しおしお

Last-modified: 2024-04-17 (水) 21:29:07

2人の栞子

生徒会は学校行事の運営や各委員会の活動状況の確認、地域行事の運営やボランティア活動の参加など多岐に渡り、会議などに出席することが多い。
三船栞子も新生徒会長になってからは、スクールアイドルの活動も両立しながらの活動で忙しい毎日を送っている。
「ふう…少し疲れましたね…」
今は来年度の活動内容などの書類作成に追われている。副会長などにも手伝ってもらいたかったが別の用事でそちらに専念してもらっているのでパソコンとにらめっこしている。
そして各委員会などの書類を確認する作業をしていると,変な書類を見つけた。
「「女子高校生の分裂についての報告書…何ですかこれは?」」
ふと自分の声が重なって聞こえて横を向くと自分がおり、三船栞子が2人になっていた。
「「な、何なのですかあなたは⁉」」
なぜ、自分がもう1人いるのか分からないし、目の前の自分の姿をした人物は誰なのか分からない。でも、相手も自分=三船栞子だと思っているのか顔や声だけじゃない、イントネーションまでもが『一緒』なのだ。
「何で私の真似をしているのですか⁉」
「あなたこそ、私の真似しないでくださいっ!!」
自分が本物のはずなのに目の前の人物も自分が本物と主張してきた。
「「三船栞子は私ですっ!!偽者さんは向こうへ行ってくださいっ!!」」
その時、生徒会室のドアが開く音がして栞子と栞子の姿をした者はこの状況を他の人に見られたらマズいと思ってどこか隠れる場所を探すと机の下ならスペースがあるのでひとまず栞子は隠れることにした。
ところが、栞子の姿をした者も机の下に隠れてしまい,狭い机の下は傍から見れば『2人の三船栞子が密着している』状態だ。
ここでも同じ行動をしてきたので避けたいがバレたら大変なので2人は息を殺して待つ。
「生徒会長…あれ?いない?」
「しょうがありません」
「私たちだけで作業しましょう」
副会長と書記の右月・左月はそれぞれ作業することになる。こうなるといつまでこの状況が続くか分からなく、ただ時間が過ぎるのを待つのみだ。
(どうしましょう…やはりここは逃げた方がよいのでしょうか?)
(私と同じ顔した人…なのでしょうか?それとももう1人の私なのでしょうか?)
((この人とずっと一緒なんて考えたくもありません))
2人は懇願するも現実は甘くない。狭い空間なので抱き着くような感じとなっており嫌でもこの状態をしばらく体験するしかない。そして、嫌でも互いの髪の匂いが鼻腔をすり抜ける。オーガニックシャンプーの優しい香りがして落ち着くと共に、姉の薫子からもらった化粧水の香りも加わる。
(心地いい香り…私の好きな香りが…)
(この匂い…何ででしょう?素敵な香りで頭が…)
密着しているのと暖房も入っておりうっすら汗もかいていた。その香りもあり、もっと匂いを堪能したくなってきて少しだけ顔を互いの首元に近づけてきた。
((我慢です…これは隠れるため…隠れる…為…))
「「すんっ…すんっ…すんっ」」
どさくさに紛れて2人は首元の香りを嗅ぎ始めてきた。生徒会長かつスクールアイドルでもある彼女だがまだ高校1年生。いくら大人びた彼女でも性欲はある。2人はしばらくの間互いの香りを存分に楽しんでいた。
(ハア…ハァ…ハア…ハァ…なんだかおかしくなってきました…)
(偽者のはずなのに…私が本物なのに…)
((もっと感じてみたい))
作業している3人がいるにも関わらず、机の下の2人は興奮してきた。
そんなやり取りをしていると、作業している3人は時計を見た。
「もうこんな時間…。会長はどこにいったのでしょうか?」
「副会長。ひとまず、休憩をしませんか?」
「会長の事だからたぶん校内にはいると思いますよ」
副会長と書記の双子姉妹は食堂へ行き、生徒会室は再び『三船栞子』しかいない。
ふと相手の顔を見るとそこには生徒会長、スクールアイドルの面影がなく、欲情している自分の顔が視界に入り、リップクリームで艶のある唇を見てはなぜだが甘噛みをしたくなり、顔を近づける2人。少し動くだけで届く位置にあるが故に同じ考えをした2人は顔を近づけたのでキスをしてしまった。急いで離れようとするが…
「「「休憩している場合じゃないい!!」」」
先ほどの3人が戻ってきた。実は急用の仕事があり、この時間からオンラインで他校とミーティングがあるのを忘れていた。
((そ、そんな…⁉まさかこのまま過ごすのでしょうか⁉))
離れたいがむやみやたらに動くと音がして気づかれるかもしれないので、しばらくキスしたままで過ごすしかない。それにミーティングも長時間かかるかもしれませんと言われたので数時間は目の前の人物…自分と全く同じ姿をした人物とキスすることになった。
「「ふぅ…んふぅ…ふぅぅ…」」
バレないようにキスしながら鼻呼吸。でも、同時にシャンプーと汗の香りも吸うので変な気分になっていく。
((ダメです…このままでは…おかしくなりましゅぅう♡))
ついには唾液を含んだ舌が相手の舌を求めて伸びていき、にゅるりと舌同士も重なり合う。初めて味わう快感を戸惑いながらも、熱も愛しくなり、声を殺しながらキスをする。
生徒会室でミーティング中に会長がこのようなキスをするなんて、自分はもう生徒会長の威厳なんてないと思う。それでも…
((いい…気持ちいいですぅ♡♡♡私同士のキス最高ですぅ♡♡♡))
汗だくになってキスする三船栞子と三船栞子。最初は偽者だと主張していた2人だが、このような自分同士のキスをしたらもう、偽者なんて考えられない思考になっていた。
今は『自分同士でキスしていたい』それだけだ。舌同士を絡ませては、互いの八重歯をチロチロ舐めたり、普段冷静な栞子とは思えないほど積極的に、官能的に舌を動かしている。
(もっと♡もっとキスしていたいです♡)
(キスさせて…もっとあなたを味わいたいです…♡)
唇だけでなく、首元なども…可能な範囲で濃厚なキスを机の下という狭い空間で2人はずっと繰り返していた。
結局、その日は夜までミーティングをして3人は栞子はどうしたのかと不安だったので、ポケットのスマホで適当にメッセージを送って安心させた。3人は生徒会室を抜けて栞子と栞子は今までの行為を思い出して慌てて机の下から出た。
「「…」」
改めて自分たちの行為は生徒会長としてふさわしくないと考えて、相手の栞子と再び口論をした。
「あなたのせいで私は…いい加減私の真似をしないでくださいっ!!」
「真似しているのはあなたの方です!!私が本物の三船栞子ですっ!!」
暴力は反対派の栞子。だったら、得意のキスで自分が本物だと証明させてきた。今度は誰もいないし、狭い空間ではないので堂々とキスをしまくる2人。
「んんっ♡んん~♡ちゅう♡」
「んん♡んっ♡」
そして首元にキスをした…

「っは!!」
目を開けるとそこは自分の部屋だ。いつもの変わりのない和室に机にはノートと教科書があった。
「…夢でした?」
どうやら勉強している間にいつの間にか眠っていたようだ。しかし、新年早々に変な夢を見ていた自分にショックを受ける栞子は鏡で自分の姿を見る。そこにはそれが夢ではなかった証拠がある。首元にキスマークがあった。
「「こ、こんなの…おかしいです…って、なあっ⁉」」
隣には夢と同じようにもう1人の栞子がいた。その栞子にも首元にキスマークが残っていた。夢か現実か分からなくなったが、今度こそは自分が勝つと勢いがあった。
「「次こそ私が本物だと証明させてあげますっ!!」」
「私が偽者に負けるはずがありません」
「そちらこそ良いのですか?今のうちに逃げておいた方が安全だと思います」
2人は宣戦布告を言いながらも服を脱ぎ始めて全裸になっていた。この勝負に勝利すれば、相手を支配できるため、2人はセックスで勝負することにした。
抱きしめながら夢と同じように舌同士でキスするとともに、控えめな胸同士を押し寄せて、太ももの絡ませてガッツリと包囲した。
「「逃がしませんよ♡」」
サラサラとした髪を触れ、綺麗な鼻も密着させる。
(あぁ♡これ…気持ちいいですぅぅ♡)
(性に関してはそこまで詳しくありませんが、私なりのテクニックで勝ってみせます♡)
乳首も膨れてきては擦り合いをしてきた。ビクビクとした感触が全身に伝わり感じてしまうが、ここで感じているところを見せてはいけないため栞子は必死に我慢していた。
「「くっ!!ううっ!!ま、負けませんっ!!」」
身体を離れて足をM字開脚する。家族以外に見られたことのない秘部は既に濡れており、疼いていた。
「ここからは本気です。逃げるなら今のうちですよ」
「私に負けたくないならあなたこそ逃げるべきですよ」
「「早くイって下さいっ!!」」
闘争心剝き出しの栞子と栞子は濡れた秘部同士を勢いよくぶつけてきた。これまで感じたことのない衝撃的な感触は一瞬で全身に伝わり、栞子と栞子は耐えきれずに喘いでしまった。
「「んんあああっ!!ぁぁああああっ!!」」
きっと人生で一番と言ってもいいほどの大きい声で喘いでしまったのは、それほどまでに貝合わせの快感が最高という証拠だろう。栞子同士は感じているが相手に負けずにいられないので感じながらも感じさせるために腰を動かしていた。パンパンと音を立てながら秘部同士が透明な液を垂らしながらぶつかる。何度も何度も。
「「くひいっ♡ふんんんっ!!んんっ♡」」
最後に自慰行為をしたのはいつかと思えるほど性に関しては乏しいが、今の栞子は人間の本能のままに性行為を感じている。
「まだですかっ⁉んん♡そろそろ限界なのではないですか⁉」
「そ、それはっ♡んん♡こちらの台詞ですううう!!」
「「もう我慢せずにイッてくださいいいいいいいい!!」」
その言葉が彼女の限界を崩壊させて噴水のように愛液を互いの下半身を汚す勢いで噴出した。自慰とは比べ物にならない量の液がびゅっぴゅ♡と盛大に噴出していた。
「「アアッッ♡ぁああああっ♡♡♡イグぅぅうううううう♡♡♡」」
初めてのセックスで絶頂した2人はその場でぐったりと倒れて呼吸を整えていた。

数日後。
結局、2人はそのまま共同生活を送っていた。どうしてもう1人の自分が出てきたのかは分からなかったが、その後の2人の関係はというと…
「どうですか私?この黒のブラジャー。なかなか魅力的ではないでしょうか?」
「いえ。私のパンツも鮮やかなピンク色で魅力的ではないでしょうか?」
あの手この手で相手の栞子を誘惑するようになり、果林に匹敵するほど魅力的な体つきになっていた。

「「…好きですわたし…」」
でも、2人は。三船栞子は三船栞子を好きになっていた。

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