レイクラストの歴史

Last-modified: 2017-03-05 (日) 14:57:02

語句説明

レイクラスト(Wraeclast、Wrae=辺境の城塞、Clast=砕けた岩)
 PoEの舞台となる大陸。かつてエターナル・エンパイアの異名を持つアズミーリ帝国が繁栄を
 誇ったが、約260年前、大異変(Cataclysm)によって国土の大部分が、怪物が徘徊する
 荒廃した土地となってしまった。難民や山賊たちが各地の拠点でほそぼそと暮らしている。

オリアス(Oriath)
 レイクラストの東南に浮かぶ島国国家、首都はテオポリス(Theopolice)高位聖堂騎士
 ドミヌス(High Templer Dominus)を実質上の王に戴く神権国家。レイクラストを
 流刑地として使っていたが、そこに眠る強大な魔力の存在を知ったドミヌスは入手へ動き出す。
 プレイヤーキャラクターは、この国で犯罪を犯しレイクラスト送りにされた流刑者である。

秘蹟術(Thaumaturgy ソーマタージー)
 元はギリシャ正教で宗教的秘蹟の意。一般名詞としてはMagicとほぼ同義だが、PoEでは
 ヴァール文明に由来する古代魔法を指す。魔法(Magic)との区別のため、この記事では
 秘蹟術という語を当てた。Thaumaturgist=秘蹟術師、Thaumaturgical=秘蹟術の

ヴァール文明興る(年代不明)

ヴァール人(Vaal)が興したレイクラスト最初の文明。詳しいことはよくわかっていない。
・疑似生物を作り出すような高度な生物学的または秘蹟術的技術を持っていたらしい。
・比較的平和な民族だったが、アステカ文明のように生きた人間を生贄に捧げる習慣があった。

アズミーリ人、ヴァール文明と接触(約2500年前)

・山岳地方に住んでいたアズミーリ人(Azmeri)の平地への移住が始まり、ヴァール人と接触。
・ヴァール人、未開なアズミーリ人に文明を伝える(ただし重要な秘蹟術とかは秘密)。

女王アッズィリの暴政と美徳のジェムの登場(約2000年前)

・最後の女王アッズィリ(Atziri)は反対者を次々と生贄に捧げ「祭壇の床は常に血塗れ」、
 女王付きの秘蹟術師ドーヤニ(Doryani)も「天賦の才と狂った野望」の持ち主と評された。
・とある連続殺人鬼が処刑された時、168歳だが見た目は20歳以下だったという事件が発生し、
 「被害者から若さ吸い取ってた?」ということで、女王はドーヤニに不老に関する研究を命令。
 膨大な人数の若い男女が研究素材としてドーヤニの許に送り込まれ、そのまま行方不明に。
・体内に埋め込むと不老性と魔力を獲得できる美徳のジェム(Virtue Gem)が開発される。
 ジェムリング(Gemling ジェムを埋めた人)となる人が続出し、一種のエリート的存在に。

本家Wikiではヴァール文明初期から美徳のジェムの技術を保持していたとあるが、仮にそうなら
それによって不老性が得られるため、女王が不老に憧れてドーヤニに実験を命じた点と矛盾する。
またジェムの登場と大異変との関連性も暗示されているので、この時点で開発されたと判断した。
なお「美徳のジェム」「ジェムリング」は後世のアズミーリ帝国での呼び方で、ヴァール人自身は
ジェムを「マジの涙」と呼んでいたが、読みやすさを考慮してこの記事では美徳のジェムで統一した。
~リングとは「子供」といった意味である(チェンジリング=取り替え子などのリングと同じ)。

大異変・ヴァール文明の滅亡(約2000年前)

・ヴァール民族の滅亡に備えて、美徳のジェムの貯蔵施設ドーヤニの揺りかごが建造される。
(なぜ彼らが滅亡を予感したかは不明、ジェムの乱用で自然界のバランスが崩れ始めたとか?)
・滅亡を回避すべく収穫月の満月の晩、女王とドーヤニがある宗教儀式(詳細不明)を執行。
・儀式中なんらかの大異変(Cataclysm)が起き、ジェムリングたちは怪物へと変化し暴走、
 大混乱の中、女王・ドーヤニを含む国民の多数が死亡しヴァール文明は一夜にして崩壊。
 記録には「眠り(Sleep)」「悪夢(Nightmare)」「(The Beast)」などの語句が残る。
(ドーヤニの揺りかご内の大量のジェムが放射性物質のように魔力の臨界に達して暴走?)
・記録には、生き延びたヴァール人3126人がアズミーリ人の国へ逃れ、帰化したとある。

この辺の経緯はプレーヤーがライブラリでゴールデンページを集めるうちに明らかになっていく。
Act2ボスのVaal Oversoul(ヴァールの大霊魂)は滅亡したヴァール人の霊魂の集合体らしい。
Act2ヴァール遺跡のVaal Fallen(堕落したヴァール人)は怪物化した人々の成れの果てらしい。

アズミーリ帝国建国(帝国暦1年・約1600年前)

・ヴァール滅亡の約500年後、アズミーリ人部族長ターカス・べルーソは、8万の軍勢を率いて
 怪物の徘徊する地を通り抜け、荒れ果てたヴァールの旧都アザラへ進軍、女王アッズィリの
 墓に軍旗を翻し、次のような言葉を墓石に刻んで永遠の帝国(Eternal Empire)の
 建国を宣言した。(以後、エターナル・エンパイアがアズミーリ帝国の別称となる)。
 ”ヴァールは肉と石、血と銅の違いに目を閉じた(生きた人間を血の通わぬ物のように扱った)。
 我々はヴァールではない。アズミーリである。今後永遠に我々が目を閉じることはない。”
・その言葉通り古代ヴァールの文書は焚書、施設は封印され、秘蹟術自体が非合法とされた。
 美徳のジェムは危険視され、山岳城塞ハイゲート(Highgate)の鉱山内に封印された。
・アザラはサーン(Sarn)と改名され、帝国の新都とされた。

フレシア朝成立(帝国暦30年頃?・約1570年前)

・2代皇帝カスピロが即位5年目に就寝中何者かに惨殺され、全土が闇に包まれる事件発生。
・将軍アラノ・フレシアは全土で闇の存在に対する殲滅戦を展開、帝国はついに光を取り戻す。
・カスピロに跡継ぎがなかったためアラノが3代皇帝に推戴され、ヴァールの残滓である闇の
 存在が国土から一掃されたこともあり、帝国は長期の平和と繁栄を迎えることとなる。

アラノ・フレシアの戴冠を祝って、帝国の中心部(首都サーンとその周辺地域)がフレシア
(Phrecia)と改名された。

チタス帝即位(帝国暦1319年・約280年前):

・フィレシア朝最後の皇帝イザロ(Izaro)は、長年の近親婚のため性的不能かつ精神異常で
 あったという。跡継ぎの作れない彼は、ラビリンス(The Labylinth)という死の危険に満ちた
 迷宮を作り上げ、それをクリアできた者に皇位を継承させることを思いつく。
・それに目をつけた帝国屈指の豪商ペランダス(Perandus)家チタス(Chitus)は金の力で
 密かに設計図を入手、人夫を買収して補給品を埋めさせる、競争相手をことごとく暗殺する、
 など、あらゆる策を弄してラビリンスを攻略し、ついに新皇帝に即位する。イザロはチタスに、
 自分の作ったラビリンスに死ぬまで幽閉されたという。

ラビリンスはゲーム内コンテンツとして存在し、イザロもそこのボスとして登場する。

秘蹟術再興の動き(チヌス帝即位の前後)

・イザロ帝の末期にかけて、国政が乱れ、治安や統制が悪化したこともあって、禁忌なはずの
 ヴァールの秘蹟術、美徳のジェムの技術を再発見しようとした者が次々と現れた。
マリガロ(Maligaro)は、そういった先駆者の一人で、悪意のジェム(Bareful Gem)という 
 美徳のジェムの模造品を作り出し、またジェムを被験者の体内に埋めるのではなくジェムの
 エッセンスを針(Spike)で注射するアプローチを取った。後進のマラカイが皇帝に取り入って
 権力を握ると彼の協力者となり、罪業の部屋(Chamber of Sins)で研究を続けた。
 異端審問官(The Inquisitor)の異名は、実際にその役職についたためではなく、彼による
 「実験」が審問官の拷問と同じか、それ以上の苦痛を被験者に与えていたことによる。
・マラカイに替わり秘蹟術の第一人者の上り詰めたのが、マラカイ(Malachai)であった。
 欲深い新皇帝チタスに取り入った彼は、潤沢な資金を与えられ、マリガロとは違いジェムを
 直接被験者に埋め込む方法で成功する。マラカイは奴隷を使って初代皇帝の時代に鉱山に
 封印された美徳のジェムと、必要な薬品(Thaumetic Sulphite)を掘り出させ、薬品の
 毒のせいで奴隷たちは苦しみながら死んでいった。被験者は皇帝から好きなだけ供給された。
・皇帝チタスは「この輝かしいジェムのおかげで我々は神の領域まであと一歩に迫った」と喜び、
 ジェムリングによる軍団(Legion、レギオン)の編成を命じ、帝国は軍事的に膨張を始める。
 エゾマイトマラケシュカルイなど周辺の異民族国家は属国とされたり、領土を削られ、
 臣従を余儀なくされた。当時、多くの異民族が奴隷階級として使役されていた。
・マラカイの最高傑作はジェムリングの女王(Gemling Queen)と言われる。彼女はレディ・
 ディアラ(Dialla)といい、チタスの愛妾だったが、彼の機嫌を損ねてマラカイに被験者として
 下げ渡され、やがてマラカイを愛するようになり、様々な肉体改造を受け入れていく。
・巨大な塔、神々の王笏(Sceptre of Gods)は、マラカイが皇帝に取り入って、古代の
 ドーヤニの揺りかごを模して、神々との交信目的で建てさせたもの。

Act2に悪意のジェムやマリガロの針、罪業の部屋が登場する。
異端審問官マリガロは、Act4のボス前の中ボスとして登場する。
また、共に登場する闇の舌のドードル(Doedre Darktongue)は、彼の三大弟子の一人。
マラカイは、Act4のボスとして登場する。
レディ・ディアラは、Act3~Act4の最重要NPCとしてストーリー進行に大きな役割を果たす。

浄化革命(帝国暦1333~1334年・約265年前)

・宮廷や秘蹟術研究機関の外では、建国の理念に反する秘蹟術・ジェムリングの解禁・奨励に
 徐々に不満が募り、皇帝チタスの廃位、秘蹟術・ジェムリングの再禁止を目的とする、
 浄化革命(The Purity Rebellion)と呼ばれる運動が起こった。主な決起者は次の通り。
高位聖堂騎士ヴォル(Voll):総リーダー
国民詩人ヴィクタリオ(Victario):国民に支持を呼びかけた
サーン市長オンダー卿(Ondar)
フレシア大司教ジョフリ(Geofri)
山岳城塞ハイゲート司令官エイダス(Adus)
エゾマイト族ザーン・リグワルド(Thane Rigwald):ヴィクタリオの説得で参加
カルイ族カオム王(Kaom):ヴォルの説得で参加
マラケシュ族セケマ・デシュレ(Sekhema Deshret):ヴォルの説得で参加

原文はRebellionなので直訳すれは「反乱」だが、政権打倒に成功しているため「革命」とした。
聖職者がリーダー、成功するがリーダーが厳格すぎて人心が離れ、短期間で崩壊してしまうなど
英国のピューリタン革命との類似性が感じられる。

エゾマイト族の戦線

エゾマイトはレイクラストの西方、大きな湾をはさんだ先の半島にある異民族国家で、帝国の
 属国化されていたが、スコッス王は抵抗を放棄し民に隷従を強いる臆病な暗君であった。
・ヴォルは元々は熱血的なエゾマイト族の特性を考え、自分でなくあえて詩人ヴィクタリオを
 派遣し、理詰めの説得でなく、彼の詩によってエゾマイト族の感情を高ぶらせ参戦を訴える。
・エゾマイト族はついに決起し、ザーン・リグワルド(のちに狼王と呼ばれる)の指揮の下、
 暗君スコッスを打倒し、帝国総督ガイウス・センターリとその軍に対し反乱を起こす。
・鮮やかなタータンと軍旗を翻しながら突撃するエゾマイトの軍勢は戦場の血の花と恐れられ
 センターリ配下のジェムリング軍団も1人が3人を倒す奮戦を見せるが、数で圧倒される。
・橋の戦い(Battle of the Bridge)などでセンターリを何度も破り、援軍として首都サーンの
 防衛兵力を消耗させ、ついに彼の軍を壊滅させたエゾマイト軍は、サーン攻略戦へ参加する。

タータンの衣装などはスコットランドとの類似性を感じさせる。
リグワルドは、特殊エリア「狼王のねぐら」(Lair of the Wolven King)のボスとして登場する。

カルイ族の戦線

・カルイはレイクラスト南東海岸(Act1の舞台)から見て南西にある島々からなる部族国家。
カオム王率いる遠征隊は、カヌーでレイクラスト南方海岸に上陸し、帝国きっての猛将、
 獅子眼マルセウス(Marceus Lioneye)率いる永遠軍団(Eternal Legion)と激突。
・勇敢なカルイの戦士もジェムリングの超人相手には刃が立たず、じりじりと押されついに混乱し
 敗走し始める。ここでマルセウスは重いタワーシールドを捨て全軍追撃せよと命ずる。カルイの
 戦士は神との神聖な誓いで遠距離武器を使うことができないのを知っていたためである。
・ところがこれを見越したカオム王が仕掛けた罠で、力弱き女性、すなわち真の戦士でない者は
 この誓いに束縛されないのである。カオム王の姪・ヒリ(Hyrri)率いる女性弓隊が罠に
 誘い込まれた帝国軍に崖上から矢の雨を降らせ、帝国主力は壊滅に追い込まれる。
・主力を失ったマルセウスは残った兵と獅子眼の監視哨(Lioneye's Watch)に立てこもり
 最後の一兵まで抵抗するが全滅する。カオム王は切り落としたマルセウスの首を1日ベルト
 から下げて勇敢な敵への敬意を示したという。
・マルセウスの敗北に、帝国の秘蹟術師・アンブラのシャブロンヌ(Shavronne of Umbra)
 は第2の防衛線としてアクシオム監獄とその看守長・ブルータス卿(Burutus)の利用を
 思いつく。言葉巧みに「不死の肉体と超人的力が手に入る」と誘ったシャブロンヌは、彼を
 侵入者を殺すことしか頭にない殺人機械に改造し、彼女自身もその犠牲者となる。
・監獄はカヌーで迂回したと思われるカルイ族だが、シャブロンヌが第3の防衛線として張った
 魔法障壁にサーンへの進撃を阻まれた。モラルの低下したカルイ族は、入植地を作ったり
 帝国住民に略奪を行い、またオリアス侵攻を企てるなど次第に堕落していく。

南洋諸島の民族+アフリカのマサイ族などのイメージ? 鎧のデザインなど日本も少し入っている。

マラケシュ族の戦線

マラケシュは広大なヴァスティリ平野をはさみ帝国の北に位置する部族国家で、帝国の
 侵略を受けヴァスティリ平野の多くを奪われていた。ヴォルは族長・赤毛のセケマ・デシェレ
 に、土地の返還を条件に参戦をうながす。セケマの回答は「将軍チトシウスの生皮を
 もらっていいなら考えるよ、あたしのロア鳥の鞍にするためにね」であった。
・セケマは平野に巨大で激しい砂嵐が定期的に発生することを知っており、ヴォルは偽情報
 で、帝国側の将軍チトシウスとヴァスティリ駐屯軍を砂嵐の進路へ誘い込む。
・砂嵐の中で生まれ育ったセケマたちは、砂嵐に狼狽する帝国軍にもう一つの砂嵐のように
 襲いかかり、砂嵐が収まるとそこには砂にまみれた肉塊の山が残るのみだった。セケマは
 長年「あたしよりいい鞍を持っている奴はいないだろうよ」と自慢そうに語ったという。

中央アジアや中近東の砂漠の民+アメリカインディアンのイメージか。

首都サーン攻略戦

・ヴォル率いる革命軍は、ついに首都サーンの攻囲を開始する。山岳城塞ハイゲートの
 アルダス司令官と武装坑夫軍団も加わり、更に戦力が強化された革命軍に対し、皇帝
 チタスはジェムリング軍団を駆り立て、絶望的な防衛戦を展開するが、開戦3日にして
 神々の王笏(Sceptre of Gods)の階段で市長オンダル卿に刺殺される。
・戦いはなおも続いたが、ヴィクタリオの呼びかけでスラム・ドック・倉庫街でも市民が
 蜂起するに及び、ついにチタスの伯父カディロ・ペランダスは無条件降伏を申し出る。

ヴォルの戴冠と帝国の滅亡(帝国暦1334~1339年・約260年前)

・サーン陥落から1週間を経ずしてヴォルは皇帝として戴冠。神権政治による統治を宣言する。
 だが、厳格すぎる神権統治、あまりに急な秘蹟術の排除、ジェムリングに対する過酷な処刑
 などで民心は急速に新皇帝ヴォルから離れ、求心力を失った帝国は急激な衰退へと向かう。
・そしてマリガロ・ドードル初め、数々の秘蹟術氏が処刑される中、事態の元凶とも言うべき
 マラカイもまたレディ・ディアラとともに火刑を宣告されるが「私だけが秘蹟術を完全に終わら
 せることができる」という言葉で刑を免れる。それがすべての悪夢の始まりであった。
・マラカイによれば、古文書で「悪夢」「獣」(The Beast)などと呼ばれる邪悪な闇の存在が
 ハイゲートの鉱山の奥に眠っており、その怪物が秘蹟術の力の源泉であって、その怪物を
 倒さなければ秘蹟術の根絶はできないというのである。
・数週間ソラリス神殿に研究にこもったマラカイは、レディ・ディアラと共にラプチャー・デバイス
 (Rupture Device 歓喜装置)を作り上げ、ヴォルに披露する。その装置により「獣」の
 体内に侵入し「獣」を倒す、というのである。醜怪な蛇のようなそれを見せられてもヴォルは
 ただただ説明を信じるしかなかった。
・だがマラカイの真意は「獣」を殺すのでなく「獣」と一体化してその力を我が物とすることで
 あった。装置は鉱山に運ばれて設置され、マラカイは装置のエネルギー供給をディアラに
 命じる。装置の全力運転にはジェムリングの女王でもなければ生み出せない、途方もない
 エネルギーを必要とするのだ。マラカイの真意に気づいたディアラは協力を拒むが、マラカイは
 自分の魔力で装置を稼働させ、怪物の表面にできた小さな亀裂から体内に侵入してしまう。
 ディアラはマラカイを愛するがゆえに、装置の開発を手助けしてしまった自分を責める。
・怪物と一体化したマラカイは、自分の敵をすべてを消滅させようと再び大異変を起こし、
 帝国は崩壊、ヴォル初め多くの人々が巻き込まれて死に、各地は邪悪な気に汚染された。
・世界が絶望にくれる中、マラケシュ族のセケマ・デシュレとマラケシュ族の戦士たちは、
 死闘の末「獣」をハイゲートの鉱山奥の巣穴で再び眠りにつかせることに成功した。
・だが、眠りについた「獣」の中のマラカイは眠らずに、第二・第三の大異変を起こし世界を
 彼の望む姿に変えようと画策している。誰かが彼を止めねばならないのだ。

Act4の鉱山はデシュレの封印で閉ざされており、入るには彼女のバナーが必要である。
Act4でデシュレのバナーを持っているのは、亡霊と化した皇帝ヴォル。
Act4で彼の夢の中で戦うカルイ族のカオム王は、大異変後悪夢に悩まされ、夢の中の
祖先の霊の言葉に従い、遠征隊の生き残りを連れて鉱山に消えたカオム王の成れの果て。

現在

・レイクラスト大陸は、大部分が怪物が徘徊する荒廃した土地となってしまった。難民や山賊、
 流刑者たちが各地の拠点でほそぼそと暮らしている。
 レイクラストの東南に浮かぶ島・オリアス(Oriath)はかつてアズミーリ帝国の植民都市で
 あったが、大異変の被害をまぬがれ、独自の発展をとげる。実質上の王、高位聖堂騎士
 ドミヌスは大異変の原因を知るべく歴史を調べるうちに、そこに眠る強大な魔力の存在を
 知る。そして娼婦をして研究資金を稼いでいた秘蹟術師ヴィニアが、火刑にされる直前、
 ドミヌスに何事かささやくと、彼女の処刑を中止しパイエティ(Piety 信仰心)という名前を
 与えて側近に取り立てた。現在ドミヌスは、エボニー軍団を率いるグラヴィシウス将軍と、
 パイエティを情報の収集に当たらせ、自らは神々の王笏最上階で研究に当たっている。

Act3のボスとしてドミヌスが登場する。
Act3のクエストで戦う相手としてグラヴィシウス将軍が登場する。
パイエティはAct1からAct4までストーリーを通じて登場する最重要NPCの一人。