キス銀行(110-719)

Last-modified: 2009-05-24 (日) 15:26:25

概要

作品名作者発表日保管日
キス銀行110-719氏09/05/2309/05/24

作品

ハルヒ「今日はキスの日よ!」
キョン「ああ、そうらしいな」
ハルヒ「そういう訳で、キス銀行ってのを始めることにしたわ。キョン、さっそく口座を開きなさい」
キョン「キスなら、いつもしてるだろ。ほら。……。」
ハルヒ「ん……。じゃ、なくて! ぎ・ん・こ・う! キス銀行と言ったでしょ?」
キョン「名前だけだと、なにするところかわからんぞ」
ハルヒ「わかりが悪いわね。つまりキスを預けたり引き出したりできる銀行よ」
キョン「おれはまた、休日や夜間だと手数料をとりあげるところかと思ったぞ」
ハルヒ「あんた、ATMとキスして、どうしようっての?」
キョン「いや、どうもしないが。……口座を開くって、なにをどうするんだ?」
ハルヒ「簡単よ。ナニをこうするのよ!」
キョン「~んんん。……って、これだと、ただのキスだろ?」
ハルヒ「ただのじゃないわ。ディープ・キスよ」
キョン「いや、そういう意味じゃなくて」
ハルヒ「なによ、キスを預金するのに、キスなしでどうしようっての?」
キョン「そりゃ、まあ、そうだが。じゃあ、これでさっきのキスを預金したことになるんだな?」
ハルヒ「そのとおりよ」
キョン「通帳とか、そういうのはないのか?」
ハルヒ「ないわ。あたしが覚えてるからいいのよ。それとも、あんたのキスをあたしが忘れるとでも?」
キョン「いや、そういうことじゃないが。あー、銀行なら、預けると利子とかつくのか?」
ハルヒ「もちろんよ!いまなら金利は掟破りのトイチ(十日で一割の金利=年利365%の金利)、しかも複利よ(この場合年利 3142%となる)。ヤミ金も真っ青の青天井よ!」
キョン「微妙になんかちがう気がするが。……だいたい予想がつくが預金を払い戻すときはどうするんだ?」
ハルヒ「もちろん、こうするのよ!」
キョン「んんんん、ぷは。……なんか舌が入ってきたぞ。時間も長くなってたし」
ハルヒ「今日のところは、それが利子よ」
キョン「ちょっとまて。そんな高金利だと、そのうち、おれたち窒息するぞ」
ハルヒ「だから、あんまり貯めこまないで、せっせと払い戻しなさい! 溜めこむと体に毒よ」
キョン「『ためる』ちがいだろ! それに、それだとキス銀行の存在理由自体がどうなんだ?」
ハルヒ「たくさんキスするんだから文句はないでしょ!」
キョン「文句はないが、今回、おれたちキスしかしてないぞ」
ハルヒ「キスの日だから、これでいいのよ!」
キョン「だが、毎日するんだろ?」
ハルヒ「もちろん、あたしたちにとっては毎日がキスの日よ!」
 
 
 
火の玉:ドラえもんの『フエール銀行』(てんとう虫コミックス30巻収録)は、1時間で1割の利子でしたね。
文芸部:ちなみに10円を1週間預けると約9千万円になる。彼らの場合、27日目にはキスの時間は1日の長さを超える(うそ)。
特攻服:ここは色と欲望とゼニの街や。特服のゴトゥーザが追い込みかけまっせ!

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