シリーズの歴史

Last-modified: 2011-12-25 (日) 12:44:54

目次


 

TESの歴史

 

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The Elder Scrollsシリーズは、1994年にシリーズ第1作目『The Elder Scrolls: Arena』が発売し、その後もリリースを重ねるごとに飛躍的に進化してきました。
全作通してTamriel(タムリエル)と云う共通の世界が舞台であり、一貫した物語が描かれているのが特徴で、その世界観と設定は他に類を見ないほど作りこまれています。
ここでは、これまでにリリースされたThe Elder Scrollsシリーズの簡単な紹介をしていこうと思います。

 

The Elder Scrolls: Arena

Arena.jpg機種MS-DOS
発売日1994年
開発Bethesda Softworks
ジャンルRPG
時代3E 399(第3紀 399年)
舞台Tamriel(タムリエル)

あらすじ

時の皇帝であるUriel Septim VII(ユリエル・セプティム7世)は、帝国軍の魔闘士であるJagar Tharn(ジャガル・サルン)によって別次元に幽閉されてしまう。
主人公は皇帝を救出するため、帝国獄舎から解放され、Tamriel(タムリエル)全土に散らばったStaff of Chaos(混沌の杖)のかけらを集める旅に出ることになる。

 

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作品概要

シリーズ第1作目となるArena(アリーナ)はTamriel(タムリエル)全土を舞台にした唯一の作品である。
物語が牢獄から始まるという設定はこの1作目からの名残である。

開発当初は世界最強を目指す剣闘士となって各地のアリーナを転戦するといった内容で、RPGというよりは、スポーツやアクションの要素が強いゲームだった。しかし、それが徐々に方向転換していき今のような形になったのだという。
タイトルの副題がArenaというThe Elder Scrollsとはまったく関係がない単語なのは、こういった経緯が理由でもである。

セールスとしては初動は数千本と苦戦したが、一部のファンの間で噂を呼びカルト的人気を得た。

The Elder Scrolls II: Daggerfall

Daggerfall.jpg機種MS-DOS
発売日1996年8月31日
開発Bethesda Softworks
ジャンルRPG
時代3E 405(第3紀 405年)
舞台Hammerfell(ハンマーフェル), High Rock(ハイロック)

あらすじ

牢獄から解放された主人公は、皇帝の指示により工作員としてHigh Rock(ハイロック)地方の都市Daggerfall(ダガーフォール)に送られた。主人公に課せられた任務は、死んだLysandus王の亡霊の謎の調査、およびDaggerfallの女王に当てた手紙の行方を調べることだった―

 

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作品概要

シリーズの第2作目、Daggerfall(ダガーフォール)とは都市の名前である。
Hammerfell(ハンマーフェル), High Rock(ハイロック)の一部が舞台になっている。

この頃からベセスダのRPGは広大なオープンワールドを持ち味にしており、Daggerfall(ダガーフォール)のマップはTESシリーズ最大の広さを誇るどころか、これまで発売されたオープンワールド系のタイトルの中でも最も巨大で、その広さは6万2千平方マイル(イギリスとほぼ同程度の広さ)にも上る。

シリーズでは初のマルチエンディングシステムを採用しているのも特徴だ。

The Elder Scrolls III: Morrowind

Morrowind.jpg機種PC,Xbox
発売日2002年5月5日
開発Bethesda Softworks
ジャンルRPG
時代3E 427(第3紀 427年)
舞台Morrowind(モロウインド)

あらすじ

囚人船に乗せられ、島に連れられた主人公は皇帝Uriel Septim VII(ユリエル・セプティム7世)の恩赦により条件付きで釈放されることになった。その条件とは密書をBalmora(バルモラ)にいる帝国の工作員Caius(カイウス)に渡し、その後指示に従うことだった。

街の外れのあばら家に不審な男が一人。その男が帝国の諜報組織であるBlades(ブレイズ)の現地指揮官であるCaiusだった。Bladesに入隊し諜報活動に従事することになった主人公は数々の任務をこなしていく中で帝国のある思惑を知ることになるのだった・・・。

 

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作品概要

Morrowind(モロウィンド)を舞台としたシリーズ第3作目。

前作Daggerfallから実に4年の歳月を経てリリースされた本作は、TESシリーズでは初めてコンソール機でも発売され、400万本以上のセールスを記録し、Game of the Yearをはじめ60以上の賞を獲得した大ヒット作となった。
リアルに作りこまれたオープンワールドとどこまでも自由なプレイスタイルを見事に形成し、これ以降のシリーズの形を決定付けた作品でもある。

The Elder Scrolls IV: Oblivion

Oblivion.JPG機種PC,Xbox360,PS3
発売日2006年3月20日
開発Bethesda Softworks
ジャンルRPG
時代3E 433(第4紀 433年)
舞台Cyrodiil(シロディール)

あらすじ

主人公である名も無き囚人は牢獄で皇帝であるUriel Septim VII(ユリエル・セプティム7世)に出会う。
皇帝の息子たちは殺され、帝国から脱出するため護衛のBlades(ブレイズ)と牢獄に設けられていた抜け穴を利用しようとしていたのだ。しかし、次々に襲い来る暗殺者の凶刃に倒れた皇帝は、主人公にAmulet of Kings(王者のアミュレット)を託す。
主人公はこれをBladesの長であるJauffre(ジョフリー)の元に無事届ける為に旅立つのであった。

 

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作品概要

Cyrodiil(シロディール)を舞台にしたシリーズ第4作目。

前作から大幅に進化したグラフィックは緑豊かな美しいCyrodiilを見事に表現し、広大な世界を実現するために、木や森林を描画するミドルウェア「Speed Tree」や物理エンジンの「Havok」も採用された。

そして、NPCの生活を動的に表現するまったく新しいAIシステム「Radiant AI」は当時の人々を驚かせ、Game of the Yearなど数々の賞を受賞するなど高く評価された。
また、今作からコンソール機向けに初めて日本語ローカライズされ、国内でも海外ゲームとしては異例のスマッシュヒットとなった。

The Elder Scrolls V: Skyrim

Skyrim.png機種PC,Xbox360,PS3
発売日2011年11月11日
開発Bethesda Softworks
ジャンルRPG
時代4E 201(第4紀 201年)
舞台Skyrim(スカイリム)

あらすじ

Tamriel(タムリエル)に君臨していた帝国はいま窮地に立たされている。
Skyrim(スカイリム)の王は殺され王位継承の為の同盟が形成された。
内紛がおこる最中、太古の邪悪なるものが更なる脅威をもたらそうとしている。
永くElder Scrollsに綴られることの無かったドラゴンがタムリエルの地に姿を現した。
Skyrimの未来は唯一ドラゴンに立ち向かう事の出来る"ドラゴンボーン -声の力を持つ者-"が現れるという予言を待ち望みながら生死の淵を彷徨っていた…

 

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作品概要

Skyrim(スカイリム)を舞台としたシリーズ第5作目

2011年度のGame of the Yearを獲得、Morrowind、Oblivionに続いてこれでシリーズ3連続の受賞となる。発売から約1ヶ月で1000万本を出荷するなどシリーズ最高の売り上げを誇っている。

今作はBethesda Softwareが独自に開発したゲームエンジンCreation Engineを使用。
これはBethesdaがオープンワールドを構築することを目的に開発したエンジンであり、これにより前作よりもよりリアルで壮大なオープンワールドを作り上げることに成功している。

前作ではコンソール機のみの対応だった日本語ローカライズだが、今作からPC版にも対応し、国内でのメディア展開も拡大された。