優ちゃん

Last-modified: 2024-03-13 (水) 21:39:06

「..........」
「..........うぅ」

寝ていると思っていたお友達の優ちゃんのお尻に大興奮してはっちゃけてしまった知美ちゃん。
ですが優ちゃんは最初から起きていて、知美ちゃんの痴態をバッチリと把握されていたのでした。
今は優ちゃんに指示されて2人揃ってベッドに腰掛けていますが、暫く沈黙が続いています。

そんな静かな時間ですが知美ちゃんの脳内はもう大パニックです。
変態と言われてしまった。
学校中に広まるかもしれない。
そして何よりも大好きな優ちゃんに嫌われたかも知れない。
そんな不安が頭をよぎり、ずっと俯いたままで顔は真っ青です。

じ~~っ

横に座っている優ちゃんは何も言わずに、後悔の念でプルプルと小刻みに震えている知美ちゃんを見つめています。

「トモちゃん」
「は、はぃ...」

優ちゃんの声に身体をビクッと反応させ、蚊の鳴くような声で返事します。

「いつもあんまり気にしてなかったんだけど、体育の時とか着替える時メッチャ見てくるよね。」
「うぇっ⁉︎そそそんなこと……」

いきなりの指摘にしどろもどろの知美ちゃん。

「あとさ、私が偶にスカート履いてる時に消しゴムとか落としてウチの机の前でしゃがむよね。ズボンの時は全然落とさないのに」
「あ、あぅ……」

完全なる図星をつかれてしまいぐうの音も出ません。

「そして今もさぁ、ウチのお、お尻めちゃ揉むし顔でグリグリして...なんか凄いハァハァしてたし」
「うぅう……」

優ちゃんの指摘に返す言葉も無く、ただただ顔を真っ赤にして俯き、プルプル震えることしかできません。
そんな知美ちゃんの様子を見ていた優ちゃんは核心をつく質問をしました。

「もしかしてさ……トモちゃんってウチの事が、その...す、好きだったり...?」
「……」

知美ちゃんは俯いたまま、無言でコクンと頷きます。
もう誤魔化しは効かないと諦めているのでした。

「…そっかぁ」

優ちゃんの静かな返事が聞こえました。

(あぁ……終わったんだ、女の子が好きだなんて絶対引かれちゃうよね..しかもあんな事までしちゃって...)

「ぐすっ...う、うぅ~...」
「えっ!?ちょ、トモちゃん? なんで泣いて...」

優ちゃんはいきなり泣き出した知美ちゃんにびっくりしいる様ですが、初めての恋が終わってしまった哀しみに埋め尽くされた知美ちゃんは、遂には大号泣してしまいました。

「う、うぇえ~ん...うゎぁぁ~ん....」

もう何もかもが嫌になり、ただ泣く事しか出来ない知美ちゃんでしたが……

「トモちゃん!だ、大丈夫!なんで泣いてるか分かんないけど、大丈夫だよ!な、泣かないで~!」

優ちゃんがオロオロしながらも一生懸命励ましてくれます。

「よしよし……大丈夫だよトモちゃん」

優しく背中をさすってくれる大好きな優ちゃんの優しさを感じる知美ちゃんは少しづつ落ち着きを取り戻していくのでした。

数分後。

「なんで泣いちゃったの?トモちゃん」
「...だって、女の子が女の子を好きなのって変だし...私勝手に優ちゃんのお尻に触って……優ちゃんに嫌われたって思ったら...うっ、ぐすっ」
「もう!泣かないで!ていうかウチはトモちゃんの事嫌いとか一言も言ってないし!」
「嫌いになってない?」
「なってないなってない。も~いきなり泣き出したからビックリしちゃったじゃん」
「そ、そうなんだ。よかったぁ~」

知美ちゃんは泣きながらも優ちゃんに嫌われた訳ではなかった事に心底安心しました。

「あ、それでさ。さっきのトモちゃんがウチを好きって言ってくれた答えなんだけど。」

知美ちゃんの心臓が跳ね上がります。
聞きたい様な聞きたくない様な複雑な心境です。

(で、でも、嫌われては無いって言ってくれたし、もしかして...)

「ウチもトモちゃんのこと好き……かも」
「…ほ、ほんとに...?」

期待はしていましたが、それでも信じられなくて思わず聞き返す知美ちゃん。

「うん、ほんと。今までは友達としてしか見てなかったんだけどね。今日、ウチのお尻に顔をグリグリしてるのとか、ウチの事好き好き~ってしてる所見てたらなんか可愛いくて、ちょっとドキドキしちゃったんだよね。」
「そ、そうなんだ...うぅ、嬉しいけど恥ずかしいぃ」

手で顔を隠して、足をパタパタとさせて悶える知美ちゃん。

「体育の時とかもそうだけどトモちゃんって大人しいのにエッチだよね~? そういうのムッツリスケベって言うんだよ~?」

ニヤニヤとしながら揶揄う様に言う優ちゃんに、顔から火が出そうな程真っ赤になる知美ちゃん。

「うぅ……ひどいよぉ...優ちゃんが大好きなだけなのに」
「あはは、ごめんごめん。....お詫びに、さっきの続き....したい?」
「へっ!?」

優ちゃんからの爆弾発言に思わず変な声が出てしまいました。

「続きって……」
「さっきウチが寝てる時してたやつ。あれの続き」
「……いいの?」
「…う、うん、トモちゃんがしたいなら……いいよ...?」
「うっ、はぁ..はぁ。そんな風に言われたらぁ❤️」

優ちゃんは少し頬を赤く染めて、恥ずかしそうにハニカミながら言うので、普段とのギャップもあり知美ちゃんは鼻血が出そうな程の興奮を覚えます。

「あ、そうだ! 今日、トモちゃんに見せたいものがあったんだった。丁度良いから続きをするついでに使うね!」
「見せたいものってなぁに?」
「ふふ~、見てのお楽しみ! 今のトモちゃんが見たらもっとコーフンしちゃうかも? トモちゃん、向こう向いて目を閉じてて!」
「う、うん。わかった。」

戸惑いながらも早くエッチな事をしたい知美ちゃんは優ちゃんの言う通りにベッドの上で反対を向き目を閉じます。
すると、背後でパァーッと変な音が鳴り、暫くすると鳴り止みました。
不思議に思いつつも、優ちゃんの許可が降りるまでは大人しく目を瞑ったままです。

「トモちゃん、こっち向いて良いよー!」
「あ、うん。....へ?」
振り返った知美ちゃんの目に信じられないものが飛び込みます。
そこには優ちゃんが居るのは当然です。
しかし、同じ顔の人が3人居ました。
というか優ちゃんが3人になっていました。

Yuu.jpg

「えっ⁉︎な、なななんで、優ちゃんが3人も居るの⁉︎」
「どう?驚いた?」
「凄いでしょ!」
「あはは、トモちゃん口ぱくぱくしてる」

3人の優ちゃんがそれぞれ言葉を発しますが、3人とも同じ声、同じ口調で喋っています。
知美ちゃんが驚いていると、1人の優ちゃんが説明してくれました。

Mirror.jpg

「この間、この鏡でウチのコピー出来るの見つけたんだよね。お母さんにもまだ言ってないしトモちゃんが初めて見せた人だよ。どう?驚いた?」
「う、うん。ビックリしたよぉ。...あれ? さっきの続きってもしかして....」

ここである事に気づいた知美ちゃん。
心臓がバクバクと高鳴り、興奮で手汗が抑えられません。

「ふふっ、そうだよ? 今からたくさんの私たちとトモちゃん一人でいっぱいエッチなことしちゃおっか❤️」
「トモちゃん、またハァハァしてるね」
「うん、しょうがないよ。だってウチの事大好きなんだもんね~?❤️」

「はーっ、はぁ❤️ ほ、ほんとに?ゆ、夢とかじゃ…」

「確かめてみる?」

3人の優ちゃんはそれぞれトモちゃんに近づいて行きます。
一人は左、一人は右、もう一人は後ろからピトッとトモちゃんにくっ付きました。

Yuu2.jpg

「は、はわわ…右も左も優ちゃんがぁ♡」

左右の優ちゃん達がトモちゃんの耳に口を近づけて囁きました。
「「いっぱい、い~っぱい……エッチなこと……しようね?❤️❤️❤️」」
「あ、ああぁあぁああぁぁ❤️❤️❤️❤️」

3人の優ちゃんで耳がトロけてしまいそうな囁きを受けた知美ちゃんはビクビクと痙攣しながら、軽い絶頂を迎えてしまうのでした。