チュートリアル1-2

Last-modified: 2023-03-11 (土) 21:09:39

先月に会社を設立したまーくんは、来月5月1日に店舗の開業を目指して準備を進める。

4月の取引①

<2001年4月1日>
まーくんは、投資金額を見積りで概算した結果、運転資金が全く足りないことに気が付いた。そこで増資(新株発行)の手続きを進める。新たに株式18,600株を1株あたり1,000円で募集したところ、申込期日までに全株式が申し込まれ、払込金額の全額を申込証拠金として受け入れ、別段預金とした。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
別段預金18,600,000株式申込証拠金18,600,000

<2001年4月4日>
上記の払込期日となり、申込証拠金を資本金に振り替え、同時に別段預金を当座預金とした。なお、払込金額のうち「会社法」で認められる最低額を資本金として処理する。また、株式発行費用12万円は当座預金から支払った。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
株式申込証拠金18,600,000資本金9,300,000
資本準備金9,300,000
当座預金18,600,000別段預金18,600,000
株式交付費120,000当座預金120,000

<2001年4月5日>
自己資本だけでは足りなかったため、銀行から借入をすることにした。銀行とは2000万円を借りる契約(金利2.0%で5年返済)を結んだ。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
当座預金20,000,000短期借入金4,000,000
長期借入金16,000,000

<2001年4月6日>
まーくんは、不動産サイトで物件を探し、店舗は賃貸で用意することにした。商店街内のテナント店で売り場面積50坪、バックヤード3坪の店舗である。4月6日に賃貸借契約(支払家賃は毎月371,000円かかるが、年末に1年分を一括して支払う)を結び、敷金と保証金530万円を当座預金口座から振り込んだ。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
差入保証金5,300,000当座預金5,300,000

差入保証金は退去時に返してもらえるため「資産」。

<2001年4月7日>
店舗に内装工事(床仕上げ、壁、天井)及び外装工事(看板、広告塔)を施した。内装・外装工事費は計530万円で、建物付属設備(固定資産ー電気設備、給排水設備など)は別途200万円かかり、当座預金口座から支払う。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
建物5,300,000当座預金7,300,000
建物付属設備2,000,000

<2001年4月8日>
什器・備品(業務用書棚、カウンター、電話、電子レジスター、パソコン、台車、脚立、事務机・椅子、ロッカー、監視カメラなど)や書棚サイン等を計550万円で購入し、当座預金口座から支払った。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
備品5,500,000当座預金5,500,000