13式対潜哨戒機(PS-5)は、大日本帝国海軍が運用する対潜哨戒機。川崎重工業?が開発・製造を行っている。
2007年(平成19年)9月28日に初飛行した試作機の型式名称は次期対潜哨戒機「12試対潜哨戒機:XPS-5」であったが、2013年(平成25年)3月12日の開発完了の正式発表をもって「13式対潜哨戒機:PS-5」となった。最初の2機は、2013年3月29日に厚木基地に配備された。
284機のPS-4を168機のPS-5に置き換える事になっており、116機の削減を行うとしている。これは、高性能化に伴う哨戒効率の上昇と、無人哨戒機の導入に伴って実施され、以前よりも更に哨戒範囲を広げることが出来る事となっている。
開発
推移
海軍では、1980年代からPS-4(78式対潜哨戒機)の運用を続けてきたものの、耐用年数による更新に伴って後継機を求めた。前型機を開発した経験を持つ川崎重工業に開発を依頼するだろうと予測されていたが、同時に富士重工業からはAT-1240を改造しての開発を提案した。当初は富士重工業案の場合は、既存機からの開発になることから、機体価格では川崎よりも勝ると予想され、尚且つ長年の旅客機開発の経験から高性能が期待でき、海軍では一時富士重工業への発注に方針が向いた傾いた。しかし、同時期に空軍でも次期戦術輸送機を求める声があり、2機種を同時開発することでの開発費の削減を図るという川崎重工業の案を採用することとなった。2000年(平成12年)に次期対潜哨戒機(12試対潜哨戒機)と次期戦術輸送機(12試戦術輸送機)の開発・製造を川崎重工業とすることを発表した。開発費用は両機合わせて3400億円とされ、両機種は部品を一部共用化し、コスト削減を図るとされた。機体全般を川崎重工業が開発し、その他の電子装備などに関しては国防研究開発局によって開発されたものを搭載した。エンジンにはIHI社製のTF-6?を搭載し、高出力・高バイパスによって低高度での長時間の任務においても信頼性と燃費において優れていた。