最初に
この文章は、Among Us部サーバーにおいてクイズ出題者になりたいと思った時、実際になる前に知っておいた方がいい様々なことについてまとめたものです。
もし、クイズ活動に参加して「自分も出題者になってみたい!」と思った時には、ぜひこの大原則を思い出してください。出題者がうまくやっているのは、今まで長い期間クイズに慣れ親しんできたり、なんだかよくわからない経験をたくさん積んできているおかげなのかもしれません。これは、クイズ以外のあらゆることにも言えることです。
もちろん、これは「だから出題者をやるな」ということではありません。むしろ出題者が増えることは、新しいクイズに出会える、出題者自身が回答者として参加できる、など嬉しいことしかありません。ただ、出題者にはクールに決めてほしいのです。
普段クイズで遊んでいる時でも、多い時で10人を超える回答者が集います。出題者がその前であたふたしたり、時間を取られたりするのは、出題者だけでなく、その場の全員の時間が取られることになります。その過程で、時間だけでなく、盛り上がりも失われることになるでしょう。できれば、それは避けたいところです。
では、どうすればクールな出題者になれるでしょう? 大切なのは、情報収集と練習です。なんだか仕事みたいですね🤮
出題者経験者の方へ
このドキュメントは筆者の主観に基づき勝手気ままに書かれたもので、これが絶対的なものになることは本意ではありません。もしここは違うんじゃないか、これも書いた方がいいんじゃないかといったことがあれば、ぜひ教えてください。「お前こんなこと書いてるけど自分でできてねーぞ」という場合も……こっそり教えてくださいね。
問題の出し方
※「問題を作ってみたい!」という方は クイズ作問者の手引き? を読んでください。
問題を自分で作らなくても、本やインターネット上にある問題を利用して出題者になることができます。また、画像クイズやイントロクイズであれば、自分で好きな画像や曲を選ぶだけで出題者になれちゃいます!
ただし、だからといってすぐにクールな出題者になれるわけではありません。大切なのは、情報収集と練習です。ここで、どんな情報収集と練習が必要か、まとめてみます。
1ゲームの長さ
Among Usが好まれたのと同様、クイズも1ゲームの勝者がさっと決まってすぐに次のゲームに移るスタイルの方がどちらかといえば人気です。これは回答者の数によっても決まります。例えば回答者が10人前後であれば、早押しなら3○3×(3問正解で勝ち抜け、3問誤答で失格)、ボードクイズは10問前後が無難です。ゴールを遠くしてしまう(例えば7○3×など)と、終わるまでに長い時間が掛かり出題者も回答者も疲れてしまいますし、クイズというゲームの性質上逆転が難しいので、勝てそうにない人がずっとゲームに付き合わなければならないという問題があります。逆に、回答者が4~5人くらいであれば、多少ゴールを伸ばした方がいいでしょう。
早押しとボードの形式の違いにも気をつけるべきかもしれません。早押しは、答えられなくても不正解にはなりません(先に押されてしまって答えられなかっただけかもしれません)が、ボードは一人ひとりの正解・不正解が明らかになります。そのため、調子が悪い時は延々不正解を突き付けられることになり、端的に言って楽しくありません。また、ボードクイズは早押しクイズほどテンポの良さもないので、場が盛り上がるほど時間が長くなりがちです。普段遊ぶなら15問程度までにしておくのが良いでしょう。もちろん、タイトルマッチは覚悟を決めた参加者たちの場なので遠慮はいりません。
クイズのジャンル
普段遊ぶ際は、なるべく様々なジャンルから出題することをおすすめします。理由は簡単で、ジャンルを偏らせるとそれが得意な人ばかりが正解するワンサイドゲームになってしまうからです。普段は「大将、やってる?」とばかりに気軽に参加する人がほとんどなので、誰でも勝てる(と思わせる)ことは重要です。どうしても普段のゲームで特定ジャンルの問題を出したい場合は、ゴールを短めにするか、回答者を限定することをおすすめします。また、様々なジャンルから問題を選んでいるつもりでも気付かないうちに偏っているかもしれないので、特に自分で問題を作る場合には注意しましょう。
タイトルマッチの場合はこの正反対で、「このジャンルで一番強い奴は誰だ!?」を決める場でもあるので、どんどん偏らせていきましょう。
問読み
画像クイズやイントロクイズでなければ、問題文をあなたが読むことになるはずです。ところで、普段あなたはどれくらい文章を音読しますか? 出題者の中には、普段の仕事や趣味の活動で鍛えられているおかげで読むのが上手い人がいますし、問読みを既に数百回やっている人もいます(大原則を読み返してください)。文章を読む時によくつっかえたり、書いてあるものとは別の言葉を読んでしまったりしていませんか? また、クイズの問題文独特の雰囲気もあります(問題文のどこを強く読むか、など)。早押しの際はより一層問読みが重要になってきますので、練習が必要です。
- 出題する予定の問題を、実際に1、2回音読してみましょう。
- 読みにくそうな漢字には、カッコ書きでふりがなを振っておきましょう。
- 漢字やひらがなが続いている部分は句点「、」を入れておくと読みやすいです。
問題を読み始める前に、回答者の全員がちゃんとあなたの声に耳を傾けているのかを確認してください。場の盛り上がりはとても重要ですが、問題の間に雑談が入りすぎるとテンポが損なわれるので、出題者のあなたがパッと切り替えるべきです。「次の問題いきますよ」「それでは問題です」「問題」などのフレーズを上手に使いましょう。
ルール説明
新しいクイズ形式を試す時はもちろん、「いつもの」ルールで遊ぶ際も、色々なルールが存在しますので、新しくゲームを始める際には念の為ルールを説明してください。
- 正答すると何点ですか?
- 何点獲得すると勝ち抜けですか? あるいは全部で何問ですか?
- 勝ち抜けルールなら、何人勝ち抜けですか?
- 不正解の際のペナルティはなんですか?(不正解の場合、同じ問題には答えられないとすることが多いです)
ルールの詳細については用語集も見るとよいでしょう。
Discordの操作
Among Usクイズ部でクイズをやる場合、Discordの使用がほぼ必須です。出題者になる場合は、自分が使い方に慣れているだけでなく、誰かに教えることになる場合もあります。どんな操作が必要かは、事前に出題者経験者に聞いてみると良いでしょう。このドキュメントでは詳細な操作方法は省略します。
マイクチェック
あなたの声が明瞭に聞こえるかどうか、クイズの開始前に必ず確認してください。マイクが音を拾えず声が小さい、マイクが雑音や、スピーカーから流れる音を拾っている、回線状態が悪く声が途切れる、Discordの自動調整によって声の最初や最後が途切れる、など不調の要因はたくさんあります。何にしてもボイスチャットで進行することが多いので、音声の不調は致命的です。
画像クイズ・イントロクイズ
Discordはとても便利で簡単な画面配信機能やbotなどがありますが、もし一度も試したことが無いのなら、実際に試してみましょう。クイズを始める際に「皆さん見えて/聞こえていますか?」と、あなたが、回答者に、確認する必要があるので、まずはあなたが慣れている必要があります(別の人に頼っても構いませんが……クールとは言えません)。これも、事前に詳しい人に相談すれば親切に教えてくれるはずです。
Nagaya Quiz Arena 3の操作
Nagaya Quiz Arena 3 (以下、NQA3)は、いつもAmong Usクイズ部でいつも利用しているクイズ回答システムです。NQA3は回答者側と出題者側で操作が異なるので、実際に出題者をやる前に誰かを捕まえて出題者側の操作練習をするといいでしょう(練習には回答者が必要なため、一人ではやりにくいです)。このドキュメントでは詳細な操作方法は省略しますが、特にボードクイズをやる際は以下を知っておいてください。
ボードクイズTips
- 制限時間はふわっと扱うことが多いです。回答していない人がいる場合、回答放棄なのか、答えを書きかけなのか確認するとよいでしょう。
- 全員の答えが出揃ったら、まず白紙回答や誤答を公開しましょう(こうすると盛り上がります)。その後、全員分の答えを公開します。
- 出題者は、誤答に関して「惜しい!」「そうそう、こんな感じです」など、回答への努力を評価していくと良いでしょう。
- 全員の答えを公開した後にボードジャッジを行います。ボードジャッジを行うと、答えがすぐに消えてしまうため、回答者が答えを見る時間を作った方が良いです。
出題者にとっても最も大事なもの:奉仕精神
出題者はゲームをコントロールする立場にあり、そこに妖しげな魅力があることは確かです。しかし最も重要なのは、回答者のなるべく全員を楽しませ、場を盛り上げることです。筆者はいつも「ダンスフロアを沸かせるDJ」のたとえをよく用います。DJは単に好きな曲を流すだけでは務まりません。もしも万が一、あなたが「激ムズクイズで皆を苦しめてやるぜゲッへっへ」などと考えているようなら、出題者には向いていません。
- 全員にチャンスがあるように思わせましょう。そのための問題を用意してください。
- シンプルなルールのクイズは逆転しにくいです。勝者が決まりそうになったらさっさと終わるようなルールにしましょう。
- もし自分の問題の難易度やバランスに不安があれば、練習台を募って実験しましょう。ただし、30問も40問も実験に付き合わせてはいけません。盛り下がりを感じたら早めに切り上げましょう。
- せっかく集まってくれた人の目の前であたふたしないように、練習をしっかりしておきましょう。
クイズ番組の司会者は、クールな出題者になるためのヒントの宝庫です。淡々と進めるよりも、「これで○○さんと○○さんが並びました」「まだ全員にチャンスがあります」など、適度に場面の実況を挟む方がそれっぽくなります。場を盛り上げる意味では、不正解いじりもナシではないですが、ほどほどにしておきましょう。
問題の選び方についても、例えば、誰も答えられなかったとしても「へえ~そうなんだ」とためになる内容だったり、見た瞬間思わず「何これ!?」と言ってしまうような変な(面白い)画像のクイズ、全員見たこと/聞いたことあるはずなのになんだっけ~となる問題など、あなたのセンス次第で盛り上げる方法はいろいろあります。あなたのご活躍を楽しみにしています!