TinyTrak3Plus (略称:TT3+)

Last-modified: 2011-06-11 (土) 16:47:19

当記事に対する悪戯行為があった為、凍結を行います。

nolink,TinyTrak3Plus

TinyTrak3Plus *1

◎ 概要


Byonics社製 パケットエンコーダ
AFSK準拠(1200bpsパケット信号送出)
位置情報+αの送信専用機器という位置づけ。


このページでは、TT3+導入にあたっての注意点等を記載していきます。


はじめに・・・・

  • 手軽にAPRSを始めてみたい場合に最適。
  • [所有リグ]-(マイクコネクタ変換+電源供給ケーブル)-[TT3+]-[GPSアンテナ]  でハード接続は完了。
  • 電源はシガーソケット供給(モービル供給12~13.8V)で可能。
  • 走行軌跡はaprs.fi(http://aprs.fi/)で手軽に(でも多機能)確認可能。
  • APRSに慣れてきて欲が出てきた場合は TM-D710,VX-8D,FTM-350等にステップアップするも良し。
  • 使用ユーザ多数。
  • いじる楽しみがある(笑)


メリット ・ デメリット

メリット
1. 安価
2. 小型
3. 汎用性が高い(古いリグ(モービル・ハンディ・固定?)にも対応)
4. GPSアンテナに5Vを供給可(旧式は不可?)
デメリット
1. 設定変更時はPCに接続する必要あり
2. パケットデコーディング非対応(→メッセージ送受信不可)
3. 9600bps(GMSK)非対応
4. (マイクコネクタに)TT3+を接続するリグは、APRS専用機とする覚悟が必要(工夫すれば回避可?)

なお、2・3についてはTT4にて対応しているとか?(執筆時現在未確認)


Tips-PC接続関連

  • COMポートについて
    • COM(RS-232C)ポートがあるPCが望ましいですが、USB-COM変換ケーブルでも良いです(一部例外あり?)
      当局はサンワサプライ USB-RS232Cコンバータ UC-VRS03 \3.5K? TT3+とPC(WinXp)で動作確認良好です。
  • 接続ケーブルの種類について
    • COM(RS-232C)ケーブルは「クロス」タイプを使用する必要があります。
      自作する方は http://ja.wikipedia.org/wiki/RS-232 を参照。市販品は\1.5K弱?ノイズ回り込みに注意
  • TT3設定ソフトについて
  • ケーブル揃えた!ソフトもある!でも繋がんない!
    • 使用するCOMポート番号が違っている可能性があります。
      PCが使用しているCOMポートが不明な場合(COM-USB変換に多い)
      →「TinyTrak3Config」左下の「Configure」項中「COM○」を1から順に変更
      →「Read Version」をクリック(総当りを行う)
      →『TinyTrak V1.1』等バージョンが表示されたらそのCOM番号を控えます。
      ⇒それが使用COMポート。
      • ※USB変換の場合、USB挿し口を変更するとCOMポートも変更になる場合もあるので注意!(当局はCOM4がヒットしました)
      • COMポートは「システム」→「デバイスマネージャー」で大抵は調べられますが、調べられない場合は頑張るしか他ありません。
        USBシリアル変換は差し替える度にCOM番号が増え続け設定不可な番号になる場合、
        Microsoftのトリップより古い未接続デバイスの削除方法を調べ、増え過ぎて使ってないCOMを削除する。

以下作成中・・・


Tips-ハードウェア関連

  • GPS電源供給について
    基盤裏側にあるJ7(タテに3つ並んでいるが、下2つ)をハンダジャンパーすることでGPSアンテナに5Vを供給します。
  • 設定領域の適応について
    Radio/Powerコネクタ(J1)の4-6ピンにスイッチを入れることにより、TT3+設定内のPrimary/Secondaryを手動で切り替える事が可能になります。
    ※4-6オープンでPrimary、4-6ショートでSecondaryの設定が適用されます
    • 初期状態では、常にPrimary設定でビーコンが送出されます。ただし、設定により例外があります。
    • Secondary設定で継続的に使用する為には、スイッチが必須になります。
  • 接続するリグの種類について
    モービル機で使用する場合は、R8(2.2KΩ抵抗)をカットする必要があります。ハンディ機はそのままで可。
    カットしたR8にスイッチを取り付けることにより、モービル/ハンディ機で切り替えて使用できるようになります。
    • 抵抗をカットせずモービル機に接続した場合、TT3+通電と同時に無変調を送信してしまい大迷惑になります!
  • 3.5mmイヤホンジャックについて
    3.5mmイヤホンジャックはスピーカ(キャリア)入力です。リグのスピーカ端子に接続することで、受信中にビーコン送出を行わないようになります。
     ★パケット輻輳回避の為、接続必須でお願いします!
    受信中には「Carrier Detect」LEDが点灯します。
    ただし、リグのボリュームは気持ち大きめにしておかないと、受信中に関わらずLEDが点灯しません。要注意!
    • 一時的にビーコン送出を止めたい場合は、スケルチを開放するのみでOK
    • TT3+電源投入直後は、Carrier~点灯中でも強制的にビーコン送出する?(要確認)
  • マイクコネクタ作成について
    接続リグに汎用性を持たせたい場合、アドニスのピンアサインに合わせ、変換ケーブルを使用する手もあります。
  • コネクタ留めネジについて
    リグ向け/GPS向けの各コネクタには、「留めネジ」がありません(TT4にはあるらしい)
    • 半挿しになっていないか、定期的に確認が必要です。
  • ステータスビーコンについて
    GPSアンテナを接続しない、または電源供給せずにTT3+の電源を投入すると、ステータスビーコンを派手に送出(数秒間隔でTX)することがあります
    • 設定で回避可能です。TT3+ソフト設定に関するTipsを参照して下さい。

以下作成中・・・


Tips-ソフトウェア関連

TinyTrak3Config.exe初期値
  • 設定領域について
    • Primary/Secondaryの2つの設定領域があります。
      「Alternate Digi Paths」にチェックを入れると、Primary/Secondaryの設定を自動的に交互に切り替えてビーコンを送出します。
      • 手動で設定を切り替えたい場合、スイッチを取り付ける必要があります。ハードTipsを参照してください
  • SmartBeaconingについて
    • SmartBeaconing項の「Enable」にチェックを入れることで、有効になります。
      Primary/Secondaryそれぞれ独立して設定可能です

      設定項目の説明

      • Slow Speed (MPH):このスピード以下になると↓
      • Slow Rate (Seconds):この周期でビーコンを送出します。
      • Fast Speed (MPH):このスピード以上になると↓
      • Fast Rate (Seconds):この周期でビーコンを送出します。
        Slow SppedとFastSpeedの間はどうなるのか? →答えは自動可変との事です。
        例)
        SlowSpeed  5MPH・Rate 300Sec
        FastSpeed 50MPH・Rate 90Secだと、6~49MPH間は300~90Sec間で速度に合わせて自動調節されるそうです。

確認必須項目について

  • 「Only Send Varid」
    GPSがロック(使用可能)した時だけビーコンを送出します(ハードTips#4に関連)
  • 「Invert CD IN」
    DATA端子使用の場合はチェックを入れます。
    • 要はスケルチを開放した時にCarrier Detectが点灯するようにします(ソフト的に極性を反転します)
  • 「MIC-E Settings」
    「Enable」にチェックを入れます。
  • 「Message」 (Position Commentをまずは参照して下さい)
    状態をプルダウンから設定します。
    →例)「Off Duty」:応答できません 「In Service」:応答可能です(他局から自局を見てどうかということ)
    • 「Emergency」は緊急時以外は冗談でも設定しないこと!



以下勉強中・・・


設置例

JF4IET-9の場合


全体像

全体像

運転席側にカーナビとレーダー用GPSアンテナ、
助手席側にTT3+用GPSアンテナを設置しています。
3機とも相互干渉はありません。測位精度も問題ありません。

GPSアンテナの下にはこのシートを貼り付けています。
カー用品店で\0.4k程度
http://www.seiwa-c.co.jp/html/detail-P125_210.php


TT3+とFT-4800

TT3+とFT-4800

取り付けはL字ステーを使用しました。
リグとほぼ密着ですが、送信時に誤動作(回り込み)は起きません。


TT3+スイッチ取付け例1

TT3+スイッチ取付け例 その1

基盤に直接配線し、コネクタのネジ止め用穴から外に取り出しています。

スイッチはこれを使っています。カー用品店で\0.55k程度
http://www.amon.co.jp/seihi/seihi_data.php?id=12620


TT3+スイッチ取付け例2

TT3+スイッチ取付け例 その2

スイッチを移動しました。
TT3前面とスイッチをオリジナルデザインとしてみました。

Paintshopでお気軽に作ってみました。


おまけ

おまけ

FT-4800がAPRS専用機となったため、音声通信はセンターコンソールに設置した
C500を使用しています。昔の自動車電話風に設置してみました(汗
TSQ・DTMFユニットが無いため、WiRESやEchoLinkのノード局にアクセスできません・・・
(C520に載せ換えるべきか・・・・)

手前はワンセグチューナーです。



関連Webサイト

BYONICS TT3 Website
http://www.byonics.com/tinytrak/

国内通販
http://shop-online.jp/aprs/  (JM1CZS 篠崎 氏)
http://jf7elg.cart.fc2.com/  (JF7ELG 木幡 氏)

TT3+ Wiki
http://wikiwiki.jp/aprs/?TinyTrak

日本語解説資料(マイクコネクタ用ピンアサインもあり)
http://www.ibaraki-net.info/wiki/TinyTrak.pdf
 (Adobe Readerが必要)


 コメント欄 (追加情報等ありましたら、こちらへどうぞ。改善報告もこちらへ)

  • あーあーあー、てすてす。 -- JF4IET? 2010-03-03 (水) 21:41:03

ページ作者: JF4IET? *2


Top > APRS > Hardware > TinyTrak3Plus


*1 TinyTrak3Plus™ は米Byonics社の販売商標です。
*2 Copyright © 2010 JF4IET? All Rights Reserved.