エルダースノウ

Last-modified: 2011-12-23 (金) 15:11:08

ザイクリンデ建国よりも遥か遠い昔、極北の大地最北端に在ると言われる
全ての雪が集う幻の地で発生した存在。
その姿は膝まで届く長さの雪よりも白く澄んだ銀髪を持った真白肌の一糸纏わぬ少女。
目元は垂れた前髪で完全に隠れ、傍目からは薄氷の如き微笑が浮かぶ口元以外伺う事が出来ない。
自我も心も存在せず、その様は少女の形をした自然そのもの。
時折限り無く澄んだ透明な全てを凍てつかせるような不思議でどこか哀しい歌を奏でる。
吹雪に混じって極北の大地全土に響き渡るその歌はいつしか止まぬ吹雪の元凶である、
”雪の魔王”の歌だと言われるようになり、以来彼女は人々の虚妄によって雪の魔王とされた。
両手足首に捻れた青の腕輪を着け胸に雪結晶の紋様を持つが、
それは”彼女”を封じる為に少女が無我の内に生みし枷。彼女は自我も心もある、
故に思い一つで全てを白の中に静止させる力を秘した究極の滅び手となりえる存在。
現在、彼女は既に目覚め、逆に少女を封じて今はこう呼ばれている”雪の姫”…と。
08/05/10(土)01:09:43 No.12012986

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08/05/10(土)23:00:08 No.12017265