待ちについて

Last-modified: 2020-06-14 (日) 15:57:29

概要

麻雀では「あと1枚で面子ができる」とか「あと1枚で和了できる(=聴牌)」という風に、牌の到来を『待つ』事が往々にしてあります。
この待ちの形について、それぞれしっかりとした用語が存在します。

 

まず、あと1枚で順子ができるという状況の牌姿を塔子(ターツ)と言います。
以下の待ちの内、両面・嵌張・辺張は塔子の形状のひとつです。

 

なお、待ちが複合した結果3種類以上の牌を待つ事となった場合を多面張(タメンチャン)と言います。
例えば待ちが5種類なら5面張という言い方をします。

基本的な待ちの種類

単騎待ち

例:🀇🀈🀉🀍🀎🀏🀑🀒🀓🀕🀖🀗🀡(🀡が来れば和了)
上のように「雀頭となる孤立牌を待つ」形を単騎待ちと言います。
聴牌時以外ではこの呼び方は使われません。
待つ牌は1種3枚と、基本の待ちの中では最も狭い待ちです。

 

しかし待ちを予測されにくいので、上手く扱えばロンを狙いやすい形とも言えます。
また、上の状況から🀔を引けば🀑🀔🀗の3面張となるので、立直していないならば変化させやすい待ちとも言えます。
また、七対子聴牌は確定で単騎待ちとなります。

両面待ち/リャンメン

例:🀝🀞(🀜か🀟が来れば順子)
連続する2枚の数牌を持っていて、その前後に数が付くのを待つ形を両面待ちと言います。
待ちは2種8枚と、基本の待ちの中では最も広い待ちと言えます。
平和の和了条件のひとつでもあります。

 

立直の際に最も待たれやすい形でもある為、これを対策するスジという概念も生まれました。
例えば、立直した人が🀞を通しているなら🀟🀠で待っている可能性が無いので🀡も比較的安全、というのがスジの理論です*1
更にこれを逆に利用し、🀞を切っておきながら🀡を単騎やシャンポンで待つ…といった騙しの技術を迷彩引っ掛けと言います。

辺張待ち/ペンチャン

例:🀗🀘(🀖が来れば順子)
1や9を含む連続した数牌を持っていて、その内側に数が付くのを待つ形をペンチャンと言います。
待ちは1種4枚と少ない部類です。

 

基本の待ちの中では最も成就しづらい待ちであり、聴牌時の待ちがペンチャンだと(迷彩を使わない限り)和了の可能性がかなり低くなります。
上の状況でもし🀕が来たら、🀘を切ってカンチャンに変化させた方がいいでしょう。
そうすれば🀖のみならず、🀔が来た時にこれを受け入れて🀔🀕という両面待ちに変化させる事ができますが、🀗🀘のままでは🀔が来ても受け入れられません(カンチャンの項でも記述)。

嵌張待ち/カンチャン

例:🀊🀌(🀋が来れば順子)
1つ飛ばしとなった数牌を持っていて、その間の数が来るのを待つ形をカンチャンと言います。
待ちは1種4枚と少ない部類です。

 

面子となる為の待ち自体はペンチャンと同じ数ですが、カンチャンの場合はその外側の数が付く事によって両面待ちに変化させる事ができる特性を持っています。
上の例では🀋が来れば順子となりますが、仮に🀉や🀍が来ても、これを受け入れて🀉🀊ないし🀌🀍という両面待ちに変化させる事ができます。
この形なら🀋待ちを残したまま更に🀈or🀎の待ちを追加できるのです。
その為、ペンチャンよりは有利な待ちと言えます。

双碰待ち/シャンポン

例:🀀🀀🀂🀂(🀀か🀂が来れば刻子と対子=雀頭)
対子を2つ持っていて、どちらかの3枚目を待つ形をシャンポンまたはシャボと言います。
待ちは2種4枚です。

 

待ち枚数自体はペンチャンやカンチャンと同じですが、種類が多いのでこちらの方が有利です。
また、単騎待ちと同様に読みづらい待ちになります。
加えて、仮に数牌が対子になっている場合は、そこに繋がる牌を待つ事で両面待ちと雀頭という形に変化します。
総じて、柔軟性の高い待ちと言えます。

延単待ち/ノベタン

例:🀛🀜🀝🀞(🀛か🀞が来れば順子と対子=雀頭)
連続する4つの数を持っていて、どちらかの端が重なるのを待つ聴牌形をノベタンと言います。
待ちは2種6枚です。
聴牌時以外ではこの呼び方は使われません。

 

聴牌時にのみならず、4つ連続した数は非常に変化幅が広く柔軟なので、好形と認識されます。
例えば1向聴で上の並び+余剰牌1つがあれば、🀙🀚🀛🀜🀝🀞🀟🀠のどれが来ても(余剰牌を切る事で)聴牌できます。
余剰牌が無い場合もこのノベタンで聴牌できる可能性があるので、4枚連続した数牌は大事に扱いましょう。


top


*1 スジは各色(索子,筒子,萬子)の1-4,2-5,3-6,4-7,5-8,6-9で計18本存在する。