『新世紀エヴァンゲリオン』(Neon Genesis EVANGELION)は、日本で1995年10月4日から1996年3月27日まで全26話にわたりテレビ東京系列で放送された連続テレビアニメ作品、およびそのアニメ映画です。
また、ヱヴァンゲリヲン新劇場版は、旧作を元とする10年ぶりの新しいシリーズです。2007年2月17日、『新世紀エヴァンゲリオン』の生みの親である庵野秀明が“緊急声明”と称し、製作にあたっての所信を表明。同時に作品公開スケジュールも公表されました。
ほかにも『月刊少年エース』誌上で貞本義行による同名の漫画もテレビ放送に先立つ1995年2月号より連載されています。この漫画はアニメの原作ではなく、アニメの企画・脚本を元に異なる視点から描いた作品です。
ストーリー
TVシリーズ
2000年9月13日に南極で発生したセカンドインパクトと呼ばれる大災害後の地球を舞台とする。その大惨事から復興しつつあった2015年の人類は、使徒と呼称される新たな脅威に見舞われていた。
国連直属の非公開組織である特務機関NERV(ネルフ)は、襲来する使徒を殲滅するため、汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン(EVA)を極秘に開発していた。そのパイロットには、まだ14歳の多感な少年・少女が選ばれ、世界の命運を託されたのであった。
主人公である14歳の少年「碇シンジ」は、「幼少時のトラウマ」と「父親との疎遠な関係」から、他人と接触を好まない内向的な少年であるが、NERVの司令である父親によって、EVA初号機のパイロットとして選任される。碇シンジをはじめとするEVAのパイロットたちは、世界の命運を託され、命をかけて戦うという閉鎖的な極限状態に置かれることとなり、追い込まれ傷つき病んでいく。
セカンドインパクトの真相、襲来する使徒の正体、そして秘密裏に進められる「人類補完計画」の全貌。多くの謎がちりばめられ、主人公であるシンジの挫折と成長を追いながら物語は進んでいく。
劇場版シリーズ(シト新生・Air/まごころを、君に)
最後の使徒を倒した。だが現実に対処できないシンジは固く心を閉ざしてしまう。そして約束の時が訪れる。SEELE(ゼーレ)は自らの手による人類の補完を目指し、戦略自衛隊による攻撃をNERV本部に仕掛けてきた。戦闘のプロに抗う術もなく血の海に倒れていく職員達。その絶望的状況下でミサトは、シンジは、アスカは、レイは、生き残ることができるのか?そして人類補完計画とは?人類の存亡をかけた最後の戦いが、今始まろうとしている。
キャラクター
碇シンジ [Ikari Shinji] (声/緒方恵美)
本作の主人公。
EVA初号機の専属操縦者。サードチルドレンと呼ばれる。
内向的で、他人とのコミュニケーションが不得手。自分の存在価値に対して懐疑的な少年である。
10年以上離れて暮らしていた父・ゲンドウに命じられ、EVA初号機に乗り込み、使徒と戦うことになった。
激しい使徒との戦いの中で、自分の居場所を模索し続ける。
6月6日生まれ、14歳
葛城ミサト [Katsuragi Misato] (声/三石琴乃)
NERVにおける作戦部長で、シンジ達の直属の上司にあたる。階級は三佐。シンジとは同居しており、その保護者的役割も担う。
作戦行動時は勇猛果敢な指揮官、普段は陽気で楽天家の姉的な存在として、シンジ達の面倒を見るが実は使徒のために父を喪っており、その復讐のためにNERVに入ったという過去を持つ。
12月8日生まれ、29歳。
綾波レイ [Ayanami Rei] (声/林原めぐみ)
EVA零号機の専属操縦者。ファーストチルドレンと呼ばれる。
EVA開発当初から、その専属操縦者として訓練を受けていた。
無口で、ほとんど感情を表すことがない。
第16使徒アルミサエルとの戦いで爆死。その後もう一人のレイがネルフ本部に現れた。
レイは普通の人間ではなく、替わりの肉体がいくつもある「造られた存在」だったようだ。
誕生日は西暦2002年3月30日と言われている。
惣流・アスカ・ラングレー [Soryu Asuka Langley] (声/宮村優子)
EVA弐号機専属操縦者。セカンドチルドレンと呼ばれる。
日本と独国の血が入ったクォーターであり、国籍はアメリカ。
シンジやレイと対照的に明るく能動的な少女。負けず嫌いで、プライドが高い。
使徒との戦いが続く中、パイロットとしての自信を失い、精神も肉体もボロボロとなっていった。
12月4日生まれ、14歳
渚カヲル [Nagisa Kaworu] (声/石田彰)
EVA搭乗者としての資格を剥奪されたアスカに代わって、SEELEより派遣されたフィフスチルドレン。
EVAと、異常なまでに高いシンクロ率を記録し、関係者を驚嘆させる。
友人として、シンジに積極的に接触してきた。
しかし、彼の正体は最後の使徒タブリスであった。
誕生日はセカンドインパクトと同じ日、西暦2000年9月13日とされている。
赤木リツコ [Akagi Ritsuko] (声/山口由里子)
科学者。
EVAの開発責任者であり、スーパーコンピューターシステム「MAGI」の管理・運用も担当している。理知的かつ現実的な女性で、仕事の上では非情な判断を下すこともある。ミサトや加持とは学生時代からの友人。母親と同じくゲンドウの愛人となっていた。
11月21日生まれ、30歳。
碇ゲンドウ [Ikari Gendou] (声/立木文彦)
碇シンジの父。人類補完計画の責任者であり、特務機関NERVの最高司令官でもある。目的のためなら手段を選ばぬ、冷酷で非情な人物であるように見える。
その行動には謎めいたところが多い。
4月29日生まれ、48歳。
冬月コウゾウ [Fuyutsuki Kouzou] (声/清川元夢)
NERVの副司令官。年齢はゲンドウよりも10歳ほど上であるが、常に対等な関係を保ちつつ、ゲンドウに助言を与えている。現在はゲンドウのよき理解者としてNERVに在籍しているが、その真意は不明。
4月9日生まれ。
加持リョウジ [Kaji Ryouji] (声/山寺宏一)
NERV特殊監察部と日本政府内務省調査部に同時に所属する二重スパイ。普段は、飄然としており正体を見せない男。シンジやミサトの理解者として忠告を与えることもあった。
6月17日生まれ。
鈴原トウジ [Suzuhara Touji] (声/関智一)
シンジのクラスメイト。いつもジャージを着ている体育会系のノリの少年。「熱血漢」風で、潔い性格の持ち主。シンジにとっては、数少ない友人の一人である。フォースチルドレンとしてEVA参号機に搭乗する。だが、参号機は、第13使徒バルディエルに乗っ取られてしまい、戦闘で重傷を負う。
12月26日生まれ。
相田ケンスケ [Aida Kensuke] (声/岩永哲哉)
シンジのクラスメイト。人当たりがよく、コミュニケーションに長けている。トウジといつも行動を共にしており、感情的になりがちなトウジを抑えにまわる理性的なタイプ。
洞木ヒカリ[Horaki Hikari](声/岩男潤子)
シンジのクラスメイトで学級委員長。実はトウジに恋愛感情を抱いている。
メカニック
エヴァンゲリオン [EVANGELION]
正式名称は汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン。人類補完計画遂行のため、14年の歳月と天文学的な経費をかけて建造された。
A.T.フィールドを展開、中和する能力を持ち、使徒に対抗しうる人類唯一の戦力である。
電力により稼動するが、単体での活動時間は5分程度に限られてしまうため、通常はアンビリカルケーブルより電力供給を受けつつ行動する。
(肆号機以降はS2機関を搭載しているため、ケーブルを必要としない)
エヴァンゲリオン初号機 | エヴァンゲリオン零号機 | エヴァンゲリオン弐号機 |
搭乗者:碇シンジ | 搭乗者:綾波レイ | 搭乗者:惣流・アスカ・ラングレー |
VANISING | |
エヴァンゲリオン参号機 | エヴァンゲリオン肆号機 |
搭乗者:鈴原トウジ | 搭乗者:不明 |
ジェットアローン[JET ARONE]
略称はJ.A.。日本重化学工業の時田シロウがエヴァンゲリオンに対抗して建造した、人型のロボット。
A.T.フィールドは展開できない。
内部の原子炉で自らの動力を作り出す。
改良型のJ.A.改はA.T.フィールドを貫通できる攻撃力を持ち、N2リアクターを動力に使っている。
ジェットアローン | ジェットアローン改 |