。 3作

Last-modified: 2015-06-14 (日) 12:56:35
419 名前: 。 投稿日: 2003/07/09(水) 20:52 [ MYBBILKU ]
 しぃはモナーに追われていた。
 何故だかは判らない。
 いくら逃げてもモナーは追いかけてくる。
 しぃは思った。
 (あれが噂の虐殺厨ね)
 今まで何人もの仲間が、虐殺中に殺されているのを聞いた。
 幸いにも自分がそれに出会ったことはなかった、ついに自分も厨の標的に
なってしまったのだろうか。
 (逃げなくちゃ。早く、逃げなくちゃ)
 そうしなければ、殺される。
 しぃは殺されたくなかった。
 お腹がすいたから、ごみ箱で食べられるようなものを漁っていただけなのに、
こんな理不尽な運命を呪った。
 (しぃはもっともっと、マターリするんだから!)
 (虐殺厨なんかに捕まんないよ!!)
 しぃは走る。
 それでもモナーは追いかけてくる。
 いつしか町を出た。
 (もう、追いかけてこないよね)
 そう思い、しぃは後ろを振り向いた。
 しかし、しぃの楽観とは裏腹に、モナーはしぃを目指して一直線に走る。
 「ハ、ハニャーン!!」
 しぃは驚いた。
 驚きすぎて心臟が止まった。
 そして、モナーが追いついた。
 「やっと追いついたモナー」
 モナーはそういって、しぃを見た。
 だが、動かない。
 「あ、あれ!?し、死んでるモナ!」
 今度はモナーが驚いた。
 「そんな・・・折角しぃちゃんをみつけたから、だっこしようと思ったのに」
 モナーはしぃをそこに埋めてあげた。

  終り

420 名前: 。 投稿日: 2003/07/09(水) 22:33 [ MYBBILKU ]
 コウビコウビコウビコウビ
 交尾がしたい。
 早くしたい。
 今したい。
 誰でもいいよ。
 はやくはやく。
 いつもは默っていてもやってくるのに、
 今日に限って誰もいない。
 ギコ君がいい。
 モナーさんでもいいよ。
 でもやっぱギコ君がいい。
 だから早く出てきて、出てきて、出てきて・・・・
 可愛いシィチャンのお願い。
 
 はにゃ~ん
 はにゃ~ん
 はにゃ~ん?

 あ、
 ああ、
 あああ、見つけた!
 ギコ君!
 ギコ君、ギコ君、ギコ君、ギコギコギコギコギコ
 
 「なんだ、しぃか」
 ギコ君、コウビしよ。
 「あ、ああ、今そんな気分じゃないんだ」
 嘘!
 「嘘じゃねえよ」
 しぃちゃんがコウビって言ってるんだから、コウビすればいいの!
 これ、しぃちゃんの可愛い法則。
 「(゚Д゚)ハァ?」
 もう!早くするの!
 「やめろゴルァ!」
 うう、痛いよ・・・なんで殴るの?
 ああ、ギコ君行っちゃった。
 でも、本当は戻ってくるよね。
 しぃが困る顔見たいだけだよね。
 ふふ。意地悪なギコ君。
 もう、戻ってきてもいいよ。
 あれ?戻ってこない。
 早く、コウビしようよ。
 コウビコウビコウビコウビ・・・・・・

 エンドレス

421 名前: 。 投稿日: 2003/07/10(木) 19:00 [ KCjRvp9E ]
 ぃょぅしょぅょ


 「昔はよかったょぅ」
 暗い部屋の中、いょぅは昔にことに思いをはせた。
 あの時は、多くの人が訪れて、いょぅが「ぃょぅ」とでもいえば、
皆が「ぃょぅ」と返す。
 そんな事が当たり前だった時代。
 今は、いょぅの存在自体が世間から忘れられようとしている。
 いょぅは、それをただ傍観しているだけ。
 だから、一人、こう呟くのだった。
 「昔はよかったょぅ」
 引きこもりのヒッキーよりも、希薄な存在。
 それがいょぅ。
 何時の頃から、いょぅがいなくても誰も気にとめもしなくなった。
 何時から?
 いょぅは自問しても、答えは出なかった。
 答えがわからないなら、分かる者に聞けばいい。
 いょぅは答えを求めて外に出た。

 広い原っぱで、しぃに出会った。
 ぼろぼろのダンボールのしぃ。
 「ダレ、アンタ?」
 しぃにも忘れらた存在なのか。
 いょぅは悲しくなった。
 「いょぅの事を覚えてないのかょぅ」
 「シラナイワヨ モシカシテ ギャクサツチュウ?」
 虐殺厨・・・これすら懐かしい響き。
 そういえば、いょぅも昔は虐められていた。
 ふぐりだぬきと罵られ、口を指して金玉とまで言われた。
 それでさえ、遠い過去。
 「しぃはまだ苛められているのかょぅ」
 「可愛イシィチャンガ 苛メラレルワケナイデショ! 
 ギャクサツチュウハ シィチャント マターリデキナイ デキソコナイナンダカラ」
 またーり。
 これも、懐かしい。
 そうだ。
 昔はまたーりがあったんだ。
 これがあったから、いょぅはいょぅだったんだ。
 でも、今はどこにある?
 「いょぅもまたーりしたいょぅ」
 「ハニャ!?マターリ」
 今まで興奮していたしぃが、笑顔になった。
 そして、両手を差し伸べる。
 「ダッコ。 コレガマターリダヨ」
 ダッコがまたーり?
 そうだったろうか?
 いや、違う。
 こんなのまたーりじゃない。
 「ハヤク ダッコ!」
 違う。
 「こんなのまたーりじゃなぃょぅ!」
 大声にしぃの顔に驚きが浮かんだ。
 「本当のまたーりはこんなものじゃなぃょぅ。」
 「ナニ言ッテルノ! コレ以外 マターリハナイヨ」
 「違うょぅ!違うょぅ!本当のまたーりはこうだょぅ」

 (=^ω^)ノぃょぅ

 そうだ。
 これこそ本当のまたーりだった。
 どうして、こんな大切な事すら忘れてしまっていたのだろう。

 「馬鹿ミタイ!ソンナノ マターリジャナイヨ!」
 「これがまたーりだよ!これがまたーりだよ!」 
 「ダッコガ マターリナノ!ダッコ ダッコ ダッコ ダッコ」
 「うるさぃょぅ。お前みたいな奴がいるからまたーりできなぃんだょぅ」
 そして、そのままぃょぅの手をしぃに突き刺した。
 引き抜いた手は真っ赤い染まっていた。
 しぃは二度と口を開くことが無い。
 「やっぱりだょぅ!本当のまたーりはぃょぅだったょぅ!」
 
 まるで視界が開けたような気分だった。
 今までの鬱々とした感情が嘘みたいに消え去った。
 いょぅは天に昇るような気分で叫びつづけた。 
 
 「ぃょぅしょぅょ!
  ぃょぅしょぅょ!」




 あくる日。
 モララーがモナーに話しけた。
 「よう、眠そうだな。」  
 「うん。夜中に変な声が聞こえて眠れなったモナ」
 「へぇ、漏れは全然聞こえなかったけどな」
 「モララーは図太いから平気なんだモナ」
 「なんだよ、それ」
 「モナ以外にも、大勢聞いてるモナ」
 「そうなのか。しかし、不気味だな。真夜中に声が聞こえるなんて」
 「もう、気分悪いモナ」
 「そんな時はあれだよ、あれ。気分転換しようぜ」
 「うーん、そうモナね」
 「しぃの良い溜まり場を見つけたんだ。他の奴が見つける前に行こうぜ」
 「よーし、今日ははりきるモナ!」


         ∧∧
        (=゚ω゚)ノ ぃょぅしょぅょ
      ~(  x)
        U U                おわり