怒首領蜂

Last-modified: 2023-11-16 (木) 12:14:36

怒首領蜂

【どどんぱち】

ジャンル弾幕シューティング&amazon(B000069TLG)
対応機種アーケード
販売元アトラス
開発元ケイブ
稼動開始日1997年
備考<移植版>&br()セガサターン版&br()プレイステーション版
分類良作
ポイント元祖「弾幕シューティング」
「大佐」降臨
基本的な要素はこの時点で完成している
異様に少ないBGM
ケイブ弾幕系STGリンク

概要

  • 首領蜂?』の続編。世界観と特徴的な得点システムを受け継ぐが、内容は全くの別物に進化した。
  • 伝説と化してしまった東亜プランの遺伝子を受け継ぐいくつかの会社の内、もっともその要素が濃い会社「ケイブ」の第二作目のSTG。
  • ケイブを、そして「弾幕シューティング」という新ジャンルを世に示し、先駆者的存在となったSTG界の金字塔。

ストーリー

かつて7年間に及ぶ大規模な戦争があった?。それは侵略でも紛争でもなく「自軍を鍛える演習」であり、

一般人も巻き込んだ多大な犠牲によって最強の軍隊を完成させることを目的とした極めて異常な戦争だった。

彼らの自己満足の犠牲になった人々は、何一つ疑問を抱かない彼らを「首領に従順なだけの働き蜂(首領蜂)」と呼び蔑んでいた。

幾数千年後。その精鋭部隊「首領蜂」の一団は、惑星外偵察時に「機械化惑星人」と名乗る謎の軍団に攻撃された。予期せぬ攻撃に援軍を派遣するも次々と連絡が途絶え、その消息は絶望視されていた。

そんな中、これまで計算通りのように状況を分析していた首領蜂の"首領"こと「シュバルリッツ・ロンゲーナ大佐」が重い腰を上げる。

大佐は残った主人公たち数人に、たった2機の最新鋭戦闘機「超最強撲滅戦闘機 DO-N82」を与え、「機械化惑星人」を殲滅することを命じた。

いくら最新鋭とはいえ、たった2機で…。しかし、絶対的存在である首領の命令を拒否できようはずもなかった。

名もなき働き蜂たちに与えられた、余りにも無慈悲な運命。

孤立無援の絶望に満ちた戦いが再び始まる。

特徴及び評価点

  • 画面全体に溢れんばかりの物量を誇る敵弾、そしてそれをかわせるほどの極端に小さい当たり判定

    「避ける」事にゲームバランスを集中させるため、自機の攻撃性能も従来のSTGの常識をブチ抜いた高さとなり、これまでとはまるで違う圧倒的破壊の爽快感の実現に一役買っている。
    • 「やたら大量の弾に目を奪われるが実は弾速がやや遅めで当たり判定が小さく、自機の殲滅力も比較的高い」という特徴的な仕様は、敵弾を掻い潜って敵を打ち倒すカタルシスを突き詰めた「弾幕STG」の嚆矢となったのである。
    • 特定の大型敵を破壊した瞬間、全ての敵弾を消去しその分のボーナス点を得るシステムは本作から。
    • 後継作はシステムの複雑化や難易度の向上が顕著だが、こちらは作りや敵の攻撃がシンプル。難易度は2周エンド目的でも極端に高くはなく、誰にでもクリアできるチャンスがある。
  • シンプルな攻撃手段に「ボム」という基礎は変わりなし。
    • 威力は低いが広範囲の小型敵用のショット・高威力だが前方のみの高火力型レーザーを使い避けつつ確実に敵を倒すのが主な戦略。
      • 機体によってそれぞれの性能や使用時の移動速度を変化させる「メインショット強化(メインショットの本数が倍になる)・レーザー強化(レーザーがザコを貫通する)」のどちらかを選択できる。
    • そして切り札の「ボム」。数は限られているが、画面上の敵を倒すだけでなく敵弾を消す&使用直後からしばらくの間無敵になれる攻防一体の性能である。
      • ボム数が最大の状態で補充アイテムを取ると、以降ボム使用かミスするまでスコアが大量に加算され続ける「マキシマムボーナス」が発動する。
  • あまり設定がなく姿を2周エンド時でしか確認できないる主人公に比べて、とにかく個性的な「シュバルリッツ・ロンゲーナ大佐」(通称:首領)。
    • 個性的な外見や言動、そして元祖ケイブ系真ラスボスに恥じない性能「火蜂」…と一度見れば忘れない存在感を放つ。

      そしてある思惑の為に主人公と対峙する大佐。果たして主人公は「怒れる、首領蜂」かはたまた「怒れる首領、の蜂」なのか。
    • バトルガレッガ?』のラスボス「グロウスクイード」最終形態を格段に進歩させたような小さくて超強い真ボス…それが「火蜂」である。

      ちなみに本作のメインディレクターにして現ケイブ代表取締役の池田恒基氏(通称:IKD)は『バトルガレッガ』と『沙羅曼蛇』に感銘を受けて本作を手がけた事を後に明かしている。

賛否両論点

  • とにかくいろんな意味で癖がある内容。従来のシューティングのつもりでプレイしていたら永遠にクリア不能。
    • パターンゲーでもある。それも一朝一夕でクリアできるような代物ではないので、何回も死んで覚える根気が必要。
      • 1周クリアに限っては、ボム数の多さにモノを言わせ、抱え落ちをしないように心がければクリアはできる。この場合エンディングは尻切れトンボになるが。
      • 2周目突入を成し遂げた場合でも、残機に余裕があれば、1周目と同様ボムをケチらず使えば進む事だけは出来る。
    • 上記の通り、真ボス「火蜂」の存在が有名だが極端に強すぎるわけでもなく、2周クリア達成者は弾幕シューティングの中ではかなり多い部類。
      • 「火蜂」の攻撃はいずれも現在でも伝説として語られる圧倒的な厚みだが、意外にもどの攻撃も弾速が他の2周目ボスにすら劣る遅さである事、弾数が多すぎて常時スローダウンが発生しむしろ回避が容易になっているなど。「勝たせない強さ」ではなく、「とんでもなく強そうというインパクト重視」で作られているためであろう。
      • ちなみに、後の『怒首領蜂大往生?』に登場する真ボス「緋蜂」も有名だが、こちらは「プレイヤーを殺す」ということを極限まで追求しており、ゲーム史上に残る伝説的な凶悪さを誇るボスとなっている。

問題点

  • BGMの種類が少なく、4~6面は1~3面の使い回し。しかもボス戦BGMは2種類のみで火蜂戦は1~6面ボス戦BGMの使い回しである。
    • なお、『怒首領蜂大往生』以降ではその点が改善。ラスボスにも尋常ならざる弾幕を表現したかのような専用BGMが付くようになった。
    • BGMはエレキギターを前面に押し出したハードロック調の楽曲が中心であり、基板性能の都合上音質は良くないが楽曲自体の質は水準以上。3曲ともノリノリなアップテンポで、超兵器で敵を破壊しまくりながら聴くにはもってこいの作風。

総評

本作が後のSTGに与えた影響は計り知れず、今日でも語り継がれるシューティング史でも外せないものとなった。

ただ、本作の個性的な面を「高難易度至高路線」に進めたばかりに挫折した多くのプレイヤーとほんの一握りの天井知らずなシューターが残る極端な作品が増えてしまい、必ずしも本作の存在が良い事ばかりではない。


移植版

  • 現在はゲームアーカイブスでPS版が配信されている。
    • AC版で繋がったコンボがこっちでは繋がらないなどの不備があったり上級者から見ると細かい所はやや劣化しているが、雰囲気に触れる分には悪くない移植。

      最小の得点アイテムのSEが異なっている以外は音響面はほぼ完璧。
      • なおPSPで遊ぶと画面が小さいのでメニューから画面サイズを「フル」などに変えると遊びやすくなる。
    • ちなみに、このPS版は普通に購入しようとするとプレミアが付いてしまっており、8,000円以上はする。
  • SS版はアーケードモード以外にサターンモードがあり、オリジナルステージが追加されている。
    • PS版よりコンフィグが充実しているが、キーコンフィグはない。

      また、処理落ちがかかりにくく、SEなどの音声面では多々劣化が見受けられる。
    • スコアアタックキャンペーンが開催され、優勝者には「怒首領蜂 キャンペーン特別アレンジバージョン」のアーケード基板が進呈された。タイトル画面背景が青い事から「青蜂」とも呼ばれる。このバージョンで遊ぶことは困難であるが、稀にゲームセンターに貸し出され遊べることもある。
  • Xbox360向けには配信されていないが、ケイブのアドベンチャーゲーム『インスタントブレイン?』にオマケゲームとして収録されている。
    • キーコンフィグは出来ず、なぜかKinect対応。
    • しかもSTGとしてはあってはならない入力遅延も発生する。一言でいえば劣化移植であり、「ちょこっと遊べる」程度のものに過ぎない。

「元祖弾幕STG」という偉大なポジションながら、意外にも「完全移植」はなされていない。

余談

  • かの有名なゲーメストの誤植の一つに「豪鬼使用コマンド公開!-怒首領蜂」というものがある。
    • どうやら『ストリートファイターEX?』の見出しと間違えたとのこと。現在では豪鬼が弾幕STGに出ててもあまり違和感が無い、という人もいるらしいが。