Imitate Community

Last-modified: 2021-09-28 (火) 12:20:18

Muscari
そして冬の終わりには、
本紫の花が咲いた。
夏の終わりには、
遠くへ行ってしまう。
やがてあなたの行方すら、
忘れられて塵となる。
色褪せた思い出に
縋った儘。
帰りの道が、
こわくなる前に。
踵を返すのが、
あまりにも
遅すぎた。
あの日見た空は、
あけぼの色で、
夜が明けるのを、
拒むようでした。
たわい無き遊びを、
穏やかな安らぎを。
あの日見た海は
やまぶき色で、
眩しすぎるくらいでした。
秋風に乗り、
どこまでも翔ぶ。
春にはムスカリが、
咲くでしょう。
淡い空のその先に、
星の様にあなたは飛んで行った。
始りはいつも、
直ぐに終ってしまう。
漏れ出た液体は怖く、
それなのに触れてしまい、
仄かな光すらも、
消えました。
すなハマで
アナたは
イツも
ウタを
ムジゃキナ
エガオデ
あの日見た空は、
あけぼの色で、
夜が明けるのを、
拒んでいました。
たわい無き遊びを、
穏やかな安らぎを。
あの日見た海は
やまぶき色で、
眩しすぎるくらいでした。
秋風に乗り、
どこまでも翔ぶ。
春にはムスカリが、
咲いていた。
吹きこまれた命の、
終わりは何時も突然で、
いつしか灰となって、
足跡も遺せずに。
あの日見た空は、
あけぼの色で、
夜が明けるのを、
拒んでいました。
たわい無き遊びを、
穏やかな安らぎを。
あの日見た海は
やまぶき色で、
眩しすぎるくらいでした。
秋風に乗り、
どこまでも翔ぶ。
春にはムスカリが、
咲いていた。
色褪せた思い出に
縋った儘。

虚栄
真夜中 陰に潜む、
気短な密売人が、
軽い腰を上げて、
平凡を齧るのでした。
漏れる液体は、
恐怖を増して止まらずに、
複雑に嘆く声、
消しゴムを擦る音、
周囲を周る音と向き合わず儘、
無だけを見出づり続けるのは、
前後不覚 ナイフ持つ虚栄心。
視点を変え 束縛された、
無自覚の錯乱者たちがいる。
居場所を失った亡者が、
赤い花 散らし燃やし笑うのか。
狂いだしたこの地、
此方を見て、
手紙を捨ててしまう鳥は、
耳を塞いで、
置き去りにするのでしょう?
全てあなたの所為です。
あなたは消えたのか?
戻ることは無いのか?
裏返したままの絵、
手放して笑っている彼、
溢れ出る面影、
欲望を増して止まらずに、
主語を隠す文章、
消しゴムで消した音、
加速し始めた戯言、
目を隠したくなる。
荒んだ光景に、
胸が締め付けられ、
苦しくなる。
底へ沈み、
別れを告げたのは誰?
視点を変え 束縛された、
無自覚の錯乱者たちがいる。
居場所を失った亡者が、
赤い花 散らし燃やし笑うのか。
狂い果てたこの地、
取り残された者が、
夢から醒めた時、
遅効性の毒が体を回り、
全てが終わるのか。