ウンパスのゲームアワード2021

Last-modified: 2021-12-22 (水) 20:48:55

ウンパスのゲームアワード2021

今年は昨年から続いてSatisfactoryとM.A.S.S.Builder、ステラリスを多めにプレイしていたので簡素に。

■ファイナルファンタジー ピクセルリマスターシリーズ
対応機種:PC(Steam)、各種スマートフォン

   坂口HIRONOBU「お前たちのFFって、醜くないか? まるでデコボコで、石ころだらけの道だ……
                 俺がFFを綺麗にピクセルリマスターしてやろうってこと」

……などとスクエニのクォーツァーが言ったのかは知りませんが、シリーズ初期作にあたるFF1~6までを統一された規格で作り直した作品群です。
2021年末時点では最後のFF6こそ未発売ですが、ウンパスは1~5まですべて購入して楽しんでいます。

今まで何度かリメイクされてきた作品もありますが、基本的にピクセルリマスターは後発のリメイクで追加された要素はすべてカットしています。
有名な追加要素の2のSORや4のTHE AFTERなんかはすべてカットで、どちらかというと初出時の雰囲気を重視したつくりになっています。
本プロジェクトが「リメイク」ではなくピクセル「リマスター」なのはそういう所からもきているのでしょう。

全体的にUIは今風で使いやすく、初出がファミコン時代の作品ほどその恩恵を受け、ドット絵も当時より確実に流麗ながら当時の雰囲気を色濃く残しています。
各種魔法のエフェクトが均一化されて同じになったり、難易度に調整が入って当時より優しくなったのは賛否両論かもしれません。
なにより本シリーズがSteamと各種スマートフォンでのみの発売で、ニンテンドースイッチやPS4、5などのコンシューマー機を外してきているのでプレイする気にならない人もいるかもしれません。

しかしファイナルファンタジーの1作目が発売されたのが1987年12月、つまり34年前のことであり、それからゲームハードは絶えず進化を繰り返してきました。
ファイナルファンタジーが発売されたハードという限定された視野で見ても、1~15まですべてプレイできるハードが存在しないのが進化の激しさを物語っています。
そしてその進化の速さは、旧ハードで発売された旧作は歴史の波の下に埋もれていくことを意味しています。コンシューマー機では急にFF3をプレイしたくなってもできないのです。
この流れはゲーム機の進化と共にあったゲームソフトからすれば逃れられない宿命だといえます。
しかしこの宿命に対して明確に「No」と唱えたことが、この一連のピクセルリマスターの存在意義だとウンパスは感じています。

つまり新ハードが出ればプレイしにくくなるコンシューマーではなく、OSでの後方互換が組みやすいPCやスマートフォン向けにピクセルリマスターを発売することで
現代の若いゲーマーや(ウンパスのような)オールドゲーマーでも等しくファイナルファンタジーに触れられるのです。
ウンパスとしてはこの試みが他のゲームにも波及していき、新作と古典作品が等しくアクセスできる環境ができることを望みます。
任天堂がファミコンを発売して今年で38年、そろそろゲームは「歴史」として後世に伝えられる手段を考え始めないといけない時期に差し掛かったのではないかと思います。

■モンスターハンターライズ
対応機種:スイッチ

2021年のゲームの大本命。
ウンパスはモンハンはPS2の2からやっているが、ライズの一つ前のワールドに至るまで同じ味のゲームだという認識はあった。
新作が出る度に新規のアクションは追加されるけども、根本的な味は常に同じ。だけどその味は美味で好みなので、足繫く通う飯屋のような存在だった。

しかしモンスターハンターライズは新規に実装した翔蟲(かけりむし)によって三次元の移動を可能にし、根本的なゲームのスピードを劇的に進化させた。
それはなじみの飯屋が出した新メニューであり、ウンパスはこのメニューが出されることを待って飯屋に通っていたのだと錯覚するほどの衝撃だった。
新規のモンスターも、馴染みのモンスターも、翔蟲によって味わえる狩猟感覚は斬新で非常に魅力的な体感であった。
というより開発側が意図してストレスがたまらない方向性でモンスターを調整していたように思う。
ライズのクソモンス筆頭といえばオロミドロだけども、オロミドロはライズ環境で一番クソモンスだっただけで、ワールド環境なら良モンス扱いされる程度に大人しく調整されていたと言っても過言ではないだろう。

この濃厚なプレイ感覚を、しかしエンドコンテンツを薄めにすることで後を引かさずに離れることができたのもよかった。
今年のゲームプレイがモンスターハンターライズ一色にならず、他のゲームにも予算を投入できたのはライズの後を引かないサッパリとしたプレイ感覚があればこそだったと思う。
ワールドのマムタロトのような、底なし沼を用意しなかったのはゲーム業界的にも英断だったのではなかろうか?

来年の夏ごろを予定しているサンブレイクも非常に楽しみにしている。

総評

当初は上半期のモンハンライズで一年まるまるつぶせるのではないかと思っていたが、先述の通りモンハンライズが後に引かない、面白いという感覚を保ったままゲームから離れさせてくれたのでいろいろと味わうことができた。
来年はモンハンライズサンブレイクの他にスプラ3が控えているはずなので、いかよろのみんなとは引き続き遊んでいただけたら嬉しいなと思っています。
本年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。