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岡原ゼミナール
- 慶応義塾大学文学部社会学専攻に設置された岡原正幸教授のゼミ
- 2009年4月現在、約30名ほどが在籍。参加開始年度によって、02、03、04、05、06、07、08、09メンバーに分かれる。
- 社会学専攻以外に、02(教育学専攻1名、美学美術史専攻2名)、03(経済学部、商学部各1名)、04(人間科学専攻3名,哲学専攻1名)、05(法学部法律学科、政治学科、早稲田大学文学部各1名)、06(仏文1名、人間科学2名、商学部1名、美美2名)、07(商学部2名、経済学部1名、人間科学3名、環境情報1名)、08は全員社会学専攻、09(人間科学、美学美術史、商学部各1名)
- 活動は、メンバーの自主プロジェクトを柱にメンバー内より集うその都度のユニットが核となり進められる。どのプロジェクトもwork in progressをフィロソフィーとしている。また、プロジェクトに関わる理論的なフォローは主にサブゼミで行っている。運営については運営方法を参考にしてください
- 公式プロジェクトとは、メンバーの合意でゼミ費を徴収し、その予算より経費が少なくとも一部は計上しえるプロジェクトです。リサーチ段階はこの限りではありません。また、外部より予算が付けられ、ゼミ費からの支出を要さない大型のプロジェクトもゼミ公式となります。
- 備考:ゼミ活動費を徴収します。ゼミ代表はおかず、総務・広報・企画などの各チームが合議します。各プロジェクトには個別にチームが編成されます。ゼミ・サブゼミは、金曜の2,3,4,5時限を原則としますが、学内の授業の枠とは別個にプロジェクトは進行するので、活動日は流動的になります。
- 閉鎖的な集団であるより、ネットワーキングとしてのチーム活動をめざしているので、「メンバーを退屈させない」のをモットーにします。このゼミを作り上げる過程そのものが「科学より芸術なのです」。
- 参加メンバーの募集は、冬の一斉募集のほか、随時受け付けている。各年度のメンバーは前年度11月以降に募集。継続メンバー以外にプロジェクト単位の参加もできる(履修者は年度単位になります)。
- 連絡先は、mlb41567@nifty.com
09役職
- 本部
- 企画(澤近、若菜、藤田、足澤、宮村、山本)
- 会計(水野)
- ゼミナール委員(神谷、末代)
- 三田祭、ヒヨシエイジの渉外は、本部人員が行う
- 「ノワール(ロフト)」(岸端 08大原、飯本)
- 「映像」(吉中、荒井)
- 「三田の家」(桑沢、斎藤)
- 「アートディレクション」(瀬戸山 08一馬)
08役職
- 本部
- 企画(酒井、都築、ホアン、撮影記録専任/07藤田)
- 会計(広井、原)
- ゼミナール委員(森井、藤原)
- 三田祭係(RPカフェ担当藤原、お笑いセンター試験担当宮田)
- 「アートプロジェクト150@Mita」(堀内、宮田および本部)
- 「Cultural Typhoon@仙台」(堀内、小松、新保、07藤田)
- 「ヒヨシエイジ」(上原、松田)
- 「ノワール(ロフト)」(大原、宮田、酒井、酒井、堀内、小松)
- 「映像」(08度現代社会論履修者)
- 「三田祭/08プロジェクト」(森井、藤原、宮田および全員で)
- 「三田の家」(総合/高橋、みたでカンタービレ専任/新保)
- 「アートディレクション」(07中島)
07役職
07チーム再編成
- 総務(大木、前田、小林)
- 会計(半澤、大塚)
- ゼミナール委員(木村、白木、平塚)
- 三田祭係(キャンセルゆえ解散、ロフト系で06森、06藤春が新任)
チームのミート、外部との交渉などに責任もってあたり、チームの企画・決定事項をゼミ全体にフィードバックする
- 「三田の家」(全員)とくに運営(小寺リーダー、日渡サブリーダー、半澤、大塚、原、露木、森友、古田、青木)
- 「ヒヨシエイジ」(宮澤リーダー、藤田、鳥越、小林、熊谷、前田)
- 「ワークショップ」(06田中、06小川原、半澤、青木)
- 「ロフト」(網盛リーダー、佐藤、大石、白木、成田、麻生、外川、中島)
- 「映像」(青木リーダー、平塚サブリーダー、金田、小寺、木村、網盛、古田、藤田、大木、大石)
- 「07プロジェクト」(企画者全員)とくに「アートディレクション」(中島、古田)
06役職
【06組織】
総務部
- 総務 (塩田裕美子 森圭子 佐藤友理恵)
- 会計・記録 (柿沼礼子 藤春翔子 山口悠衣 )
- 三田祭運営 (小川原香 幾代沙緒里 山本佳奈 上田めぐみ)
- 渉外・ゼミナール委員 (田中秀尚 武内祐奈 緒方枝里子)
プロジェクトチーム(06は最低二つは登録・・・志望メールの内容から数人割り振りましたが変更アリ、各自がここに編集画面より書き込んで結構です)
- ヒヨシエイジ/柿沼礼子、塩田裕美子、山口悠衣、藤春翔子、小泉香織
- アートワークショップ(笑顔、感情T・箱)/田中秀尚、山本佳奈、太田絵里香、川平麻貴、上田めぐみ、小川原香、今長冬香、柳沢奈苗
- 三田通りデザインフォーラム/幾代沙緒里、小川原香、堀田由香里、 荒井藍、水谷友里恵、今長冬香、太田絵里香
- 身体知/幾代沙緒里、川平麻貴、武内祐奈、緒方枝里子、小泉香織、富岡明女
- 映像/田中秀尚、緒方枝里子 水谷友里恵、高岡彩映子
- ロフト企画/藤春翔子、上田めぐみ、森圭子、佐藤友理恵、荒井藍、山口悠衣
- 雑誌プロジェクト/山本佳奈、塩田裕美子、藤春翔子、高岡彩映子、柳沢奈苗、佐藤友理恵、武内祐奈、富岡明女、堀田由香里、今長冬香、柿沼礼子、森圭子
05役職
05役割分担
【05組織】~
総務部
- 総務 (大野、植原、笠井、熊谷)
- 会計・記録 (萱場、井上、石戸、龍)
- 三田祭運営 (猪野、深谷、深田、船本、近藤)
- 渉外・ゼミナール委員 (中井、吉田、三谷、大野)
テキスト班 (植原、熊谷、石戸、市村、深田、近藤)
- 研究
- プロジェクトコンセプト立案
制作チーム (中井、井上、龍、平栗、保條、島田) - プロデューサー(外部との折衝、予算交渉などを含む)
- デザイナー
既存プロジェクト連絡係 - ヒヨシエイジ (笠井、萱場)
- 大学街 (船本、猪野、深谷、熊谷)
先頭の人が各チームのリーダーです。
- 研究
緊急・重要 チーム・プロジェクト担当制
三田祭プロジェクト(但し三田祭当日は原則全員参加)
- antiCM【04中野、04足立、05平栗、03宮島、05萱場、05井上、05深谷、05保條、04川口】
- 笑顔交換プロジェクト【05植原、05猪野、05龍、05林、05船本、05中井、05三谷、05大野、05石戸、岡原】
Mitayatai(大学街)【05深谷、04三村、03小林、05熊谷、05大野】
ロフト企画(当日は絶対全員参加!!!)【03中嶋、04川端、04志賀、04桂、04荒井】
映像製作【04村瀬、04桑原、04志賀、04溝添、05深田、05石戸、05大野、05萱場、05熊谷、05井上、05深谷、05保條、岡原】
早稲田祭(感情箱ワークショップ担当)【05島田、04宮地、04金井、04藪田、05笠井、岡原】
ヒヨシエイジ2005(当日は原則全員参加)【05笠井、05萱場、05井上、05近藤、岡原】
能オペラ公演(豊洲、安曇野公園、ロンドン)【03結城】
04役職
ゼミナール委員(桂、桑原)
総務-書記長(足立)
総務-会計(川端、03中嶋)
総務-広報・企画(三村、志賀、足立)
総務-記録(カメラクラブ 中野)
総務-IT(渡會)
サブゼミリーダー(宮地、藪田)
プロジェクト(三田祭を含む)(荒井、大司、金井、村瀬、溝添、神崎)
ゼミの活動
- 主たるアクションは、team Oka 活動記録を参考にしてください。
- 02年度なら、川俣正/DailyNews展(水戸現代美術館)見学、社会を撮る、書籍を体験して、壊して、伝えるワークショップなど
- 03年度なら、安藤忠雄展(東京ステーションギャラりー)見学、tokyo deep west(高円寺、中野のサブカルチャー見学)など
- 04年度、篠原有司男講演会、deep akiba(秋葉原探索)、都内パブリックアート見学(立川、新宿、六本木)など予定
- 05年度、隈研吾講演会、椿昇講義、横浜トリエンナーレ見学
ゼミの備品
以下が岡原ゼミの備品として登録済みです。他にシルクスクリーンセット。
ゼミの活動に「自由に」使ってください、貸し出しに当たっては総務を通したいと思
います。
- スチレンボード x30(不明)
- 「渋谷水」ロゴ入りナプキン x10000
- 玉砂利
- ゴザ x4
- テント(3~5人用) x1
- タープ(屋根だけのテント) x2
- シュラフ x3
- ビニールシート多数
- 折りたたみ小型チェア x5
- ランタン x1
- ビニールプール(大型) x1
- 電動ポンプ x1
- クーラーボックス x1
- ポリバケツ x5
- サッカーボール x1
- エプロン x2
- 仮装マスク x2
- 軍手 x5
- スコップ x1
- 草刈鎌 x1
- 布(約1x3m ガーゼ状) 多
- 布(約1x3m 帆布状) 多
- タップ延長コード x3
- 電球ソケット x10~15
- ターンテーブル x2
- ポラロイドカメラ x3
- ハンガー 多
- ミニ懐中電灯 x3
- そのほか消耗品の残り(文具、アクリル絵具、筆など)
- 8ミリビデオカメラ x2
ゼミに関するFAQ 04志望者からの問い
Q:どのような感じで普段のゼミでは時間が使われるのでしょうか?
A:プロジェクトを遂行するために、臨機応変にゼミの時間や場所を使います。
Q:すべての人が企画を立ち上げますか?
A:いいえ。仲間の立ち上げたプロジェクトを、当事者意識を持って共同でこなしていくのも重要です。企画力がなくても、いろんな手段でかかわれます。
Q:授業外の活動は多いですか?
A:プロジェクトの質によります。が、同じ時間同じ場所ですむことはありません。
Q:K-domプロジェクトは今後も続けますか?
A:形を変えて、コンセプトは活かしていきます。
Q:現代アートに関する知識? 明確なテーマをもつ?
A:現代アートに興味をもってください。むしろ、アートのいろいろな試みからテーマが見つかるかもしれません。
グランドコンセプト
1 募集要項にある如く、社会学とアート、さらには日常生活やビジネスとの境界線を霧消させる実験的な試みを、anything goes! (Feyerabend)をポリシーに、真摯かつ陽気に行う集団、それが『私たち』です。
2 とはいえ、work-shopping@waseda-karada、 感情Tシャツ、 K-domプロジェクトなど、「ナゼ?」「ナニ?」「ドウシテ?」「ナンノツモリ?」「ナニニナルノ?」といった問いを浴びせかけられるでしょう。先日も02メンバーよりこの点に関する危惧が吐露されました。
3 僕自身は、各々のメンバーがゼミ活動を通してこの点について自分なりの回答を模索してくれれば、と思ってましたが、ゼミが外部との交渉をする以上、対外的なゼミの姿を想定しなくてはなりません。
4 そこで、「岡原ゼミとは?」に対して、上記の1のほかに、以下の答えを用意しました(*自己アイデンティティは関わる他者との関数関係、誰に対してどう語るかが大事)。
?「たとえば、M.ヴェーバーの『中間考察』に描かれた主題を批判的に継承し、具体的に実行する」
?「特権的な知識やその生産者・専門家を疑う」
?「近代社会で分化し自律化した諸々の社会空間(経済、政治、宗教、芸術、科学、日常など)の間にある自明化された境界・格差を交差させ無化する」
?「感情管理社会を超える、ホモアフェクトスとして」
?「文化的なヘゲモニーの実践的な再考とそのアルタナティブの模索」
?「窮屈と不自由と閉塞に抗う、社会的行為やコミュニケーションのデザイン」
?「・・・らしさの再検討」
?「キャンプであり、道化であること、を自認する」
?「思考や感情の表現ツールとなること(表現するという出来事自体がメタレヴェルで何を表現するのか、それを問い続ける)」
?「・・・カンケイネー! ウルセーヨ!」
?「・・・」
?
『私たち』という集まりが、個々人に還元されることなく、その社会的活動を背景にして、多様に主体化されることを常に視野に入れて欲しい。
私たち・・・ゼミ・・・大学生・・・20代の人間・・・日本人・・・健常者・・・慶應・・・
ゼミのフィロソフィー
社会学を脱臼させること、それに尽きる。リアルな感覚からすれば金魚の糞のごとき「学」を壊滅的な状況に追い込み、そんな「学」を栽培してきた薄汚れてブヨブヨになった温室のビニールを引き剥がすこと、そこに、魂と生の喜びを求める。……誰が? 誰に向けて? 誰のために?
担当者のオカハラが言うには、「自然のものだと思われているような〈感情〉や〈身体〉の社会的構築を謳う、あるいは〈障害者〉の自立生活に立ち会う、それらをベースにして、ひと、もの、ことば、そして出来事が、この社会で配置される場面を僕は探ってきたのですが、今現在は、それらのいわゆる〈社会学的〉な営みにあって、〈探る主体〉として制度的に構築されていってしまった〈僕〉〈岡原〉〈社会学者〉の脱・再構築をめざして、みずからのリアルさに準拠するような、実験的な試みをしようとしています。たとえば、感情公共性の立ち上げ、非言語式社会学の創案、社会/学/アートもしくはソシオインスタレーションの制作、社会調査の演劇的批判、極私的社会学の創作、などがそれです。またそれらの試みの総称として《社会彫刻》を、ドイツのアーティスト、ヨーゼフ・ボイスより借用しています」、ということらしい。
感情社会学、ポスト構造主義、ポストコロニアリズム、文化精神医学、ジェンダー論や差別論、さらには現代アートの動向、そんなことを頭に入れておかなければ、このゼミの輪郭はつかめない。けれど輪郭をつかんでも仕様がない。サブゼミを除けば、ろくに本も読まず、カメラやビデオやスプレー、あるいはターンテーブルで勝負しようとするからである。このバトル、白黒つけても仕様がない。まずはストリート、そこでのサバイバルが緊急課題だから。
個々の学生の多様な欲望を決めつけたり死なせたりしないよう、むしろ踏ん反り返った「学」こそ、敵にしましょう。ただ、逆に言えば、このゼミに参加するには強い欲望こそ必要かもしれません。自分のやりたいこと試したいこと、たとえそれがXXXだとしても、それをプロジェクトとして表現し、共にあるメンバーにそれを納得してもらい、どこからか経済的・社会的な資本を調達し、具体的に転がしていく。ネットワークやコミュニケーションを誘発・誘導し、自省しつつも、内に閉ざさず、つねに他者の前にみずからを投げ出し、他者のリアクションをリアルに受け止め、それをプロジェクトの本体に滑り込ませる。ときにプロジェクトは思わぬ変態を遂げ、予想外の出来事の連鎖となる、それをも楽しみ、その変態に身を寄せ、「自分が生きる」という生のプロジェクトの糧とする。それは「欲望」あっての話だから。
ゼミ活動には「形式」を求めません。その都度の欲望が互いに絡み合うなか、時間や空間、社交や関係、言説や身体、運動や実践、そういった形式がアドホックに生成されるのを好むからです。ゼミメンバーの「所属」も問いません。欲望が所属に先行するからです。