SILVER CHAOS

アルグレーン王国はその黎明の時代から剣術、暗殺術、そして魔法といった戦術に重きを置いた国造りをしてきた。
そのために各地に訓練所が作られ、それにより多くの有能な人材が世に送り出された。
ところが今から十数年前、一人の強大な力を持った魔術師が、己の欲望のために魔王ハーディアスを召喚する。
魔王の力を使ってこの世界を征服せんと企んだ魔術師だったが、あろうことか魔王の寄り代として、逆に肉体をのっとられてしまった。

魔王に立ち向かったのは一人の勇者だった。
彼は多くの仲間たちと神の力を借り、死闘の末にこれを封印したのである。
魔王は封印されたが、その代償は大きかった。
国中の男たちがこの闘いに駆り出され命を落とし、その結果、国には孤児があふれた。
そこで慈悲深き国王セルゲイ・クラウディウス陛下は、これらの子供たちを各地の訓練所に引き取らせ、衣食住とそれぞれの兵術の指導を施したのである。

主人公であるマイトと、その幼馴なじみのアドニスもそれに該当し、二人は物心つかないうちから孤児院で育ち、成長していく。
二人は今、施設の中で最もレベルの高く、王宮に一番近い場所にある『スラーヴァ訓練所』でそれぞれ剣士、魔術師になるべく訓練を受けている。

そんなある日･･･。

マイトは施設で訓練中に瀕死の怪我を負い、危篤状態となる。
医務室に入ったアドニスの眼に飛び込んできたもの。
……それは痛々しい姿でベッドに横たわっているマイトの姿だった。
身体中に巻かれた白い包帯に血を滲ませて、苦悶の表情で横たわっている。

アドニス：ああ、マイト……出来ることなら僕が代わってあげたい。僕は、いったいどうすれば……。

途方にくれるアドニスの前に、異形のものが現れ、1冊の魔法書を手渡す。
それは･･････『反魂の術』が記された禁忌の魔法書だった。
『反魂の術』……それは死者すら甦らせるといわれる、究極の上級魔法のひとつ。

アドニス：――これでいいんだ……。これで……。

アドニスは、｢マイトを失いたくない｣という強い気持ちから禁忌を破り、術を唱えてしまう。

そして――――。

• マイト(Might)　cv：瀧川大輔
  主人公。身長165cm。正義感が強く、曲がったことの嫌いな性格です。困っている人がいると放っておけず、純真な心を持った少年です。
  【今までの生い立ち】
  赤子の頃から孤児院で育ったので親の記憶がありません。同じ日に孤児院に入ったアドニスと兄弟のように一緒に過ごします。そして成長したマイトはアドニスと共に孤児院を出て訓練所に入り、宮廷騎士団に入団するのを目標に剣術を学びます。
• アドニス(Adonis)　cv：プログレス
  身長173cm。細やかな所まで気の回る優しい青年です。誰にでも分け隔てなく優しく接し、自分の事よりも人の事を先に考えます。マイトに対しては盲目的な程に愛情をもって接し、弟のように可愛がっています。
  【今までの生い立ち】
  2歳の時、マイトと一緒に孤児院に入ります。その後、マイトと共に訓練所に入り、アドニスは魔術を学びます。宮廷魔術師団に即、入団できるほどの魔力を持っています。
• ロレンス・ランカスター(Lorence)　cv：浜五郎
  身長190cm。責任感が強く、中途半端なことが嫌いで、礼儀正しく真面目なので人望が厚いです。色恋沙汰には奥手です。酒を飲むと性格が豹変するので手をつけないようにしています。
  【今までの生い立ち】
  18歳の時、国王主催の剣術大会で優勝し、騎士団に入団します。現在は剣の腕を見込まれ騎士団長に任命され、国王の護衛を勤めています。
• パム(Pam)　cv：宮田幸季
  身長132cm。好奇心旺盛で子供っぽく甘えん坊です。人間に酷い仕打ちを受けていたにもかかわらず前向きに生きています。足が速く怪力で、耳と鼻が利きます。
  【今までの生い立ち】
  獣人と人間の間に生まれた半獣人です。赤子の頃に捨てられ親は行方知れずです。見せ物小屋の主人に拾われて育てられますがそこで酷い虐待を受けていました。その生い立ちゆえに周囲の人からも真っ当な扱いを受けたことがありません。
• ライカ・キート(Leica)　cv：小西克幸
  身長184cm。瓢々としていてノリが軽い性格です。型にはまったことが苦手で自分のやりたいように生き、自分勝手なところがありますが、いざという時は頼りになります。
  【今までの生い立ち】
  兄弟の多い家庭で育ちます。裕福な暮らしではなかったので自分の食い扶持は自分で賄おうと思い、10代半ばより賞金稼ぎをするため家を出ます。
• ヘクター・ブライス(Hector)　cv：藤木達哉
  身長186cm。執念深く陰湿な性格です。訓練所での成績は優秀ですが、取っ付き難い雰囲気の為友人はいません。サディズムな面があり、歪んだ愛情表現をします。
  【今までの生い立ち】
  王宮の財政局に勤める父と、貴族出身の母との間に生まれ裕福な暮らしをしていました。訓練所では、暗殺術コースに入り優秀な成績を収めています。教授受けがいいです。
• クルト・ハウエル(Kurt)　cv：津久井教生
  身長170cm。非常に温厚でマイペース。常にボーっとしており、怒ったり感情的になることは、ほぼありません。自分では気づいていませんが天然です。
  【今までの生い立ち】
  親が神殿の神官をしていたのですがクルトが14歳の時に亡くなったので後を継ぎます。辺鄙なところにある神殿で訪れるものもほとんどいません。神殿の掃除と趣味の刺繍で毎日を過ごしています。
• ヴェルナー・クラウディウス(Werne)　cv：岩永哲哉
  身長163cm。とてもわがままで強引。プライドがすごく高く、世間知らずのお坊ちゃまです。人の言うことは全く聞きませんが、どうもロレンスの言うことには少し耳を傾けるようです。
  【今までの生い立ち】
  国王セルゲイの一人息子です。王宮でわがまま放題に育ちます。王宮内での生活に飽き、隙を見ては城を抜け出し街に遊びに行っています。
• フリッツ(Fritz)　cv：坂ノ上秀麻呂
  身長178cm。ヴェルナー王子の教育係。大変気が弱く、腰が低いです。常にオドオドとした印象なので、頼りない人に思われがちです。
  【今までの生い立ち】
  王子の教育係として王宮へ呼ばれます。学問は得意ですが、体を動かすことに関しては全くだめです。いつも、わがまま王子に振り回されています。
• セルゲイ・クラウディウス(Sergei)　cv：奥山道隆
  身長180cm。落ち着いた、燻し銀の魅力漂う人物。大らかな性格で、国民に大変人気があります。国務より、剣を交えて戦うほうが性に合っているようです。
  【今までの生い立ち】
  前国王の次男として生まれます。時期国王にはセルゲイの兄が就くはずでしたが病で亡くなり、代わりに国王となります。それまでは戦に出向き、数々の武勇伝を築いていたようです。
• ラグシエル(Ragsiel)　cv：紫華薫
  「神」。天界と人間界の窓口役をしています。神とは思えないような発言を多々します。(誰彼構わず手を出す色好みな面も…)