212 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/25(金) 02:55 [ HINVX62s ] リストラされた日、誰もいない家に帰ると、ちょうどしぃがビールを一缶飲み干したところだった。 しぃ「ぷはー!」 「ぷはーじゃねえよオイ!」 渾身の力を込めたキックを喰らわせる。しぃは壁にブチ当たり、変な呻き声を上げて落ちた。 しぃ「しぃぃぃぃ……一体ニャにがぼおお!!!」 押さえつけて殴る。殴る。 しぃ「ギャ!やめで!いだい!ハニャーーーン!!!」 八つ当たりをすると心が晴れる。一撃毎に潰れて行くしぃの顔面とは逆に、私の心が癒されて行く。 しぃ「もう……やめてハニャ……」 私は大きく息を吐いた。 「よし、殺そう」 鉄アレイを20㎏程抱えさせるとしぃは身動きがとれなくなった。 それをポリバケツに押し込む。 しぃ「なにスンのよ!一体しぃが何したって言うの!」 「生きていても何の役にも立たない君が、人のために死んで行けるのだから、素晴らしいじゃないか」 バケツに少しづつ、水がそそぎ込まれる。 しぃ「嫌!嫌!死にたくニャい!」 しぃはもがくが、水が溜まるのをどうにも出来ない。水は首の下まで来た。 しぃ「お願い、酷いことはやめてよぅぅぅ」 一度水を止めた。しぃに訪ねる。 「君を生かしておいたとして、私はどのように癒されるのか」 しぃ「いっぱいダッコしてあげる!楽しくマターリしてあげる!」 「ムカついたときには殴るぞ」 しぃ「やめてぇぇ……」 再び水を注ぐ。 しぃ「しぃ!しぃぃ!」 しぃは口を尖らせて何とか息をしようとしていたが、遂に水没した。 しぃ「しぃぃぃぃ!!」 水の下からこちらに哀れな視線をよこす。鼻か小さな気泡がいくつも漏れている。 必死の形相のしぃと、穏やかな心地で微笑む私としばらく見つめ合う。 しぃ「んぼおおお!!!!!!!!」 遂に堪えられなくなったのか、しぃは全ての空気を吐き出した。 それでもしばらく動いていたが、やがてそれも、止まった。 そしてそれと同時に、私の心のモヤモヤも全てなくなり、明日からまた頑張ろうと思うのだった。