418 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/02/19(水) 22:27 [ HUFBdZok ] 一匹のしぃがいた。小さなベビしぃの親だ。 しぃは、ナッコと言って擦り寄ってくるベビしぃを見て思った。 このままではいけない、と。 このご時世、ダッコやらナッコやらねだるしぃは、アフォしぃと言われ、間違いなく虐殺の対象となる。 母しぃは我が子に徹底的に教育をほどこした。 ナッコ、ダッコと言ってはいけません。 ハニャーンもダメです。 カタカナではなく、漢字交じりの全角を使いなさい。 一人称は、しぃやしぃちゃんではなく、私と言いなさい。 必要以上にしゃべらないこと。 性格は、明るく、礼儀正しさを大切にしなければならない。 母しぃほ教育は、とてもスパルタで、ベビしぃは母に一度もダッコされなかった。 やがて、ベビしぃはしぃとなった。 母しぃは我が子を誇りに思っていた。 そんなある日。しぃは母親の寝込みを襲った。 母親の首を、ビニールのロープで絞めようとする。 「ナンデ コンナコトヲ!?」 抵抗しながら母しぃは尋ねた。 「簡単な話ですよ、母さん。あなたは私になんの愛情を持ってなかったようですね。 私はあなたに一度も抱かれたことがなかった。 あたえられたのは愛情ではなく、厳しい教育だけでした」 「ソンナ コトナイ!! ワタシハ アナタヲ……!!」 私はあなたを、愛していたから……言いたかった言葉は、首に巻き付けられたロープでかき消された。 「それにですね。あなたは、私の受けた教育によると、アフォしぃと言われる基準に達しています。 アフォしぃは、しぃ族のイメージを著しく低下させる恐れがあるので、母さん、あなた死んで下さい」 しぃは母親の首に巻いたロープをキツク、キツク締め上げていった。 薄れていく意識の中、母しぃは何を思っていたのだろうか。 今となっては、もう誰にも分からない。 子らよ 産まれる時を選べずに 命受けし者よ 子らよ 親を選び取れずに 命受けし者よ 親ならばと 全てを託そうとも 親として全ては託せず 完 最後の三行は、平成子連れ狼の主題歌の歌詞です。うろ覚えだから間違ってると思われ。 次回、某ゲームのパロディネタ書きます。