【金属】

Last-modified: 2024-04-17 (水) 02:43:02

ここでは主に設定を解説しています。

SF2

万物に宿る元素と言われる【アニマ】を阻害する性質がある物質。武具として加工すると頑丈で壊れず、性能もツールやクヴェルより全般的に高め。
しかしサガフロ2の世界たる【サンダイル】では、作中の時代ではアニマを用いた術文明が全盛だったので忌み嫌われた。
 
金は例外的にアニマを遮断しないが、希少性が高い。
銀もアニマ遮断率が低く、クヴェルに使われている金属は「金」「銀」に限定されている。
 
最もアニマを阻害する効果が高いのは鉛。

社会への影響

限定的ながらも当初から比較的使われていたのは【鉄】
死体にアニマが取り付いて【グール】というゾンビモンスターにならないよう、棺桶に鉄を入れてアニマが入ってこないようにする。
 
それ以外ではせいぜい、銀のステーキ皿程度の用途だったという。裏設定では食器などにも術文明が取り入れられ、例えば火術で保温効果などを出していたらしいので、食器1つでもアニマ阻害は邪魔だったのだろう。
 
これが能動的な目的で使われたのは、作中の時代では【ギュスターヴ13世】の台頭から。
アニマを阻害する性質を逆手に取れば、敵が使う術を軽減できる。
【術不能者】たる彼ならメリットにしかならず、ここに着目して【鋼鉄兵】の軍団を作り上げたことで、歴史を大きく変えた。
 
彼の功績が世の中に認められると術至上主義もなくなり、一般市場に金属製品が出回るようになるなど、目に見えるレベルで社会に変革をもたらす。

歴史的な経緯

作中以前の時代では、術文明が本格的に勃興しておらず、金属の加工技術も進んでいた。
最初は農具、そして青銅発掘以降は武器にも使われ始め、材料が鉄へと変化していく。
【ハン帝国】の最盛期である【五賢帝時代】終わりごろには、材料は鋼にまで発展した。
 
ところが【南大陸】【ツール】が発明され、術の仕組みが解明されると、その文明の可能性の前には鋼でも分が悪く、衰退の一途を辿る。
ただし、当時の金属製品隆盛の時代を、作中のギュスターヴ13世の技術と並べて語るのは適切ではない。ハン帝国が腐敗した時、金属加工技術が高ければ、帝国のクヴェル術による支配に抗う力となりえていたはずなので、それを金属で覆した記録がない以上、武力として術のレベルには届かなかったのだろう。
 
もっとも、クヴェル発掘記録が原則存在しない南大陸では、船舶の技術として脈々と金属が使われ続けている事実もある。この造船技術は他の大陸では逆立ちしても勝てない。
 
また、ツール発明後の術文明時代でも、個人レベルかつ能動的な金属需要がなくなったわけではない。
音のツールにはしばしば使われている(設定上にあったり、中には実際【術阻害効果】がある)。「音のアニマを認識する」ために「音をかき鳴らすパーツ」として銀を部分的に使っている。