140字レビューあるいは「この歴史系エンタメがすごい!」のお誘い
世には数多くの歴史系エンタメ作品(漫画、小説、映画……)、入門書や学術書があります。
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「このミステリが凄い!」「この漫画が凄い!」にあやかり、「この歴史系エンタメがすごい!」略して「このれき!」、140字の歴史のススメ。あなたのレビューをお聞かせください。
2009年発行のものは、特設ページにて掲載しています。
→「このれき!2009」:2009年発行のもの
→「このれき!総合部門」:2009年以前発行のもの
現在までに投稿されたレビュー
マンガ
森薫『エマ』10巻
……「メイド」に男性の所有願望を重ねるのはたやすい。しかし、本作はウィリアムが所有へのあくなき努力を通じて成長する物語として評価したい。そしてエマも、自転車の章で描かれるように時代の変化の中で生きた「一人で走る一個人」であった。 by noby
くろいわこーじ『浪人海廊』全2巻
……時は十七世紀初頭、朱印船の用心棒の豊臣浪人が主人公の海洋物。鎖国に向かう日本の浪人の生き方の選択を考えられて興味深い。当時のキリシタン問題も絡み面白そうだったが、打ち切りに。ただ、雰囲気を味わうにはよい1冊でお薦め。 by 都庵
小説
他書籍
今泉みね『名ごりの夢―蘭医桂川家に生れて』
……代々蘭医であり御典医だった桂川家に、幕末の代に娘として生まれた人の回想を聞き書きしたもの。旗本扱いだったため維新前は駕籠でしか外出できなかったというお姫さま。維新前後の風俗や徳川家に仕えた家の様子など貴重な話が満載。 by gasenetta
本田透『喪男の哲学史』
……全編これすべて喪男(モテない男)史観による哲学史。イエスもブッダもデカルトもニーチェも、そんなに身も蓋も無くぶっちゃけちゃっていいの・・か・・?とお腹をよじって笑いつつも、あっ鋭いかもとハッとするところ多数。 by gasenetta
映像作品
マリー・アントワネット(2006年、ソフィア・コッポラ監督)
……コッポラの描写はギリギリで危うい。いつ普通の服着た現代人が画面に闖入してきても不思議でないのだ。アントワネットという歴史的有名人を利用しつくしたロスト・イン・ヴェルサイユ。ラストも秀逸。 by noby