キングダム ハーツシリーズに登場するキャラクター。英語表記は「Xion」。
ロクサスがXIII機関に加入してから7日後、新たに機関に加わった14番目のメンバーである少女。ロクサスと同じく光属性を司り、キーブレードを使う。フードを外したその顔はカイリと酷似している。境遇の似たロクサスと意気投合し、またロクサスの親友であるアクセルと共に、任務終了後に3人でトワイライトタウンの時計台でシーソルトアイスを食べるのが日課になっていく。
名前の由来の一つでもある紫苑は花言葉で「キミを忘れない」「思い出」といった意味がある。またカイリの「海」とナミネの「波」からシオンの「潮」と、海にちなんだ名前でもあり、漢字表記は「潮音」となるトリプルミーニングとなっている。
日本語版声優:内田莉紗
英語版声優:アリソン・ストーナー(Days、KHIII)
英語版声優:ヘイデン・パネッティーア(BbS、3D)
ゲーム『キングダム ハーツ 358/2 Days』
その正体は「レプリカ計画」に基づいてヴィクセンが作成したレプリカ人形の一つで、シオンはその中でも一番の成功作「No.i」である。シオンの名前の由来も、No.iにXのアナグラムである。そのため実際はノーバディではなく、機関のメンバーとしては正式にはカウントされていない。ロクサスの能力をコピーさせることでキーブレード使いの「予備」を機関が確保することを目的に作られたが、ソラのノーバディであるロクサスと接するうちに自我が芽生え、さらに記憶修復中のソラの記憶の欠片がロクサスを通じてシオンに流れ込み、その中のカイリについての記憶の影響を強く受け、カイリに酷似した顔となった。シオンがキーブレードを使えるのは、ロクサスの力を吸収しその能力をコピーしているからであり、リクからは「偽物」と見破られている。
リクに敗北した事をきっかけに自分の生い立ちに疑問を抱くようになり、「忘却の城」で自分の正体を知ってしまう。機関を脱走し、自分の今後を考える為にしばらくリクと行動を共にしていたが、アクセルによって連れ戻される。彼女自身はロクサスとアクセルといつまでも一緒にいたいと思っていたが、自分が存在することでロクサスの力を吸収していることに気付き、ソラの元に帰る決意をして再度機関を脱走しナミネと会う。しかし、シオンがソラに帰ることを納得できなかったアクセルに連れ戻され、ゼムナスによって人形として完成させられてしまう。そして、完全な人形としてロクサスを吸収するようにとゼムナスに命じられた彼女は、最早ゼムナスの野望を阻止するには自分がロクサスに倒されるしかないと悟り、機関を脱走したロクサスと互いの存在を掛けた戦いを繰り広げ、思惑通り敗北した。最期はロクサスの腕の中でキングダムハーツの解放を願いながら消滅した。
見る者のシオンに対する関係によりシオン自身の外見は変化して見えるが、彼女との関係性が変わることで彼女の顔はシオンではない「別の顔」に変わって見えてしまう。
ゲーム『キングダム ハーツ バース バイ スリープ 』
本作のシークレットエンディングに登場し、ロクサス、アクセルと共に時計台でシーソルトアイスを食べつつ「ソラ」とつぶやいた。
ゲーム『キングダム ハーツ コーデッド』
直接登場することはないが、ナミネが見つけた「痛みの記憶」に触れたときに、映像のみ映し出された。
ゲーム『キングダム ハーツ 3D [ドリーム・ドロップ・ディスタンス]』
ソラの夢の中に現れる。存在しなかった世界でナミネを追いかけていたが、いつしかシオンに変化していた。ソラは彼女のことを知らないが、会った時には無意識に涙を流しており、ソラも驚いていた。