Small Talk 2 (109-34)

Last-modified: 2009-04-24 (金) 02:06:54

概要

作品名作者発表日保管日
Small Talk 2109-219氏09/04/2309/04/24

 

作品

ハルヒ「そういえば、あんた、手をつなぐ度に、よくため息ついてたわね」
キョン「おまえは手をつなぐ前に必ず深呼吸してたけどな」
ハルヒ「あれは……気合よ、気合をいれてたの」
キョン「俺のは照れ隠しだ」
ハルヒ「わかってたわよ、そんなこと」
キョン「右に同じだ」
ハルヒ「だったら、あんたから握ってくれればよかったのよ」
キョン「そしたら、おまえ、びっくり目になるからな。ちょっとショックだったぞ」
ハルヒ「あれは喜んで……たのよ」
キョン「今は当たり前に握るのにな。空気みたいなもんか」
ハルヒ「あんたとあたしの間に、アタリマエなんて言葉は存在しないわ。あと、空気がなきゃ死んじゃうじゃない」
キョン「死ぬときだって握っててやるさ」
ハルヒ「いま酸欠よ」
キョン「やれやれ」
ハルヒ「……やっぱり、ため息つくのね」
キョン「……照れてるんだ」
ハルヒ「あたしは、びっくり目にならなかったわよ」
キョン「自分では気付いてないだけだ」
ハルヒ「うそよ」
キョン「うそだ」
ハルヒ「……」
キョン「手を握ってると、ポカポカが飛んで来なくていいな」
ハルヒ「お風呂の中じゃやらないわよ。お湯が飛ぶし」
キョン「成長したじゃないか」
ハルヒ「あんたは、相変わらずだけどね」
キョン「……」
ハルヒ「まあ、あたしも、あんたに関しちゃ相変わらずだけど……」
キョン「……」
ハルヒ「なんとか言いなさいよ」
キョン「照れ隠しというのもあるけどな」
ハルヒ「うん」
キョン「手を握ると、その分おまえが近いだろ。だから自重というか我慢のため息だったりもしたんだ」
ハルヒ「ばかみたい」
キョン「俺だって健全な男子だからな。そういう気分になる……時もある」
ハルヒ「それで?」
キョン「簡単に触れちゃいけないものがあるとか、そういう気持ちもな。言葉にすると、単にヘタレだが」
ハルヒ「まったくよ」
キョン「で、この手、どうしたらいい?」
ハルヒ「自分で考えなさい、このエロキョン!」