ラーデック・グリズリーズ

Last-modified: 2015-09-29 (火) 21:06:03

はじめに

静止画・動画実況専用スレ2にて、とある住人が呟いた。

359 名前:以下、名無しにかわりましてNPCがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 14:30:49  ID:pHwyfrjg
    忙しいのかな?最近実況を見なくて寂しい
    自分がやるって手もあるけど、あれは人のを見るのが楽しいんだよね
360 名前:以下、名無しにかわりましてNPCがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 16:14:41  ID:SLPE4YhY
    とは言え、実況・リプレイを投下しやすい空気のためには、まず自分からってのもあるかなとは
361 名前:以下、名無しにかわりましてNPCがお送りします 投稿日:2015/08/31(月) 22:32:33  ID:iU6kbtyg
    それもそうだなー
    投下しやすい雰囲気作れるか分からないが本スレに突撃してみるわ

そして、本スレに突撃して出来上がったのが「麗しの暗器圏亭」の安価PC三人組。
いったいどこまで行けるか?!全ては安価にかかっている!!

前回までのあらすじ

博物館の警備を任されたラーデック・グリズリーズは泥棒が召喚した竜と戦いになり、辛勝しながらも泥棒を捕まえることに成功した。
しかし、パーティーの火力不足を認識した一行はリューンのある屋敷で焼菓子練成を購入すると粗悪な金を旅費に換え、スキルを揃える為に傭兵都市ゲルミナに向かったのであった。(>>517)

メンバー紹介

安価による安価の為の安価PC達。安価の内訳は以下の通りである。

 
安価内訳:PCメイキング
  • 一人目
    名前>>427 アラン・スミシー
    性格>>429 嘘吐き
    外見>>430 モルダーふう
    所持品(スキルとか)>>431 ksk
     
  • 二人目
    名前>>432 弓矢
    性格>>434 アニキ脳
    外見>>436 アニキ脳だけどガリガリ
    所持品(アイテムとか)>>438 銘刀 備中守
     
  • 三人目
    名前>>440 キース・ロウ
    性格>>441 金の亡者にて浪費家 報酬値上げ交渉は絶対にする ただ、一度受けた依頼はどんな事があろうとも必ずこなす主義
    外見>>443 クッソ胡散臭い美形
    所持品(ツケとか)>>444 ツケクリッカー30クリック分
     
  • チーム名>>446 ラーデック・グリズリーズ
  • 始めるシナリオ>>447 何故、剣を執った

アラン・スミシー

 

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所持クーポン

  • _リーダー、_リーダーKS、嘘吐き、_嘘吐き、_男性口調、_僕、_あなた

スキル説明

  • ksk(祝福と同性能)
  • 文蛇召喚(撹乱+解読KC)

弓矢

 

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所持クーポン

  • アニキ、_アニキ、筋肉こそ命、ハゲ、ガリ、_男性口調、_私、_君

いつしか買いたいもの

  • 愛の弾丸(傭兵都市ゲルミナ)

キース・ロウ

 

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所持クーポン

  • 浪費家、金の亡者、金こそ命、_丁寧口調、_俺、_あんた

スキル説明

  • 盗賊の眼(鑑定KC/探索するのに必須)
  • 盗賊の手(解錠KC/探索するのにry)
  • 焼菓子練成(小回復+沈黙)

その他

冒険履歴

00:「風聞の暗躍者」「宿の自室」「VC version2」「TSUKE CLICKER」

~前回までのあらすじ~
本スレ>>426-447達の協力により無事産声を上げた「ラーデック・グリズリーズ」の面々は幾つかのクーポン配布シナリオを巡ったのち、>>444の提案により「ツケクリッカー30クリック分」のツケを負う事となった。

 
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アラン・スミシー「何たる大金!先が思いやられるな。」
弓矢「30クリックで5000万を軽く超えた猛者もいるし大したことないさ。」
キース・ロウ「チッ!フィーバーが足りませんでしたか!」
宿の亭主「お前達、ツケを払え!」
アラン・スミシー「記憶に無いな。」
弓矢「11,065spもの大金をすぐに払えるかっ!!」
キース・ロウ「宵越しの金は持たない主義です。」
宿の亭主「じゃあ、仕事だ!この依頼を請けて稼いで来い!」

 

ああ、ラーデック・グリズリーズ!11,065spもの借金を返せるのか?!以下次回へ続く。

01:「何故、剣を執った」「交易都市リューン」

「何故、剣を執った」の依頼書を広げるも神の悪戯(不具合)が起こった為、Builderの聖句を読み上げて回避しました。

 

~前回までのあらすじ~
11,065spもの借金を負ったラーデック・グリズリーズ。宿の亭主が働けと指した掲示板には様々な依頼書が張られていた。(>>447のシナリオを選択)
依頼内容を推察するのも冒険者の技量。同期のホワイトマンの言う通り、楽でがっつり稼げるのが理想だが
アラン・スミシーは金になるケルベロス退治依頼より、宿に単身頼って来た金とは無縁の少女の依頼の方を受けることにした。

 

アラン・スミシー「『冒険者さんでないと』か……。」
キース・ロウ「ちょっと待てください。金にもならない依頼を受けてどうするんですか?俺は反対です!」
アラン・スミシー「依頼人の犬を吸い込んだ本…古代の魔道書かもしれないぞ?幾らの値が付くか楽しみだ!」
キース・ロウ「やりましょう。お嬢ちゃん、案内してくたさい。」
弓矢「困っている人は放っておけない!お嬢さん、大船に乗ったつもりでいてくれ!HAHAHAHAHA!!」

 

宿の亭主「そうだ、エレドナット。ホワイトマンだけじゃ不安だ。ケルベロス退治の依頼を受けんか?」
エレドナット「ふん……同じ子守りなら――そうね、あんたたちの方が楽そうで良いかもね。」
話を振られたアラン・スミシーは気位の高さ故に少し嫌な顔をしたが冒険者としての技量はエレドナットの方が上だ。別に構わない、とだけ返した。
こうして、ラーデック・グリズリーズは先輩冒険者エレドナットと共に本に吸い込まれた少女の犬を探すこととなった。

 

 

犬を吸い込んだ本のある場所にやって来たラーデック・グリズリーズ。
さて、いざ調べようと本を手に取った彼等はある重要なことを忘れていた。

 

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エレドナット「呆れたわね……。そんなんで、よく冒険に出る気になったわね。」
ラーデック・グリズリーズ一同「仰る通りでございます。」
エレドナット「とにかく、探索技能は冒険の必須技能よ。待ってたげるから、今すぐ買ってらっしゃい。」

 

エレドナットから出世払いと云う名の借金2000spをした一行は一旦リューンに戻り、盗賊の眼と盗賊の手を買ってトンボ返しで現場に戻った。
しかし、その甲斐もあって本が魔物蒐集書であることが判明。出入する方法も掴んだラーデック・グリズリーズは本に侵入し、何とか少女の犬を見つけることに成功した。

 

キース・ロウ「何と言うことです!結局、只働きですか!」
弓矢「でも、依頼人はとても喜んでいたぞ。少女を助けられて良かったと思わないか?」
アラン・スミシー「今日は心行くまで祝杯を挙げるとしよう!」
キース・ロウ「ええ、自棄です!トコトン呑んでやりますとも!」
エレドナット「では、ラーデック・グリズリーズの門出を祝して」
ラーデック・グリズリーズ一同「乾杯!」

 

宴会の後、キース・ロウは依頼人から貰った絵を長い間眺め、何かを吹っ切るように壁にそっと絵を飾った。
ああ、ラーデック・グリズリーズ!更に増えた借金はいつ返せるのか?!

 
 

~内訳~
戦利品:文蛇召喚、光弾の書×5、依頼人が描いてくれた絵
購入したもの:盗賊の眼、盗賊の手
今回の借金:2,000sp(先輩冒険者エレドナット/出世払い)
借金合計:13,065sp

 

 

~ラーデック・グリズリーズの今後の方針~
文蛇召喚をどうするか?>>470 せっかくだから使っておこう
光弾の書×5をどうするか?>>473 全売却じゃあ!
借金を幾ら返すか?または増やすか?(現在所持金:2700sp)>>477 全部返済じゃ!
やって欲しいこと>>482 いつかドラゴンを倒して欲しい
次に始めるシナリオ>>487 家族の象徴

 
 

弓矢「貰い物を売るのは気が引けるがこっちは切羽詰った身。光弾の書5巻を750spで売却してきた。」
アラン・スミシー「これで所持金は3,450spか。大金だな…親父さんに幾ら返そうか?」

 

宿の亭主「ほう、お前達。随分、重そうな銀貨袋を持っているじゃないか。」
キース・ロウ「げっ!なぜ親父さんがここにいるんですか!」
宿の娘「耳を揃えて借金を返してください!」
弓矢「娘さんもいるのか!」
アラン・スミシー「あー、これは僕達の生活費なのでもう暫く…。」
宿の娘「ひい、ふう、みい…ありがとうございます!これでツケはあと7,615spですね。1/3近くも返してくれるなんて嬉しいです。」
宿の亭主「その調子で残りも早く返すんだぞ。仕事を頑張ってくれ!」
ラーデック・グリズリーズ一同「オーマイガッ!!」

 

こうして借金は少し減ったものの、生活費も奪われた一行に明日はあるのか?!次回>>487以降>>482に続く
借金総額:9,615sp(宿分:7,615sp)

 
 

~追記~
>>482(いつかドラゴンを倒して欲しい)を実現するにはレベルが足らない!
と言うことで本スレで教えて貰った>>494(Lv3~4の「警備のお仕事」)をプレイするために追加安価を取りました。
>>498 石の洞窟
>>499 森よ白く染まれ

02:「家族の象徴」「石の洞窟」「森よ白く染まれ」「警備のお仕事」

~前回までのあらすじ~
先輩冒険者エレドナットの協力により、初依頼を何とかこなしたラーデック・グリズリーズは冒険で得たアイテムを売却する(>>473)とちょっとした大金を手に入れた。
だが、溜めに溜め込んだツケの一部を宿の亭主と娘から請求され、所持金を全て毟り取られた(>>477)一行は、生活の為にすぐさま依頼を請けなければならなくなった。(>>487のシナリオを選択)

 

モモ「…商売が繁盛して忙しくなったせいでバラバラになった家族に昔のように戻ってほしいんです。仲良く暮らしていたあの頃を思い出してほしくて…。」

 

依頼人モモはそう言うと静かにラーデック・グリズリーズの面々を見た。
以前住んでいた家から家族の肖像画を取ってきて欲しい。ただし、近辺で妖魔の群れが目撃されており危険が伴うと言う。

 

キース・ロウ「報酬の確認ですがお話を聞く限り妖魔が出ますし、もう一声頂けませんかね?」
モモ「ごめんなさい、これ以上は…あの、上乗せはできませんが家に残っているもので必要なものがあれば、使ってください。」
キース・ロウ「OK、分かりました。全力を尽くしますのでお任せ下さい。」
モモ「では、皆さん…家族の象徴をどうかよろしくお願いします。」

 

 

森に程近い、依頼人の住んでいた家にやってきたラーデック・グリズリーズ。
玄関先をうろついていたゴブリン三匹を素早く蹴散らすと壊れていた家の鍵を検めつつ、絵の探索に乗り出した。

 

アラン・スミシー「室内に妖魔が入った形跡はあるが、荒らされていないな。この分なら無事絵を見つけられるかもしれない。」
弓矢「リーダー、早速だが絵を見つけたぞ!男女に子供二人、幸せそうに微笑んでいるな。間違いない、これだ。」
アラン・スミシー「随分早く見つかったな。じゃあ、引き上げるとするか。キース、どうした?」
キース・ロウ「ええ、子供部屋で絵本を見つけたのですが…。」
アラン・スミシー「手作りか?やけにボロボロだな。しかし、依頼人の思い出の品かもしれない、それも持って行こう。」

 

家から外に出たラーデック・グリズリーズ。しかし、先ほど蹴散らしたゴブリンの親玉らしきホブゴブリンとその手下が前に立ちはだかった!
キース・ロウ「チッ!こんな時に待ち伏せですか!」
アラン・スミシー「ホブゴブリンを狙え!多分奴が群れのリーダーだ!」

 

妖魔達の猛攻撃を寸での所で回避するとラーデック・グリズリーズはホブゴブリンを集中攻撃した。
弓矢が放った改心の一撃で地に倒れるホブゴブリン!それを見た他のゴブリン達は戦意喪失し、我先にと逃げ出した。

 
 

宿の亭主「おかえり。依頼はどうだった?」
無言で肖像画と絵本を依頼人に渡すラーデック・グリズリーズ。

 

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モモは何度もお礼を言いながら報酬を払うと麗しの暗器圏亭を後にした。

 

アラン・スミシー「家族の象徴か。」
キース・ロウ「絆が元に戻るといいですね。」
弓矢「きっと戻るさ。」

 
 

~内訳~
報酬:600sp↓
所持金:600sp
戦利品:蜂蜜漬(レモン、依頼人より)、コカの葉、傷薬

 

 

~前回までのあらすじ~
昨日の依頼で貰った檸檬の蜂蜜漬を齧りながら空腹を凌いだラーデック・グリズリーズは、ツケ回収を警戒してすぐに依頼掲示板を品定めし始めた。(>>498のシナリオを選択)

 

アラン・スミシー「親父さん、これは?」
宿の亭主「その貼り紙は近くのアチ村からの依頼でね。村近くの森にある洞窟に出かけた青年が戻ってこないんで、探しに行って欲しいんだとさ。」
キース・ロウ「…報酬は?」
宿の亭主「400spだ。ちょいと安いがな。半日もあれば片付くだろうから、それほど悪くないと思うが?」
キース・ロウ「低いですね。値上げ交渉できますか?」
宿の亭主「無理だ。ところでお前達、昨日入った金は…。」
弓矢「HAHAHAHAHA!!!そんなことより親父さん、依頼請けるので洞窟の場所を教えてくれないか?」

 

ラーデック・グリズリーズは依頼の詳細を聞くと宿の亭主から逃げるように問題の洞窟へと向かった。

 
 

洞窟の前に辿り着いたラーデック・グリズリーズ。そこには偶然にも毒蛇退治に来たと言うコチ村のミヒャル神父がいた。
ミヒャル「毒蛇の棲家を探り当てて驚きましたよ。どうやらこの洞窟にはメデューサがいるようなのです。」
アラン・スミシー「メデューサだって?」
ミヒャル「私はもう少し様子を見てからリューンの方へ知らせるつもりです。あなた方もここは大人しく引き下がる方が賢明と思いますが…。」

 

人探しの為、それはできないと言うとミヒャル神父はラーデック・グリズリーズに解毒のクロスを三つ寄越した。
ミヒャル「この十字架を掲げて祈ることで、味方一人の麻痺や毒を除去することができます。メデューサと対峙する際には持っていた方がいいでしょう。」
アラン・スミシー「ありがとう、助かるよ。」
ミヒャル「礼には及びません。ただ、これは差し上げるわけにはいかないので、仕事が終わったらご返却願います。」
弓矢「安心してくれ。無事に終わらせて帰ってくるから。」

 

 

洞窟の中は毒蛇が徘徊し、何かを引きずったような跡を辿るとそこには妖魔達の石像があった。
最近妖魔を見かけなくなったのは石化されたのかと独り言ちながら石像を調べると突然陰に隠れていた毒蛇が襲い掛かって来た!瞬時に石像共々毒蛇を切り捨てると一行は道を引き返し、もう一方の通路に向かった。
通路の奥はちょっとした広間になっており、床には石化した食料が散乱していた。

 

アラン・スミシー「みんな、気をつけてくれ。近くにメデューサがいるかもしれない。」
弓矢「奥から何者かの気配がする。準備は良いか?ってキース、さっきから何をしているんだ?」
キース・ロウ「…この食料、石化を解いたら食べられませんかね?昨日からロクなものを食べていませんし…。」
アラン・スミシー「おいおい、歯型がついているのにか?……まぁ、後で試してみよう。今は人探しが先だ。」
弓矢「おっと出たな、メデューサめ!この筋肉と銘刀備中守で成敗してくれるッ!」

 

運命の悪戯かはたまた必然か、メデューサと遭遇したラーデック・グリズリーズは剣を構えると勇敢にも切り掛かった!
毒蛇に噛まれメデューサの視線で石化されながらも奮闘する一行。ミヒャル神父から借りたクロスのお陰で石化を解除し、どうにか討ち取ることに成功した。
しかし、青年の行方はようと知れず、ただあるのは石の箱だけ。一縷の望みをかけて箱の蓋を開けると中にはすっかり怯えてきった青年が隠れていた。

 

アラン・スミシー「おい、僕達はあなたを助けに来たんだ。暴れないでくれ!」
弓矢「リーダー、ここは私に任せてくれ!」
キース・ロウ「相手はかなり興奮していますよ。どうするんですか?」

 

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哀れ青年は弓矢の鉄拳を喰らい静かになった。お互いの顔を見合わせるアランとキース。今の件は見なかったことにした。
帰りがてら、石化解除した食料をちゃっかり着服し、素知らぬ顔でクロスを神父に返却した一行は、麗しの暗器圏亭へと無事帰還した。

 

後日洞窟には調査隊が向かい、賢者の塔から銀貨700spが支払われた。
これが何を意味するかは不明だが、ただひとつ調査隊から教えて貰えた事は、あのメデューサは空腹で弱っていたらしいという事だ。石化の視線の所為で食べ物が全て石化してしまい、何も食べられなかったそうだ。

 

弓矢「それで勝てたとは言え、酷い話だ。」
キース・ロウ「他人事ではありませんね。」
アラン・スミシー「全くだ。」

 

一行はメデューサに妙なシンパシーを感じながら洞窟で入手したリンゴを頬張った。
ああ、貧困を極めしラーデック・グリズリーズ!明日はわが身か、墓場の中か?!次シナリオに続く。

 
 

~内訳~
報酬:400sp+700sp(賢者の塔)↓
所持金:1,700sp
戦利品:粗悪な金、リンゴ、サカナ、キノコ
喪失物:蜂蜜漬、リンゴ

 

 

~前回までのあらすじ~
人探しの依頼がまさかのメデューサ退治になるとは思っていなかったラーデック・グリズリーズは偶々居合わせたミヒャル神父のお陰で何とか危機を乗り越え、報酬と食料を手に入れることに成功した。
洞窟で入手した最後の食料を魚のムニエルのキノコ添えで食べた一行は宿の亭主からツケを返せと言われる前に次の依頼を早々に引き受けた。(>>499のシナリオを選択)

 

キース・ロウ「ねぇ、リーダー。ちょっといいですか?」
アラン・スミシー「何だい?」
キース・ロウ「俺達、対アンデッド用の装備を持っていましたっけ?」
アラン・スミシー「亡霊には必ず執念、執着がある。それを解決してやればアンデッド用の装備を使わずとも昇華できるさ。」
キース・ロウ「つまり、持っていないんですね?」
弓矢「HAHAHAHAHA!悪霊如き、この筋肉と銘刀備中守で成仏させて見せるさ!」
アラン・スミシー「そうそう、その意気だ!気構えは大事さ!」
キース・ロウ「何を言っているんですか、二人とも!亡霊相手に物理攻撃が効く訳ないでしょうッ!」

 

キース・ロウが吐いた溜息は風に弄られた木々のざわめきにかき消された。深い森の中、ラーデック・グリズリーズは亡霊退治に来ていた。
ふと地面に落とした視線の先に光物を見つけたキース・ロウは、徐にそれを手に取った。

 

弓矢「二人とも何か見つけたのか?」
アラン・スミシー「うん?ああ、森の中では普通咲かない花を見つけたので気になってね。キースは何を見つけたんだ?」
キース・ロウ「手製の指輪です。売っても二束三文にしかならないでしょうね。」

 

風のせいか死霊のせいか、ざわめく森を探索する一行。探索の甲斐があって木々に隠れるようにひっそりと立つ山小屋を見つけた。
中にあったのは必要最低限の生活空間と生活用品…ここにいた住人はまるで何かから逃げ出したかのように生活の跡が色濃く残されていた。
窓辺にあった日記を手に取る。読める箇所は少なかったが、この日記の持ち主は誰かに陥れられたのか記憶を失いながらも何かの研究をしていたようだ。

 

キース・ロウ「先ほど拾ったこの指輪…もしかしたら、この日記を書いた奴の持ち物だったのではないでしょうか?」

 

 

山小屋の調査を終えたラーデック・グリズリーズは更に森の奥に向かった。
藪を払い、道を見つけたアラン・スミシーは背筋にぞわりと悪寒を感じた。冒険者の勘がこの先に元凶がいると訴えている!
周囲に気を配り、草を払い、木々の間を進む。瘴気は霧を呼び込み視界を白く染め上げ、いつしか白い花の群生している場所に出た。
中央に一際妖しく咲く白い花。その花から溢れんばかりの妖気に警戒した一行が武器を構えると花が襲い掛かって来た!

 

アラン・スミシー「妖気で集まってくるウィスプは無視して中央の花だけを攻撃してくれ!」
弓矢「分かった!」
キース・ロウ「白い花…山小屋からいなくなった住人…そして日記…、もしかして!」
キース・ロウは懐から指輪を取り出すと花に向かって翳した!すると花は指輪に魅入ったかのようにその動きを止めた。

 

白い花「指輪…あの人との思い出…私は一体どこで間違えたんだろう?なんでこんな事になったんだろう。ありがとう…そして迷惑を掛けて御免なさい。」

 

花に憑いていた亡霊が消え去ると同時に、辺りを包んでいた瘴気も森の底へと消えていった…。
ただの花に戻った白い花の下から花に負けないほどの真っ白な骨が埋まっていた。
一行は依頼人の老人に仕事が終わった旨と人骨の件を説明すると依頼人の計らいにより、遺骨は村の共同墓地に埋葬されることになった。

 

老人「…あの森で一人、彼女は何を思って生きていたのでしょう。推測することは出来ても確認することはもう出来ない…孤独な死とは虚しいものです。」
アラン・スミシーは墓に白い花を沿え、キース・ロウは指輪を置いてその場から離れた。
弓矢は立ち去らずに柄にも無く長い間墓の前で感慨に耽っていた。

 

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一つ、溜息を吐く。全てはもう終わった事なのだ。彼女の死についてさまざまな思いが込み上げたが…それを吹っ切ると弓矢は皆の後を追った。

 
 

~内訳~
報酬:600sp+50sp(埋葬代)↓
所持金:2,350sp
喪失物:サカナ、キノコ

 

 

~前回までのあらすじ~
無謀にも対アンデッド用の装備を持たずに亡霊退治に挑み、運良く依頼を成功させたラーデック・グリズリーズ。
懐も大分暖まり、そろそろ散財したい今日この頃だが宿の亭主のツケ回収を警戒してそれも中々叶わない…そんなある日。

 

アラン・スミシー「武士は食わねど高楊枝。冒険者なら霞を食って生きて行けるさ…!」
キース・ロウ「そんな訳ないでしょう。って美味しそうに何を食べているんですか?俺にもくださいよ!」
アラン・スミシー「どうぞ。」
キース・ロウ「何です、この小石?」
アラン・スミシー「口に含めば、唾液が出て喉が潤う。」
キース・ロウ「いらないですよ、こんなもの!」

 

キース・ロウが投げた小石は床に当たり、カンと子気味良い音を立てるのと宿の扉が開き、珍妙な生き物が入ってきたのはほぼ同時だった。(>>482より>>494のシナリオを選択)

 

キース・ロウ「何ですか?コイツは…。」
アラン・スミシー「来る!」
急に襲い掛かって来た珍妙な生き物と対峙するラーデック・グリズリーズ。素早い相手に攻撃を回避されながらも改心の一撃で倒すと宿に一人の男が駆け込んできた。

 

リオラ「お・・親父さん!ここにモンスターが来ませんでしたか?」
宿の亭主「おや、リオラじゃないか。それだったらあんたの後ろに…。」
レシオ「なぁぁぁぁぁぁ!!!……死んでる。」
アラン・スミシー「…すまない、不可抗力だ。」
レシオ「…いえ、モンスターをしっかり見張らなかった僕達が悪いんです。」
宿の亭主「あー…実はだな。今回、警備をやるのはこいつらなんだ。」
キース・ロウ(小声)「えーっと、弓矢。警備って一体何の話ですか?」
弓矢(小声)「聞いていなかったのか?さっきから親父さんが警備の仕事の話を振っていたじゃないか。」
キース・ロウ「そうでしたか、そいつは失礼!では、その前に報酬の確認を…。」
宿の亭主「報酬は1000spだ!お前達、早くツケを返したいだろう?さあ、世界びっくりモンスター展の警備に行って来い!」

 

否応無しに宿の亭主に追い出されるとラーデック・グリズリーズは依頼人リオラと共にリューン博物館に向かうこととなった。

 

 

博物館の外を警備することになった一行は、怪しい人物を見かけたら即、職務質問することにした。
途中、不審者と勘違いされたり企画展の名を聞かれたりチンピラに絡まれたりしたが、恙無く依頼をこなしているとリオラが慌てた様子で館内から出てきた。
何でもモンスターが盗まれたとかで、外はいいから館内の一番狙われやすいモンスターふれあいコーナーを重点的に警備して欲しいと言う。
アラン・スミシー「分かりました、お任せ下さい。そちらを厳重に警備しましょう。」

 

リオラに案内されたふれあいコーナーは、客がモンスター達と唯一スキンシップ出来る場所だ。人も多く盗まれやすい場所と言うのも頷けた。
警備に励むアラン・スミシー一行。目を光らせていると男の子が声を掛けてきた。

 

男の子「…あそこのモンスターを取ってほしいんだ。あんな高い所、届かないよ。」
アラン・スミシー「あれだな?よし…。」
男の子「ありがとう。」
アラン・スミシー「そのモンスター、可愛いもんな。」
男の子「うん、奪っていきたいほどね。」
男の子はモンスターをぎゅっと掴むと慣れた身のこなしでその場を逃走した!

 

キース・ロウ「なるほど。モンスター泥棒は子供だったのですね。これはバレにくい訳ですね。」
アラン・スミシー「キース!感心している場合じゃない、後を追うぞ!」

 

途中、騒ぎを聞きつけたリオラと共に一行は上手い具合に少年を行き止まりに追い込み、モンスターを返却するよう求めたが…。
男の子「こんな所で捕まるもんか!…石に封じ込められし竜よ。今、その力解き放ちたまえ!!」
弓矢「なっ、ドラゴンを召喚してくるとは…!」
男の子「さぁ、いくよ…?」

 

1ラウンド、ラーデック・グリズリーズの攻撃を悉く回避した竜ファルナーグは鋭いツメをキース・ロウに叩き込むとそのまま集中攻撃を仕掛け、キースを重症まで追い込んだ。
アラン・スミシーと弓矢の攻撃で体力が削れて行くファルナーグ。しかし次の瞬間、竜の放った炎の吐息ギガフレイムを喰らった一行は体力を1/3~1/2削られ、キース・ロウは意識不明に陥った。
構わず攻撃と防御を繰り返しながら、隙を見計らって削られた体力を傷薬で癒した弓矢は銘刀備中守を構え直し、改心の一撃を竜に喰らわせた!

 

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男の子「…くそ!」
アラン・スミシー「今だ!」

 

少年を取り押さえたラーデック・グリズリーズ。
お縄に付いた少年はその後、自警団に引き渡され家宅捜査の結果、今までのモンスターの盗難は全て彼の犯行だと分かり、彼の家から沢山の珍モンスターが出てきたと言う。
ああ、ラーデック・グリズリーズ!ついに彼らもドラゴンスレイヤーの一員に!栄光は得たもののツケの行方はいかに?!

 
 

~内訳~
報酬:1,000sp+700sp(犯人逮捕代)↓
所持金:4,050sp
喪失物:傷薬
借金総額:9,615sp(宿分:7,615sp)

 

 

~ラーデック・グリズリーズの今後の方針~
コカの葉をどうするか?>>516 売ろう!
買い与えるスキル>>517 『鋼鉄の涜神者』の「焼菓子練成」、弓矢に『傭兵都市ゲルミナ』の「愛の弾丸」
借金を幾ら返すか?または増やすか?(現在所持金:4,050sp->>517)>>519 今回は借金はプラスマイナスゼロ
次に始めるシナリオ>>520 涙を止める花

 
 

キース・ロウ「コカの葉を50spで売却してきましたよ。」
アラン・スミシー「じゃあ、木の葉通りに行ってみないか?何でも学連で講師を務めていた錬金術師の遺族が冒険者用の技能を販売しているらしいんだ。」
弓矢「それならゲルミナにも行ってみないか?素晴らしい技能が沢山あると聞くぞ!」

 

宿の亭主「お前達、遠出をするのか?それなら、その前にツケを返して欲しいんだが。」
弓矢「って親父さん、いたのか!」
キース・ロウ「…その件ですが、俺達も中堅冒険者の階段を上がろうとしています。そろそろ装備の投資も必要だと思うんですよ。ツケはもう暫く待って貰えませんかね?」
宿の亭主「うむ、確かにそれも一理あるな。しかし、ウチも慈善事業じゃないからツケの利子を3%貰うぞ。それでもいいんだな?」
キース・ロウ「リーダー…いいですか?」
アラン・スミシー「OKだ。生き残るには装備もきちんと揃えておかないとな。」
宿の亭主「ふっ、そこまで腹を据えているのなら今回利子は無しでいい。ただし、これから沢山稼いで貰うぞ!」

 

こうして宿の亭主との交渉により、ツケを待って貰ったラーデック・グリズリーズは装備充実の名の下、買い物に行くこととなった。
果たして彼等の先にあるものは?!次回>>520に続く
借金総額:9,615sp(宿分:7,615sp)

03:「鋼鉄の涜神者」「傭兵都市ゲルミナ」「涙を止める花」

~前回までのあらすじ~
博物館の警備を任されたラーデック・グリズリーズは泥棒が召喚した竜と戦いになり、辛勝ながらも泥棒を捕まえることに成功した。
しかし、パーティーの火力不足を認識した一行はリューンのある屋敷で焼菓子練成を購入すると粗悪な金を旅費に換え、スキルを揃える為に傭兵都市ゲルミナに向かったのであった。(>>517)

 

キース・ロウ「流石、傭兵都市を名乗るだけありますね。素晴らしい技能がいっぱいです!」
アラン・スミシー「弓矢、どうした?さっきから唸って。」
弓矢「うーん、私のアニキセンサーがここにアニキ技能があると伝えているんだが…店が見当たらないんだ。」
キース・ロウ「折角物凄い剣技能があるのに何を好き好んでアニキ技能なんかを買おうとしてるんですか?」
弓矢「なんかとは何だ!アニキ技能は愛に溢れる素晴らしい技能なんだぞ!」
アラン・スミシー「まあまあ落ち着いて。もしかしたら、ある一定の技量がないとその店に入れないのかもしれないな。一旦出直すとしよう。」

 

ラーデック・グリズリーズは傭兵都市ゲルミナを観光したのち、岐路に着いた…。(見つからなかった為、「愛の弾丸」購入を断念。)

 
 

宿に戻った一行を待ち受けていたのは依頼人の少年の話に涙する宿の亭主の姿であった。(>>520のシナリオを選択)
宿の亭主「おう、お前達。丁度良いところに帰って来たな。この子の依頼を引き受けてやれ!」
キース・ロウ「藪から某にいきなり命令形ですか…まずは話を詳しく聞かないことには。」
少年ライオールの話によると働き詰めの姉が治療困難な病気になり、治すには涙を止める花と呼ばれる珍しい薬草が必要だと言う。
家族は姉弟の二人だけの為、頼る者もおらず、報酬は300spしか出せないらしい。

 

キース・ロウ「ありがちな話だなぁ…。」
弓矢「ううっ、なんて美しき兄弟愛!少年よ、私達が力になろう!」
ライオール「ありがとうございます。」
キース・ロウ「ちょっと待ってください、弓矢!報酬も低いですし、どうも胡散く…」
宿の亭主「キース、お前には血も涙も無いのか?そんなに薄情な奴だとは思わなかったぞ!」
アラン・スミシー「折角、新しい技能も手に入れたんだ。食も今のところ困らないし、受けてやろうじゃないか。」
弓矢&宿の亭主「そうだ!そうだ!この冷血漢!何の為に技能を買いに行ったんだ?!」
キース・ロウ「…うっ。分かりました、分かりましたとも!引き受けますから、罵倒しないでくださいよ!」

 

こうして少年の依頼を引き受けたラーデック・グリズリーズは薬草のある森へと向かった。

 

 

ウィードや狼に追われながらも何とか涙を止める花を見つけた一行は、今最大の難関に直面していた。
気付かない内に熊の縄張りに入り込み、二匹の熊と交戦状態に陥ったのだ。興奮する熊の薙ぎ倒しが猛威を振るい、翻弄される一行。
僅か1ターンでキース・ロウが意識不明に。重傷を負ったアラン・スミシーは器用に防御しながら弓矢と連携し、辛くも熊二匹を討ち取った。

 
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涙を止める花を摘み取った一行は岐路に着こうとすると胡散臭い女に声を掛けられた。花を800spで譲って欲しいと言うのだ。
アラン・スミシー「800sp?大した金額だな。どうするキース?」
キース・ロウ「勿論、断るに決まっているでしょう。依頼を引き受けたからには依頼人の言葉は絶対です。譲る訳には行きません。」
弓矢「見直したぞ、キース!それでこそ冒険者だ!」
キース・ロウ「俺の主義に従っただけです。」
かくして、少年に涙を止める花を届けたラーデック・グリズリーズは300spを得て、多大な任侠心を見せた。

 
 

数日後、更なる技能を探し求める為に闇市に向かった一行はそこで意外な人物を見つける。

 

キース・ロウ「?この声…。」
ライオール「幻の万能薬『涙を止める花』がたったの1000spだよ~!」
客「おう買った!」
客「ちょっと待て!俺が1100spで買うぞ!!」
客「待ってくれ!俺には病気の娘がいるんだ、譲ってくれ!」

 

アラン・スミシー「…これは一本取られたな。」
弓矢「病に伏した人はいなかったのか。良かった、良かった!」
キース・ロウ「良くありませんよ!ああっ、あの時、売っていれば…っ!」
アラン・スミシー「依頼人の言葉は絶対なんだろ?」
キース・ロウ「それを言われると立つ瀬がありません!ああっ、なんて事だ!!」

 

地団駄を踏んで悔しがるキース・ロウ。ああ、彼等の行く先に幸多き喜びはあるのであろうか?!以下、次回へ続く。

 
 

~内訳~
報酬:300sp↓
所持金:3,400sp
戦利品:コカの葉x4
購入したもの:焼菓子練成
喪失物:粗悪な金
借金総額:9,615sp(宿分:7,615sp)

04:まだ

出典、インポート、素材等の著作権情報

情報一覧
  • スキルカード
    • ksk(VIPWirth保管庫+「単発カード素材vol6」gv0128.bmp/「交易都市リューン」祝福のインポート改変)
    • 文蛇召喚(何故、剣を執った)
    • 盗賊の眼(交易都市リューン)
    • 盗賊の手(交易都市リューン)
    • 焼菓子練成(鋼鉄の涜神者)
  • アイテムカード
    • 銘刀 備中守(VIPWirth保管庫+「単発カード素材vol2」ITEM_153.bmp/「武器の店・新装版」長剣のインポート改変)
  • キャストカード
    • アラン・スミシー(VIPWirth保管庫+「保管用ロダ」vipwirthup_281.png)
    • 弓矢(VIPWirth保管庫+「単発カード素材vol6」gv0211.bmp)
    • キース・ロウ(VIPWirth保管庫+「単発カード素材vol5」gv0577.bmp)
  • クーポン
    • _リーダー、_リーダーKS、アニキ、_アニキ(VC version2)
    • 浪費家、金の亡者(Adventurer's Spice)
    • 嘘吐き、_嘘吐き、筋肉こそ命、ハゲ、ガリ、金こそ命(風聞の暗躍者)
    • _男性口調、_丁寧口調、_僕、_私、_俺、_あなた、_君、_あんた(宿の自室)