肺血栓塞栓症
Last-modified: 2024-09-08 (日) 11:18:40
- 肺血流は減少するが、換気機能に異常はないため、換気血流比不均衡となってⅠ型呼吸不全をきたす。
- 検査
- D-ダイマーの上昇
感度が高く、除外診断に用いられる。
- 確定診断は胸部造影CTによる。
血栓のある場所に造影が映らない、血栓部陰影欠損が見られる。
診断できない場合、肺動脈造影を行う。
- 治療
- 呼吸不全に対しての酸素投与、ショックに対しての輸液といった全身管理は基本。
- 急性期には抗凝固療法が第一選択。APTTが対照値の1.5~2.5倍となるように、ヘパリンを投与する。
血圧低下などの重症例では、血栓溶解療法や血栓摘出術を行う場合もある。
- 再発予防には下大静脈フィルター留置術を行う。