【休憩室】
忍「1、2、3、4……。
あー、違う、こうじゃなくて……。
ここで跳ぶようにすれば、できるかな……?」
[レッスンルームで誰かがレッスンしている……]
【暗転】
忍「あっ、プロデューサーさん。お疲れさまです。バレた?
……明日、初レッスンでしょ。自主練しておこうと思って!
アタシ、養成所もいってないし、歌も踊りも初めてだから。」
忍「けど、やり方もよく分かんないし、
とにかくがむしゃらにやってみようかなと思って。」
忍「ねぇ、プロデューサーさん。
もっと効果的にレッスンする方法とかってないかな。
どこか違うところでレッスンするとか?わからないけど……。」
【選択肢1:海に行く】
【暗転】
忍「海かぁ……こっちに来てから見てなかったなぁ。
青森の海の色とは少し違うみたい……。
こんなこと……ここに来なかったらわからなかったな。」
【選択肢2:バーレストランに行く】
【暗転】
忍「こんなにオトナな雰囲気の店、初めて……。
頼めたのも、りんごジュースくらい。まぁ、未成年だしね。
……これじゃ、青森にいた頃と変わらないや。」
【選択肢3:ゲームセンターに行く】
【暗転】
忍「こんな大きなゲームセンター、初めて来たよ……。
都会ってすごいね。アタシの知らないものがたくさん。
あっ、あのクレーンゲームの景品、気になる!」
【暗転】
忍「はぁ……楽しかった。
こっちに来てから、こんなに遊んだの初めてだな。
……レッスン場所を教えてもらいたかったはずなんだけどね。」
忍「でも、プロデューサーさんがここに連れてきてくれたのって、
意味があるんだよね。たぶん。
……そう思って、楽しんじゃうことにしたんだ。」
忍「じゃ、明日のレッスンも楽しみにするとして……。
お疲れ様でした。プロデューサーさん。
アタシのために時間取ってくれて……ありがとね。」
【暗転】
【翌日】
【レッスン後……】
忍「あ、プロデューサーさん。今日の初レッスン、ダメだったよ。
昨日の……我流の練習じゃ全然ダメだった。
もっとちゃんと練習しないと、追いつけないみたい。」
忍「あれも、これも……足りないものばっかり!
だから、練習を重ねるしかないんだけど……。
無理するのは、やめとくよ。」
忍「昨日、気分転換の仕方、教えてもらったしね。
それに、我流でレッスンの真似したって、意味ないんだって、
今日、教えられたし。」
忍「今のアタシにできないことがあったとしても、
できるようになるためには、長い目で見て、
地道に努力していかなくちゃいけないんだよね。」
忍「それって、アタシには、お似合いの地味さだよね。
……きっと。ふふっ!」