コネ・トゴのジョイ・オブ・タブレット

Last-modified: 2018-12-07 (金) 00:53:55

ごあいさつ

みなさんこんにちは。ご機嫌いかがですか?コネ・トゴです。
今日も元気に明るく、楽しい創作をしていきましょう。

 

さて、私の最近の作業環境をご覧いただいている間に、本日の話題の趣旨について説明していきましょうね。

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私は前回の夏コミ(C94)まで、いわゆる板タブレットを使って絵を描いていたのですが、
コミケでの成績が期待値以上だったのをきっかけに、さらなる作業効率向上を目指して液晶タブレットを導入することにしました。
今日は、この3か月液晶タブレットで絵を描いてきた感想と、導入した液晶タブレットのレビュー、
そして液タブを導入するメリットなどを皆さんにお伝えしたいと思います。

 

絵を以前からたしなむ方は、今後液タブ導入を考えるときの参考に、
普段絵を描かないという方は、「普段絵描きがどんなことを考えたりどんな環境で描いているのか」
などを漠然とでも感じ取っていただければと思います。
だいじょうぶ、あなたにもきっと良い創作ができますよ。では書いていきましょう。

液タブ導入の経緯

さて、イラスト用のタブレットというと最大手は日本企業のWACOMであり、ごく最近まではWACOM以外のタブレットは
海外製の品質の悪いものが多く、選択肢がありませんでした。
WACOM製タブは品質こそピカイチですが、特に液晶タブレットの値段は高額で、最低でも15万を超すものが多かったのです。
私は、それほど裕福な学生ではありませんでした。なので、必然的に安価な板タブレットを手にするしかなかったんですね。
いえ、別に後悔はしていませんよ。板タブでも、それなりに絵は描けましたからね。初心者にはうってつけだと思いますよ。

 

ところが昨今、海外製、特に韓国企業が良質で安価な液タブを開発し、それが日本でも買えるようになってきました。
今回私が購入したのは16インチ。A4サイズより一回り大きいものですね。これが5万円弱でした。

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もう一回り大きい22インチでも6万円弱のものもありますよ。
ちょうど、あなたがご覧になっているデスクトップPCのモニタと同じくらいのサイズです。大きいでしょう?
これをWACOM製で購入しようとすると、16インチで18万円もするんです。18万ですよ。
私も、値札を見たときは思わず店頭ディスプレイ用の実機に落書きをしまくりました。
ああ、でも心配しないでください。後でスタッフが丁寧に消去しますからね。

XP-PEN Artist16proのレビュー

「安かろう悪かろう」なんていう人もいますが、心配ありません。
プロ用としても実用に耐える品物です。ここからは、実際に私が購入した
XP-PEN Artist16proのレビューを交えて、液タブの魅力をご紹介しましょう。
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まず色の鮮やかさが目を引きますね。RGB色域再現度92%とあるように、普通のモニタよりも明るく見えたりします。
まあ、モニタのキャリブレーションを変えればいい話ということもありますが。
皆さんもご自宅のモニタのキャリブレーションは一度確認してみるといいかもしれませんね。

 

描き心地は目立った違和感を感じることなく扱うことができます。8192レベル筆圧は、以前の板タブの4倍になります。
私は、この書き味を知ったとき、一瞬でとりこになってしまったんですよ。それくらい手になじむんです。
遅延はほぼ見られません。ペンをしゅーっと滑らすと、カーソルも吸い付くようについてきてくれるんです。

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海外製のペンタブでよく言われるのが、ペン先の沈みなのですが、確かに沈みます。
が、それはWACOM製ペンと比べた時の話で、ものの数時間触れれば気にならなくなります。
ただ、繊細な筆遣いをなさる方は違和感がぬぐえないかもしれませんね。あくまで、個人的な意見ですが。

 

また、ディスプレイを覆うアクリル板の厚みで生じる「視差」ですが、3㎜ほどあります。(WACOM製はほとんどありません)
画面の端に行くほど、ペン先が液晶から浮いて見えるのですが、これも触っているうちに気にならなくなります。
私は、最初から気になりませんでした。後からキャリブレーションで補完もできますよ。

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あと、「長時間液晶を見るため目を傷める」なんて意見もありますが、それは板タブでも一緒です。
むしろ板タブのほうが手元と画面のレスポンスのラグがあるため、余計に疲れると思いますよ。

 

あ、面白いことを思いつきました!
今ここにある画像は、今年の2月に出したコミティアの原稿と、11月に出したコミティアの原稿です。

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どちらも、かかった時間はそれほど変わりません。
どうでしょう、だいぶ違うでしょう。それだけ効率が上がったということなんです。

液タブを使うメリット

さて、さてさて、あと一分ほど時間がありますので、液タブを使うメリットについて、端的にまとめて行きましょう。

 

「画面に描き込む」というこれ以上ない直感的な操作で、線画の書き直しが減った。
②板タブ以上にペンワークに強弱をつけやすくなった。
必然的にマルチディスプレイとなるので、資料を展開しやすくなり、さらに効率が上がった。
全体的にお絵かきの楽しみが大幅に向上した。(最重要)

 

⑤普段絵を描かないときや、アナログ作業の時もマルチディスプレイとして利用できる。
⑥タッチ操作を必要とするPCゲームがやりやすくなった。

 

ハハ、少し余談が入ってしまいましたね。でも、液タブは大きくお絵かきを楽しくすることは間違いないと
言い切れます。私を信じてください。うん、これは中古車ディーラーの人が言いそうなセリフですね。

 

すでに言った通り、液タブは一昔前に比べてそれほど高価なものではなくなりました。
なので、「これからデジタルで絵を描きたい」という方には、私は自信をもって液タブをお勧めします。
10枚も絵を描けば、めきめき上達しますよ。

 

では、今日はここまでです。
また次回お会いしましょう。さよなら。