Bluetooth RS-232C 変換アダプター比較 (REX-BT60,Parani-SD1000,CO12051B)

Last-modified: 2013-03-06 (水) 21:51:19

Android用APRSアプリ『APRSdroid』でBluetooth系の対応が広がりました。
「Bluetooth TNC」「KENWOOD GPS port」(PKWDWPL形式)等です。
そこで、Bluetooth RS-232C変換アダプターに興味が出たので、購入前に比較してみる事に。
実際買う人は、自分の用途に最適な機種を選ぶとGoodでしょう。

※ この記事は購入前の考察です。APRSdroidアプリで動作確認がとれたという情報ではありません。

REX-BT60 vs Parani-SD1000 vs CO12051B

REX-BT60 Parani-SD1000 CO12051B
項目＼ユニット名REX-BT60Parani-SD1000CO12051B
製造元ラトックシステム株式会社InterSolution Marketing Inc.株式会社 CHC&OIM
Bluetooth　ver.2.1+EDR Class2(10m)2.0+EDR Class1(100m)2.1+EDR Class2(10m)
ProfileSPP 2.1SPPSPP
通信速度1200 ～ 230,400 bps最大921,600 bps9600 ～ 3,686,400 bps
RS-232C コネクターD-Sub 9pin　　オス　D-Sub 9pin　　メス　D-Sub 9pin　　メス　
RS-232C
D-Sub 9pin
ピンアサイン		1:NC
2:RxD
3:TxD
4:NC
5:GND
6:NC
7:RTS
8:CTS
9:5V OUT / IN
※ DCD,DTR,DSR,RIは使用不可		1:DCD
2:TxD
3:RxD
4:DSR
5:GND
6:DTR
7:CTS
8:RTS
9:5V IN		1:5V IN
2:TxD
3:RxD
4: 6pinと接続
5:GND
6: 4pinと接続
7:CTS
8:RTS
9:NC
サイズ (約)75.4mm (長)
26.0mm (幅)
16.0mm (高)
(突起部除く)		68.0mm (長)
31.0mm (幅)
16.0mm (高)		60.0mm (長)
35.0mm (幅)
20.0mm (高)
（突起部除く）
重量22g24g28g
電源5.0V DC5.0V～12.0V DC5.0V DC
消費電流100mA（送受信時）80mA (5.0V DC 通常時)20mA（動作中）
給電方法DC端子(内φ1.7mm/外φ4.0mm)
JEITA RC-5320A 電圧区分2型
D-Sub 9番pin(入出力)		DC端子(かなり小さい)
D-Sub 9番pin(入出力)		DC端子(内2.1mm,外5.5mm)
又はUSB端子(購入機種による)
D-Sub 1番pin
(給電のみ、供給(出力)は無し)
対応OSWindows 8,7,Vista,XP(SP3)
※32/64bit 両対応
Android 4.x / 3.2 / 2.3.x		Windows 2000,XP,７
Android 2.1 以降、
Mac OS、Linux
設定方法Windows用 設定ソフト
Android用 設定アプリ
その他 コマンド等		Windows用 設定ソフト
ATコマンド(他ターミナルソフト使用)		Windows用 設定ソフト
ATコマンド(他ターミナルソフト使用)
設定可能項目デバイス名
PIN コード
通信パラメーター(RS-232C)
　├ 通信速度
　├ データビット
　├ パリティ
　└ ストップビット
デバイス名
PIN コード
モード切替
通信パラメーター(RS-232C)
　├ 通信速度
　├ パリティ
　└ ストップビット		デバイス名
PIN コード
モード切替
通信パラメーター(RS-232C)
　├ 通信速度
　└ COM番号
状態確認 LED数２個
アクセス(緑)、ステータス(青)		５個　モード,接続状態,RS232-送受信,
充電中,電池残量(少)		１個　接続・切断の確認のみ
物理スイッチ・DIPスイッチ（裏側）
・リセット（裏側）		・ペアリング
・リセット
・DIPスイッチ（通信速度）
・ON / OFF スイッチ		・コネクトSW(ペアリング用)
・設定スイッチ（側面）
付属品・電源アダプター
・ソフトウェアCD-ROM
・保証書		・USB電源ケーブル
・ＤＣケーブル（電池）
・標準アンテナ
・日本語ユーザーガイド		・RS232C通信ケーブル
・設定用アプリケーションソフト（RS232C I/F）
・マニュアル
・電源アダプター（オプション）
・USB電源ケーブル（オプション）
その他・特徴2013年2月販売開始
・ファームウェアアップデート可能
・MASTERモードによる
複数接続(4台)対応 (ver2.0～)
・MASTER/SLAVEモード切替
販売元RATOC DirectInterSolution Marketing STORECHC Online Shop
販売価格￥25,200- +送料
(実売価格 ￥19,800-)		￥17,640- +送料￥10,290- +送料



評価
項目＼ユニット名REX-BT60Parani-SD1000CO12051B
メリット

＋評価		・Android 設定アプリがある
・シリアル端子がオス		・class1 なので飛距離が長い
・バッテリー合体出来る
・アンテナを取り替え出来る		・安い、省電力
デメリット

－評価		・ペアリングスイッチが無い
　PINコードを変えていないと
　乗っ取られる危険性有		・突起部が故障要因にならないか
　少し心配		・最低速度が9600bps～なので
　古いTNCとの接続に難あり
デザイン・外観★★★★★★★★
機能の充実さ★★★★★★★★★★
ユーザーサポート★★★★★★★★★
日本語マニュアル等★★★★★★★★★★
総合評価★★★★★★★★★

　あとがき・・・

ラトックシステム株式会社さんのサポートの方が詳しくお答えを頂けたので幾つか考察してみました。
REX-BT60 はペアリングボタンが無いので、いつでもペアリング受付状態のようですが、
PIN番号を設定ソフトで変更可能なので、展示等をして乗っ取りに遭う可能性は無いと思います。
DC端子についても回答が頂けたので上の比較表を更新しておきます。
「EIAJ2・電圧区分2」と表記されているプラグが使えるそうです。
http://eleshop.jp/shop/g/g3CU14B/ - 共立エレショップ
http://www.marutsu.co.jp/shohin_5976/ - マルツパーツ館
ただ、REX-BT60はSLAVEモードのみのようなので、展示で複数台同時デモ運用も視野にするならば、
MASTERモードを設定出来るParani-SD1000やCO12051Bであれば実現可能です。

例）１台のKENWOOD TM-D710を用意し、そのGPS端子とParani-SD1000又はCO12051Bを接続
　　ペアリングするAndroidスマートフォンは４台前後で
　　APRSdroidの設定は「Bluetooth子機モード」で実行する。
これで、10インチ・タブレット、7インチ・タブレット、スマートフォン等の複数台でデモが出来るカモ。

REX-BT60はAndroid用 設定アプリがあるので、パソコンは苦手…とか持ってないという人でも
Android端末のみのスタンドアローンで全てを完結出来ます。素晴らしいです。 (//
またRS-232C端子もオスなので、単純にシリアルポートの無い機種にシリアルを作る！という感覚で
今までの接続ケーブル等はそのままに導入出来ます。


要注意点
しかし、Parani-SD1000又はCO12051Bを購入する人は注意が必要です。RS-232C端子がメスなので、
多くの場合、このBluetooth RS-232Cアダプターの為にケーブルを制作する必要が発生します。
（※インターフェースBOX等へ直付け固定するような利用方法の場合を除く。です）

端子の全てのピンでシリアルの規格に準拠出来る機種はParani-SD1000です。
EchoLink等のVoIPソフトウェアでスケルチ信号を取り込むような汎用インターフェースを使用する場合は
DCDやDTRやDSRの信号が取り込める仕様が必要です。
ま、VoIPノード局を運用する人がシリアル通信だけ無線化するメリットや例はあまり無いですけどね (^^;


ページ作者： JN4OQT *1　　　　　

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