大正浪漫事件簿

時は大正、文明の花咲く帝都は活気に溢れていた。
人々の興味は、日に日に増えて行くカフェーや洋食屋ばかりではなく、華々しい発展の陰に蠢く不思議な事件にも否応なく注がれる。
挿絵画家の春日真之介は、相棒の売れっ子小説家、時田悟郎と共に様々な事件の取材に奔走していた。
そんなある日、大正の町に突如として起きた「神隠し事件」。
これが発端となり、悟郎が失踪。
残された真之介は、琢磨と共に彼の行方を探し始めるが…。
様々な人々が複雑な人間模様を形成し、真之介の頭を悩ませる。
果たして彼は、愛しい悟郎を救い出し、帝都に巣食った悪意を一掃することが出来るのか！

• 春日真之介(かすが しんのすけ)　cv：ボイスなし
  主人公。挿絵画家。細面の美青年。恋人である悟郎の小説や、新聞に挿絵を書いている。目に映る物を細部に渡って紙に再現する観察眼は、新聞社でも重宝されている。常に紙と鉛筆を持ち歩き、心が動けばスケッチを欠かさない。
• 時田悟郎(ときた ごろう)　cv：ボイスなし
  売れっ子小説家。好奇心旺盛な文学青年。インテリには珍しく行動派で、服装もハイカラな物を好む。男性女性を問わず、人を引き付ける魅力を持っているので、いつも真之介をヤキモキさせている。
• 是永琢磨(これなが たくま)　cv：ボイスなし
  悟郎と真之介を担当する編集者。出版社に勤めて日が浅く、田舎臭さの抜けないとぼけた青年。洋装に身を包む若者が多い中、一年を通して下駄履きで、煤けた袴を好んで着用するため、たびたび悟郎に叱られているようだ。
• 藤田和津智(ふじた かずとも)　cv：ボイスなし
  大日本帝国陸軍中尉。何事にも動じない、軍人の鏡。その表情から感情を読み取るのは不可能とさえ思えるほど無表情で、口数も少なく、とっつきにくい男。
• 三浦長江(みうら ながえ)　cv：ボイスなし
  外国と取り引きをしている貿易商。人当たりはいいが、金には細かく、商売上手。売れる物なら道端の小石でも売り付ける商魂は、大日本帝国の経済を支える柱になっているといっても過言ではない。
• 竜蔵寺静哉(りゅうぞうじ しずや)　cv：ボイスなし
  名門華族の若き当主。莫大な財産を所有しており、広大な土地にそびえる大きな屋敷に住んでいる。眉目秀麗で優雅な物腰とは裏腹に、華族特有の特権意識が周囲の反感を買っている。