概要
作品名 | 作者 | 発表日 | 保管日 |
満たされた思い (消失If) | 131-979氏 | 10/08/20 | 10/08/21 |
作品
「遅い!今日もジョンの奢り~」
「へいへい~言われなくても、デートで女に金を出させるのは男の沽券に関わる」
「早く早く~」
「引っ張るな!」
この辺は変わらないんだよな……
脱出プログラムを起動させようとした時
泣きながら、俺に抱き着いてきたハルヒを振り払うどころか……抱きしめ返しちまった俺は
ずっと一人だったコイツを置いていくなんてできなかったのだろう
最初は同情とか哀れみとかなのだろうと俺自身思っていた。ただ
ハルヒに会いたい。その思いはいつの間にか満たされていて
時よりみせるコイツの切ない表情が俺の心を締め付けた。
「ジョン~ここ違うわよ!」
「うぉ~」
家で勉強を教えてもらうのも毎日の日課な訳で、晩飯を食っていく時もあったりする。おかげで家族ともいつの間にやら仲良しになってやがる。
「ハルちゃん、今日は泊まっていくわよね」
「ワァ~イーハルニャン!今日は一緒に寝よ~ね」
「キョン……無念」
「黙れ親父」
トントン~
「ジョン寝てる?」
「残念ながらまだだ」
「そっちいっていい?」
「おう」
「ジョン……」ギュ
ナデナデ
「これ好き、もっと」
「持て余すだろ」
「響くから家ではダメ~」
「うぉ~」
「こうやってジョンを抱きしめてると安心するの」
「ん?」
「いなくなっちゃダメよ……ジョン、あたしの傍にずっといてね」
……そうかハルヒ、お前は
「心配すんな、俺はいなくなったりしない。ずっと一緒だ」
「ジョン……大好き」
朝~
「キョン君~朝だよ」ドォ~ンゲシゲシ~
「うぉ~起きち~あぁ~起きましすた~」
そういえばハルヒがいない……昨日は一緒に寝たはずだが?
「おはよう!寝坊のキョン君」ニヤニヤ
「……昨夜はお楽しみ」
「黙れ親父」
母さんと朝メシの準備をするハルヒ
ポニテでエプロン……正直たまりません。
「おはよう!ジョン」
「//おはよう」
やっぱ笑顔のハルヒは最高に可愛いわけで朝から……
「……惚気は結構」
「黙れ親父」