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Last-modified: 2022-08-27 (土) 02:30:23
公式紹介文
(初期)
あにゅう うぱる 20代女性大学生兼Vtuber

 2000年4月20日、東北のラスベガス・宮城県に生まれる。生後すぐ岩手県へ越し、桜並木の下で幼稚園バスからの逃亡を繰り返す。当時好きだったゲームはポケモンピンボール。
 2005年、再びラスベガス(宮城)へ戻るが、環境に適応できずポケモンとインターネットに明け暮れた。また、同時期にピアノを習い始める。
 2013年、中学校入学。吹奏楽部へ入部する。この頃から度重なるストレスにより胃腸が弱くなった(特に朝)。癒しを求め、熱帯魚の飼育を始める。高校受験では有り余った時間でモンハン4Gにのめりこむが、入試一週間前に怖くなり、勉強のために学校を一週間休みたいと泣きつく。
 2016年、高校入学。軽音部へ入部する。電車通学が苦痛すぎて死ぬ。進路選びをしているそこのきみ!通学時間には気を付けよう!朝が辛いとはよく言われるが、帰宅すらダルくなってくる。;

 2020年12月の深夜2時、バイト帰りの路地裏を凍える体でそそくさ歩いていると、光の塊が空を横切った!翌日のネットニュースを期待しつつも、「自分には関係ないこと…」
 マフラーを解き自宅のドアを開くと、消した筈のモニターが不気味な光を放っていた。

「 「 「 「 「Hello,world.」」 」 」 」

―――世界が始まった。
(Ver.2)
【プロフィール】

亞生うぱる/あにゅううぱる/AnewUparu (21)

出身:宮城県(県庁所在地:仙台市)
趣味:PCで色々作ること

活動で必要なLive2Dアバターや、配信内の素材はほとんど一人で制作しています。
まだまだ環境を整えるのに手が回らない部分が多いので、気長に応援してください!!!

【おはなし】

―――20XX年、世界では"GEEK HUNTING"が横行していた。

「ウパパ…ここはもう駄目ダ!まだ繋がらないのカ!」
「時間がかかりすぎてる…どうして……!」

system「エラー。エラー。基準点が検出されませんでした。キャリブレーションを中断します。」

「まさカ…『火』が点いていないだト!?」
「違う!思い出したわ。トーチは"点けられなかった"のよ!!」
「なんてこっタ!エネルギー効率からしてTokyo以外はコストがかかりすぎル…何かほかに2020の基準点ハ………
 …………そうだ、あの日ダ!後は分かったナ!」

system「基準点を検出。最短のデバイスに転送します。」

「アクセス成功!私が全てを変えてみせる……っ!!」
(2021/07/30更新)

 2020年12月の深夜2時、バイト帰りの路地裏を凍える体でそそくさ歩いていると、光の塊が空を横切った!翌日のネットニュースを期待しつつも、「自分には関係ないこと…」
 マフラーを解き自宅のドアを開くと、消した筈のモニターが不気味な光を放っていた。

「 「 「 「 「Hello,world.」」 」 」 」

―――世界が始まった。
 
小説
Twitter
テーブルに散らばる"機密"の文字が堅苦しく存在感を放つ。そしてそこでは、私が必死に練り上げたスピーチが、今、のらりくらりと聞き流されている。

まずい、全く興味を持たれていない。

 暖簾に腕押しするような不愉快がさまざまな感情を通り越し、相手に苛立ちを覚えていた頃、

「ですから、このアジェンダは……あっ……」

 父から貰った豪奢なペンが天井を響かせるほどの音をたてて落ちた。私は急いでペンを拾い、一言無礼を詫びる。

「すみません」

「別にいいと思いますよ」

全く会話が噛み合わない。

「では続きまして、キャッシュフローのお話をさせていただきたく……」

声が縮こまっていきそうになるのを抑えながら、大きめの息を吸って私は続けたのだった。

数分後、すべての説明を終えた私はここぞとばかりに、"今まで明かさなかった熱意"をぶつけてみた。

「このプロジェクトの成就こそが未来の子供たちの幸せであり、私の切実な願いでもあります」

これが聞きたかったのだろうと一方的な満足感を得たのも束の間、

「それってあなたの感想ですよね?」

唐突に反論の切先を突きつけられた私は固まる。試されていることだけは感じとれたが、何も出てこないまま時が流れる。

ひろゆきは停止した私にタイムアップを告げるように、肩をゆらゆらと左右に動かしながらもう一度問う。

「本当に、それは、あなたの感想ですか?」

私はやっとその意味に気づいた。ひろゆきの言葉は、父という権威にかき消された私の本心をすくいあげるかのようだった。この人にはすべて気付かれていたんだ。

そして私は喉を震わせながら言った。

「わ……私はっ……!ほんとうは、キッチンカーに乗りながら、クレープを笑顔でほおばる子供たちを…それで、じゅうぶんなんです」

全てを吐き出した。

終わった。と思うと同時に、父親の敷いたレールからやっと抜け出せる。という場違いな安堵が沈黙を埋めた。

「あのなんだろう、嘘つくのやめてもらっていいすか?」

彼は爬虫類のような笑みを浮かべながら、広辞苑ほどの厚みになった束の紙幣をこちらに差し出した。

「ソースはラズベリーで」

(完)