葬儀
| …うっ、ううっ…… | |||
| ……親父、なんで…… | |||
| ファンテ | …… | ||
| レジーナ | …… | ||
| レジーナ | ゴッドファーザーが、死んだ。 | ||
| レジーナ | …あっけないものだな。 | ||
| ジュウ | まぁ、俺も未だに信じられねぇけどよ。 | ||
| ジュウ | アイツが誰かに殺されるなんてな。 | ||
| カローリ | おい、ボス代理。 | ||
| カローリ | 容疑者の対処はやってんだろうな? | ||
| レー | もちろんだ。 | ||
| レー | 既に手配は済んでいる。 | ||
| シチリア・墓地 | |||
| レー | “兄弟”を殺すのは悲しいが… | ||
| NY ロウアーマンハッタン・路地裏 | |||
| ??? | ジョーカー… | ||
| ジョーカー | …… | ||
| ??? | ……やっと見つけた。君が… | ||
| ここはどこ? | ぼくは誰? | ||
| ??? | え、ここ?えっと…ニューヨークだけど。 | ??? | えっ!?…誰って…大丈夫? |
| ??? | アメリカ、ニューヨークの、ロウアーマンハッタン。 | ??? | ……とにかく!俺は君を探しに来たんだ。 |
| ??? | ん? 大丈夫?って、あぁ…そんなことより… | ||
| ??? | 俺は♠2(ドゥエ)。 | ||
| ドゥエ | イタリアのファミリー、スパーダ・オノレボーレに所属しているカードだ。 | ||
| ファミリー? | カード? | ||
| ドゥエ | ジョーカー、俺は―― | ||
| ドゥエ | 君に頼みがあって来た。 | ||
| ドゥエ | 俺たち、裏社会の―― | ||
| ドゥエ | ボスになってほしい。 | ||
家族を信じろ
| シチリア・墓地 | |||
| エース | …にしてもルチアーノの奴、死ぬ前にとんでもねぇ爆弾を落としていきやがった。 | ||
| レー | ああ。「"カードはボスにならない"」…? | ||
| レー | はは、いくら彼の言葉といえど、今更そんな理屈は通らない。 | ||
| レー | ランスキーもロッソも死んだんだ。もう、他に候補など存在しない。 | ||
| レー | "カード"がボスになるしかないよ。我々4スートの、誰かがね。 | ||
| ジャック | あら、宣戦布告のつもり? | ||
| ジュウ | 若いねぇ。 | ||
| カローリ | ふん。 | ||
| カローリ | お前んとこから容疑者を出しておいて、よく言えたもんだ。 | ||
| カローリ | ドゥエはてめぇの忠臣だったじゃねぇか。 | ||
| カローリ | 俺たちがこれをどう思うか、考えてねぇハズはねえよな? | ||
| レー | その件は… | ||
| レー | 当然、全力で対処する。 | ||
| レー | すぐに見つけ出して、汚名は晴らすつもりだよ。 | ||
| レー | 命を賭けて、ね。 | ||
| NY ロウアーマンハッタン・ワクドナルド | |||
| ドゥエ | はー、濡れた濡れた。あ、ジョーカーもワックシェイク飲むよね? | ||
| ドゥエ | ちょっと待って、今『印象操作』のナノマシンをONにするから。 | ||
| ドゥエ | …どうしたの? | ||
| なんで「ジョーカー」って呼ぶの? | 二コラって名前があるんだけど | ||
| ドゥエ | え? | ドゥエ | …あ!あまりその名前を言わないほうがいいよ。 |
| ドゥエ | きみのコードネームがジョーカーだからだよ。 | ドゥエ | 俺たちといるときは特に。 |
| ドゥエ | だって、きみはジョーカーなんでしょ?ゴッドファーザーがそう言ってたんだし。 | ドゥエ | そもそも、きみはジョーカーなんでしょ?ゴッドファーザーがそう言ってたんだし。 |
| ドゥエ | 俺たち4大ファミリーでは、お互いをコードネームで呼ぶ決まりがあるんだ。表社会での名前がバレないように。 | ||
| ドゥエ | もしかして、それも覚えてない…? | ||
| 何も覚えてない | 気が付いたらあの場所にいた | ||
| ドゥエ | ……え? 何それ、どういうこと? | ||
| ドゥエ | まさか、君まで俺をバカにしてるわけじゃないよね?……それとも、レーに口止めされてる? | ||
| ドゥエ | まぁ、とりあえず座ろう。聞いているうちに思い出すかもしれないし。 | ||
| ドゥエ | ……あ、あ。……うん、そうだ。俺はドゥエ。大丈夫、喋れる…… | ||
| ドゥエ | ……ん? ああ、ううん。何でもないんだ。こっちの話。えっと…… | ||
| ドゥエ | さて、何から話そうか。 | ||
| ドゥエ | …そうだな。まずは… | ||
| ドゥエ | きみに、これまでのいきさつを話すよ。 | ||
| ドゥエ | きっかけはゴッドファーザーが死んだことだった。 | ||
| ドゥエ | その日、俺は「話がある」って言われてゴッドファーザーに呼び出されたんだ。 | ||
| ドゥエ | たしか、一か月くらい前だったかな…… | ||
| (字幕) | 一か月前 | ||
| シチリア・スペードの館 会議室 | |||
| ドゥエ | 父さん、話って? | ||
| ゴッドファーザー | ああ、お前に頼みがあってな。……こいつだ。 | ||
| ドゥエ | これは? | ||
| ゴッドファーザー | ジョーカーの写真だ。 | ||
| ゴッドファーザー | ドゥエ、もし私が死んだら…ジョーカーを探してくれ。 | ||
| ゴッドファーザー | 次のボスに相応しいのは、ジョーカーだ。 | ||
| ドゥエ | えっ!? | ||
| ドゥエ | ジョーカー…? | ||
| ゴッドファーザー | 私の血を受け継ぐものだ。 | ||
| ゴッドファーザー | この場所か… | ||
| ゴッドファーザー | もしくはそうだな、NYあたりかもしれない。事が面倒になっているならば。 | ||
| ドゥエ | ……ボスにはレーがなるんじゃないのか? | ||
| ゴッドファーザー | レーはボスにならない。 | ||
| ゴッドファーザー | それが、ひいては彼のためにもなる。 | ||
| ドゥエ | …また、何か起こるのか? | ||
| ドゥエ | あ、まさか、レーにまた何か危険なことが?だったら俺が、あいつのことちゃんと守らなきゃ…… | ||
| ゴッドファーザー | そうだな… | ||
| ゴッドファーザー | だから、今のうちに言っておく。 | ||
| ゴッドファーザー | 人を信じるのは難しい。…特に、この裏社会では。 | ||
| ゴッドファーザー | しかし、だからこそ…"家族"を信じ続けろ。 | ||
| ゴッドファーザー | ドゥエ。お前にしか、出来ないことだ。 | ||
| NY ロウアーマンハッタン・ワクドナルド | |||
| ドゥエ | ………… | ||
| ドゥエ | ……俺が出ていった数分後に、ゴッドファーザーは死んだらしい。 | ||
| ドゥエ | きっとあれはゴッドファーザーの遺言だったんだと思う。 | ||
| ドゥエ | だから、事件の話を聞いたあと、すぐに君を探しに行こうと思った。 | ||
| ドゥエ | でも――そのあと、問題が発生したんだ。 | ||
| (字幕) | 三週間前 | ||
| シチリア・スペードの館 | |||
| シチリア・スペードの館 地下室 | |||
| ドゥエ | はぁ、はぁ…… | ||
| ドゥエ | くそっ! | ||
| ドゥエ | はぁ……何なんだ、ちくしょう…… | ||
| ドゥエ | ん…? | ||
| ドヴァ | ……あ! | ||
| ドヴァ | いたいた! | ||
| ドヴァ | よかったぁ……ドゥエ、シンパイしたのだ! | ||
| ドゥエ | …ドヴァ? | ||
| ドヴァ | そうだよっ! | ||
| ドヴァ | もー、何回もチャットしたのに急にぜんぜん返信しなくなっちゃうから、探しにきたのだ! | ||
| ドヴァ | 死んでるかもって思って… | ||
| ドヴァ | …でも、どうしてそんなとこに? | ||
| ドヴァ | それに……あれ?ドゥエって、喋れたんだっけ? | ||
| ドヴァ | ボク、ドゥエの声……初めて聞いた。 | ||
| ドゥエ | あ、これ? | ||
| ドゥエ | へへ……そうなんだ。ゴッドファーザーがこの前、俺を呼び出して治してくれて…… | ||
| ドゥエ | …………って、そこじゃなくて! | ||
| ドゥエ | 聞いてくれよ、ドヴァ! | ||
| ドゥエ | …ゴッドファーザーの事件、流石にドヴァも知ってるだろ。 | ||
| ドゥエ | あのあと、ロイヤル兄弟に呼び出されてさ… | ||
| ドゥエ | いつもの過剰な毒味かと思って……そんな暇ないのに、って思ってたら、 | ||
| ドゥエ | 突然ここに連れてこられて、閉じ込められたんだ。 | ||
| ドゥエ | で、レーに『飲まず食わずでもカードは死なない』とか言われて…そのまま一週間。 | ||
| ドヴァ | ほわぁぁ…ドゥエ、生きててよかったぁ…あいつら、ひどいねぇ… | ||
| ドゥエ | ああ。冗談じゃねーよ、ほんとに…。なんで今なんだ。 | ||
| ドゥエ | 閉じ込められてる場合じゃないんだ。 | ||
| ドゥエ | 俺には、やらなきゃいけないことがあるのに。レーのためにも、今すぐ…… | ||
| ドヴァ | ………そっか。 | ||
| ドヴァ | それが、ドゥエのいま一番ダイジなこと…なんだね。 | ||
| ドゥエ | …もしかして、何か見えてた? | ||
| ドヴァ | うん、見えてたよ。 | ||
| ドヴァ | 今、ドゥエの頭にはその色しかないのだ。 | ||
| ドヴァ | それなら、急がなきゃね。すぐ出してあげる。 | ||
| ドゥエ | …! あ、ありがとう、ドヴァ!ここに来るまでに誰かに会った? | ||
| ドヴァ | ううん、ボク、潜入はプロだもの。見つからないよ。 | ||
| ドゥエ | そっか、じゃあ大丈夫だね。行ってくる! | ||
| ドヴァ | あ!待って! ボクもついてく! | ||
| ドゥエ | え? | ||
| ドヴァ | ドゥエひとりだとシンパイなのだ。ボクの"眼"があれば、きっと見つからないから! | ||
| ドゥエ | いや、でも、… | ||
| ドゥエ | いいよ。1人で行く。 | ||
| ドゥエ | ドヴァは、クラブのカードだし…そんな簡単に巻き込めないよ。 | ||
| ドヴァ | やだ、ゼッタイついてく! | ||
| ドヴァ | だって、ボクたちカードは家族なのだ。家族は助け合わなくちゃ! | ||
| ドヴァ | スートなんか関係ないのだ!イヤって言ってもムリヤリついてくから! | ||
| ドゥエ | ドヴァ…… | ||
| ドゥエ | …うん、ありがとう! | ||
暴走
| シチリア・スペードの館 廊下 | |||
| ドゥエ | ……っ!! | ||
| ドヴァ | ドゥエ、大丈夫!? | ||
| ドゥエ | ……大丈夫……ただ、少しナノマシンを使いすぎて…… | ||
| ドゥエ | ……!! | ||
| ドゥエ | はぁー…すぅー…はぁ……ああ、あ…… | ||
| ドゥエ | う、あ………あ……………おれの……こえ…… | ||
| ドヴァ | ドゥエ!声が…… | ||
| ドヴァ | まさか……"暴走"!? | ||
| ドゥエ | ………… | ||
| ドヴァ | おち、おちついて!深呼吸、深呼吸!そうすれば…… | ||
| ドゥエ | ……う……あ…… | ||
ロイヤル兄弟
| シチリア・スペードの館 ダクト | |||
| ドゥエ | ……たし……こっ……裏口…… | ||
| ドヴァ | うん。 | ||
| ドヴァ | ……ドゥエ、暴走……治りそう?少しおちついて。"安定"の色をあげるから…… | ||
| ドゥエ | ………… | ||
| ドゥエ | ……ありがと……戻っ……きた。 | ||
| ドヴァ | …!下の部屋、あいつらの色が見える。会議してるみたい。気を付けて。 | ||
| ドゥエ | ……? | ||
| シチリア・スペードの館 会議室 | |||
| レジーナ | レー。葬式の場所とスケジュールが決まったようだ。確認してくれ。 | ||
| レー | ああ、ありがとうレジーナ。問題ないよ。 | ||
| レジーナ | ボス代理の仕事内容もこっちにリストアップしてある。 | ||
| レジーナ | …本当に、お前に任せて問題ないんだな? | ||
| レー | ああ… | ||
| レー | むしろ、これは私がやるべき仕事だよ。 | ||
| レー | スペードのキングとしても、彼の息子としても。 | ||
| レー | もちろん、元の仕事も穴を開けるつもりはないさ。 | ||
| レー | …ディエチ。ビアージョとエイリーの件は片付いたかな? | ||
| ディエチ | 問題ない。 | ||
| ディエチ | 問い詰めて、取引先も吐かせておいた。 | ||
| ディエチ | 想定通り、例の"クスリ"を貰ったようだ。組織名までは知らなかった。 | ||
| ファンテ | すご~い!さっすがディエチあんちゃん! | ||
| ファンテ | ね、死体はまだあんの?もう沈めちゃった? | ||
| ディエチ | まだだ。トランクに詰めてある。…遊ぶか? | ||
| ファンテ | えっへへ~、せっかく逃げてきたんだもんねぇ。後でいこ~っと、楽しみだなぁ。 | ||
| レジーナ | ……はぁ。 | ||
| レジーナ | ファンテ、あんまり派手に動くなよ。 | ||
| レジーナ | お前の顔はネットでもVRでも拡散済みなんだぞ。 | ||
| ファンテ | 分かってるって、分かってるってぇ。 | ||
| レジーナ | レジーナあんちゃんの心配性~! | ||
| レジーナ | 絶対、わかってない… | ||
| レジーナ | ……ったく…… | ||
| レジーナ | いいか。今、4大ファミリーはもっとも危うい状況なんだ。 | ||
| レジーナ | ルチアーノが死んだ、つまり俺達の"ボス"がいなくなったわけだ。 | ||
| レジーナ | そうしたら、次には何が起こるのか。"ボス"争いなのは自明だろ? | ||
| レジーナ | その中で今、お前が何か問題を起こしたら……それは、"レー"の責任にもなるんだぞ。 | ||
| レジーナ | 俺達の"K"に迷惑をかけるつもりか? | ||
| ファンテ | そっ、それは……ううっ…… | ||
| ファンテ | わ、わかったよぉ…… | ||
| ファンテ | レーあんちゃん……ごめんよぉ……おれ、迷惑かけないよぉ…… | ||
| レー | はは、レジーナは心配性だな。 | ||
| レジーナ | おい、お前まで…… | ||
| レー | 大丈夫、もちろん手は打ってあるさ。 | ||
| レー | 私は私のやり方で、ゴッドファーザーの遺したものを守り続ける。 | ||
| レー | そのために、次のゴッドファーザーになることは必須だからね。負けることなどありえない。 | ||
| レー | なぁ、アッソ。 | ||
| レー | …コールだ。 | ||
| アッソ | おや。 | ||
| アッソ | どうやら、僕の勝ちみたいだ。 | ||
| アッソ | ふふふっ……不吉だねぇ。 | ||
| アッソ | どうする? | ||
| アッソ | スペードのキングは、さっそく負けたようだけど。 | ||
| レー | 負けた? | ||
| レー | …まさか。ありえない。 | ||
| レー | …そう、"ロイヤル"が負けることなどあり得ない。イカサマでも起こらない限りは、ね。 | ||
| レー | 見事な手際だったよ、アッソ。でも私は騙せない。 | ||
| レー | 本当の手札はこっち、ワンペア。君の負けだ。 | ||
| アッソ | おや、ばれてしまったか。 | ||
| ファンテ | え、マジ!?さっきのイカサマだったの!? | ||
| ファンテ | おれ、ぜんぜん分かんなかった! | ||
| レジーナ | ……さすが天才マジシャンだ。また腕を上げたんじゃないか? | ||
| アッソ | まぁね、ありがとう。 | ||
| NY ロウアーマンハッタン・ワクドナルド | |||
| ドゥエ | …… | ||
| 暴走って? | |||
| ドゥエ | ……ああ、"暴走"ね。 | ||
| ドゥエ | ……あれは、俺達"カード"の発作というか……厄介な特性というか…… | ||
| ドゥエ | "力"を使いすぎるとたまにああなることがあって…… | ||
| ドゥエ | ……で、でも、そんなことは今どうでもいいんだ。 | ||
| ドゥエ | 本当の問題は、ここからだ。 | ||
| シチリア・スペードの館 会議室 | |||
| アッソ | ところで…そろそろ、いいんじゃない? | ||
| ディエチ | …… | ||
| ファンテ | へ?いいって、なにが? | ||
| アッソ | 通気口のネズミさん達のこと。ねえ、そろそろ出てきてもらおうか。 | ||
| ディエチ | ネズミ… | ||
| ドゥエ | え? | ||
| ドゥエ | え!?あれ!? | ||
| ドゥエ | あ、ああああ!! | ||
| ドヴァ | きゃあああああ!ばれちゃったああ! | ||
| アッソ | どうも、こんにちは。えっと…容疑者くんと、そのお仲間くん? | ||
| ドゥエ | へっ!?容疑者、って…… | ||
| ドゥエ | ええっ!?ディエチ、なんで俺を…!? | ||
| レー | 君は、彼の"ターゲットリスト"に入っているからだよ、ドゥエ。 | ||
| レー | とぼけているようだから、教えるが…君が閉じ込められた理由はひとつ。 | ||
| レー | 君が、ゴッドファーザーを殺したからだ。 | ||
| ドゥエ | はぁ!?うそだろっ!? | ||
| レー | もちろん、嘘じゃない。証拠もたくさんある。凶器に映像、いろいろとね。 | ||
| レー | なにより、ゴッドファーザーは君が別れたといった時間の数分後に死んだ。 | ||
| レー | めずらしく君と2人きりで話していた、その場所で。 | ||
| レー | クラブの君は……ドゥエの手助けをした、つまり共犯ということでよろしいかな? | ||
| レー | ディエチ。 | ||
| ドヴァ | ほわぁ!? | ||
| レー | ……まったく。本当に、言葉というものは厄介だね。 | ||
| レー | ドゥエ。君まで声を手に入れた途端、嘘をつくようになってしまった。その上、こんなことまでやらかすなんて。 | ||
| レー | 悲しいが…こうして逃げ出したところを見る限り、もう、どうしようもなさそうだ。 | ||
| レー | 悪いな、死んでくれ。 | ||
| ドゥエ | そんな…… | ||
| ドゥエ | そんなわけ、ないでしょ!? | ||
| ドゥエ | 俺があなたを裏切るわけない…… | ||
| ドゥエ | 俺がゴッドファーザーを殺すわけない! | ||
| レー | だが、それが嘘じゃないと証明はできない。 | ||
| ドゥエ | お、俺たち、ファミリーですよね… | ||
| ドゥエ | カードは家族ですよね? | ||
| レー | 家族にも嘘はつくものだ。 | ||
| ドゥエ | どうして、レー…… | ||
| ドゥエ | おかしい、何かの間違いです! | ||
| ドゥエ | もっと調べてください、そうすれば… | ||
| レー | 悪いが、そんな時間はない。こちらも忙しいんだ。 | ||
| レー | それに、彼は普通の人間と違った。 | ||
| レー | 殺せるとしたら、カードしかありえない。 | ||
| レー | 疑いがある以上、こうするしかないんだよ。 | ||
| ドゥエ | あ、あの日! | ||
| ドゥエ | ゴッドファーザーは、家族を信じろって…あの日、俺に言った! | ||
| ドゥエ | 犯人がカードのわけない。 | ||
| ドゥエ | カードを殺すなんて、そんなのゴッドファーザーの望みじゃない! | ||
| レー | ……知ったような口をきくなよ。 | ||
| レー | お前に何が分かる? | ||
| レー | ディエチ、やれ。 | ||
| ディエチ | …… | ||
| ディエチ | 承知した。 | ||
| ドゥエ | そんな、ディエチ、待っ…… | ||
| ディエチ | …処刑する。 | ||
| ドゥエ | …… | ||
| ドヴァ | …… | ||
| ドヴァ | 逃げて! | ||
| ドゥエ | でも… | ||
| ドヴァ | いいから逃げるのだ!! | ||
| ドゥエ | ドヴァ…… | ||
| ドヴァ | 走れっ!!! | ||
ディエチ襲来
| NY ロウアーマンハッタン・ワクドナルド | |||||
| ドゥエ | …………これで、話は全部だ。 | ||||
| ドゥエ | …ごめん。俺の話は、君には関係ないかもしれないけど… | ||||
| そっか、大変だったね | ドヴァはどうなったの? | ||||
| ドゥエ | ドヴァは……どうなったんだろ…… | ||||
| ドゥエ | ………あ、ごめん、暗くなっちゃって。思い出したら、その……… | ||||
| ドゥエ | ……でも、君を見つけられてよかった。ジョーカーがカードを何も知らないとは、流石に思わなかったけど…… | ||||
| ドゥエ | ………あ、そうだ! | ||||
| ドゥエ | ジョーカー、食べ終わったなら他にも頼む?ほらこれ、メニュー。 | ||||
| チーズバーガーで | フィッシュサンドを | ビッグバーガーがいい | |||
| ドゥエ | 話も聞いてくれたし、金は俺が全部出すからジョーカーの好きなだけ食べていいよ。 | ||||
| ドゥエ | …… | ||||
| ドゥエ | 今、誰か通った? | ||||
| ドゥエ | ……まぁ、いいや。 | ||||
| ドゥエ | あれ…ジョーカー、どうしたの? | ||||
| スパーダ・オノレボーレって? | カードって? | ||||
| ドゥエ | そうだね……表の人は、ほとんど知らないけど。 | ||||
| ドゥエ | 裏社会には、世界を統一した"四大ファミリー"がある。 | ||||
| ドゥエ | 四大ファミリーは、イタリア、東アジア、アメリカ、ロシアにそれぞれ拠点があって、 | ||||
| ドゥエ | それぞれで、俺達"カード"って呼ばれる奴らが仕事をしてる。 | ||||
| ドゥエ | 俺がいたのは、イタリア、シチリアの"スパーダ・オノレボーレ"。 | ||||
| ドゥエ | "ゴッドファーザー直属のファミリー"で、一番、権力がある。 | ||||
| ドゥエ | 特に――ゴッドファーザーの息子達、"ロイヤルストレートフラッシュ"兄弟は、カード達の顔として、代表の役割もしてるんだ。 | ||||
| ドゥエ | それから……俺達スペードのカードは皆、Kの従者として存在してる。 | ||||
| ドゥエ | スパーダ・オノレボーレでは、カードのナンバーが何よりも絶対なんだ。下位のカードは、上位のカードに絶対服従。 | ||||
| ドゥエ | 俺の仕事は、Kの側近で毒味役とか盾役、囮役とか……… | ||||
| ドゥエ | 俺はどうせ"2"だから、それくらいでしかレーの役には立てなかったしね。 | ||||
| ドゥエ | 今いるアメリカを取り仕切ってるのは、ラスベガスの"カーボナード・バリュー"。 | ||||
| ドゥエ | 裏カジノを運営してて、お金儲けに関してはすごい、らしい。 | ||||
| ドゥエ | あと…喧嘩が得意なのは、東アジアの"心像会"。 | ||||
| ドゥエ | 世界中を渡り歩いて、派手な犯罪組織や危ない奴らを片づけてくれるんだ。 | ||||
| ドゥエ | "クレーヴェル・ヴ・ザコーネ"は、ロシアの………………… | ||||
| ドゥエ | ………………ドヴァ……… | ||||
| ごめん | もういいよ | ||||
| ドゥエ | …あ、ああ……いや…… | ||||
| ドゥエ | じゃあ、えっと……これから、どうしようか。 | ||||
| ノープラン? | 何をすればいい? | ||||
| ドゥエ | ……そ、そうだね… | ||||
| ドゥエ | ……ごめん。俺、ジョーカーを見つけさえすれば、君が全部解決してくれるんだと思ってた…… | ||||
| ドゥエ | …だから、ノープランだ。 | ||||
| やっぱりか | 不安になってきた | ||||
| ドゥエ | ででも!さっきも言ったけど、これだけはわかってほしい。 | ||||
| ドゥエ | 俺は、イタリアからここまで、君を探しに来たんだ。 | ||||
| ドゥエ | ゴッドファーザーの遺言に従って。 | ||||
| ドゥエ | ……本当に、何も知らないのか? | ||||
| 本当に知らない | 本当にぼくがジョーカーなの? | ||||
| ドゥエ | ……う、…… | ||||
| ドゥエ | ……でも、確信したんだ。君を見たとき、ジョーカーだって……きっと、俺たちの家族だって。 | ||||
| ドゥエ | その、根拠は、ないけど… | ||||
| そう | まあいいけど | ||||
| ドゥエ | ……ありがとう、ジョーカー。 | ||||
| ドゥエ | あ、そうだ。ジョーカー、ワックシェイク飲み終わったね。おかわり、いるよね?今持ってくるよ! | ||||
| ありがとう | パシリみたいなことするね | ||||
| ドゥエ | あっ……つ、つい、いつもの癖で…… | ||||
| ドゥエ | ごめん、行ってくる。 | ||||
| …… | 隣がうるさい | ||||
| ??? | …さっきから物騒ですよ。何なんですか。 | ||||
| ??? | また何か企んでるんですか? | ||||
| ??? | …ケケッ。だって、みんな気づいてないからさ。 | ||||
| ??? | ゴッドファーザーの死んだ今がチャンスなのに。 | ||||
| ??? | どうせ、犯人は捕まってないわけだし?このスキに、ジャマな奴を殺っちゃえばそいつのせいになるんだからさー。 | ||||
| 耳を傾ける | 気に留めない | ||||
| ??? | …やっぱり、くだらないこと考えてた。 | ||||
| ??? | で、誰が邪魔なんです?ロイヤル兄弟? | ||||
| ??? | 確かにあの兄弟、意識高すぎてうざいですけど。ボクらのこと目の敵にしてくるし。 | ||||
| ??? | アイツらもだし、連絡とれないアイツも…はーっ、いっそ全員やっちゃおうか。 | ||||
| ??? | 何考えてるんですか。相変わらずですね、キミは…… | ||||
| ジョーカー | ……… | ||||
| ??? | …む? | ||||
| ??? | おい、オマエ。聞き耳、立ててたろ。誰だ? | ||||
| 別に…… | 首を振る | ||||
| ??? | はあ?とぼけてんじゃねーよ。 | ||||
| ??? | いい度胸だなオマエ。やんのか?ああ? | ||||
| ??? | ちょっとツー、落ち着いて… | ||||
| 困った | お手上げ | ||||
| ??? | はぁ、バカにしてんのか?いい加減に… | ||||
| ドゥエ | ちょっと! | ||||
| ドゥエ | あの、この子が何か? | ||||
| ??? | あ、誰だオマエ。オマエには関係ないだろ。 | ||||
| ??? | ボクは今、大事な話を知らん奴に聞かれてキレてんの。カードでもないやつに… | ||||
| ドゥエ | カード?…君もカードなのか? | ||||
| ??? | は? | ||||
| ドゥエ | あ、そうか、君たち、もしかしてダイヤの人!? | ||||
| ドゥエ | あの、俺、ドゥエっていうんだけど。今、スパーダ・オノレボーレから | ||||
| ??? | へ? | ||||
| ??? | ちょ、僕何もしてませ―― | ||||
| ディエチ | ……レー、僕だ。 | ||||
| ディエチ | 対象を発見した。 | ||||
| ディエチ | これから処理に入るが、問題ないか? | ||||
| ディエチ | …ああ。 | ||||
| ディエチ | それと、例の2人も発見したから制裁を加えておいた。 | ||||
| ディエチ | …問題ない。 | ||||
| ディエチ | 同族の相手をするなら僕の役割だ。 | ||||
| ドゥエ | ……! | ||||
カフェバー『ヴォースィミ』
| NY ロウアーマンハッタン・路地裏 | |||||
| ドゥエ | ……はあ、ここまでくれば…… | ||||
| ディエチ | ……… | ||||
| ドゥエ | まだっ!? | ||||
| ??? | おいっ!そこのおまえらー! | ||||
| ドゥエ | え? | ||||
| ??? | だから、おまえらだよ!こっちだ、来い! | ||||
| ドゥエ | わ、わかった…! | ||||
| ??? | ……よし、撒けたみたいだ。 | ||||
| ??? | ふふん。ざまーみやがれ、モノクル野郎。一生うろうろ探してろー! | ||||
| ??? | …ふぅ。 | ||||
| ??? | 危ないとこだったな、お前ら。 | ||||
| ドゥエ | あの、俺達…… | ||||
| ??? | あー、いいよ。言わなくても。なんか訳ありだろ。 | ||||
| …ありがとう | きみは? | ||||
| ??? | まー、気にすんなって。 | ||||
| ??? | この辺りじゃあ、みんな『持ちつ持たれつ』だからな。 | ||||
| ギニー | あたしはギニー。 | ||||
| ギニー | まあちょっと、このへんに詳しいだけのならず者? ってやつ さ! | ||||
| ドゥエ | う、うん。ありがとう、ギニー… | ||||
| ドゥエ | 俺はドゥエ、こっちの子はジョーカー。 | ||||
| ギニー | というかお前ら。気をつけろよ。 | ||||
| ギニー | このへん最近、治安が悪いんだ。 | ||||
| ギニー | ……っと、この辺りだったかな。 | ||||
| ギニー | ほんと、危ないからな。安全なとこに案内してやるよ。 | ||||
| ギニー | あたしについてこい。 | ||||
| ??? | …おや。裏口からなんて珍しい。 | ||||
| '''NY カフェバー『ヴォースィミ』 | |||||
| ヴォースィミ | いらっしゃい。どうしたの? | ||||
| ギニー | ヴォースィミ。 | ||||
| ギニー | 頼みがあるんだけど… | ||||
| ギニー | 後ろのこいつら…誰かに追っかけられてるみたいでさ。 | ||||
| ギニー | 匿ってやって欲しいんだ。 | ||||
| ヴォースィミ | そう。……いいよ。 | ||||
| ヴォースィミ | ずいぶん濡れてるね。…とりあえず中へどうぞ。 | ||||
| ヴォースィミ | 除湿器、つけておくから。 | ||||
| ヴォースィミ | ゆっくりしてれば、そのうち服も乾くと思うよ。 | ||||
| ドゥエ | ……あ、ありがとうございます…ギニーは? | ||||
| ヴォースィミ | 帰らせた。夜も遅いしね。 | ||||
| ドゥエ | …そうですか。 | ||||
| ドゥエ | ……あの、いいんですか? | ||||
| ヴォースィミ | 何が? | ||||
| ドゥエ | 何って、理由とか… | ||||
| ヴォースィミ | 聞いてほしい? | ||||
| ドゥエ | いや、それは…… | ||||
| ヴォースィミ | じゃ、まだやめとく。 | ||||
| ヴォースィミ | …こっち、おいで。 | ||||
| ??? | ん?ヴォーシ―、誰つれてるの? | ||||
| ヴォースィミ | ちょっとね。 | ||||
| ヴォースィミ | そうだエイトさん。そこ、どいてやってよ。 | ||||
| ヴォースィミ | この子たち、除湿器の近くにおいてあげないと。 | ||||
| ??? | はいはい。 | ||||
| エイト | どうもー。ダメな大人の集う場へ。 | ||||
| エイト | …あれ?可愛い子いるじゃん。 | ||||
| ジュウ | ちょっと、誤解させるようなこと言っちゃダメでしょ。 | ||||
| ジュウ | ヴォーさんの店、昼はまともなんだから。 | ||||
| エイト | ジュウさん何それ、俺が来るせいって言いてぇのー? | ||||
| エイト | ひどくねー?大酒飲みがよく言うよ。 | ||||
| ジュウ | はは。 | ||||
| ジュウ | 三股して全員に振られたヤツに言われたくないねぇ。 | ||||
| エイト | あ、あれは…誤解なんだって!そんなつもりじゃなかったんだって。 | ||||
| ジュウ | へへっ、どうだかなぁ。 | ||||
| ドゥエ | ……あの……失礼します。 | ||||
| ドゥエ | …うわっ!?だ、誰か床で寝てる? | ||||
| ヴォースィミ | あー…… | ||||
| ヴォースィミ | その人、しばらく起きないから。ほっといてあげて。 | ||||
| ジュウ | だな……ったく、金尽きてるくせによく居座るなぁ……悪いね、うちのが。 | ||||
| ヴォースィミ | ほんと。俺、水しか出してないんだけどなあ。 | ||||
| チュー | ………がー……ぐー…… | ||||
| 失礼します | お邪魔します | ||||
| ヴォースィミ | どうぞ。 | ||||
| 近づいてみる | これは? | ||||
| ヴォースィミ | ああ、それ。 | ||||
| ヴォースィミ | それは…昔カジノに置かれていた、スロット台。一台もらってきたんだ。 | ||||
| ドゥエ | …あ! | ||||
| ドゥエ | これって、もしかしてアレですか?世界にも数台しかないっていう特別な… | ||||
| ヴォースィミ | うん、そうだよ。"ランスキー"って男が作ったっ台。 | ||||
| ヴォースィミ | 知ってるかな。この機種、いわくつきの台でね。 | ||||
| ヴォースィミ | 回すと、"縁に恵まれる"とか。 | ||||
| ドゥエ | へぇー…… | ||||
| ヴォースィミ | かつて、この台で大勝ちした男は……その後、あり得ないほどの人運に恵まれ、裏社会でゴッドファーザーになった。 | ||||
| ドゥエ | ゴッドファーザー…! | ||||
| ヴォースィミ | …ふふっ、よかったら触ってみる?もしかしたら、君もボスになれるかも。 | ||||
| 触ってみる | |||||
| ………… | |||||
| ??? | …ようやく会えたね。 | ||||
| ??? | 待ってたんだよ! | ||||
| …なんでドゥエが? | |||||
| ドゥエ | え、俺?俺が何か? | ||||
| ドゥエが画面に現れた | 画面のドゥエを指さす | ||||
| ドゥエ | 画面に俺…? って、どこに? | ||||
| ??? | 彼には見えないよ。俺の姿は、君にしか見えないんだ。 | ||||
| どういうこと? | |||||
| ??? | 君は"ゴッドファーザーに選ばれた"存在だからね。 | ||||
| ??? | 俺が見えるのは、君の特別な力だ。 | ||||
| どうしてドゥエの姿なの? | きみは誰? | ||||
| ??? | 俺は、このスロットの人工知能だよ。 | ||||
| ??? | この顔は…君の記憶に刻まれた人物の姿を借りてるだけ。 | ||||
| ??? | この顔が嫌なら、こんなことも | ||||
| ??? | こんなこともできる。 | ||||
| ドゥエの姿でいいよ | 混乱するからその姿はやめて | ||||
| ??? | わかったよ。…さ、とにかく。 | ||||
| ??? | スロットを回すんだ。君の力で、"人運"をゲットしてみせろ。 | ||||
男?女?
| ??? | おめでとう! さすが、未来のボスだ。 | ||||
| ??? | 最後に、一つだけ忠告しておく。 | ||||
| ??? | この裏社会の人間は、皆なにかしら"嘘"をついている。 | ||||
| ??? | それぞれの"プロフィール"も、"発言"も…全てが真実とは限らない。 | ||||
| ??? | …だから、この力のこともあまりうかつにしゃべらない方がいい。仲間であってもね。 | ||||
| ??? | じゃあ、またね! | ||||
| ヴォースィミ | おかえり。 | ||||
| ヴォースィミ | ずいぶん熱中してたね。嬉しいな。それ、最近放置されてたから。 | ||||
| ドゥエ | …ジョーカー、どうしたの?ボーっとして… | ||||
| エイト | ね、ね。ところでキミ。可愛いねぇ、お名前は? | ||||
| ニコラ | ジョーカー | ||||
| エイト | …へー、ニコラちゃんって言うんだ。可愛い名前だね。 | エイト | ジョーカーちゃん…? あだ名か何か? 面白い名前だね。 | ||
| ドゥエ | ちょ、ちょっと! | ||||
| ドゥエ | あの、この子のことはジョーカーって呼んでください。 | ||||
| エイト | ん? あ、そうなの。カードみたいな名前だね。 | ||||
| エイト | じゃ、ジョーカーちゃん。 | ||||
| エイト | ヴォーシー、ココアを一杯。 | ||||
| ヴォースィミ | …はいはい。 | ||||
| エイト | 寒かったでしょ、奢るよ。 | ||||
| エイト | キミと出会えたこの夜に、乾杯。 | ||||
| ドゥエ | …あ、あの…俺には…? | ||||
| エイト | あぁん? 野郎に奢る金はねぇーよ。 | ||||
| エイト | ねー、子猫ちゃん? | ||||
| ドゥエ | …っていうか、もしかして…ジョーカーって、女の子なの?それとも男? | ||||
| エイト | えっ…男なの!? | ||||
| 男 | 女 | …… | |||
| エイト | ええええっ!? | エイト | …ほらやっぱり。女の子じゃん。俺の目はごまかせないよ。こんなに可愛いんだしね? | エイト | …… |
| エイト | …そ、そんな……こんなに可愛いのに… | ドゥエ | えっ!?ジョーカーって女の子だったの!? | ドゥエ | …… |
| ヴォースィミ | ありゃ、残念。 | ドゥエ | お、俺…いろいろ失礼なこととか…か、勝手に触ったりとか…ごめん… | ジュウ | え、何。どっちなんだい? |
| ドゥエ | やっぱりそうだったんだ。 | ヴォースィミ | いいんじゃないかな。本人は気にしてなさそうだし、今まで通りで。 | ヴォースィミ | ……言いたくないってこと、かな。 |
| エイト | …こ、この俺が読み違えるなんて…まさか……… | ドゥエ | そっか… | ヴォースィミ | なら、どっちでもないってことで。俺は好きだよそういうの、面白くて。 |
| エイト | …………いや、でも…こんだけ可愛いなら…いっそ… | ドゥエ | うん、そうだよな!男でも女でもジョーカーはジョーカーだし。 | ドゥエ | え、えっと…ジョーカーが言いたくないなら俺は別に…… |
| エイト | そうだ! もう男でもいい! 俺は守備範囲が広いんだ! | ヴォースィミ | 俺は残念だけど。男の子だったら好みだったんだけどな? | エイト | そうそう、俺は女の子だと思っておけばいいし。ねー、ジョーカーちゃん。 |
| エイト | つーわけで、ジョーカーちゃん、一緒に飲も?ココアおいしい? | ドゥエ | えっ!? | エイト | つーわけで、一緒に飲も?ココアおいしい? |
| ジュウ | ちょっとヴォーさん、子供をからかうのはやめとけって。 | ||||
| ジュウ | お前さんが言うと微妙に本気に聞こえるんだからよ。 | ||||
| ヴォースィミ | ふふっ、そう? | ||||
| エイト | ま、とにかく解決ってことで。 | ||||
| エイト | ジョーカーちゃん、一緒に飲も?ココアおいしい? | ||||
| ドゥエ | ああっ…!ジョーカー…… | ||||
| おいしい | ドゥエがかわいそう | ||||
| ドゥエ | …うう、ジョーカー…ありがとう… | ||||
| ヴォースィミ | …その目。俺まで可哀そうになってきた。 | ||||