相手の指し手は途中図で統一。数字はつけない。
後手番初手は原則△５二飛
（初手からの指し手）
▲７六歩△５二飛（第１図）
▲２六歩△６二玉（第２図）
原始中飛車の組み方は色々とあるのですが、このwikiでは、原則として、最初に飛車を振ります（第１図）。
あくまでも「原則として」なので、例外があります。それは、相手が初手に▲１六歩や▲９六歩と端歩を突いてきた場合です。
このwikiでは、端歩は受けるのが原則なので、その場合は、△１四歩や△９四歩と突いて端歩を受けます。
飛車を振った後は、玉を囲うのが鉄則です。中飛車と相性のいい片美濃囲い（参考図）を目指します。原則として、△６二玉～△７二玉～△８二玉～△７二銀の順番で組んでいきます。
あくまでも「原則として」なので、例外があります。それは、相手が四間飛車で来た場合です。その場合は、△６二玉～△７二銀～△７一玉（～△８二玉）の順番で組んでいきます。
▲２五歩には△３二金
（第２図からの指し手）
▲２五歩（途中図）△３二金（第３図）
▲２五歩（途中図）には、△３二金が鉄則です。▲２四歩△同歩▲同飛で飛車先の歩交換になったときに、△２三歩と打って飛車を追い返せるようにします。
▲２五歩に対して、片美濃囲いを目指しているからといって△７二玉と寄ってしまうと、以下▲２四歩△同歩▲同飛で飛車先の歩交換になったときに（参考図）、△２三歩と打っても飛車を追い返せません。
飛車先の歩交換には△２三歩
（第３図からの指し手）
▲２四歩△２四同歩
▲２四同飛（途中図）△２三歩
▲２八飛△７二玉
▲４八銀△８二玉（第４図）
飛車先の歩交換になったときは（途中図）、△２三歩と打って飛車を追い返します。
その後は、やはり片美濃囲いを目指します（△７二玉～△８二玉）。
端歩には端歩
（第４図からの指し手）
▲９六歩（途中図）△９四歩（第５図）
このwikiでは、端歩は受けるのが原則なので、▲９六歩（途中図）には△９四歩と突き返します（第５図）。
▲９六歩に対して、△７二銀で片美濃囲いを完成させることもできますが、▲９五歩と詰められてしまうと（参考図）、玉が窮屈になります。
片美濃囲いを完成させる
（第５図からの指し手）
▲６八玉（途中図）△７二銀（第６図）
△７二銀で片美濃囲いを完成させます（第６図）。
（第６図からの指し手）
▲７八玉（途中図）△５一飛（第７図）
後の▲４一角や▲４一銀を防ぐために、飛車を下段に引きます（第７図）。
途中図から、△５一飛に代えて△５四歩と突いて飛車先の歩交換を目指しても、▲５六歩（角の利きで飛車先の歩交換を受ける）あるいは▲４六歩△５五歩▲４七銀で（参考図）、うまくいきません。
なので、飛車先の歩交換は諦めて、大人しく飛車を下段に引きます。
先手番の場合
このwikiで扱うのは後手番のみですが、先手番の場合、初手は▲５八飛でもいいのですが、いったん別の筋に飛車を振ってから（途中図）、▲５八飛と振り直せば（参考図）、後手番と全く同じ局面にできます（参考図と第１図を比較）。初心者の場合、一手の得を生かせるとは限らないので、後手番と全く同じ局面にできるこちらの指し方をオススメします。
棋譜
▲７六歩△５二飛▲２六歩△６二玉▲２五歩△３二金▲２四歩△２四同歩▲２四同飛△２三歩▲２八飛△７二玉▲４八銀△８二玉▲９六歩△９四歩▲６八玉△７二銀▲７八玉△５一飛▲５八金右△５四歩▲５六歩△３四歩▲３六歩△８八角成▲８八同銀△４二銀▲７七銀△３三銀▲８八玉△４四銀▲７八金△５五歩▲５五同歩△５五同銀▲６八金右△３三桂