【オーディション会場】
P「ダンス審査を開始します」
忍「工藤忍です!
よろしくお願いします!」
[ダンス審査が始まった……]
[少女はふらついている……]
忍「……っ。」
【暗転】
[少女は床に倒れこんだ]
忍「ん……っえ!?ここは!?
オーディションは!?」
【選択肢:終わりました】
忍「終わった!?アタシ、倒れちゃって……それで……。
ここまで頑張ってきたのに、本番で倒れちゃうなんて。
……くっ。」
忍「ご飯、あんまり食べてなかったからかな……。
お金もなかったし、緊張して食欲もなくて、
だから、ちょうどいいやって思って……。」
忍「アタシ、家出同然で田舎を出てきたの。
それで、ちょっと無理して……。
そしたら、肝心なところで倒れちゃうんだもんなぁ。」
忍「はぁ。今日は、すみませんでした。
また別の事務所のオーディション、受けてみます!」
【選択肢:どうしてそこまで?】
忍「どうしてって……そんなの決まってる。
アイドルになるため!」
忍「アイドルになるって話した時、誰にも……。
親にも賛成してもらえなかった。
けど、諦められなかったの。」
忍「お金がないから養成所にも行けないし、
自分自身、まだまだだってわかってるけど、
それは伸びしろがあるってことで、誰よりも頑張るしかないし。」
忍「なにより、それが、アタシの夢だから……。」
【数日後】
忍「あの、合格通知がきたんですけど……。
どうしてですか?」
P「信じてみたいから」
忍「信じるって……私の夢のこと……?
都会に来て、こんなに人があったかいって思ったのはじめて……。
あ、ありがとうございます!」
忍「アタシ、頑張るから……絶対頑張るから!
夢を叶えるために……プロデューサー、協力してください!」