準オススメ作品漫画

Last-modified: 2017-08-06 (日) 05:47:59

オススメ作品と推薦できないものの、心を打たれた作品をピックアップしていきます。
オススメ作品群に劣るという意味合いより、万人受けするか否かの基準で遠慮した作品です。
また、友情百合や淡い恋心みたいなものが好みのせいか、それ系がやや多めかも。


準オススメ作品 漫画 50音順



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アキラとひより

友情百合路線の微百合作品です。絵柄が好きなためポイント増してます。
格好いいけどどこか変なアキラと元気一杯で何事にも一生懸命なひよりの二人が、正面からまじまじと本音でぶつかって、友達になり、それが親友とか一番の仲良しへとちょっとずつ変わっていく。
あくまで友情路線で身体的接触なしですが、まっすぐな二人の姿と、仲良くなってからは独占欲丸出しのアキラに悶えました。
男キャラも二人の関係に絡んできますが、あういうまとめ方?あしらい方は、その手があったか的な好印象です。

あさがおと加瀬さん。

ちょっとどんくさい乙女な山田と、陸上部で男子顔負けに、というか男子以上に男前で凛々しい加瀬さん。二人がおくるハートフル百合ラブストーリー。
加瀬さんの男らしすぎる振る舞いや、山田を見つめる直球の下心目線に、んん??性別が女なだけで、男×女の恋愛モノとまったく同じ構図……と思ったら負けです。
肉食系女子が乙女系女子へ少しずつがっつき距離を縮め、1巻ラストには恋人同士へ。

アプローズ―喝采

絵柄が古いので人により好みはわかれるかも。(大雑把なイメージは、ベルバラ的な絵柄)
濃密な日々を過ごしカリスマ性を持った二人の女学生の、学生時代~役者生活を追った物語。
想いが通じ合ったと思ったすぐ後に、彼女の心の闇や舞台役者としての立場に振りまわされ駄目になる等の急転直下の展開が、ドラマチックで重厚感満点です。

える・えるシスター

ひたすら姉の妹への病的な執心ぶりと、それに対するツッコミ(ストップ)のコメディ路線ですが、なんだか憎めないまま最後まで読み終えました。欲を言えば、もう少し姉と妹の関係の進展を描いて欲しかった。

女の子の設計図

紺野キタさんの透明感ある絵柄は百合によくマッチすると思います。耽美度が増し増し。
近親(姉妹で)~な二人が、グッと距離を縮める表題作は、その歩み寄り方やちりばめられた言葉が、絵柄と相まって一層キラキラと輝いて見えます。

Cotton

紺野キタさんの短編集で、全体の5分の3程度が少女マンガタッチの百合風味作品集。
初見だといまいち理解が及ばない表題作ですが読み返すと、繊細すぎて傷つきたくなくて、逃げたり相手に牙をむいたりと、ちょっと気難しいところがある年下の女の子が、
周りにはいなかった大人なのに感情を素直にむき出しにする義姉に心を許すという関係がありありと見えてきます。
好きだから好き系の作品とは違って、この二人の心の造りだから、こうなったと思える懐き百合展開でした。

コレクターズ

心の底で通じ合ってるそんな大人の女性の恋人関係を描くほぼ4コマ+αの百合漫画。
本が好きな忍とおしゃれに眼がない貴子は、価値観のズレで喧嘩しては仲直りや想いを確かめる日々。毎度この展開なのでワンパターンと嫌う人もいるかもしれませんが、
巡り巡って、あるいは寄せては返す……と、あるべき場所に結局おさまっていく二人の繋がりに感嘆するばかり。
単純に、ひたすら二人がのろける回も、大好きですが。


終電にはかえします

雨隠ギドさんの短編集。短編集って1編でも胸に響くアタリがあれば、買って得したかなと冷めてみてますが、これは、全短編アタリでした。
その理由は、絵の力で他漫画家の短編集から1段引き離した上に、百合的展開や百合的シュチエーションに1捻りくわえられている点かと。
幽霊少女と少女の関係とか、お姉ちゃんの友達と妹のワタシとか。表題作は王道展開で、これもまたいいです。

制服のヴァンピレスロード

プラナスガールの方の新作です。の人なので、完結までは結構かかるかもしれません。現2巻。
吸血鬼、百合ハーレム、本命幼馴染とのいちゃつき。で百合を全面にみせてくれます。主人公を吸血鬼にする吸血鬼が男で、そのまま同棲居座るのは百合的には…ですが、実際空気なので気にせずみれます。
愛した人を不老不死にする、吸血衝動で流されるキスはイヤなど、吸血鬼の代償が二人の関係に新しい風を吹き込み、この関係がどうなるのか注目です。


ななしのアステリズム

百合漫画というよりは、百合が前にでてくるものの根底にあるのは葛藤し捩れていく人間ドラマ。
思春期中学生3人の、女の子を想っているという、しかも三角関係!?は、どこへ向かうのか気になります。
まだまだ話は途中も途中なのでこの扱いですが、オススメ作品になりそうな予感です。

野ばらの森の乙女たち

昼ドラや昔ながらの少女マンガのドロドロの愛憎劇が見所。関係を陥れるために暗躍する小細工が効果的で、ハラハラします。

白銀ギムナジウム

同人発掘百合姫コミックなので、元は同人誌。同人なので絵の好き嫌いはわかれそうですが、万人違和感なく読めるレベル。
同日に捨て子として寄宿舎に預けられ、(自称)双子として生涯共にすると思いあっていた二人の関係の破壊と再構築の物語。他、同寄宿舎の別百合カプも登場。
気持ちを素直に吐露することができなかった主人公らが、正直に告白して成功した年下の女の子達を複雑な心境で眺め、影響を受ける展開に、後悔やせつなさが凝縮されていて、ガツンと胸にきます。
曖昧な結末に、ちょっともやもやしますが、素材は十分なのでそこは各自脳内補完できるかと。


双角カンケイ。

桜トリックで有名なタチ先生のストーリー長編。双子の姉と勘違いされて告白される。釈明する前にずるずると
恋人関係になってしまい、更に言い出しにくくなる姉のフリの嘘…。文章にしてみるとちょっとシリアスっぽくなりましたが、桜トリック同様の雰囲気のぽわぽわ、あまままな百合作品です。
2巻完結で一気に風呂敷をたためられてしまった感じはありますが、芯は力強いもののあった百合作品でした。


ゆりかごの乙女たち

大正時代の女学校を舞台とするエス系の作品。
エスの二人もでてくるが、主人公らはエスでなく、特別な存在として一人の女の子を認め受け入れていくという淡い親友以上~な話。
1巻完結のためお腹一杯になれない物足りなさがあるものの、エスや百合の原点ともいえる大正時代女学校を題材に、現代の感覚や感性を吹き込んだ読みやすさやメリハリある作品です。
これを機に、タイムスリップしてとか、王道な歴史モノとか、大正女学校百合作品がもっと出て欲しいですね。

私の百合はお仕事です!

マリみて世界のような古典?王道?姉妹百合を演技するコンセプトカフェが舞台の本作。演技部分では理想的な百合シーンが再現される一方、
現実の舞台裏の本当の人間関係では、自分には厳しくあたる先輩との距離感や関係に右往左往する主人公。演技と現実の百合。1粒で二度美味しいそんな漫画的にも面白い百合漫画。
恋愛感情系の百合ではなく、また、1巻ではまだ百合度は少なく見えると思います。