Take off！～これが僕らの選ぶ道～

日本でも屈指の有名校「聖陵学院（せいりょうがくいん）」に通う「小此木優（おこのぎ　ゆう）」は、毎日を平々凡々、当り障りなく過ごしていた。

だが、2年の2学期が始まってすぐ、担任が配りだした1枚の紙。
それは「進路希望用紙」であり、まったく先を考えていなかった優は、その日から頭を悩ませる事となる。

改めて自身を振り返れば、とくに際立った物など持っていないし、やりたい事もない。ただ、過ぎる時の流れに逆らわないでいただけ。
それに気づき改めて近しい友人達を見てみれば、ちゃんと将来を見据えていたと驚く。
自分だけ取り残されていると優はさらに焦り、自分のしたいことは何かを真剣に考え始めるようになった。

そうして、今までとは違う視点で相手と接し始めるうち。優は、進路に限らず誰もがひとつは悩みを抱えていると知った。それでも自分の道を必死に歩いている皆を見るにつれ、優は次第に「何がしたい？」から「自分が出来る何かをしたい」に考えを改め始める。

自分にだって、出来る何かがあると信じて―――

• 小此木優(おこのぎ ゆう)　cv：泰勇気
  身長：168cm。元気一杯、健康優良児。天然ボケタイプで素直な性格ではあるが、意外と頑固な部分も持ち合わせている。学院内での成績は、真ん中辺りを停滞中。飼い犬の「ケンシロウ」(犬種・豆柴)と、散歩がてら朝晩街をジョギングするのが日課。最近、幼馴染の悦二が自分の将来をちゃんと見据えていると知って、焦り気味。
• 小宮山悦二(こみやま えつじ)　cv：下野紘
  身長：170cm。自分が好きだと思った物にしか興味を示さない上、抑揚のない口調のせいで周りから冷めていると思われがち。実際は確固たるポリシーを持っている、精神的にはそこらの大人顔負けな性格。例外として、優には「大好きオーラ」を全開にして接しているが、今のところ報われていない。最近の悩みは、そんな優に内緒にしている事を中々口に出来ないこと。
• 榊晴那(さかき せいな)　cv：伊東隼人
  身長：176cm。聖陵学院学生会会長。代々続く、陰陽道を取り入れた名家の跡取り。文武両道・才色兼備で家柄も良いと、学院内・外の学生から憧れの的。晴那自身も皆の期待に答えるべく日々精進しているが、真面目な性格が災いして少々融通が利かない。それでも優と知り合った事で、少しずつ変わって来たようだが……。
• 相模紫朗(さがみ しろう)　cv：一条和矢
  身長：183cm。通称・シローせんせー。聖陵学院生物教師。なかなか型破りな指導を行い、気さくで親身に接してくれることから学院生には大人気。ただし、オヤジギャグを炸裂するのだけはいただけない、と言われてもいる。進路に関して悩んでいる優を気にかけ、あれこれ相談に乗ってあげているが、本人にも人に言えない悩みを抱えているらしい。
• 郁人(いくと)　cv：ボイスなし
  身長：145cm。優が河原近くの病院で見かけたはかなげな少年。何度か見かけるうちに、優はこの少年に元気になって欲しいと願うようになるが……？
• 銀狼(ぎんろう)　cv：一条和矢
  主人公が河原や河原近くの病院でよく見かける謎の青年。銀髪に黒ずくめの服装で、一見強面だが、その表情にはどこか憂いも秘められている。常にサングラスをかけ、表情を隠している。身体の弱い弟が入院しているため、ときおり病院を訪れている。話しかけてもどこか冷たく、突き放すような物言いをする。
• 高津彰(たかつ あきら)　cv：高城元気
  主人公が通う、私立聖稜学院のクラス委員長。大人しい性格で、人に物事を頼まれると断れない損な性格。面倒なことを押しつけられても、NOと言えない気の弱い少年。おかげで便利屋としてクラスや学生会で、いいように使われており、意志の弱いところを自分でもなんとかしたいと思っている。なお主人公は、彼にとって唯一普通の友達として接することができる相手でもある。
• 聖陵学院理事長(せいりょうがくいん りじちょう)　cv：風間勇刀
  伝統と格式を重んじる聖陵学院の、実質的オーナー。自分の思惑1つで人事や行事を変更することもできるため、学院内では絶対権力者として振る舞っている。大財閥の三男で、家柄や血筋こそが絶対的な価値を持つと信じており、主人公以下庶民の学生や教師に対し、不遜な態度を取ることが多い。ただし学生たちと直接会うことはまれ。