チュートリアル1-3

Last-modified: 2023-03-11 (土) 21:10:40

先月に会社を設立したまーくんは、来月5月1日に店舗の開業を目指して準備を進める。

4月の取引②

<2001年4月9日>
経費の支払に備えて現金100万円を当座預金から引き落とす。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
現金1,000,000当座預金1,000,000

<2001年4月9日>
会社ホームページの作成をエンジニアに依頼して、報酬費用として17万円を現金で支払った。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
開業費170,000現金170,000

<2001年4月11日>
開店を知らせるチラシやパンフレットを作成し、10万円を現金で支払った。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
開業費100,000現金100,000

なお、開業費は各年の節税対策に有効なため、決算日に償却することにした。

開業費とは会社設立の後、開業準備のため営業開始の時までに特別に支出した費用をいう。原則として「繰延資産」に分類される。法人税法上、特別に支出した費用に限定されており経常的な費用(賃借料など)は、開業費としてではなく、その支出年度の費用として取り扱われる。

<2001年4月12日>
販売用の商品(主に書籍や雑誌)を仕入れた。商品手当資金(掛仕入)は、そのうち当初の在庫品として坪あたり500千円を見込み、常備寄託、長期委託による商品搬入率を平均10%と想定する。
①三分法の場合

税金の扱い借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
消費税込み仕入22,500,000(*1)買掛金22,500,000
消費税抜き仕入20,450,000(*2)買掛金22,500,000
仮払消費税2,050,000

(*1) @500千円×50坪×90%
(*2) @500千円×50坪×90%÷1.1(千の位以下は切り捨て)

②分記法の場合

【②分記法の場合】

税金の扱い借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
消費税込み商品22,500,000買掛金22,500,000
消費税抜き商品20,450,000買掛金22,500,000
仮払消費税2,050,000
③売上原価対立法の場合

【③売上原価対立法の場合】

税金の扱い借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
消費税込み商品22,500,000買掛金22,500,000
消費税抜き商品20,450,000買掛金22,500,000
仮払消費税2,050,000

<2001年4月19日>
上記12日の買掛金を当座預金口座から支払った。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
買掛金22,500,000当座預金22,500,000

<2001年4月22日>
清掃用具やレジ周りの文房具、包装紙、ブックカバーなど消耗品30万円を現金で支払った。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
消耗品費300,000現金300,000

<2001年4月30日>
4月分の電気代・ガス代・水道代計12万円を現金で支払った。

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
水道光熱費120,000現金120,000

まーくんは、様々な準備を経て漸く開業する前日に迫った。