今までの経緯
- 2016年 「吠えろ!猛る犬!」スタンプを作成。
完全に個人の自由で制作したもの。全40種類。
個人で制作とか言った割には、3T氏にセリフの協力を仰いだ。
- 2017年 「IKAYORO!」スタンプを作成。
2017年時点でメインメンバーとして遊んでいたいかよろメンバーをアニマル化し、
名言、迷言をスタンプ化したもの。全40種類。
かぺるが「言うだけならタダ」とかいって工数を完全に無視してdiscordに書きなぐったので
セリフを半分以上かぺるに出させた上で作成。
アマチュア絵描きとしての感想
- 最大400×400(ここから余白が5~10pxひかれる)という制約がまず1つ。
同人誌のリアル紙サイズはさておき、400px×400pxというのは、イラスト描きの中ではかなり小さい部類。
なのでごちゃごちゃ書き込むと意味が分からなくなることもあり、
その1枚で何を伝えたいか、伝えるためにどう表現すべきかを勉強するにはとてもよかった。 - 上記の制約上、1つの絵で(文字付とはいえ)内容が伝わる必要がある
(マンガの1コマのような、キャラクター+名セリフ という組み合わせは除く)
なので、
「対象そのものである(犬です、猫です のようなもの)」
「対象が行動していることに意味がある(頭を下げる=挨拶または謝罪 など)」
といった、Webアイコン作成のノウハウが考えに活かせた場所でもあった。
「対象が被対象物に行動を起こす」という状態は、物が2つ以上映る状態になるため難易度が激増した印象。
小さくてもパッと見で「これ」とわかるものであれば問題なかった。 (例:漫画肉とか)
マネタイズとしての感想
- 売上は3年半累計で3000円ちょっと。
正直これで不労所得で生きるみたいなことは「今の状況では」まず不可能。
これは理由が如実に出ており、以下の要素があった。
1. 吠えろ!猛る犬 スタンプ
「アンチメインカルチャー」を初期発想に作り始めたスタンプであるため、そりゃ売れないわな というわけ。
LINEクリエイターズスタンプのメインカルチャーについては後述。
ただ、リアルで初対面の人に見せるとそこそこウケが良かったりする。
やっぱり無理やりひねりだしたスタンプはめちゃくちゃ使いづらい。
2. IKAYORO! スタンプ
完全に身内ノリで作成したので売れるわけがない。むしろ売る気がない。
無料で配信しても良かったくらいのもの。むしろいかよろのメンバーを知らないのに買ってくれている人も少なからずいて、完全に神。
やはりもうLINEクリエイターズスタンプはレッドオーシャン。はっきりわかんだね。
前々から言われているけど、売上上位10%が売上総額の90%を持って行っている事実がある。
超有名どころ カナヘイさんなんかは昔からあのテイストでイラストレーターをやられており、
既にネームバリューも凄まじいことになっている。
つまりこの環境で一山当てる みたいなことを考えるのは、
コミケ3日目 成人男性向け肌色ゾーンで新機軸の一次創作エロを売り出し、通路席にもかかわらず長蛇の 席を作ってサークルごと出金を食らうくらいのレベルをいかないといけない という事なのだ。
現環境を振り返って(2018年12月)
※LINEスタンプショップでは、常に売上ランキングや新着スタンプを見ることができる。
公式スタンプとクリエイターズスタンプに分別されているので、公式スタンプが常に上位 という事はない。
- クリエイターズスタンプの上位は、良くも悪くも画一的だ。
悪く言ってしまえば8割くらいが以前に流行ったスタンプの下位互換。
以下、今見てきた感じの感想
■白いネコとかウサギとかがスタンダード。サムネイルがことごとく白い。
■6割くらいがゆるくてかわいい雰囲気。残り3割がキモい系。劣化漫☆画太郎のようなものだったりウザい顔をしているものだったり。
■一時期とても流行ったLINEの吹き出しの上にキャラクターが乗ってるみたいな 疑似コメントスタンプは地味にいくつかある。
■残り1割くらいでtwitterでクソ流行ったネタや公式ライセンスのない漫画系スタンプ。
……とまあ、ランキングでこんな感じなので、スタンプですら「皆と同じ感じ」の方が良い、というのがLINEマーケット上の答えのようだ。
よかったね?皆アレでしょ?皆が可愛いって言うからアボカド好きとかマンゴー好きとか言っちゃう人種でしょ?かわいいねー、はなまる。
- 現環境である程度お金を稼ごうと思えば、この顔面鈴木その子博覧会に参加せざるを得ない。
とはいえ新着カテゴリを見ると、上記以外のスタンプをよく見る。
最近新着で出ているスタンプとかをバッサリ切っていく
ここからは新着スタンプの一覧を見てやべースタンプに対してざっくりとした悪口を個人的に書いていく。
自分のスタンプが売れないからひがんでいるのか と思われるかもしれないが、まさにその通りだから気にせず読んでほしい。
1. 写真スタンプ
LINEがなぜか許可を出したスタンプ許可範囲、実写写真OK。
自分の飼い犬、飼い猫なんかのペットをこぞって上げて商品化しているが、逆に知らない人の飼い犬のスタンプ送られてきたらヒく。
これくらいなら「アイツの家の犬」レベルで使用できるのでいいが、「大好きな●●くん(実写)スタンプ」みたいなスタンプが出ているのが香ばしい。
知らない2人の恋愛に口を挟むつもりは毛頭ないが、悪用されて文句を言われても仕方がないのでやめたほうが良い。
最近はLINE魚拓をtwitterに放流してそのtwitter魚拓を拡散する とかいう無限釣り堀が今日も元気に営業中なので、
どうせ1ヵ月そこらで別れるがおそらく販売停止方法とか知らないので違った意味の黒歴史がネットを泳ぎ続けることになる。
自分の子供スタンプ(通称生首スタンプ)も同様。
というかLINE社は実写写真NGに戻せ。
2. (*・ω・)ノスタンプ
いわゆる文字、吹き出し、顔文字を一つの画像にしてスタンプ化しているもの。
ネット感覚が15年前から止まっているので投稿者も使用者も送られてきた人も相当のダメージを食らう系のスタンプ。
これを多用してくる人はガラケー時代に恋愛系の歌詞が付いた待ち受けにしてた系のブスなのでブロックしたい。
3. 名前スタンプ
「佐藤、了解しました」「たろうもそう思います」といったように、その苗字か名前の人のみが使用することを想定したスタンプ。
実際 かなりの人が自分の苗字/名前のスタンプを作っているので、探してみるとそこそこ見つかる。
名前を隠してやりとりをしている人でなければ汎用性が高いように見えるが、たびたび使われると自己主張が激しすぎてヒく。
実際に自分の苗字で検索すると結構な数出てくるが、実際に自分がニヤニヤしながらそのスタンプを複数人に送ることを考えると相当イタい。
この名前スタンプの問題点は、
マネタイズ重点でLINEスタンプを出している人が、セリフ、絵柄はすべて同じで名前の所だけ変更したスタンプセットを販売していることだ。
もちろん自分の名前で検索すればそのうちの1種類しか見えないが、新着欄を見れば同じスタンプが10スクロール先くらいまで並ぶ光景が見られる。
雰囲気的には本屋の新刊コーナーに行ったら汚いおっさんのオ●●ー画像集を延々と見せられるくらいの嫌悪感があるのでこういうのは早く取り締まって欲しい。
正直海外の方の作ったような、下手だが個性あふれるスタンプの方が好感が持てるというものだ。
で、結局ここからどうすんの?
正直なところ、自分の画風がLINEクリエイターズマーケットにまるで合っていないことは理解できている。
それこそキディランドでJAM Projectを熱唱するくらいの場違い感はあると自負している。
ここは人それぞれの所だとは思うが、次に作るとしたら大きく分けて二択だと思う。
1. 迎合する
→流行りと同じような画風の ゆるくてかわいい鈴木その子博覧会に参加
2. 自分の道を貫く
→売れなくても構わないので自分の思ったことをスタンプにまとめていく
たぶん私(9052)の場合は、
迎合してゆるい感じの絵を40種類描いて販売し、
拒絶反応を起こしてゲロを吐き続け、
暴れ狂った先に その時思ったことをLINEスタンプにする
という雰囲気なのだと思う。
じんわりと第三弾も考えている(というかたまに聞かれる)ので、鼻くそでもほじりながら待っていてください。