38-149

Last-modified: 2014-02-01 (土) 20:55:40

さてさて、『ママチャリの系譜』38-102の続きを投下します。
そろそろ第1章(第1レース)も終わりだが、まさかこれ程長くなるとは思わなかった。

 

フュンフ 「獅子王エルトシャンとKINSHIN女王ラケシスの戦いはエルトシャンに軍配が上がると思われた!
      しかし、AKJの解体を恐れたAKJ副会長プリシラが大量破壊兵器『プロミネンス』で
      エルトシャンチームを攻撃っ! エルトシャン&キュアンは断末魔の叫びをあげ、散っていった……」

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ノイン  「さあ、救護班によってエルトシャン&キュアン両選手が医務室に強制送還され、
      レースが再開されようとしていますが…」
ラケシス 「…私、棄権します!」
ナンナ  「お姉様!?」
シグルド 「何故だ、ラケシス!? あれは君がやったんじゃないんだろう?」
ラケシス 「そうだとしても、このような事になったのは私の責任です! 私にそんな資格はないのでしょうけど、
      せめてエルト兄様とキュアン様を看て差し上げたいのです…。ナンナ、いいでしょう?」
ナンナ  「お姉様がよろしいのなら、私は構いません」
ラケシス 「ありがとう。それから、ごめんなさい、皆さん」
エスリン 「いいのよ、だって私達…」
ディアドラ「仲間ですもの」
フィン  「ラケシス様、ナンナ。2人をお願いします」
リーフ  「後で僕達もお見舞いに行くからね」
ラケシス 「ありがとう。それじゃあナンナ、行きましょうか」
ナンナ  「はい、お姉様」
ラケシス (間違い無くAKJの仕業でしょうけど……誰が? …どうしてこんな事をしたのかしら?)
ノイン  「……っ」
エルフ  「……? ノイン実況員、泣いていますか?」
ノイン  「……あだじ、駄目……ごう゛ゆう゛友情物語見るど、涙腺弱ぐっで……ぐずっ、ちーーーんっ!」
エルフ  「本当にノイン実況員は、涙腺の蛇口が壊れてるというか、感激屋というか、泣き虫さんですね……」
ノイン  「だって……なんか、いいんだよ、仲間だよ、友情だよ。男女の間にだって、友情はあるんだよ。
      ありがとう……ありがとう、素晴らしい友情を見せてくれて……」
セーラ  「何か、聞いてるこっちの方が恥ずかしくなってくるわね…」
ドロシー 「奇遇ですね、私もです」
ノイン  「厚い友情で結ばれた仲間達に別れを告げ、サーキットを去ってゆく2人の女神ワルキューレ。
      ここまでレースを引っ張ってきた存在なだけに、退場を惜しむ声が上がっています!」
エルフ  「これで残りは6チームとなりましたね」
ノイン  「当然ですがエルトシャン&キュアンペアもリタイアしました。そして大会規定により、
      走行距離は同じである為、兄妹対決は引き分け、という事になります。
      AKJの解体は免れ、エルトシャン選手の苦悩はまだまだ続きます、ノディオン家!」
リタイア ワルキューレ ナンナ&ラケシス
        STEγ       エルトシャン&キュアン

ノイン  「さあ、ここでレース再開です。残るコースは体育館裏ストレートと、
      グラウンドオーバルコース1周となりましたFE聖戦の系譜15周年記念杯予選第1レース!」
エルフ  「ダブル・エルダーを除く全チームがドライバーチェンジをしていますね」
搭乗者交代 アルヴィス→シグルド、リーフ→アレス、フィン→シャルロー、オイフェ→ディムナ
           エスリン→ディアドラ

ノイン  「各車トラブル前の順位に並び直し、全車一斉にリスタートッ!!
      うおおっとぉっ!? まずトップに躍り出たのは青色申告、シャルロー選手!!」
シャルロー「スレ内での出番が殆ど無いから、せめて最後くらいはっ!!」
フィン  「切実だな…」
ノイン  「炸裂、青色エネルギー! シャルローマシン・青色申告号が怒気の石炭を高速増殖炉にぶち込む!
      青いぜ青いぜ、青くて死ぬぜ!!」
エルフ  「本当に死にますから気をつけて下さい?」
ノイン  「光も青けりゃバケツも青い! エルフさんもシャルロー選手もフィン選手も真っさっ青であります!
      青色申告はお早めにっ!!」
セーラ  「うわ、ここで来そうになかったのが来たわね」
ドロシー 「普段から出番がありませんから必死にアピールしてるんですね…」
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ノイン  「続く2番手は深緑の葬送行進曲、緑山歌劇団号、ディムナ選手っ!!
      流石はバイクライダー、2輪の取り回しには一日の長がありますっ!!」
ディムナ 「とは言っても、やっぱり身体能力じゃ勝てないから、少しでもリードしておかないと!」
オイフェ 「ええ、後ろの人達は強敵ですからね」
エルフ  「あまり目立たない代替組が頑張っていますわね」
ノイン  「3番手はおねいさんハント号、アレス選手っ!! おねいさんハンターにテールトゥノーズで
      ピッタリくっつくダブル・エルダー、竜槍の君・アルテナ選手はここにいるっ!!」
アレス  「言っておくが、俺はおねいさんハンターじゃないからな!」
マナ   「えっ!? 違ったんですか? 私、てっきりアレスさんも年上好きだと思ってました」
アルテナ 「リーンとレイリアを天秤にかけてる辺り、ストライクゾーンは広いんじゃないかしら?」
リーフ  「僕ならレイリアさん一択だねっ!!」
アレス  「威張って言う事かっ!!」
ノイン  「セクシー大王・シグルド選手はスタートダッシュに失敗か!? それとも何かの作戦か!?
      最後方で死神の鎌をギラつかせる乙女デスサイズがディアドラ選手に身を委ねます!!」
セーラ  「今度こそ最後ね、一体どのチームが来るのやら…」
ドロシー 「ここは狭いですからグラウンド前からが勝負ですね」
ノイン  「体育館裏を駆け抜ける6台のマシン、サーキットの裏街道をひた走る12人少年少女漂流記が、
      青春を漂流していく先に待ち受ける光のオアシス、スーパーグラウンド前休憩所!
      裸エプロンの指揮官、シグルド選手の指揮の下、未来へとタイムスリップしようという
      140km/hのスーパーマシン達が1.21ジゴワットの電流を発電し続ける!!」
セーラ  「最後ぐらい真面目に実況しなさいよ」
ノイン  「えっ、大真面目ですよ? さあ、6台12人の聖戦士達が大集団で、
      体育館裏に別れを告げ、大歓声のグラウンド前に入って行きます!」

マナ   「アルテナさん! ここで行きましょうっ!」
アルテナ 「わかったわ、マナ!」
ギュイーーーン!!

       ↑      │
       |    シャ   . |
       | ディム    .|
       │      └──────────
       |  アレ  シ  ディア
       └アル
────────────────────

シャルロー「アルテナ様…やっぱり速い」
ディムナ 「くっ、まだまだ!」
ノイン  「おおっと、ここで前に出たのはドラゴンお姉様・アルテナ選手っ!
      休みなしで約1周半を走り続けたとは思えない、物凄い加速力! 何というスタミナだぁっ!!」
エルフ  「彼女の力もさる事ながら、一番大きいのは軽さ、特に後部座席の負担が小さい事でしょう。
      乙女デスサイズを除く他の選手の重量は暁換算で10前後あるのに対し、マナ選手は2しかありません」
セーラ  「重量2? 軽っ、鷺の民かよっ!?」←体格=重量=5
ドロシー 「私は体格=重量だから…私の1/4だ!!」←体格=重量=8
ノイン  「ちなみに私の体格=重量は4です。決して体重がドロシーさんの半分という訳ではありませんっ!」
エルフ  「私の体格=重量は6ですわ。それはそうと、ダブル・エルダーは車体も極限までの
      軽量化を図っていますし、マナ選手の的確なナビゲートもありましたし、
      何よりレースが2回も中断していますから、アルテナ選手はある程度力が残っているはずですよ」
ノイン  「では、レースの序盤にエルフ解説員が言っていた、
      マナ選手を後部座席に乗せるだけで大きな利点になると言うのは?」
エルフ  「超軽量級ゆえの後部座席に回った際の走者の負担の軽さです。
      これだけでも一番軽い乙女デスサイズと比べて10~15㎏、残りの男性陣とは20~30㎏以上、
      車体を含めた総重量になってくると更に大きな重量差がありますわ」
セーラ  「体重は30㎏台前半と言ったところかしら、それだけに身長もかなり低いわよね…」
ドロシー 「140㎝あるんでしょうか?」
マナ   「138㎝ですっ! 聞きましたか、聞きましたか、アルテナさんっ!! 私、超軽量なんですよっ。
      ほらほら、重くないです重くないです」
アルテナ 「いーから、大人しくしてなさいっ!」
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ノイン  「スーパーストロー級マナ選手の体重の軽さがここに来て大きな武器となった!!
      更に、おねいさんハント号アレス選手も急加速! 即座にダブル・エルダーの後ろ……
      いや、横につけたぁっ!! 両者、サイドバイサイドの火花を散らし、
      ピットロードを横目に見ながらグラウンドへ向かいますっ!!」
エルフ  「女子の最軽量級はアトム級だったと思いますが…」
シャルロー「ああ、実力の違いを見せつけられました…」
フィン  「仕方ない、せめて悔いの無いように走ってくれ」

ディアドラ「シグルド様、ファイトォっ!」
エスリン 「ほら、キュアンの分まで頑張んなさい!」
アルヴィス「よし、このままラストスパートだ!!」
シグルド 「言われなくてもッ!!」

   アレ アル   |
      ↑    .|
      | シャ.  |
      |.ディム..|
      |    .|
     シ ギュイーーーン!!

シャルロー「ああ、また追い抜かれた」
フィン  「流石ですね、シグルド様…」
オイフェ 「ッ!! シグルド様かっ!?」
ディムナ 「僕は諦めませんっ!」
ノイン  「おおっと、後方から……来た来た来た来た来たぁぁぁぁぁっ!! ついに来たぞっ!!
      聖戦においてこの漢を忘れてはいけませんっ! 我らが主人公、シグルド選手ッ!!
      セクシーコマンドー、裸エプロンの大将が色気と砂塵を巻き上げてやって来たぁッ!!」
ミカヤ  「来たわ! シグルドが来たわよっ!!」
ヘクトル 「オラァァァッ!! そのまま行っちまえーーっ!!」
エフラム 「進めぇーーーっ!! 力の限り走れぇーーーっ!!」
セリカ  「シグルド兄さーん、負けないでよーーーっ!!」
ノイン  「さあさあさあさあ、驚天動地の展開だっ!! 正々堂々、威風堂々っ、
      これこそまさにスポーツマンシップにのっとった紋章町史に残る名勝負っ!!」
セーラ  「いっけーーーっ!!」
ドロシー 「ぶっとばしちゃえーーーーっ!!」
ノイン  「惜しみない拍手と歓声が観客席スタンドからわき上がってきている!!
      我々もこのレースを実況、解説出来た事を誇りに思っております!!」
エルフ  「同感ですわ」
マナ   「裸エプロンさんとバニーさんが来ました!!」
アルテナ 「隣の全裸、後門の変態か…」
リーフ  「シグルド兄さんだっ!」
アレス  「やっぱり来たか!」
シグルド 「最後の勝負だ、行くぞっ!!」
ノイン  「残りグラウンドオーバルコース1周で、3台のマシンっ、6人の精鋭が並んだっ!!
      6人揃ってギ○ュー特戦隊っ!! 1人多いっ! 何でっ!? 悟○が多いのかっ!?」
エルフ  「誰が○空なんですか?」
ノイン  「葉っぱ」
葉っぱ  「葉っぱとか言わないでよっ!!」
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ノイン  「まずリードを奪ったのは裸マントの魔剣騎士・アレス! マジカル天狗パワー!!
      マジ○ルバナナと言ったら水樹バナナ!! 首が伸びるぞ、腰が細くなるぞっ!!」
アレス  「んな訳あるかぁっ!!」
ノイン  「だが、コーナリング性能は総重量の軽さで小回りの利くアルテナマシン、
      ダブル・エルダーに分がありますっ!!」
マナ   「アルテナさん、このラインですっ!」
アルテナ 「オッケーッ!」
シグルド 「それっ!!」
アルヴィス「よし、もう少しだ」
ノイン  「コーナーからの立ち上がりは絶妙のバランス感覚、シグルド機、
      スターダスト・フェアリーズが制するっ!! ここまでは五分と五分、そしてボブ!!」
エルフ  「ボブって誰ですか?」
シャルロー「あー、僕達、完全に蚊帳の外ですね…」
ディアドラ「仕方ありませんわ、のんびり仲良く行きましょう」
エスリン 「呑気な人達ね…」
フィン  「まあ、半ば予想はしていましたから」
ディムナ 「僕達は頑張ってますよっ!!」
オイフェ 「4位に上がったものの、ここから先はちょっと無理か…」
ノイン  「白熱のラストバトルに観客席の興奮は最高潮!!
      さあ、最終コーナーを曲がって、3台のマシンが正面を向くスタンド前ラストストレート!!」
アレス  「負けんぞ!!」
アルテナ 「こっちこそっ!!」
シグルド 「うおおおおおっ!!」
ノイン  「横一直線に並んだっ! ここからはもはや気力の勝負!!
      本選への切符を賭けて、幾度も刃を交えた好敵手が最後の火花を散らすっ!!」
セーラ  「$=*&’#%@¥っ!!」←言葉にならない叫び
ドロシー 「セーラさん、興奮しすぎですっ!!」
ノイン  「勝つのはライバルタッグ、我らが主人公、裸エプロンの漢、シグルド選手と、
      悲運の皇帝、癒し系バニーちゃん、アルヴィス選手のスターダスト・フェアリーズか!」
アルヴィス「シグルド! 私以外の者に負ける事は許さんぞ!!」
シグルド 「当たり前だ! エルトやキュアン、ラケシスの為にも、この勝負…勝つ!!」
ノイン  「それとも全裸コンビ、不死身の変態、全裸に葉っぱのリーフ選手と、
      獅子王の後継者、裸マント+股間に天狗の新・密林大帝アレス選手が駆る
      おねいさんハント号がチェッカーを受けるのか!?」
リーフ  「本当は僕がアルテナさんと勝負したかったんだけどね」
アレス  「…で、彼女にダイブして負けるんだろう? 俺が行って正解だ」
ノイン  「はたまた、ルネス女学院の制服を着たユグドラル学園最強の鋼鉄の姉妹、竜槍の君・アルテナ選手と、
      大和撫子残念系・マナ選手のダブル・エルダーが選ばれるのか!?」
マナ   「アルテナさん、私達、最強ですよ! 残念でも最強なんですよっ!」
アルテナ 「残念なのはあなただけ……でもないか。ほら、しっかり捕まってなさい!」
ノイン  「泣いても笑ってもあと100m!! 運命のラストスパートだあああああああっ!!
      ここまで来たらもう言葉はいらない、見守るのみっ!!」
エルフ  「私、柄にもなくドキドキしていますわ」
ノイン  「50……40……30……20……10……今、
      ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーールっ!!」
エルフ  「ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーールっ!!」
セーラ  「ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーールっ!!」
ドロシー 「ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーールっ!!」
ノイン  「ほぼ同着でチェッカーフラッグを受けたぁっ!! 本選に進むのはどのチームだっ!?
      写真判定にもつれ込みそうだっ!! もつれ煮込みっ!!」
セーラ  「(ドキドキ)どうなったのかしら」
ドロシー 「(ドキドキ)実況席からは同着に見えましたが」
ノイン  「……今、グランベル大学写真部による判定写真が私の元にもたらされました。おおおおおおおっ!?
      それでは、発表します。この静寂が気持ち良いっ、チョー気持ちいいっ!!」
エルフ  「申し訳ありませんが、キリがいいので結果は次回に持ち越しです」
セーラ  「ちょっと、ここで終わるのっ!? 最悪じゃないっ!!」
ドロシー 「バラエティー番組と似たような事しないで下さいっ!!」
続く