紺野
紺野です。WACCAやってました。ロンギヌスが好きです。
ロンギヌス
ロンギヌスは、イエスが十字架にかけられた時、イエスの脇腹を槍で刺した百人隊長の 名であり、その名が冠され後に聖槍として様々な伝説を生む槍がモチーフの女の子。 新約聖書の正典にはその名は登場せず、ヨハネ福音書19章34節で、イエスの死後に 《兵士の一人が槍でイエスの脇腹を刺した》と書かれている兵士が、新約外典の『ピラト の行為(ニコデモ福音書)』第16章における同場面の描写で、その兵士の名前がロンギヌスであると語られ、知られるようになりました。→《et lancea latus eius perforavit Longinus miles(そして兵士ロンギヌスは槍で彼の脇腹を突き刺した)》 [ラテン語文書 『GESTA PILATI』XVI より引用]
【進化前・進化後の設定】
かつて仕えていた主(聖騎士)が道を誤り、その凶行を阻止するためにその手に掛けて しまったことで自身を呪い魔刃化してしまった槍の精霊。元は敬虔で信心深い聖女のようであったが、呪われてからは己の罪の意識から逃避するため神の非実在証明をするかのごとく、挑発的な祈りと言動をとるようになっている。
【スライド進化後の設定】
ストライカーを神の代行者と認め(勘違い)、己の罪に向き合うようになり呪いから解放された。かつて仕えていた聖騎士の魂とも和解し(そもそも彼女は悪くないが)、魔法のステンドグラスから騎士の魂を召喚することができるようになる。
そんなロンギヌスの台詞は、頂いた設定を元に、聖書の正典外典等文献史料の記述から想を得て作っています。
【進化前】SS「御身が本当におられるなら、主よ、罪深き私を裁きたまえ･･･」
祭壇の前で神に祈りを捧げているロンギヌス。しかしその胡乱な瞳には、静かな怨みと 怒りの念が宿っているのだった。(設定より)
主の道を糺すためとはいえ、主を己の手にかけてしまった罪の意識から呪われてしまっ たロンギヌス。心の奥底では、その罪を裁いてほしいと願いながら、そのような悲劇を止めてくれなかった神に挑戦するかのような祈りを捧げている様子をイメージした台詞 です。
【進化後】SS「獣に貪り食われる如く･･･終わらない苦しみを与えてあげます♡」
上空にステンドグラスの魔法陣を展開し、それを槍で砕いているロンギヌス。そして砕かれた魔法陣のガラス片が無数の刃となり、ストライカーたちに降り注ぐのだった。(設定より)
4~6世紀頃のシリア語文書に残る聖書外典『ピラトへのヘロデの手紙』(ガリラヤ総主 教ヘロデからイエス処刑を主導したとされるピラト総督への手紙)には、槍でイエスを刺したロンギヌスが、毎晩ライオンに貪り食われ、翌朝には身体が全回復する、という (プロメテウスの如き)罰が永遠に(キリストの再臨まで)繰り返された、と書かれています。
呪いに囚われたロンギヌスが、罪への罰をこの世に現出させるかのように、永遠の苦しみを再現しようとする様子をイメージした台詞です。
撤退「祈らないと骨が砕けちゃいますよ～♪･･･でも･･･応えてくれるかしら♡」
ヨハネ福音書19章31~33節では、ユダヤ人たちが安息日に遺体を十字架の上に残さ ないため(ユダヤの律法で定められていたため)に、死を早めるために足を折って十字 架から下ろすよう、ピラトに願い出ます。イエスと共に磔となった二人の男の足は折られ ましたが、《イエスのところに来てみると、すでに死んでおられたので、その足は折らなかった》 [33節]と書かれています。イエスが十字架上で息を引き取ったのは金曜日の 午後で、安息日の準備日であると同時に、この年は過ぎ越しの日の準備日でもありました。『出エジプト記』12章46節で主がモーセに告げているように、過ぎ越しの生贄は骨を折ってはいけないという神の掟が存在し、イエスの足が折られなかったのは、《彼の骨を全て守り、その一本も砕かれることはない》 [『詩篇』34章21節] という聖書の言葉が成就したことを意味し、イエスを過ぎ越しの子羊としてヨハネが見立てた表現と神 学上の解釈がなされています。
「心から祈って正しい人であることを証明しないと、骨を折られちゃいますよ、でも、果たしてその祈りの応えてくださる神は存在するのかしら?」と、ストライカーと神を挑発するような言葉を放つ様子をイメージした台詞です。
撃退「とても清らかなその力･･･あなたが神の代行者だったのですね･･･♡」
『マタイによる福音書』27章54節や『ルカによる福音書』23章47節で、十字架の下にいた百人隊長は、イエスの死に際し、天変地異が起こったのを見て、《まことに、この人は神の子だった》 [マタイ]、《本当に、この人は正しい人だった》 [ルカ]と言います。13世紀にヤコブス・デ・ヴォラギネの執筆した『黄金伝説』 「聖ロンギヌス」の項では、この百人隊長もロンギヌスであると書かれています。
戦いを通してストライカーの裏のない清らかな力を目の当たりにしたロンギヌスが、ストライカーのことを「あなたこそが正しき人、神の子、神の代行者だったのですね」と思い込み、呪いから解き放たれつつある様子をイメージした台詞です。
【スライド進化後】SS「あなたは私の光です･･･共に悪を滅ぼしましょう･･･」
ステンドグラスの魔法陣から召喚した聖騎士と共に戦うロンギヌス。聖光を煌めかせる二本の槍は、あらゆる悪徳を穿つ粛清の一撃となるのだった。(設定より)
『黄金伝説』「聖ロンギヌス」では、上記撃退台詞で解説したように「まことに神の子だった!」と感じてキリストを信じるようになり、更にロンギヌスは目に疾患を抱えていましたが、イエスを槍で突いた時に流れ出た血が偶然目に入り、治癒して光を取り戻したことで、より信仰深くなったと書かれています。
呪いから解き放ってくれたストライカーは、まさに病んだ目を治して光を取り戻してくれたような存在、自分にとっての光であると思い、共に悪を滅ぼすことを誓っている様子をイメージした台詞です。
撤退「流した血と汗こそが代行者の証･･･私と一緒に励みましょうね♡」
『ヨハネの福音書』19章34節後半で、ロンギヌスがキリストを槍で突いた時、《すると、 すぐに血と水とが流れ出た》と書かれています。これは、神学的な解釈では、血は「罪を購う」人の、水は「永遠の命を与える」神の証であり、イエスが両方の特性を持っていることを示しているとされています。新約聖書の『ヘブライ人への手紙』第9章22節には 《こうして、律法によれば、ほとんどすべてのものが血で清められます。血を流すことなしには赦しはありえないのです》と書かれています。
イエスが十字架で流した血と水が証である如く、目的達成のために努力して流す血と汗(水)こそが神の代行者(=ストライカー)の証、私も頑張りますので、共に励みましょうね♡」と、試練を課したストライカーの頑張りを応援している様子をイメージした台詞 です。
撃退「あなたのお陰で救われました･･･ずっと･･･おそばにいていいですか･･･?」
聖書外典『ピラトからヘロデへの手紙』では、『ピラトへのヘロデの手紙』とは事なり、ピラトとその妻、そして百人隊長のロンギヌスが、皆キリスト教に改宗し、その教えを肯定し、主の示現によって祝福された、と書かれています。
秘蹟とイエスの血で救われた百人隊長のごとく、ストライカーによって救われたロンギヌスですが、主だった聖騎士と和解しても、どこかに罪の意識が残っているのか、自分がそばにいていいのか不安なロンギヌスが、それでも主のそばにいて尽くしたい、という想いを抑えきれず、おずおずと願いを言葉にしている様子をイメージした台詞です。それに笑顔で答えた時に、彼女は本当の意味で救われるのかもしれません･･･
CVは白河みずなさん。呪いで神を挑発していたロンギヌスが、救われてストライカーに信頼を寄せる姿を、その葛藤と喜びと共に、瑞々しく演じてくださいました。
※特筆のない引用は全て[聖書協会共同訳]からの引用
リンク
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採用譜面
★ナナイロ段位・壱
・三段三曲目 北海道は暑すぎる
・七段二曲目 Dead Soul 裏
・八段二曲目 美夜月鏡
・十段三曲目 Alteregoism
・玄人一曲目 You are the Miserable
・名人三曲目 猫娘
★ナナイロ段位・弐
・七段二曲目 Mazy Metroplex
・九段二曲目 Strange Bar
・十段三曲目 BIG HEAD BANGING
・名人二曲目 LIN NE KRO NE feat.lasah
★ナナイロ段位・参
・初段二曲目 GLORIOUS DAYS
・三段一曲目 恋ひ恋ふ縁
・三段三曲目 桜樹街道
・四段一曲目 Knight Rider
・九段二曲目 金をよこせ
・十段三曲目 Gate of Fate
★ナナイロ段位・肆
・初段三曲目 Tell Me
・玄人一曲目 クリムゾン帝王
★ナナイロ段位・伍
・十段三曲目 XTREME
★ナナイロ段位・伍 外伝
・外伝③二曲目 MAGICAL RENDA STADIUM
・外伝⑨一曲目 クリムゾン帝王
・外伝⑨二曲目 Meta-Mysteria
・外伝⑨三曲目 Möbius
・外伝⑪一曲目 美夜月鏡 裏
・外伝⑯一曲目 †DOOF†SENC†
★裏譜面補填計画
・参三段一曲目 恋ひ恋ふ縁 裏
★ナナイロ段位・碌
・十段三曲目 零號車輌
★ナナイロ段位・碌 EX
・五段三曲目 supernova