「それを、生かしてはならない。」これらはただのフィクションです。
名称「ジョジン」
正式名称「ジョン・<削除済み>・アーニン・<削除済み>・<削除済み>」
詳細。
ジョジン、試験管第一号は身長196cm、体重86㎏の長身的な老人です。
年齢は80代前後と推定されています。
収容方法
彼は極一部の事態を除き常に穏やかであるため、収容は必要ありません。
異常性
彼の異常性は現在2つ確認されています。
1異常な身体能力。
現在彼は老体ですが、その身体能力は現代に残る全ての人間を大きく上回っています。
報告では「目視でそれを確認する前に切り捨てられた」「瞬きしている間に、50人以上の兵がやられた。」「スナイパーライフルを至近距離、それこそ100m以下の距離で、発砲されてから回避した。」などが挙がっている。
2超人的な肉体
彼の肉体は衝撃を受けたところが硬化する「ダイラタンシー肉体」というものであることが判明しています。
普段は一般的な人間と大きく差はありませんが、最大硬化時、その肉体は地球上の核を除いたあらゆる攻撃に耐えることができるほどになります。
総評
現在彼は非常に地球人に対して友好的であり、また危害を加えるなどすることがないため、今後の動向に注目です。
Story.
内容→ある人外集団が地球にやってきて、それに追われる一人の男がジョジンに助けられるというもの。
...
ここまでくれば大丈夫だろうか。
あの人外集団め。
なぜわたしを付け狙うのだ...
いいや、今そんなことを思っていても仕方がない。
ワタシは補給物資であった乾パンにかじりつきながら、どうすればいいのか考えた。
しかし、考える前に奴らに見つかった。
手元にあるグロック17とダガーナイフは奴らに通用しないことは分かっている。
かといってRPG-7や地雷で吹き飛ばそうにも、距離が近すぎる。
なによりあいつらは、その程度では死なない。
せいぜい吹き飛んで骨が数本折れるだけ。
ここで終わり...か。
そう思っていた。
だが、突然奴らのさらに後方から、得体も知れない声が聞こえてきた。
「お主ら、そこの人間に何しておる?」
耳にすっと入るような透明な声の持ち主...それは齢70を超えているであろう老人。
だが、何か異質だ。
人外の一人が叫ぶ。
「なんだてめぇ?爺が出ていい場所じゃねーんだ---」
だが、言い切る前に奴さんの首がはね飛んだ。
「五月蠅いモンスターじゃ。隙だらけなんだよ、おぬしらは。」
そうつぶやく老人の手を見ると...歪なタクティカルナイフが握られていた。
まるで刀のように長い、刃を持った。
その禍々しい見た目に、思わず瞬きをしてしまう。
0.05秒にも満たない、視界の遮断。
だがその間に...敵は血祭りにあげられる。
目を開けた時には、全ての人外がみじん切りにされていた。
数十体はいたはず。
それに、奴らの皮膚はダガーナイフどころか、刀すら1mmも通さないほど強靭だった。
だが、奴らは...当たり前のようにズタボロに切り裂かれ、ただの肉と化していた。
「最近は厄介な奴さんが多いの。」
爺さんは当然のように言う。
そして次の瞬間...後ろから4人の護衛を引き連れた親玉がやってきた。
巨大な一つ目とたこのような体...頭部からは十数本の触手を伸ばしている。
「オマエ、ココノ、ボス?」
片言な言葉でそう言い放つ奴の姿...まさに人外。
だが老人は
「別に。だが、この星で最も強い奴ではあるかもの?」
と余裕綽綽で言う。
「ソウカ。オマエ、ツヨイ。デモ、シヌ。」
たこもどきはそう言って、高音を鳴らす。
「ヤレ。」
その言葉とともに、四体の側近が動き出した。
一体が腕と結合したレールガンで老人を攻撃する。
その弾速はスナイパーライフルよりも早い---だが。
「おお、早い早い。」
老人はそれを余裕で回避する。
「細切れになッときんさい。」
そういって、一瞬の間にレールガンに近づく老人。
だがその背後から、もう一体、腕が無数に枝分かれしている人外が攻撃する。
鞭のようにしなやかな腕は老人を吹き飛ばし、車に直撃させる。
車は爆発する...
だが老人は、爆炎の中から当たり前のように出てきた。
「"受けてみた"が...その程度か。」
どうやらわざと食らってみたらしい。
そして、、、
「もうおぬしらの底は分かった。消えなさい。」
と口にする。瞬間、四体の人外が一瞬でバラバラになった。
「最後はおぬしじゃたこ。今日はたこ焼きにしようか。」
そしてそれらを気にも留めず、老人が親玉に向き直す。
「オマエ、ツヨイ。デモ、オレニハ、カテナイ。」
瞬間、親玉は老人に急接近する。
その速度はもはや目で追いきれない...だが。
「とろいわっ」
老人は余裕でそれを捕捉しナイフで防ぐ。
「コレヲフセグカ。タイシタヤツダ。」
だが親玉は想定内、と言うように引き下がる。
「ナラバコレハドウダ?」
すると奴は目から巨大なレーザーを放出する。
「面白い、、、!」
だが老人は、なんと真正面から受ける。
その一撃はまさに規格外。
衝撃で辺りのビルが引き裂かれ、捻じ曲がる。
老人の後ろにあったコンクリートですら、衝撃の余波でべりべりとめくれる。
だが、老人はなんと受けきって見せた。
さらにいうと、ほぼ無傷。
「サスガダ...ナラ、ホンキヲダソウ。」
しかし親玉はまだ力を残していた。
奴の肉体が上空に浮いたかと思うと、体が鉄のような色に変わっていく。
さらに頭部の上には紫色の禍々しいエネルギーが集約され、バチバチと音を立てる。
そして自身は巨大化。その辺の山程はあるであろうか。
そして...
「カツノハ、ワレダ。」
頭上部にあるエネルギーを、レーザー状にして放った。
だが老人は...
「ならば受けて見せよう、主の奥義を。」