明すると「1つの作業・依頼を1つのチケットという付箋紙のようなもので管理する」管理システムになります。
例えばロケーションがおかしい場合は「レンタルしたサーバのロケーションがおかしいので直してくれ」というチケットを新規作成します。
するとi3Dの担当者が各種調査・設定変更をして、作成したチケットに「~という対応をしました」と返事をしてくれます。
i3Dの対応に納得できれば「では終了で」ということでチケットをCloseというステータスに変更してチケットを終了します。
i3Dの対応に納得できなければ、チケットに返信することでi3Dの対応が続きます。

<7> パスワード付きサーバに変更

ゲームサーバに問題がなければ、各種設定を行っていくことになります。

 

ただ、この先、設定途中のサーバに偶然プレイヤーの方がログインしてしまうと、設定変更やサーバリブートのアナウンスが必要になったりして面倒です。
このため、各種設定が完了するまでは「パスワード付きサーバ」に設定を変更して、自分以外ログインできないようにすることをお勧めします。

 

BF4のゲームサーバをパスワード付きに変更する場合は、以下の作業を行います。

 

(1) startup.txtを変更する
「startup.txt」というゲームサーバの基本設定が書かれたファイルの設定を以下の通り変更します。
変更前

vars.serverType RANKED
vars.gamePassword ""

変更後

vars.serverType UNRANKED
vars.gamePassword "password"
 

(2) ゲームサーバを再起動する
i3Dの場合、自分のゲームサーバの管理ページ上に「Restart」というボタンがあります。
このボタンを押してしばらくするとゲームサーバが再起動します。
※この再起動方法は状況が分かりづらいのでProcon導入以降はProconのコマンドから再起動させる方が分かりやすいです。

<8> ProConをダウンロードして接続

BF4のゲームサーバ運用ではマップリスト変更や手動banなどの作業を行いますが、これらを簡単に行えるようにするのがProconというツール(Windows上のアプリケーション)になります。意外とProcon接続ではまる場合もあるようですので、最初にProcon接続だけ確認しましょう。
※以下では自分のWindowsPCからBF4のゲームサーバへ直接接続する際の手順を記載しています。ProconサーバにProconで接続する場合は接続情報が異なってきます。

 

Proconは以下のページからダウンロードできます。
http://phogue.net/procon-frostbite/

 

なお、Proconの情報が一番集まっているのは上記のProcon公式サイトのフォーラムになります。
Proconの各種Pluginのダウンロードにも必要となってきますので、Procon公式サイトのアカウントはこの段階で取得しておきましょう。

 

ProconからBF4のゲームサーバへの接続の仕方はYoutubeなどに多数動画がありますので、その動画を見ると分かるかと思います。
日本語の動画としては以下の動画が分かりやすいです。
 【BF4】巡り廻る戦場 番外編1【サーバー無料貸出紹介】
 ※クランVol様が無料で貸し出しているBF4ゲームサーバの紹介動画
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm22974510

 

この動画で記載されている接続情報を自分のレンタルしたゲームサーバの管理者情報に読み替えて手順通りに作業すれば問題なく接続できると思います。

項目入力する情報 ※1
ホスト/IPIP address(":"以降のポート番号部分は不要)
ポートAdmin/Query Port
ユーザネーム不要 ※2
パスワードAdmin Password

※1 : i3Dのサーバレンタル完了時に受け取る「Game server online」というチケットに記載された項目名
※2 : ユーザネームは「ProconLayer」というProconに外部からProconで接続する使い方をする場合のみ必要となります

 

Proconからゲームサーバへの接続が正常に完了するとゲームサーバの各種情報が表示されます。

 

なお、Proconを利用する際の注意点/参考情報は以下の通りです

 

○ 接続するポート番号

 

GSでBF4のゲームサーバをレンタルした場合は「ポート」は1つしかありません。
しかし、i3DでBF4のゲームサーバをレンタルすると「ゲームポート」と「管理用ポート」の2つのポートが割り当てられます。
 ゲームポート(Game Port):BF4のプレイヤーがゲームサーバに接続するためのポート
 管理用ポート(Admin/Query Port):BF4のゲームサーバを管理するためにProconなどで接続するためのポート

 

このため、i3Dでは1つのBF4ゲームサーバに2つのポート番号が割り当てられるので、各種設定・接続の際にはポート番号を間違えないように注意して下さい。

 

○ Proconの日本語化

 

上で紹介させて頂いた動画の中では「Proconの日本語化」の手順が含まれていますが、Proconに少し慣れた後は英語に戻した方が良いと思います。
理由は以下の通りです。
 ・日本語化してしまうと一部のPluginが動作しない
   → 日本語化すると「チーム名」なども全て日本語化してしまい、一部のProconのPluginが正しく動作しなくなる
 ・Proconの多くの情報が英語なので、英語のままにしておけばそのまま検索できる

 

以降ではProconが英語のまま設定されているものとして説明を記載しています。

 

○ Proconの各種設定を最初どのPC上で行うか

 

Proconは常時稼働のWindowsPC上で運用することになりますが、最初の設定が完了するまでは自分の使い慣れたPC上で色々と設定を行うのが良いと思います。
最初のうちはProcon/Pluginの設定が良く分からなくて色々と設定をいじりまわすことになります。このため、まずは使い慣れたPC上で作業を行い、全ての設定が問題ないことを確認したら常時稼働のWindowsPCにProconを移すのがやりやすいと思います。

<9> チート対策

BF4のゲームサーバを運用する上で重要になるのがチート対策です。
これらのチート対策としては以下のようなものがあります。

 
名前概要
PBBans準公式のチート対策の仕組み
GGC-Stream準公式のチート対策の仕組み
MetabansProconのPluginとして動作し、プレイヤー名を手動で登録してbanするための仕組み。
最大の特徴は他のMetabansの利用者をtwitterのようにフォローすることでフォローした人のban情報を取り込むことができる。
ただし、Metabansにはサーバ管理者の私怨banもあると言われており、フォロー機能を利用する場合はフォローする人をしっかり見極める必要がある。
CheaterDetecterProconのPluginとして動作し、命中率等が明らかにおかしいプレイヤーを自動Kickする
 

チート対策の方針は色々あると思うのですが、最低限のチート対策を入れておかないとチーターで溢れかえるサーバとなってしまいます。
このため、既存の各種サーバを参考に導入するチート対策を決めて、導入を進めるとよいと思います。

 

なお、PBBans/GGC-Streamの導入は以下のページが非常に分かりやすいです。
※PBBans/GGC-Stream以外はProconのPluginになりますのでPluginの説明ページを見れば導入できると思います。

 

PBBans
クランVol様 - PBBans設定
http://wikiwiki.jp/vol/?PBBans_setting
※「4.登録が出来るとEメールが届きます」の箇所ですが、自動登録ではないようですので登録まで半日程度時間がかかることもあります。ゆっくり待ちましょう

 

GGC-Stream
GoodGames様 - サルにも出来るGGCストリーミング設定
http://www45.atwiki.jp/goodgames/pages/241.html

<10> サーバの基本設定

チート対策まで完了したら、自分のイメージ通りのサーバになるようにサーバ上で基本設定をします。

 

サーバの設定は主に「startup.txt」というファイルに記載することになりますが、Procon上からサーバの設定を行い、その結果をstartup.txtにコピペすると非常に設定しやすいです。

 

具体的には、以下の通りとします。
 (1) Proconでサーバに接続して各種サーバ設定を行う
 (2) Proconから「ServerSetting」→「ConfigGenerator」を選択して「Copy To Clipbord」を選択
 (3) クリップボードに「startup.txt」に記載するべき内容がコピーされるので、この内容をサーバ管理ページなどからstartup.txtに設定する

 

この手順は以下の動画を見て頂くと分かりやすいと思います。
BattleField 3 - ProCon Configuration
http://www.youtube.com/watch?v=ZDnehAOikkY
※BF3の動画ですがBF4でも基本的に一緒です

 

なお、Procon上からの設定変更内容は設定変更した瞬間にゲームサーバに適用されます。
なぜ、startup.txtにも記載するかというと、以下の通りとなるためです。

 
変更方法適用内容
Procon上からの変更ゲームサーバに即時適用される。
ただし「一時的」に設定変更が適用されただけなので、ゲームサーバを再起動するとstartup.txtの内容に戻ってProcon上から設定変更した内容は消えてしまう
startup.txtへの変更ゲームサーバを再起動しないと反映されない。
ただし、ゲームサーバが再起動されても、起動時にstartup.txtの内容が読み込まれるため、設定変更が適用されたままになる。
 

このようになるため、サーバの設定変更は以下の通りとすると良いと思います。
 (1) Procon上でサーバの設定変更を行う
 (2) (1)の変更内容をstartup.txtに適用する
 (3) ゲームサーバを再起動し、正しく設定内容が反映されているか確認する

 

BF4のゲームサーバはパッチ適用やクラッシュなどで思った以上に再起動しますのでstartup.txtへの変更適用を忘れずに行うようにして下さい。

<11> ProconのPlugin設定

続いて、ProconにPluginを導入して、ゲームサーバの機能を拡張していきます。

 

ProconPluginはProcon公式フォーラムの以下から大体入手できます。
 https://forum.myrcon.com/forumdisplay.php?13-Plugins

 

ProconPluginの基本的な設定の流れは、以下の通りです。
 (1) ProconのサイトなどからPluginのソースコードを取得する
 (2) ProconのPluginフォルダに取得したソースコードを格納する
 (3) Proconを起動する
   ※この起動時にソースコードがコンパイルされてProconのPluginとして読み込まれる
 (4) ProconのPluginタブで利用したいPluginを選択後、「PluginSetteing」を選択して各種設定を行う
 (5) ProconのPluginタブで利用したいPluginにチェックを入れるとPluginがアクティブになる

 

ProconPluginのソースコードを格納するフォルダは「(Procon格納ディレクトリ)\Plugin」か「(Procon格納ディレクトリ)\Plugin\BF4」になります。
どう格納するかはPluginのreadme.txtに記載があったり、格納するままの形でソースコードが配布されています。

 

ProconPluginの具体的な利用方法・設定方法は、各Pluginごとに詳細な解説があったり、YouTubeに設定方法説明の動画があったりしますので、それらを参考にして設定して下さい。

 

サンプルとしてマップ投票のPluginを導入する場合の手順を紹介すると、以下のようになります。
 (1) マップ投票のPluginを公式フォーラムなどから見つける(今回はxVoteMapを見つけたとして手順を記載)
 (2) 以下のページからxVoteMapのPlugin(xVotemap 1.5.5.1.zip)を入手する
    https://forum.myrcon.com/showthread.php?6524-xVotemap-1-5-5-1
 (3) (2)で取得した圧縮ファイルを解凍する
 (4) 公式フォーラムの記載の通りインストールする
   公式フォーラムの記載
    > Installation
    > BF4: Unzip the 'xVotemap.cs' into your '..\Plugins\BF4\' folder.
   →
   解凍した中身の「xVotemap.cs」を「(Procon格納ディレクトリ)\Plugin\BF4」に格納する
 (5) Proconを起動する
 (6) Pluginタブを選択し、左側の「Loaded Plugins」の一覧に「xVotemap」が表示されていることを確認する
    → 表示されていない場合はインストールに失敗しているので(5)までの手順を見直す
 (7) 「xVotemap」を選択し(チェックはまだ付けないで選択のみ)、右側にある「PluginSetting」を選択する
 (8) 公式フォーラムの記載内容を参考に、表示されたPluginの設定を行い、自分の設定したい内容に変更する。
   例えば以下ように変更する。
    Map Options/Number Of Vote Options(投票するマップ選択肢の数) :
     4→8(選択肢を8マップに変更)
    Voting/Minmun Players for Start(投票を開始する最少人数) :
     0→1(最低1人のプレイヤーがいないと投票を開始しない)
 (9) 左側の「Loaded Plugins」の一覧の「xVotemap」にチェックを入れる
    → チェックを入れるとPluginがアクティブになり、動作を始める
      ※設定途中でPluginが動作開始しないよう、この手順のように最後にチェックを入れると良い

 

参考までにPNLサーバで導入しているPluginを紹介すると、以下のPluginが導入されています

 
Plugin・ツール名概要
LatencyManagerPing値の高いプレイヤーを自動キックするPlugin
xVoteMapプレイヤーの投票によって次のマップを選択する「マップ投票機能」のPlugin
TrueBalancer各チームのバランスがよくなるようにチーム分けを自動で行うPlugin
AdaptiveTicketCount人数によってチケット数を変更するPlugin
※どうしてもプレイヤー数が少ない時間帯ができるため、その祭に少ないチケット数でラウンドを始めることができる。
ProCon Rulez各種制限やランキング表示などを行うためのPlugin
他のPluginと異なり、ルールをテキストで記載してProcon Rulezに読み込ませることにより様々な機能を加えることができる。
ルールは以下のページにそのまま使えるサンプルが色々記載されている。
https://forum.myrcon.com/showthread.php?2958-ProconRulz-V44j1-weapon-limits-and-other-event-triggered-admin-actions
Insane LimitsProCon Rulezと同様に、テキストでルールを記載することで様々な機能を加えることができるPlugin
用途によってProCon RulezとInsane Limitsを使い分ける。
ルールは以下のページにそのまま使えるサンプルが色々記載されている。
https://forum.myrcon.com/showthread.php?5399-Insane-Limits-(0-0-9-3-11-DEC-2012)-BF3
Chat To Yell Redirector「Request Ammo」などのラジオチャットをYell(画面中央の管理者メッセージ)として表示するためのPlugin
他のPluginと異なり、作成/配布元はGoodGames様
RconMessageTransmitter日本語でチャット欄にメッセージを表示するためのツール
他とは異なり、作成/配布元はGoodGames様で、ProconPluginではなく単独で動作するWindowsアプリケーションになる。

<12> Proconを常時稼働のPCに移動させる

ここまでくればサーバの設定は一通り完了となります。

 

最初から常時稼働のWindowsPC上でProconを動作させて設定した方は問題ありませんが、自分の使い慣れたPC上でProcon/Pluginの設定をした方は、常時稼働用のPCへProconを移動しましょう。

 

なお、Proconはインストール不要のアプリケーションなので、OSや.NetFrameworkのバージョンが同一であれば、Proconフォルダごと別のPCにコピーしてもそのまま動作するはずです。
※Procon専用のサーバをレンタルした場合などは、これをやってしまうと正しく動作しなくなるため、ちゃんと0から再設定しましょう

<13> GameTrackerに登録

この作業は必須ではありませんが、GameTrackerというサイトに自分のレンタルしたゲームサーバを登録すると色々な情報が見れて面白いので、登録しておくと良いと思います。

 

Game Tracker
http://www.gametracker.com/

 

PBBans/GGC-Streamのように会員登録してサーバを追加するだけですので説明は省略します。

<14> サーバの説明・紹介ページの作成

サーバ設定も完了し、実運用できる状態となりましたが、実運用の前にサーバの説明・紹介ページを用意しましょう。

 

サーバ説明・紹介ページはどのようなWebサイトでもよいのですが「URLが短いサイト」を選ぶと良いと思います。
これは、BF4のゲームサーバの説明文は設定できる文字数に上限があるため、あまり長いURLを記載しようとするとそれだけで文字数オーバーになってしまうためです。

 

サイトの作り方は一般的な内容となるため、ここでは説明は省略します。

<15> パスワードなしサーバに設定変更

「<7> パスワード付きサーバに変更」の手順でパスワード付きサーバに設定変更した場合は、「パスワードなし」サーバの設定に戻しましょう。

 

BF4のゲームサーバをパスワードなしに変更する場合は、以下の作業を行います。

 

(1) startup.txtを変更する
変更前

vars.serverType UNRANKED
vars.gamePassword "password"

変更後

vars.serverType RANKED
vars.gamePassword ""
 

(2) サーバを再起動する
Proconから「Console」を選択し「admin.shutDown」をテキストエリアに入力した後「Send」ボタンを押す。
※すぐに再起動が始まってしばらくするとサーバの再起動が完了する

 

これでサーバの構築作業は全て終了で、プレイヤーの方が接続して遊べる状態となりました。

参考情報

参考情報としてPNLサーバの運用開始後に得た情報等を随時追加したいと思います。

 

○ PNLサーバの設定が当初から変更となった理由

 

PNLサーバでは皆様からの要望を取り入れて、サーバ設定をいくつか変更しています。
参考までに「なぜ設定を変更したのか」を以下に列挙します。

 
項目変更内容
マップ投票マップ投票はごく一部のプレイヤーしか利用しておらず、投票で同じマップが続くとすぐに飽きがきてしまう。
また、PNLサーバの場合、ロッカー・DLCマップはなしなので、マップ投票なしでもすぐに全てのマップがローテーションするため、マップ投票はなしに変更となった。
 

○ 小隊メンバーのみログインできるようにする方法

 

小隊やクラン内のイベント用に「サーバにログインするプレイヤーを限定」したい場合があります。
この実現方法としては色々な方法がありますが、「サーバのパスワードを設定する」方法が最もよく用いられるようです。

 

パスワードでログインプレイヤーを限定するための設定方法は以下の通りとなります。

 

(1) startup.txtを変更する
変更前

vars.serverType RANKED
vars.gamePassword ""

変更後

vars.serverType UNRANKED
vars.gamePassword "password"
 

(2) サーバを再起動する
Proconから「Console」を選択し「admin.shutDown」をテキストエリアに入力した後「Send」ボタンを押す。
※すぐに再起動が始まってしばらくするとサーバの再起動が完了する

 

(3) サーバのログインパスワードを必要なプレイヤーに周知する
※小隊のプライベートメッセージ欄に書いたり、IRC/TeamSpeakなどのチャットで必要なプレイヤーに連絡します。

 

○ Pingキックの閾値

 

「Ping値の高いプレイヤーをキックする」Pluginを導入する場合「Ping値がいくつ以上であればキックするか」という設定が重要となります。
ゲームサーバの構築前は「60以上キックとかで十分なのでは?」と考えていたのですが、日本国内からの接続でもPing値が100を超える方もいらっしゃって、あまり厳しい値にはできないようです。
Ping値の設定は最初は緩めに設定しておいて、接続するプレイヤーのPing値を見ながら厳しめの値に変更するのがよさそうです。

 

○ 「!rules」を導入しよう

 

チャットログを確認すると「!rules」を入力するプレイヤーの方が結構多いことが分かります。
これは様々なサーバで取り入れられているコマンドで「!rules」を入力するとサーバのローカルルールが表示されます。

 

この「!rules」コマンド自体はProconRulezで簡単に実現できますので導入すると良いと思います。
具体的にはProconRulezのPluginに同梱されている「proconrulz_rules.txt」で実現可能です。

 

○ RoofCamper / BaseAttackerを自動banしたい

 

残念ながら自動banは難しいと思います。理由としては以下の通りです。
 ・ProconPluginからプレイヤーの位置情報を取得することはできない
   → 「屋上」や「ベース付近」にいるプレイヤーを区別することが出来ないため、Pluginでの自動banが難しい

 

実際に屋上禁止のサーバもありますが、基本的にはサーバ管理者が手動でbanの対応をしていると思います。

 

○ デバッグ量・ログ量

 

ProconPluginの設定当初に意外と見落としがちな点に「デバッグログ」の量があります。
Pluginによっては初期設定のデバッグレベルのままだと、かなりのログ量を出力するPluginもあります。
このため、Pluginを導入して数日したらログ量が適切かを確認し、ログ量が多すぎるようならデバッグレベルを下げるなどしてログ量を減らした方が良いと思います。

 

ログ量があまりに大量になってしまうと何か問い合わせがあった場合にすぐに確認できませんし、他の重要なログが埋もれてしまうこともあります。

 

○ 「xxxx制限」を行いたい

 

専用のPluginがある制限を除けば、「xxxx制限」はProconRulezかInsane Limitsで実現されることが多いです。
これらの制限はPluginのページに多数載っていますが、よくある制限を簡単にいくつか紹介すると以下のようになります。

 

・武器制限(禁止)

 

ProconRulezのページにある以下が該当の制限になります。
 Some sample rulz
 Example 1. Limit a single weapon (usage suicidal, kick on 4th kill, ban on 6th kill):
非常に簡単なルールですので、1キルで即キックなどに簡単に変更できると思います。

 

なお、ProconRulez共通となりますが、ProconRulezのルール詳細はマニュアル(Procon Manual V2.zip)にまとまっていますので、これを読んでおくとサンプル内容が分かりやすくなります。
また、サンプルにある「Weapon Siaga20k」は武器種別になりますが、この武器一覧は以下のファイルで規定されています。
 (Procon格納ディレクトリ)\Configs\BF4.def
例えば「C4禁止」にするのであれば、武器の箇所を「Weapon U_C4」と「Weapon U_C4_Support」に置きまえます

 

・武器制限(n人上限)

 

ProconRulezに同梱されている「proconrulz_sniperlimit.txt」が該当の制限になります。

 

・武器制限(分隊限定)

 

ProconRulezに同梱されている「proconrulz_snipersquad.txt」が該当の制限になります。

 

・チケット数差によるラウンドの強制終了
・ステータス制限
・芋キックの実行

 

利用しやすいPluginとしてPNLで自作Pluginを作成しました。
左側のメニューの「自作Pluginの配布」に詳細の記載がありますので利用してみたい方はお気軽にお問い合わせ下さい。