ラグ対策
これらは全て「ラグ(遅延)」と呼ばれ、「ワープ」・「カクカク」・「回線落ち」・「キャラ滑り」等はラグの種類を指し、基本的にインターネット回線の速度が出ていない場合に発生します。
ワープとは…
FEZ特有の障害で、キャラクターが小刻みな瞬間移動を繰り返しているように見える現象をワープ(小ワープ、滑り)と言います。
ワープしているキャラクターへ全く攻撃が当たらなくなるわけではありませんが、ゲーム性を大きく損なう現象なので非常に嫌われる傾向があります。
殆どの場合、ワープの原因は当人の回線やPC環境にあるようですが、原因が多種多様で複雑なため解決が困難になっています。
またワープしている本人の画面では自キャラはワープしておらず、正常に動いているように表示されている場合が多いので、
他人から指摘されなければワープしているかどうか判りません。
単純に回線速度が一定以上なら発生しないというものではなく個々の環境に強く依存するため参考程度となりますが、自身の回線の速度を知っておくのも良いでしょう。
なおFEZに限れば大手の速度測定サイトにて50Mbps程度の上下速度および15ms未満の応答速度(RTT)を満たしていれば快適に遊べます。(これより帯域が大きくてもFEZの接続先サーバー自体が対応していません)
FEZに限らずネットゲームでは特に応答速度が重要なのを覚えておきましょう。
https://www.speedtest.net/
https://minsoku.net/
https://fast.com/ja/
https://speedtest.gate02.ne.jp/
https://www.musen-lan.com/speed/
自キャラ操作時に画面が止まっている時に、左下のping値が300↑などになり、黄色い線が現れていればワープ現象が起きています。
この時、敵キャラが自キャラを攻撃しても当たり判定が正しく発生しません。(逆も然り)
- 参考動画
http://www.youtube.com/watch?v=a8ZzGlkrmQA
ほとんどの他人キャラがワープしています。
(過去に存在したワープタイムと呼ばれる時間帯の動画)
ワープしていると言われたら…
- 戦闘中であればその場は撤退し、戦闘を極力避けて裏方に専念するのが適切です。
敵から見て対処しづらくて厄介なので戦闘に参加してほしくないと思うのは当然ですが、
味方の立場としてもワープしている人(滑っている人)を放置することは、敵がワープを放置してもいいということになってしまうので許容できません。- 敵から全体チャットで指摘されている場合は「すいませんクリ掘りします」などと全体チャットで返答しておくと丸く収まります。
- 敵の言葉を信用できない場合もありますので、味方からもワープが確認できれば一言教えてあげましょう。
- ワープしていることを理由にキックするのは、本人も知らずにワープしている場合があるので適切ではありません。
味方からの注意に対しても反応せず、故意にやっていると確認できた場合のみキックしましょう。
- 下記のワープ対策を実行しても、自分一人ではPCを二台使うなどしないとワープが解消したかどうか確認が取れません。
味方や部隊員、友人などに見てもらってワープが治ったかどうか確認してもらいましょう。- ワープの原因によっては、戦争中の前線などでPCの処理負荷が高くなっている時だけワープする場合もあります。
敵に囲まれた時にワープしたりラグアーマーになる人が居ますが、上記の理由により故意ではないケースも多いためキックや通報をする前に必ず相手方に確認を取りましょう。
通常のワープであれば非戦争時や首都でも確認が取れますが、高負荷時についても確認を取るとよいでしょう。
- ワープの原因によっては、戦争中の前線などでPCの処理負荷が高くなっている時だけワープする場合もあります。
※19年5月中旬のアップデートにて高PINGプレイヤーの名前の横に警告マークが表示されるようになりました。
この警告マークは自キャラには表示されません。左下のPING値を参照してください。
この表示は他キャラと自キャラ間の通信環境に依存しているようなので、
マークが表示さた場合、相手または自分にラグの原因がある可能性があります。つまり表示されてるからと言ってキックの罪状にはなりません。
数人だけ表示されてる場合相手側にラグの原因があり、自分以外の多数のキャラに表示されてる場合は自分に原因がある事が多いようです。
- これは警告が表示されない範囲(PING300未満)でも同様で、
警告も出ていないラグアが大量に居ると感じた場合は同じくあなたにラグの原因がある場合が多いです。
一人で判断せず必ず他の人に確認を取るようにしましょう。 - 左下のPING値は300以上で黄色表示、1000以上で赤表示になるようです。
FEZはPINGが3桁以上に達していなくても、急に変動するだけで動きがおかしくなるので、警告マークが表示されないからと言って対策しなくていい理由にはなりません。
ケース1 プロバイダー
2020年現在、ラグの多くの原因は以下である事が多いです。
- 回線渋滞に巻き込まれて速度が低下するPPPoEのみで接続している。今はIPoE(IPv6)が必要な時代です。
IPv6を他で例えれば、IPv6は4車線高速道路、PPPoEは単車線高速道路とお考え下さい。 - 10年以上ISP(プロバイダー)の契約を見直していない。
- 古いPCやWiFi設備、有線LANケーブル、ハブ、ルーター機器をそのまま使っている。
①2015年以降、光コラボの安さが魅力で契約する方が殺到し、特にPPPoE回線で20時から24時の間が最も混むようになってしまいました。
- 日中は90Mb/s出ていたのに20~24時になると100Kbps(0.1MBps)しか出ない人や、1Gbps契約しているのに0.3Mbpsしか出ない方もいらっしゃいます。
プロバイダーオプションでIPv6+を使う(多くは無料)ことで、プロバイダーを変えずにラグが解消出来ます。
ただしIPoE(IPv4 over IPv6)に切り替える場合、グローバルIPが割り当てられない・IPが半固定になるというデメリットもあります。
前者であればポート開放が原則できないためP2P通信のゲームでホストになれなくなり、プレイ不可能になるゲームやその他ソフトウェアもあります。
(FEZに関してはポート解放が出来なくても問題ない)
後者であれば嫌がらせやネットワークを介した攻撃等を受け続ける原因になったりもします。
②NTTの光回線はIPV6+を採用しているプロバイダであれば混雑時間帯も十分な速度を誇っており、こちらが原因で回線速度の不足を感じるケースはほとんどありません(夜間に速度が大幅低下する場合でもNTTの通信網内部での測定は非常に高速です)。
通信速度に問題ある場合はほぼ回線事業者ではなく接続事業者の問題ですから混同しないよう注意しましょう。
このことから、ゴールデンタイムだけPINGが3倍以上に上昇する場合、プロバイダーが混雑が原因なので、プロバイダーを変えるしか解決策はありませんが、光コラボレーションは違約金が発生する可能性があるので、よく調べてからプロバイダーの変更をしましょう。
ユーザー数が非常に少ないプロバイダ(ネットに知識がある人しか知らない業者、ローカルな業者など)であれば、IPv4のままでも快適に動作する可能性があります。
- ちなみにFEZの理想PING値は35未満で、高くても50までです。
また、マンションタイプの契約をしている人は以下の注意が必要です。
- LANポートが各部屋にあるorインターネット無料とうたってる場合。契約数によって速度が変化するので、最も使用されていない回線業者を使うか自前で引くべき(管理者の許可が必要)
- 光配線や有線LANではなくVDSL(仕様上100Mbpsが上限)を使用している場合。管理者へ相談し光配線へ変更してもらう(たぶん交渉は無理)か、個人で戸建てタイプの光プランを契約することを検討して下さい。
③上記に問題なくても、ルーターが100Mbpsまでしか対応していなかったり、v6+(IPoE)に対応していないルーターを使用していたり、LANケーブルがカテゴリー5のケーブルを使っていては無意味です。
ギガビット/IPoEに対応したルーターやカテゴリー5e以上のLANケーブル(1Gbps対応)へ交換する必要があります。
- また、ルーターやモデムを再起動してみて下さい。それだけでラグが改善する事があります。
それでも改善しない場合は寿命の可能性が高いため、原因となっている周辺機器を特定し交換しましょう。
ケース2 PC性能やディスクドライブ
ドライブ負荷が高い状況でFEZをプレイするとPINGが4桁程度にまで跳ね上がることがあります。
最近のWindowsはLow Priority I/Oによりこういうことは少なくなりましたがOSやアプリの不具合、ディスクドライブの能力不足などによりこのような現象が起きることが稀にあります。
例えば
- HDDだとディスク負荷が高い状況(WindowsUpdateを自動受信してるタイミングなど)で戦争に行くとそれだけでカクカクしはじめ、PINGが大幅に跳ね上がります。
- 省エネ機能をONにしておくと使ってない時間が発生した場合、ドライブへのアクセスが止まっているため高確率でラグります。
※一部のSSDでは高負荷時に読み込み速度が大幅に低下するようです。
高負荷時のSSDベンチマーク
SSDを使用する場合は東芝やWD、Samsungなど評価の高い製品を利用してください。
参考:ゲーム動作環境?
ケース3 ネットワークの物理的距離
IXと呼ばれる重要な設備やサーバーは関東に設置されています。必然的にそこからネットワークの距離が離れるほど通信の遅延が発生しやすくなります。
この距離は地図上での単純な距離によって決まるわけではなく、例えば北海道よりも香港や台湾等の方がネットワーク的な距離が近くなることなどもあり一概に遠そうだから駄目等と判断できるものではありません。
なおFEZはスクエアエニックスの開発部門預かりではありませんが、ネットワークゲームを扱う事業部である第三開発事業部(2020年現在、歴代事業部長はいずれも日本から国外のネットゲームをプレイしています)のポリシーによって海外等からの接続を拒否してはいません。
簡単に言えば、ラグやワープを起こしている=海外接続と決めつけ罪状にするのは(間接的に北海道や九州の人も否定している事になるため)オススメしません。
ケース4 使用している無線型ネットワーク機器
まずネットゲーム目的で使用論外なのは、以下のものです。
- PLC
PLCとは、コンセントLANの事を言い、家庭内の電力線を使用してネットをする環境設備の事。
コンセントLANで利用する電力線には、デメリットが多く、「他の家電が発する電磁波を拾いやすい」という欠点があります。
コンセントLANを設置した状態で電力線がノイズを拾うと、通信速度が急激に遅くなり、ホームページの読み込みすらできません。
ゲームしている場合は、回線落ちの原因になります。
- WiMaxや4G LTE
UQモバイルなどのWIMAX機器は、速度は速くて快適ではありますが、速いせいで、あっという間に10GBに達してしまうことが結構あります。
様々なドライバーやアプリの自動更新があり、さらにスマホやタブレットも使っていれば、1日で到達してしまいます。
3日で10GBを超えてしまうと、その翌日は、1Mbpsまで速度制限されます。
この速度はゲームには全く向いてない速度で、これもラグ、遅延の原因になります。
速度制限に達しないように使っていても、後述の3.と似た状況になるためオススメはしません。
- 無線LAN
様々な規格がありますが、2.4GHz帯は電子レンジやBluetoothなど多くの製品で使用されている周波数帯です。
無論、回線落ちもしばしばあります。
5GHz帯に関しては2.4GHzよりはマシですが、分厚いコンクリートの壁を通すことができません。
扉一枚隔てても速度が落ちたりしますので、どうしても無線LANを使用しなければならない場合は電波損失が起きないよう中継器(リピーター)を使用したりルーターと近距離でプレイするなど、電波の利得をあげてPINGが上がらないように対策をしましょう。
これらはPINGが跳ね上がる要因なので、オンラインゲームをするときは可能な限り固定回線を契約して、なおかつ有線LANを使用しましょう。
