霊的なナニか 第二部 しぃちゃんの学校生活編

Last-modified: 2025-07-31 (木) 20:46:04

霊的なナニか 第二部 しぃちゃんの学校生活編

34:(1/22):2025/03/20(木) 21:28:42
───────────────────────────────────────────────


   ┌--─-──--─ー-=-─-─┐
    }                  {
    {     第 二 部       i!   ─────  しぃちゃんの学校生活編  ─────
    |                 〈
   └=-ー‐―==--一―-≠¨ー-┘

新学期も始まりギコを連れて登校するしぃちゃん。
モララーのことは忘れて心機一転新しい恋を、なんて考えてますが
お決まりの恋愛フラグ、トーストを咥えて朝の通学路の角でブチ当たったのは

               ┌────────────────────────────────
               |
               |  愚かな人間よ  地に倒された貴様は そのまま我に平伏するがよーい。
               |
               └───────v─────────────────────────

       ∧ ∧
       (,, ゚Д)
        /i^ヽレ'
   ___/  |ニ|〉                ¥ ¥
  \⌒ヽ_ノ ノ__)               (∀▼ ,,)
     ̄ (_/(_/        ∧ ∧      -(=)つ
                  (*゚-゚)
                  /  ヽ
                  (人_つつ

人をウンコの上に転ばす蠅の怪異だったり、

.

35:(2/22):2025/03/20(木) 21:30:46


ムカつくけどちょっと気にしてもよさげなグイグイ来る転校生登場?と思ったら

            ┌───────────
            |  …はぁ???
            └───v───────

             l´\         /`l     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\.
             | ::> >―‐< <:: |    | オマエんちで仲良くつるんでるところを
             |  ´       `  .|    | 申し訳ないが、俺もギコが欲しいんだよ。
             ∨          ∨    |
              |<●>     <●>|      | 頼むっ!ギコを俺に譲ってくれ!!
              、  -=≠=-  /     \_____  _____________/
                    >‐-、 ,.-‐<               |/             ,、  そこまで頼られてると
              /   ヽ/∞ヽ/   ヽ           ミ,,    ミ,,         / |       思うと
               |     :    ,  |          ミ 彡   ミ 彡       /  |-< ̄ ̄ノ ちょっと照れる…
              _|_| .   :     |_|_          ミ ノ)ノ)ノミ  彡      /      ヽ/
              |__| .   :     |__|          ミ         ミ     / U      ',
                | |______| |         ミ      U   ミ    |  弋フ  fフ l
                | /        ! |         ミ  Tテ      ミ    ヽ  "  rュ /
                |/  l     l  ヽ.|         ト┐ "  __ミ       >  ┌
                                  ",,,≦ニ──┴、   /\ |\ /| /ヽ

彼の目当てはギコだったりと全く新しい恋愛とは縁がありません。

.

36:(3/22):2025/03/20(木) 21:32:12


ちなみにギコを式神にしたいと狙ってたのは『戯谷フサタ』=通称『フサたん』。
実は彼もいじめられっ子の過去を持ち、ギコとは意気投合。
今までモララーに束縛され無理矢理友人関係を強いられてきたギコは、
はじめて一緒にいることが楽しい、お互いを思いやれるかけがえのない友人を得ることとなりました。


        ∧ ∧
        (*゚Д゚)     ∧,,∧
        /^Vyレ、    ミ>∀<*ミ
       < bニO    ミ つニO
      /レ'_)つ_)    ミ,,,O,,,⊃




またしぃちゃんの姉、長女『のーちゃん』が勤める幼稚園の園長兼お寺の副住職の『モナー』は
霊や仏のことに精通しており、ギコが悩んでる時も良き相談相手になってくれるので
ギコはモナーを兄のように慕い、ちょくちょく幼稚園の手伝いもするような関係になりました。

                         ノ) )
                        (((ヽ
       わー線香線香        ノ丿  ) )
                       ((    )))
          ∧_∧       )))      ((
         ( ;´Д) iii       ∧ ∧
         (    つ二)      (TДT*)    うっうっ
 ̄ ̄ ̄日 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      レy∨ヽ
    ( ooo )     日  日 \   o日d  ト、

37:(4/22):2025/03/20(木) 21:33:40

大学で霊科学を学ぶしぃちゃんの姉、三女『でぃちゃん』のヤバ過ぎる探求心にはギコもドン引くこともありますが、
いつも一緒にいる『タカラ』と二人で、浮遊霊ギコの体の作りや性能を科学的に解明してくれて
弱点や改善点のアドバイスもしてくれるように。
                                                  _____
                          ブイーン                         |ヨヨヨヨヨヨヨヨヨ |
                                                    |====== ・ ・ |〕
                          ________            l ̄!!!!!!|~    ...........::|
  / 二二二二二./!    _____.    |┌───┐ … || _____......|  !!!!!.|   .::::::::::::::|
  |┌───┐= :|:::|  /    /i     |│ ∧ ∧..| 目 || || ̄ ̄ ̄|| | ...|  !!!!!.| .┌───┴┐
  |│√`wー、_!   |:::|  || ̄ ̄ ̄||::::::|::.   | | oTДTo| 目 || ||___|| | :::|   ̄~|: |   ┗ ┗ ・.:|
  ||      |  |:::|_||___||::::::|::.   |└───┘ Φ | |□□||目∞| | :::|   ....|: |  ┗ ┗ ::|
  |└───┘  |::;|□□||__||::::::|:::   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: /∴¨θ∞ヽ/| | : |   ::::|: |  ┗ ┗ .:|
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|∧_∧.¨ ∞/!/|::::::|:::||l.||,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,|| ||,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,|||   ::::|. |        ::::|
  | []       (#゚;;-゚)  ̄ ̄ ̄ | . | (ニニ:[|::|[|| | || ||| ||| || | || ||| ||||   ::::|. |     ..:::::|
  |_____|U;; ;;| ____ |(((ニニニ`!:|| | || ||| ||| || | || ||| ||||.....---|. |─────
          ( ;; ;;;|                       ∧ ∧
          し' J                      (Д^ ,,)


メンタルつよつよな秀才で優しい『タカラ』の指導方法はギコの自信を培うことになり、
彼もまたギコの中で心の師匠として慕う存在になりました。

┌───────────────────────────────────────
| 自分の中で小さい満足と自信が持てる技術を少しずつ増やして行きましょう。
└───────v───────────────────────────────
              | はい…♪ タカラさん本当にありがとうございます…♪
              └───v─────────────────────

                   ∧ ∧
          ∧ ∧     (゙Д゙*)            ∧_∧
          (,,^Д^)     /y∨^ヽ          (゚ヘ;;゚#)
           U   |     〈 |ニ |  〉 \        |;; ;;U
          (  |      〈_〈_|_ル'⌒`          |;;; ;; )
           U U      ( / (_)           し' J

              ┌─────────────ヘ───────────────────────
              |  むむ。ギコが私よりタカラに懐いてるだと?ギコは私の実験体だからな!
              └────────────────────────────────────
.

38:(5/22):2025/03/20(木) 21:34:43

こういった友人や師匠、大好きなしぃちゃんやその暖かい家族の優しさの中で過ごすギコは
霊として滅せられる危機にも襲われますが、皆のギコを救うための心からの祈りを感じ現在の自分の幸せを実感します。
長年被害者意識に囚われていたギコは、やっとそれを脱却し、
自分も周囲の人達を幸せにする力を持ちたいと願えるようになりました。

      ノ⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ
     (  こんな俺なんかを…いじめられてても誰にも気にも留めて貰えなかったような
      )                               存在感のなかったこの俺を…
      ヽ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~'
                      o
                      。
                    ,、
                     | \
                r―― |  \
                 \/     ヽ
                   / 、_      |
                  |  r='。,,,    |
                  lヽ __  。   /
            |\  |  `ー―、/ ̄\
            |  ヽ ̄  ヽ  / _  ヽ
            |       ' /// ̄\ ',
            l    ≡  l§ /    | l
            ヽ *   ノ  /     | ', -、
              >、  <  /     |∩ /
            /    ̄  /      | ノ
  ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
                     。
                    o
 ノ⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ
(   皆が気にしてくれて、俺がいなくならないようにって本心から祈ってくれた…!
 ヽ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~'

.

39:(6/22):2025/03/20(木) 21:36:04

モララーを心配する心の余裕が生まれ、彼を殺してしまった罪悪感を受け止められるようになったギコは
モララーの消息を尋ね彼の力になれるようにと、意を決して茂名村に向かいます。

                                                    r 、
              /\                           r──-- _   | \
            /   \                         \      ` ̄`  ヽ
≧=- .._    /      ∧                             \          ' ,
       ≧=- 、        ∧                               ∨          l
            `ヽ、      ∧                            |   〈 ̄ヽ   /フ |
              \    ∧                              |      ̄`   " l
                \    \              _      _r=∧       /_7   /
                 ヽ    \          , -=≦\  ̄ ̄ ̄   |゙ム ヽ       /
                     `ヽ、 _ \  , -=≦ ̄ ̄`ヽ  ヽ       | ゙ム   / ̄ ̄
                     `ヽ、 ̄ ̄         ',  ∧     | ゙ム  〃l  \
                        \              ∧      |   ゙ム/ / |    ∧
                                       ∧   /    / / |   / ∧
                                    ,'    |   /    / /  |  /   ∧
                                    /    .|  /  / /  / ./    |
                                  /     / /  / /  //     /\
                              -=≦     ∠/\_/ /   〃      /  \
                    _ -=≦  ̄     ヾ  。 ゚  \   ̄ ̄ ̄。゚            \
        ___ -=≦  ̄              ∠7   \_ ̄ ̄∠7                >


ですがギコはしぃちゃんの家に全く連絡ナシでずっと帰って来ない。
しぃちゃんにとって自分をずっと支えてくれたギコのこともまた、欠かすことのできない大切な存在になっていました。
帰って来ないギコ、消息不明のモララー、二人への想いを抱きながら茂名村に向かいますが…


 |::| |   う   |                  /\
 匸コ       |          ___   /  ヽ
 |::| | 又    |          \   / ̄    ヽ
 |::| |       |            \/         i
 |::| | 有    |        (⌒;;   | rュ   rュ   |__
 匸コ       |      (⌒;;      ヽ -  *ノ /⌒ヽ
 |::| | 町    |               {三三三ニ} l    〉
 |::| |       |              /| |ヽ三彡 | |\   |
 |::| | !    |             / i |     | |  ヽ  |
 匸コ________,|             | | | 0=0 (⌒ヽ |  |
 |::|                    | |ノ      ヽノ~ヽ   |
 |::|                    | |  0=0  <   ',_ノ
 |::|                    l |       \_ノ
 |::|                    | .|   0=0   .|
 |::|                    | |         |

40:(7/22):2025/03/20(木) 21:37:15
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,.........
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,,,.....
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,.....
   ┌────────────────────────────────────
   |  でも俺を助けてくれるつもりだったら、今はどこでもいいから一口だけ食べさせて?
   |  しぃの命に別状のない部分をたった一口だけでいいんだ、お願い?
   |  しぃ… 俺もうお腹空きまくってて我慢できないんだよ。わかってくれるよね…?
   └──────────v──────────────────────────

                   ||    ,、
                   ||     | \
             ,、     .||r―― |__\
         ./ |     .|| \/  ̄ ̄ ヽ
         /  .-< ̄ノ.| /     u |
       /       ヽ/.|| |  rっ//⊆ヽ| ジュルリ
       | u  iiiO   l || └vイ ∩≧ ヽ
        ヽ.*""  っノ .||   `ijー/\(  |ー、
         l三三三>. ||   /   >ヽ/   \
        /      ヽ /    /   ||


モララーは、ひとり檻の中で孤独感と人間離れを加速させており、再開したしぃちゃんを前に理性を失い
それを止めるギコとの仲違いや、自分を理解してくれないしぃちゃんへの失望の末、
勢い余ってギコとしぃちゃんを攻撃して危害を加えてしまいます。


                    ノ⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ
                   (   …ギコくん…? ギコくんのあたま どこ…?
                    ヽ~~~~~~~~v~~~~~~~~~~~~~'

                    しーーん       /l
                               ,-.─-、___
                     _ ,-==、_   ,':::;:::::::::     /
                   /::::|ヽ=='|::::\ /:::::::::::     /
                    /\:::::|\/|:::::/っ::::::: *   l
                  く::::::::::::::∨//∨::::::::>      /
                / \:::::::::§/  §::/。   ´ ̄ヽ"
               /⌒ヽ∨:::∧   //。    /⌒ヽ | :
              /  l   \.∨===ヽ|。   /⌒|    | :
             /   |''⊃  \=哭=/   (  |    |
            /     |   ̄)  \ ̄     ー |    | :
           /     /──'"    \      ./|    |

41:(8/22):2025/03/20(木) 21:38:32

ところが自分に大怪我させられても許し、死を覚悟してその身を差し出そうとするしぃちゃんの姿に、
モララーはやっと自分の罪深さに気づきますがもう遅い。人間の救助も来ない夜の雪山に
檻の中にいたままのモララーと取り残され、しぃちゃんの命も終わりかと思った時に…

   ┌────────────────────────────────────
   | 死んだ後ならもう痛くないから 好きなように食べちゃっていいよw
   └─────────v────────────────────────────────────
                     |でもやっぱり嫌だーーー!! しぃが死ぬのだけは絶対嫌だーーー!!!
                     └─────────v───────────────────────

                  ,、              ,-、
                 / |               |  ヽ、
               /=- |-< ̄ ̄ノ   r――-/|__ノ\
              /   ;   ヽ/     \  /   ̄ ̄  ヽ
              /   ;    ',       \|///∠。    l
               |   ;;#;;ノ//=。        l─v、 ""。   /
              ヽ      ヮ ノ。         ',ー-'   , -―、
               /三三三}             `≧=ニ"―-、ノ
             /  |iii|   ヽ          /       \
            /⌒ヽ |iii| 0=0|         / ̄`ヽ /⌒ヽ  / 、
            |   |!!!!     l        /    | l  |:::|   |  ',
            |   |  0=0/        /    / ヾ_ノ_ノ  /   \



首を失っても消滅することなく、しぃちゃんの命だけは絶対助けようとするギコの強い意志にしぃちゃんは救われます。

   ∧∧∧∧
  < !!  >                      人_人_人_人_人
   ∨∨∨∨                      <         >
                               <  しぃ! !  >
                          __Å__   <         >
                        / / ヽ \   Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
       バッ                |   |  |   |
                         |   |  |   |
                         l Α_Α .|  て
           \\\        l(・Д・;ii) |  て
             \\\ て    .| | .O| l ヽ.|
              ) ) )  て   |<_|_|_レ|_|ノ|_
     Σ Α ∧ ///       ⌒゙''~''""゙
        (#ノっ)@
        d| d ̄^ヽ
        /ヽ ノ  〉 \
      < <_ノ_ル'⌒`
          (_/( /

.

42:(9/22):2025/03/20(木) 21:39:53

大怪我はしたものの無事生還し入院したしぃちゃん。怪我のショックなどもいろいろありましたが、
彼女は相思相愛と確信できたギコとも、初恋で片想いの相手でもあったモララーとも結ばれない、
人間と霊との間では報われない恋の現実に絶望しつつも、霊として苦しんでいる彼らの心情も知り、
彼らを救う『祈祷師』の道を歩む決断をします。

 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|    ギコ君やモララー、浮かばれない茂名村の人達、身近に感じた霊的なナニか達と
 \_____________________________________/

                    __
                      | ヽ       ,、
                      |   \    / |
                      |     ` <、  .|
                   /        ヽ |
                   / ー          |
                      /  7ユ           |
                   |__    ""          |
                 i        *     /
                  ヽ         /
                   `/三三三三\
                   /三三三三三三ヽ

             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
            |     対話して その者の安らぎを祈れる者になりたいの。
             \____________________________/

.

43:(10/22):2025/03/20(木) 21:41:49


孤独な檻の中で荒み切っていたモララーも、ギリギリの状況でのギコの頼りがいのある尊敬できる行動に敬意を感じ、
しぃちゃんが自分に見せてくれた慈愛を心の支えとして、今後の立ち直りを決意します。


       /フ´ ̄ ̄ヽ __, ───- 、
       / /       ヽ| |  ∧ ̄\  ̄ ̄\___
       ̄`|       | |  |    \    |     \
      / ヽ  ) "    ト  ヽ     \  |\     \
       ̄ ̄\__,ノ~ ヽ   |      ヽ.|/ \     \
               < ヽ∩ |       |/___\     \
                ゝ ノ |        |∨//////\    ∧
                / ̄ ̄l      | ∨///////\    ∧
                |         ,'   ∨///////∧    ∧
                |        /     |/////////∧     |
                |      /|      .|///////////|   |
                ヽ     /   |       |///////////|   |
                  \/    |       |///////////|  /

44:(11/22):2025/03/20(木) 21:43:00

ギコはしぃちゃんに対するどうにもならない恋心を、しぃちゃんを全力で守る気持ちに昇華させ、
彼女の式神になるという提案を持ちかけましたが

         ┌────────────────────────────────
         |  しぃちゃん… 俺と『式神契約』 しようか?
         |  俺がしぃちゃん専用の使い魔になれば、 きっと今より強力に、
         |  そして完全に忠実な霊としてのサポートができるようになる。
         └─────────────v──────────────────

                          l´\       /`l
                          |   \__/   |
                          |             |
                          ∨        ∨
                           | r‐v    v‐ァ |
                            ',  ̄  __,  ̄" /
                            \_   _,/
                           /::::|   |::::\         ∧∧∧∧∧∧
                          /\:::::|\/|:::::/\      <         >
                        く::::::::::::::∨//∨::::::::::::>     <    !?   >
                        / \:::::::::§/  §::::::/\    <         >
                        /   .∨:::∧    ∧::∨   ヽ     ∨∨∨∨∨∨

┌─────────────────────────────────────────
| それに…これからも私達は素の状態で仲良く幸せに過ごしたいし、
| ギコ君にもっと興味を持つことが出来たらそっちの気持ちも大事にして貰いたいし。
| これからもギコ君らしさだけは失って欲しくないの…!
|
| だから二度と式神になることは考えないでね?
└───y──────────────────────────────────────

                  l´ヽ l´\
                  | ,―|   ヽ
                  /       |
                  | rュ  rっ  l
                    ー  ""ノ
                   `ュ  r‐、
               ∧ ̄|\`/| ̄/ヽ
               / |.ヽ|`//|/ | ∧
              / . |..§   §  |   ∧
              /   | 〈〉二二〈〉ニ|   ∧
             /    |二二二二ニ/    |

いつまでもそばで対等で仲良しの存在でいたい。そういったしぃちゃん側の気持ちに寄り添い、
しぃちゃんの人間としての幸せな人生を 裏方としてそばでサポートしていく決意をします。

.

45:(12/22):2025/03/20(木) 21:44:04

ギコとモララー、久しぶりの再開。かつてのいじめっ子、いじめられっ子の関係で、
歩み寄ろうとしても上手く友情を築くこともできなかった二人でしたが、
相容れない相手への理解や敬意を感じることで、踏み込まない距離感のまま
お互いの幸せを願える関係になっていきます…。

┌────────────────────────────────────
| …約束はしないが気が向いたらまた様子を見に来るよ。
|
| それと…いつかは俺達二人とも… 救われる日が来るよう精進していこうな?
└────────v────────────────────────────


             ∧ ∧
            (,,;-Д)
            /i^ヽレ'
       ___/  |ニ|〉.
       \⌒ヽ_ノ ノ__)
         ̄ (_/(_/
                            __Å__
                         / / ヽ \
                          | Α_Α  |
                          |(Д; * ) |
                          l /|~^^| ヽ |           _....-―一'
                          l  d ̄  | .|     ,,....--'´
                   _、     |ヽノ_ ヽ_ノ |   ..-‐'´
            ..-..,,_   _,〃 ,  ''''-...._ l<_l_|_|_|_|_ >|_/’
        __..r'′ '' ̄"'' "        ⌒゙''~''""゙
       /

三者三様、自分の今後の在り方を前向きに決意する。そこまでが第二部のおおまかな流れです。

46:(13/22):2025/03/20(木) 21:45:26

そんな風に思春期真っ只中の主人公のしぃちゃん、ギコ、モララーが苦悩や成長をしている一方、
世の中では人間を害する「霊的なナニか」を退治するとある組織が活躍をしていました。
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::........ . . .                       | 400年程前に水害のあった村だな
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主に警察から怪異対策の業務を請け負う『ライコー社』。実はしぃちゃんの姉の次女『ツーちゃん』は
家族には心配かけないよう内緒でそこで下っ端の怪異退治要員として働いておりました。

                          /\
                  ___   /  ヽ
                  \   / ̄    ヽ
                    \/        i
                      | O   O   |
                     ヽ ∀  "* /    ,-ー、
                       `ー― <    (  |
                      / 儿  儿ヽ.  /  /
                     / /  `´  ヽ∨  /
                   /  ヘ_彡 、__彡'   /
                  (  <  〉    〈 `ー'
                   \ ヽ /     ヽ
                     (⌒)ミニニ回ニ]]彡、
                      | ̄ |::::::::|::|:::::|ヽ。|
                      i___ノ:::::::::|ノ:::::ヽ.__|
                        |:::::::::::::::|:::::::::::::|
                        |:::::::::::::::|:::::::::::::|

47:(14/22):2025/03/20(木) 21:47:51


『第六討伐隊』という一番下っ端部隊所属だったツーちゃんは、ライコー社の中でも上級怪異専門の討伐をする
『第一討伐隊』の見習いとして異例の異動をすることになりました。

        バーーーン!!
               |
.       /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.     ./ . |          |
.   ./    .|          |
    |      |          |
    |      |          |__
    |      |         O|
    |      |    ∧ ∧ |            ∧_∧     ∧_∧
    |      |   (*゚∀゚) |           ( ^^ ; )    (・ε・ )
    |      l   ⊂  ⊃|           (    )    (    )
    |      |__ | _,つ |            ) ) )    | | |
    |   /    U              (__)_)    (_(_)
    |  /
    |/
  ./
┌────────ヘ────────────────────────────
| アンタらか?これから研修がてらに俺にいろいろ教えてくれるっていう先輩達は!
└────────────────────────────────────

.

48:(15/22):2025/03/20(木) 21:48:47

                                 i|   i|i
                     , 、           i|i  i|i,    i|i
                スゥ…  \\  /|  i|i,   i|トi i|i i|i i|i i|i ii
                    ,-─'⌒,::。:::: ヽ__i|i  i|i i|i   i|i' i|i  i|i
                    {二≧ー^ε::::o  /i|i'トi|i  i|i  i|i i|i  i|トi|i
                    \  \ ヽ___ノili  i|i i|i    i|i  i  i|i  ii  i
                      \ `ヽ ヽ \i  i|i         i'  i|i i|i
                        / ヽ  ) 〉\|\  ,-''" ̄ ̄ ̄`ヽ、  i|トi  i|i
                      /      /ー-' \\         |     i|i
                      〈      <       \\.        |    i|i
                     /ロ二ミヽノ      |. \ヽ,      |  i|i
                    / l |    ヽ      |   `''       |  ii
                     / ≧、     \.    |         |  __ l l
                   /   /\.      \. |         |    / _l__ _l__  _l__ _l__
                  /    |   \       .::ヽ,-''" ̄ ̄ ̄`ヽ、|  /\ /|   /|   ./|   /|
                 ,'      ノ、   \   .....::::::\   ;;,. ㌦   }
                 〈:::.........:::::::::ヽ    `<、::::::::::::::::㌦絲k'__,, -'
                  \::::::::::::::::/       `≧;;::::::::::::ヽ絲㍊ '
                   \:::::/         絲゙≧:::::::::/Ⅵ絲㌢
                     ヽ::::゙:、   `㍉     濾蠶軈Ⅳ:::::::\此    “j
                     |::::::::;}∵'” ~“...`㍉翊蠶軈蠶k;:::::::::::〉眦k'  _;'㌢'
                     `''"         ;溺軈蠶軈蠶軈欟畊㍊㌢      ~“j  ....
                              ;..;.;.. ㌢  襖軈蠶軈蠶軈蠶欟驂‰ ,    '㍉
                                 `'㌘ 瀘軈蠶軈軈蠶軈軈蠶軈駄㌢

剛腕で「自分に敵う男はいない」と自負していた男勝りのツーちゃんでしたが、
『第一討伐隊』の先輩、『ぼるじょあ』『山崎』に圧倒的な力の差を見せつけられ、、
逆に漢(オトコ)らしい精神で彼らを尊敬する師匠と認識して、彼らのために下っ端仕事も進んでこなすように。
パワハラを受けたりパシリをしながらも、修行をするぞとワクワクした日々を送ることになります。

        \_/ \ \__/ ̄\_/ ̄\_/  \_/  \_/  \_/  \
.         _\__/__/ \_/  \_/  \_/  \_/  \_/  \_/
        / \__/ \__/  \_/  \_/  \_/       \_/
.         \_/ \__/ \_/  \_/
            / \_/ \__/             /|
            |\/ \           |\ ,. -―- 、
          \|\ /  __        |  \      ヽ
.             \|__〉‐〈__〉‐、     .|       lヽ ヽ
             ヽ-' ヽ-'     |    /\    |
                       ヽ         /
                        \      /
                          |   「           ,、
                           | ̄ ̄ ̄ヽ        / / ∩n
                          | ̄ ̄ ̄ヽA     r''´ 〈 ー〃/)
                          | / ̄ ̄ヽ`ム  r/  _`二/
                          | |     \ム〈ミヽ_ /
                          | ヽ     / ヾ  」
                          ∧  \      ∨
                          | ∧   \____/
                          |  ∧        ム

49:(16/22):2025/03/20(木) 21:49:41

大雑把で暴力的なボル、細かいこともキッチリしていないと気がすまない山崎といったクセの強い先輩達は
最初は自分達より激弱なツーの面倒を見ることに消極的でしたが、
前向きで素直で明るく、自分達に好意的に従うツーとは次第に仲良くなり、
毎月ゲームやアニメを楽しむ飲み仲間としても打ち解けるようになりました。

     ./|
    / .|
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  /  //||___ ____
 /.∥//___Ω_|
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 | //_______// / ̄
 |.///   /∧ ∧
 ///   / (*゚∀゚)              ∧_∧     ∧_∧
./// ___ / と  |               (  *- 3)   (^^  ;)
../丁!  //  |  )             /    つ日  と   つ
/ /  // / U U             と_人 へ へ   (_(_つ
                           (_),_)


戦闘狂で強者が大好きなツーちゃんにとってボルや山崎も尊敬し憧れる漢達でしたが、
中でもライコー社の社長でこの国を怪異から守り続けた家系を継ぐ『フサ・フッサール』=通称『フサ様』の並々ならぬ霊能力や、
カリスマ性もあり情も深い姿には、漫画に出てくる最強ヒーローのような憧れを持っておりました。

              i   , '  ,                                                      i   , '  ,
        ,  i     i|i:      i   ’                                            ,  .i     i|i:      i   ’
          :i l  :,i||||i i     :i|i: i: |  ,        ┌─┐┌─┐                            i l  :,i||||i i     :i|i: i: |  ,
        :i|i| i  i||l || |i i i| i|||i li li i    ┌──┤ii|ii||ii|ii|                  ┌─┐     :i|i| i  i||l || |i i i| i|||i li li i
       :i| i|||| |i!i ||  | || |i.:||    |  |i:    |ii|iiii|ii├─┘└─┘                  │ii|ii│    :i| i|||| |i!i ||  | || |i.:||    |  |i
   ,    || |||!;.:||!l    || ||      ||i     |ii|iiii|ii└──┐            ┌──┐        |ii|ii|,    || |||!;.:||!l    || ||      ||i
       i||        ! !:        |i     |ii|iiii|iiii|iiii|iiii|ii|            |ii|iiii|ii|┌──┐│ii|ii│    i||        ! !:        |i
      i|i                    i|i:   |ii|iiii|ii┌──┘┌────┐└──┘|ii|iiii|ii|└─┘   i|i                    i|i
      :ii|ii                 i||i:  |ii|iiii|ii|      │ii|iiii|iiii|iiii|ii|    ┌─┘ii|iiii|ii|┌─┐   :ii|ii                  i||i
    ii  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ .i|ii i |ii|iiii|ii|      └────┘    |ii|iiii|iiii|iiii|ii||ii|ii| ii  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ .i|ii i
     /                 \    └──┘                      └────┘└─┘  /                 \
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   ii|                     |ii                                      ii|                     |ii
   ii|                     |ii                ∧,,,∧                     ii|                     |ii
   ii|     /~ヽ           /~ヽ     |ii               ミ:::::::::彡                 ii|     /~ヽ           /~ヽ     |ii
   ii|    |   |          |   |     |ii       (ヽr──==≦ l ij l ≧==──┐')         ii|    |   |          |   |     |ii
   ii|    ヽ_ノ         ヽ_ノ    |ii        ´└───、   } ii {. r────┘`          ii|    ヽ_ノ         ヽ_ノ    |ii
   ii|        |____|       |ii               〉 / ii ∨〈                  ii|        |____|       |ii
   ii|        |        |       |ii ,            / /  ii ∨\                ii|        |        |       |ii ,
   ii|.        \   /         |i /  , ,          <  /,'-‐ij冖∨  >                ii|.        \   /         |i /  ,
   ii|            \/           |i/// ,             ⌒√ , ∧⌒                 ii|            \/           |i///
   ii|                     |//:( /             √ ' ∨∧               ii|                     |//:( /
   ii|                     |/  (/            √ /  ∨∧                 :ii|                     |/  (/
   ii|                    , ,  |,  /(            √ /   ∨∧              ii|                    , ,  |,  /(
,  〈」  .                /(   〈I   //           √ ′    ∨∧         「〉,  ,,  〈」  .                /(   〈I   //
\  )\  \            r, <( /(/   // /          / ,′    ∨∧        ,   \  )\  \            r, <( /(/   // /
  \   \  )´              / /  /'  /            , '  i       j ハ     ,   \、   \   \  )´              / /  /'  /
⌒'ヽ \\ \           , ,     // 〈 /:!゙/|     〈__ヽ_j        V=ニ〉             ⌒'ヽ \\ \           , ,     // 〈 /:!゙/|
      \  ̄ ̄ロ ’ ̄ ̄<>  ̄ ̄ ̄                                              ̄    \  ̄ ̄ロ ’ ̄ ̄<>  ̄ ̄ ̄

50:(17/22):2025/03/20(木) 21:51:06

そのフサ様がツーちゃんに個人的に関心を持ってるようで、
ツーちゃんは高級ディナーに連れて行って貰ったり、クリスマスデートに誘われたりでもう大変っ♪


              ∧,,∧
         (ヽ:@/)ミ*^Д^彡
       _ 〆@)(ソっ   ミ __
      |\ .彡)^ヾ)  ⊂⊃ ∧ ∧ \
      |,,i i\ (___)      (∀゙*,,)  \
      | |~l,,i i\___∋-と ||====||__\
      |_|   ~i,,i i      ┌ .||====||.    |
           l,,l,,,i |i i   ヽJ;||二二|| i| i,,,|
           | | ~~~~~~~~~||~||~~~~ ||~~~| |
           |_|       .|l .||   ||   |_|

ツーちゃんを口説いてるような言動も多く、頼れるちょっとオジ様の(38歳)イケメン社長(更にフッサール家の御曹司)と
男勝りで恋愛知らずで生きてきた庶民派ツーちゃん(23歳)との シンデレラ的ラブコメストーリー始まっちゃう予感…?

     ┌────────────────────────────────────
     |  …こちらこそどうもありがとう。 数年ぶりにクリスマスが楽しかったよ。
     |  仕事や家のことで荒んでた自分の血にも暖かさが戻った気分になれて…
     |  …ちょっとドキドキもさせられたけどねw
     └──────────v─────────────────────────

                    ,,   ,,
                   ミ ミ ミ ミ
                  ミ  ミ,,  ミ
                 ミ    "彡
                ミ       彡
                三    fメ  ミ            |\|\
                 ミ  "  、__ミ                |  ヽ ヽ
                /¨≧__   ヾ            /´     ヽ
               /  ̄ ヽヽ〉`             /        i
               /   -―ヽヽ             l  O     l
                /      ̄∧!             ヽ7  * /
                 /      /ノ∧              `¨{ ̄ ̄ ̄ヽ
             ′ _ヽ、     \             /`ー――'ヽ

   ┌───────ヘ───────────────────────
   |  …正直言うと、クリスマスなんて日に
   |  ツー君が俺と二人きりで過ごしてくれたってことが嬉しくて幸せだった。
   └───────────────────────────────

.

51:(18/22):2025/03/20(木) 21:52:17

…実はフサは内なる野望を持っており、『三種の〓器』を呼び出すことのできる巫女を手に入れることに執心していたのです。
ツーちゃんにはその中でも一番レアな『鏡の巫女』の素質があることを見出します。
そもそもツーちゃんの第一討伐隊への異動も、ツーちゃんを自分の身近な範囲に置き、
徐々に個人的な関係を作ろうとする彼の作戦だったのです。

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    \\\ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | ///
   三                                                    三
   三          〓〓の全ての力が…  俺の…この手に… !?
   三                                                    三
    /// | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | \\\

      __  ミヽ、                         / ̄ ̄\
    <//>  ) ノ                          |  o   ',
      }∧{二二/                         \_    |
        )ヘ(                                )  /   :::::::::::::::
     .〈 / 〉                              (_ノ  :::〃ノノ^ヾ:::
      }∧{                                     :::リ´ー´ル:::
       }/{                                    :::::/|∵/ \:::
      _}/{_                                  ::::</i;i;i;i\_>:::
       }/{                      ,,              :::<i;i;i;i;i;i;i;i>::::
      _}/{_                  ミヾ,,,,ミ ミ               :::::::::::::::
       }/{                   ミ:::::::: u 彡
      _}/{_                  =::ー'  三
       }/{                   ,,;;';> ,.ノヽ、___
      _}/{_                   }'∧!/┌////,}                     __---__
       ∨/                    ///////////∧                   _.‐ニニニニニ‐._
      (∨                  ,'////////ハ//∧                  -ニニ二二二ニニ-
      ) )                 ,.イ//////// /'//                  ニニニ二二二ニニニ.
     / /                  〉'////////,\//                     ニ二二二二二二二ニ.
    彡 '                   V///////////_ヽ                    -ニニニニニニニニ-
    ::::::::::::                     ∨////////i  `ヽ                   =ニ二二二二二ニ=
  :::::::▲_▲::::::                  V///////∧                     ‐ニニニニニ‐
  ::::レヘノハ +::::                V///∨,/∧.                        ̄ ̄ ̄  ∧ ∧
  ::::(:::::::::ヽ・|::::                 ∨/∧V,/∧                             (::∀::*)
  ::::(:::::::::::::§::                  V/∧∨゙∧
   ::::::::::::::::::::                    l'/∧ V/∧
                               }//∧∨/∧
                            ,ノ///ノ ∨/∧
                          └ー"    V//,〉
                                   {//,}
                                 `''"

52:(19/22):2025/03/20(木) 21:53:17

ただし日本最高峰の聖なる神具でもある『三種の〓器』の媒体となる『巫女』になれる条件は簡単なモノではありません。
・適性の血を持つ者であること
・身の清らかな処女であること
・自分(フサ)に魂を捧げてもよいと心を寄せてくる女性であること


                     ゞミ       彡ノ
                   彡  彡     ミ  彡
                  彡   彡   ミ    彡
                 彡     彡ノ)ノミ    彡
   _      . : :-. .--  - ..,              彡
 . ´  `_ヽ_/.: : : : : : : : : : : : : :`:,、:::::::::          ≦
    /.: : : : : : : : : : : : : : : : : :/_j、ヽ:::::::::        ≦
    /: : : : : :/.: : : l: : : : : : : : : : : : : : ::';::::::::::   rニラ   ミ
   .':./. : :/.:′;イ:_ll: : : : :_:_:_:_辷‐ 、 : : l:::::::::::        ミ
   .':/. :l: :.l: !: : ::l: :l: : : : ;辷‐ 、\\\ l:::::___      ≦
   |:i∧l´;: :ハ: : :|:. j_: i : : : :..\\\} \:`ー'      三.
   ハ!|: '; l、: :'; : :l: :l、ヽ:: : : : : : :\`    \::::::    ミ
     \j|ハ: ∧/Yr゙,イ: : : :⊂ ニニ、      ' =ニ≦ミト、
        \|ゝ ノメ''ノ :__、| ̄ ̄|: : \      }    /|/∧x._
        ,イ ̄`ーx //,二フ.| : : 个:、   /}-、 ノj//////x<
      /    〆//|    |: : : |: ∧/////∧//////////;,,,,>-;;、
      _人   /    `¨,.二ニ⊃ : : :r──、.///∧/ r´////////´//∧
     ー入  ./      二ニ⊃: :< ピタ )/x/l//////////////∧
      ゙ー入j      ,.イ|__| : : : : `ー―'///z/V//////////////ノ
         Y::{i  _,イ : :|: : |: :|: : : : : : :.V////////∧//////////////{
.        !:圦\ N: : :|: : |: :|: : : : : : : :`ー彡//////∧ヘVヘ/´¨¨//////>

           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
          |
          |   お い で  『  ま が た ま の み こ  』
          |
           \________________________/

よってフサの巫女に選ばれたり、巫女候補にあがった女性は彼に口説かれることとなり、
その手に落ち巫女能力を宿した女性達は能力を使うたびに多少の血を失い、
フサに酷使され命を落とした巫女も過去には何人もいるようでした。

.

53:(20/22):2025/03/20(木) 21:54:22

巫女の中にはフサと結婚し子を成した女性もいました。当時はまだ巫女の条件がフサの中で確定しておらず、
フサと体の関係まで持ってしまった彼女は巫女の資格を喪失し霊能力も失い、フサにとってもう使えない人材に。
結局彼女は、役に立つ霊能力無しで生まれてしまった息子と共にフサに捨てられてしまいます。

女性は亡くなり残された息子がしぃちゃんの同級生、ギコの親友の『フサたん』なのですが、
父息子は現在も断絶状態のままです。

   _____
  |  |   |
  |  |   |
  |  |   |            ∧φ∧
  |  |   |           ミ->` ,彡
  |  |   |_   ∧,,∧     ミ u  ミ
 | ̄| ̄ ̄||ii~ |   ミ   ,,ミ     ミ    ミ
 |  | 凸( ̄)凸  ミ__@ミ     し'`J
wwwwwwwvvvjjwvjiiijwwiijijyyy,,,.."″″,,,,iiiiyvwvwwwwwwij从ijiiijiiiiwwwwwwww

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54:(21/22):2025/03/20(木) 21:56:11

そんなバツイチの過去ですら悪びれることなくツーちゃんの心を掴むため利用するフサの毒牙の罠に
ツーちゃんは全く気付いておりません。

┌────────────────────────────────────────
| …まぁでも仕方ないよね。忙しさにかまけて夫、父親としての責任を
| 俺が果たせていなかったのも事実で。息子もそばについててやれない俺の手元に置くよりは、
| あちらで至れり尽くせりの状態で育てて貰ってる方が幸せにしてるらしいから…。
└───────v─────────────────────────────────

          、,    ヾ ,,
          ミ ミ   ミ ミ
          ミ  ノ))ノ)  彡____        __r 、 _l^\__
           ゞ       彡///////`Y      .f/|  \_|  ヽ///`Y
          ミ    ィ=ァ  .彡 ///////|      |/|       ' ///|
         =  _,      ≦ ///////|      |./       u l ///| /
       / /ミ          ミ ////////      l   O    | ////
       l / l  ┐  ,-=≦//////<_     ', ∀  "*  ノ //_
        _∨∧/i__/ /::::\////////`Y   .f// `‐┐ ┌ "// ///`Y
      /::::∨∧ i:i:|  /|::::::::::::... ///////|   |//" ̄|__|/// ̄7ヽ///|
     /::i::::::∨∧:i:i\//::::::::::::::::: \ /////|   |/  |   小 ///  / ∧.//|
   /::::::::i:::::/∨∧:|  / ::::::::::::::::::::::::::. ////|   /  ノ   、//   |  ∧/|
  /::::::::::::::|::::i  ∨∧ /:::::::::::/:::::::::::::::::|.///|  {  〈    /l    :|   ∧
/:::::::::::::::::::::}:::|.  ∨∧::::::::/::::::::::::::::::::/ ///|  |   ヽ ノ/ヽ、 ,,,ノ:|    〉
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55:(22/22):2025/03/20(木) 21:57:07

  でも逆に何にも気づかな過ぎて、フサのロマンチックな罠をスルーする戦闘脳のツーちゃんは
  フサの心労を増やしているようです。さてこの二人今後どうなる!?

  人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人
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<  よっし!フサ様!今日は飲みましょう!クリスマスなんて忘れてとことん飲み明かしましょう!!!
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  Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
                     , - 、
                     Y Y´ \
                     l  \  \      ο
                     \  \  .>、          がぶがぶ
                       \  `'´  .`;      _
                        \    /`ヽ  ./ l      _
                          ` ー´ヾ__.人 ,./   ゝ- .,_/ l    アヒャヒャヒャ
    彡ミミ         彡ミミ             l  lヽソ、-,i   /   〈
  彡: . ミ        彡:.   ミ             l  !/ヾ、 .`ー-ラ 0   ',    , -、
 彡:.:.   ミ     彡:.:.::..  ミ      。      l   l *ζ ./  *   .}   /   j
彡:.:.:.:.:..  ミ,, ,, ,,, ,彡.:.:.:.:.:.   ミ          l.   ヽ.  '´      _ ノ _/   ./
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:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:し:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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                                                   l>l>l> 第三部に  糸売

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  …ってところから第三部ははじまります。ちょっと駆け足過ぎたけど
   皆、霊ナニがどんな話だったか思い出してくれたかな…?

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