グリーングリーン

Last-modified: 2015-06-17 (水) 02:53:12
615 名前: 。 投稿日: 2003/08/11(月) 18:09 [ 4kYd43Hs ]
         グリーングリーン


ある朝、僕はついに虐殺を思い立った。
留守にしているパパは、立派な虐殺師だった。
日が明けては虐殺しまくり、夜は家で眠る。
パパはそれ以外に興味のない、真の虐殺師。
パパは僕の憧れだった。
ということで、僕も虐殺師を目指すことにしたのだ。
二人で虐殺に行った事を思い出す。
人っ子一人いないと思った場所でもパパは、隠れた獲物を見つけ出した。
電ノコ捌きは、神業だった。
刀を僕に渡して、やってごらん、としぃの前に連れてってくれた。
ただ思いっきり切りつけただけだけど、しぃは死んだ。
りんごに付いている虫を見ても、腰が抜けそうになるくらいの弱虫な僕。
合格点にはほど遠かったけれど、初めての虐殺に僕は熱くなった。
ツンドラの氷だって溶かす事だって出来ると思ったよ。
ただ、パパのような立派な虐殺師になれるかどうか解らないけれど、
さいこうの気分は他では味わえない。

これから僕は一人で虐殺をしなければならない。
のんきに生きてきた僕には厳しいことだ。
世界のどこかにいるパパは今、何をしているだろう。
にやにや笑いながら、今でも虐殺に励んでいることだと思う。
生きているって素晴らしいなぁ。
キュンキュン!
るんるん気分で野原を駆け巡る。
よろこばしいことに、ちびしぃ発見。
ロリな僕はおおはしゃぎ。
こいつの近くには親のしぃもいるはずだ。
尾行して、探ってやる。
そしてみつけた、しぃの親子。
しずかに近寄って、殺すことにした。
手を上げて、振り落とす。
悲鳴をあげた、しぃぃぃって。
しぃは馬鹿みたいに転がりまわり、そして息を引き取った。
みて!僕、一人でも虐殺できたよ!
のぞましき展開!
事件はその時に起きた。
ヲチしてた奴がいたんだ!

ぐらぐら搖れながら、そいつは現れた。
倫理の欠片もない奴だと思った。
具は何か知らないけれど、オニギリだった。
理解不能。
ん、なんだ?

青いタイツをはいたオニギリは僕に言った。
空は広いなって。
にはは、こいつはバカだ。
はっきり言って、こんな奴とは関りたくなかった。
小さいベビしぃは何が起きたか解っていない。
鳥の餌にでもしてやるか。
ガキだからといって容赦はしない。
歌でも歌いたい気分だった。
いい気分で止めを刺した。

ぐらぐらオニギリはまだ、その搖れを止めようとしない。
臨戦体勢に僕はなった。
ぐしゃっと潰れたオニギリの顔。
理不尽だって?そうでもないさ。
ンナ奴は殺すに限る。

丘の上は再び静かになった。
のこっていた、ちびしぃも殺してやった。
上から下まで、血まみれになってしまった。
にしても、今日は上出来だ。
はじめて一人で虐殺したけれど、こんなに上手くやれるとは!
ランニングしながら家に帰ろう。
裸体に流れる血が、太陽の反射で輝く。
緑色の血だったのが気持ち悪かったけど。
学校の宿題が残っていたのを、不意に思い出した。
ゆるすまじ!先公。
レンコンで買収だ!
るるるー、虐殺師も大変だ。


         みーどーりーがーゆれ~るぅ~       
                             終了