特殊作戦群(英:Special Operations Group)は、特殊戦闘群?とともに大日本帝国陸軍の特殊部隊の1つ。
専門的な能力を極限まで高め、様々な特殊作戦に従事する他、通常戦闘における支援任務なども遂行する。
概要
特殊作戦群に配属されるものは「特科」と呼ばれる特殊作戦群のみが使用する兵種ごとに分類されている。これらは、○○特科と呼ばれることから特殊作戦群全体を指して「特科群」と呼称されることもある。
特殊作戦群は、専門性ある部隊を集中的に運用していることから、小隊規模で各師団等に分配し、その中での戦闘支援・行軍支援等を実施することを目的としている他、その専門性を生かした特殊作戦に投入することも可能である。この任務には、単独強襲任務や敵指揮官の狙撃、味方部隊への行軍ルートの先行偵察、敵地後方部隊への浸透破壊などがあり、それぞれの特殊訓練を行っていることで、その作戦において最大限の力を発揮することができる。
特殊作戦群という名称は、特殊作戦群全体を指しているが、全ての部隊は特殊戦闘群及び特殊航空団とともに陸軍特殊部隊集団として旅団規模の単一部隊としている。ただし、あくまでも上級単位は陸軍総軍及び陸軍大臣にある。
人員:3,200名
沿革
日本における現代型特殊部隊の根幹に位置する部隊である。日本陸軍の思想にある「特殊部隊」とは、『極めて高い専門性を持ち、通常部隊では困難な作戦の遂行が可能な部隊』である。これは、野戦とは別の作戦に当たる部隊全般を指すものとされ、基本的には「空挺作戦」を中心とした特殊作戦を実施することが目的であった。これを裏付けるように特殊作戦群創設時には、空挺部隊である挺進集団から精鋭を引き抜いて現在の第一特殊作戦群を編成していることから、イギリスやアメリカの特殊部隊の情報を元に特殊部隊という概念を構築していったと考えられる。
また、後に山岳地帯や密林地帯、市街地戦などの戦闘地域の多彩化に伴う専門部隊を編成し、現在は6つの特殊作戦群が展開されている。
それぞれの部隊は概ね、連隊規模で5個特科中隊によって構成される。各部隊は第五特殊作戦群の部隊や特殊航空群などと特殊任務部隊を編成して作戦に投入される。