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AV-8B Harrier ll
基本情報
AV-8B Harrier IIの特徴はなんと言っても、VTOL[垂直離着陸]機能である。
これによって、通常の飛行形態からホバリングモードへ移行ができ、通常機のように旋回をせずとも火力を集中させることができる。また地面への着陸も容易で、遮蔽に隠れて射線を切りながら、耐久値の回復やフレアのクールダウン待ちも行える。ちなみに、モード変更を駆使することで、慣性を無視した変態的な軌道で飛行する事も可能らしい。
とはいえ、速度が遅いため撃ち落とされやすい。対空車両やミサイルには十分な注意が必要だ。
初期ステータス
最大ステータス
武装
搭載武装
その他
ゲーム内の説明
評価
- 耐久
高くはない。自走対空砲はもちろん、手動誘導ミサイルを搭載した車両などに目をつけられると低速もあいまって大変なことになる。さすがに一撃爆散するほどの低耐久ではないため、余裕をもって操縦したい。
- 操舵性
良好。本機特有のVTOL(垂直離陸)機能が光り、空中静止に急制動、拠点への着陸、占領(!)もなんのその。VTOLモード中は操縦性がヘリとほぼ同じになるので、航空機の挙動が苦手な人にも安心。
しかしその代償か、攻撃機としてはかなり足が遅い。(ちなみにどれぐらい遅いかというと実装されている航空機の中で最も遅い。なんとあのA-10やSu-25よりも遅いのだ。)ミサイルを振り切るといった芸当はまずできないので、狙われた場合はチャフを撒きつつ障害物に逃げ込んでいくことになる。幸い、それは本機の得意とすることなのでしっかり意識していれば大きな問題はないだろう。
- 火力
高い。固定武装の機関砲がそこそこの高貫通&高威力なため、ホバリングしながら浴びせていれば装甲車の数台などあっという間に破壊できる。また開放装備のマーヴェリックミサイルも強力で、同ティア内ならどこに当たってもかなりのダメージを出してくれる。
対空ミサイルの枠は固定だが、敵航空機に狙われた際の自衛能力となるのでお守りとして装備しておこう。
- 総評
戦闘機のなりをした攻撃ヘリ。基本性能はあまり高くないが本機の目玉であるVTOL能力がかなり強力で、これをうまく活用できるかが鍵となる。が、あまり適当な飛び方をしていると主砲を叩き込まれてしまうので注意。
史実
AV-8B ハリアー IIは、マクドネル・ダグラス(現ボーイング)社が主体となって開発した垂直/短距離離着陸機。ホーカー・シドレーが開発したハリアーをもとにした発展型であり、アメリカ海兵隊で攻撃機として採用されたほか、スペイン海軍やイタリア海軍では艦上攻撃機として運用した。
またイギリスのブリティッシュ・エアロスペースも、ほぼ同様の設計で細部のみを改訂した機体を生産し、イギリス空軍の攻撃機として採用された。
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イギリスにおいて、世界初の実用垂直離着陸機としてホーカー・シドレー ハリアーが開発されると、アメリカ海兵隊は直ちに興味を示し、これをAV-8Aとして制式採用して、1970年度より調達を開始した。この導入にあたって、アメリカ国内で製造することを条件としており、マクドネル・ダグラス社が製造権を取得したものの、同社のセントルイス工場に生産ラインを設置する場合、治具の移転とライン設置に2億4,000万ドルの費用がかかる上に機体の完成が1年遅れることが判明し、アメリカでの生産計画は放棄されて、AV-8Aは全機がイギリスで生産された。
このような経緯から、MDCはハリアーの製造権を取得しつつ行使しない状態だったこともあって、HSAと共同でハリアー後継機に関する研究に着手した。これは航続距離・ペイロードがAV-8Aの倍となることからAV-16「アドヴァンストハリアー」と称されており、胴体を2フィート延長するとともに翼型を超臨界翼とし、エンジンを推力24,500重量ポンド (109 kN)のペガサス15に変更する計画で、またペガサスがプレナムチャンバー・バーニング(PCB)に対応すれば超音速も発揮可能と期待されていた。1973年度ではアメリカから研究資金も割り当られたものの、結局、研究開発は不首尾に終わった。
その後、HSAとMDCはそれぞれ独自にハリアー後継機に関する研究を継続したが、このうちMDCの案によって開発されたのがAV-8B「ハリアーII」であった。1976年7月27日にはアメリカ国防総省によって開発が最終的に承認され、1978年11月9日には、既存のAV-8Aを改修した試作機であるYAV-8B初号機が初飛行を行った。また1979年2月17日には、同じくAV-8Aを改修したYAV-8B 2番機が試験に加わった。これに続いて、1979年度では量産機に準じた仕様の全規模開発機(FSD)4機の制作予算が認可されており、その初号機は1981年11月5日に初飛行した。これらの機体は海軍の第5航空開発飛行隊 (VX-5) に配備されて、1982年夏より運用試験・評価に供された。(Wikipedia参照)
小ネタ
現在の仕様では旋回中にホバリングをして慣性を無視し、旋回半径ほぼゼロで旋回するという航空機として不可思議な超機動ができたりする。
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